上司の方へ管理職・マネジメント
上から怒られてばかりで理不尽なとき、 どうすればよいか
先に答え
上から怒られてばかりで理不尽だと感じるときは、まず叱責の中身と言い方を分けて考えます。中身に仕事の事実や上司の期待が含まれているなら、事実と次の手を自分から伝え、上司が何を一番気にしているのかを尋ねるとよいでしょう。指示が前と変わったときや、自分の権限では決められないことで責められたときは、今は何を優先するのかと、誰が判断するのかを上司に確認します。人格を否定する言葉や大声、長時間の叱責が続くときは、ハラスメントに当たるかどうかを自分で判断せず、会社の相談窓口や人事に相談してください。眠れないなど心身に不調が出ているときは、産業医や医療の専門家に早めに相談することをおすすめします。
上から怒られてばかりで理不尽なとき: まず叱責の中身と言い方を分ける
自分の上司から怒られてばかりで理不尽だと感じるときは、まず、叱責の中身と言い方を分けて考えてみてください。中身に仕事の事実や上司の期待が含まれているのか、それとも言い方のきつさや人への言葉が中心なのかで、次にすることが変わるからです。
強い叱責が続くと、上司を理不尽な人だと決めつけたくなるかもしれません。ただ、上司自身も、その上の上司から結果を求められていたり、状況がつかめずに焦っていたりする場合があります。事情があるからといって、どんな言い方でもよいわけではありません。それでも、中身と言い方を分けて考えると、自分にできることが選びやすくなります。
| 理不尽だと感じる場面 | 例 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 期待や | 何を | 上司が |
| 指示が | 前に | 今は |
| 自分の | 人の | 判断してほしいことを、 |
| 人格を | 「だから | 一人で |
以下では、飲料メーカーの工場で製造課を任されている課長を例にします。出荷前の検査で、ラベルの印字の誤りが見つかり、出荷が1日遅れました。課長は工場長から強く叱られています。先月は、工場長から生産量を増やすことを優先するよう言われていた、という場面です。
叱責に仕事の中身があるとき: 事実と次の手を伝え、 上司の期待を尋ねる
叱責に仕事の事実が含まれているときは、言い方がきつくても、まず事実と次の手を自分から伝えます。その場で言い訳を重ねるより、いつまでに何を報告するかを伝えたほうが、上司も次の判断に移りやすくなります。
- 申し訳ありません。印字の誤りが出た工程と、同じことを防ぐ手立てを、明日の朝までにまとめてご報告します。
- 原因はまだ確認できていません。わかった時点で、今日中に一度ご連絡します。
落ち着いてから、上司が何を一番気にしているのかを改めて尋ねます。叱責の言葉だけでは、上司の期待までは伝わっていないことがあるからです。
- 先日の印字の誤りについて、改めてご相談したいです。工場長が一番気にされているのは、取引先への影響と、工程の確認のどちらでしょうか。
- 再発を防ぐ手立ての案を2つ考えました。どちらで進めるのがよいか、工場長のご意見をうかがえますか。
叱られることが続くときは、問題が起きてから話すのではなく、普段の上司との面談で、上司の期待や評価の見通しを先に尋ねておく方法もあります。KAKEAIは、普段の面談で評価の話をしてよく、むしろすべきだと考えています。評価の話を半年に一度の面談まで待たず、自分の上司との面談で尋ねてみてください。
- 工場長が今期、製造課に一番期待していることを、改めて教えていただけますか。
- 次の評価の時期を待たずに、今の私の仕事について、工場長のお考えを伺えますか。
悪い知らせは、原因がわかる前でも早めに伝えるほうが、上司と一緒に打てる手が増えます。判断してほしいことがあれば、自分の考えを添えて、選べる形で頼みます。
- まだ原因はわかっていませんが、先にお伝えしたいことがあります。今朝、ラベルの印字に誤りが見つかりました。
- 対応の案は2つあります。今日の出荷を止めるか、誤りのある箱だけを抜いて出荷するかです。私は止めるほうがよいと考えていますが、ご判断をいただけますか。
理不尽だと感じるとき: 変わった指示と、 自分の権限の範囲を確認する
理不尽だと感じる叱責の中には、上司の期待が前と変わっていたり、自分の権限では決められないことが含まれていたりするものがあります。この場合は、反論するより、今は何を優先するのかと誰が判断するのかを確認するほうが、次に叱られる場面を減らしやすくなります。
- 先月は、生産量を増やすことを優先するよう伺っていました。今は、生産が少し落ちても、検査の確認を増やして品質を先にするという理解でよいでしょうか。
- 生産量と品質のどちらを優先するか迷ったときは、その時点で工場長にご相談してもよいでしょうか。
- 検査の担当を増やすことは、私の判断ではできません。人の配置について、工場長のご判断をいただけますか。
言い方について伝えたいときは、叱責のその場ではなく、落ち着いてから別の機会に切り出します。伝えるかどうかは、自分で選んでかまいません。
- 先日のお話は、内容はよくわかりました。ただ、課のメンバーの前で強く言われると、皆が話しにくくなってしまいます。今後は、私に個別にお話しいただけると助かります。
管理職も、自分の上司との間では部下の立場にいます。上司との関係で困っていることを、自分一人の努力だけで直そうとしなくてかまいません。
人格を否定する言葉や大声が続くとき: 一人で判断せず、 相談窓口と人事へ
人格を否定する言葉や、大声・長時間・人前での叱責が続くときは、ハラスメントに当たるかどうかを自分で判断せず、会社の相談窓口や人事に相談してください。当たるかどうかは、会社の決まりに沿って判断されるものです。
相談する前に、相談した内容がどこまで、誰に伝わるのかを尋ねておくと安心です。
- 上司からの叱責のことで、相談したいことがあります。相談した内容が、どこまで誰に伝わるのかを、先に教えていただけますか。
- いつ、どんな場面で、どんな言葉があったかをメモにまとめてあります。どのように相談を進めればよいか、ご案内いただけますか。
メモを残すのは、相手を責めるためではなく、相談窓口や人事に事実を正確に説明するためです。残し方に会社の決まりがあれば、それに沿ってください。
眠れない、食欲がない、朝になると職場に行くのがつらいといった心身の不調が出ているときは、仕事の進め方を変える前に産業医や医療の専門家に相談することをおすすめします。
自分の部下に向けて: 受けた叱責を、 そのままの言葉で伝えない
自分の上司から強く叱られたあとは、同じ言葉のまま部下に伝えたくなることがあります。部下に伝えるときは、受けた叱責の言葉ではなく、起きた事実と、これから一緒にすることを伝えます。自分にも原因があったと考えるなら、そのことも言葉にします。
- 工場長から、印字の誤りについて強いご指摘がありました。原因を一緒に確かめたいので、印字の工程を見せてもらえますか。
- 今回の誤りは、私が検査の手順を変えたときに、確認が足りなかったことも原因の1つだと考えています。
- 手順をどう直すか、皆さんの意見を教えてください。決まった手順は、私から工場長に報告します。
上司との関係が変わってきたかを振り返るには
上司との関係が変わってきたかどうかは、叱られた回数より、叱られる前に話せることが増えたかどうかに表れます。1か月ほどたったところで、次の点を振り返ってみてください。
- 上司が一番気にしていることを一度尋ねていたら、次は普段の面談でも、優先することが変わっていないかを確認してみてください。
- 悪い知らせを原因がわかる前に伝えた場面があれば、次は自分の考えと選べる案を添えて伝えるとよいでしょう。
- 自分の権限では決められないことを、判断してほしいこととして上司に頼めていれば、次は判断が出たあとの進め方も、部下と一緒に決めてみてください。
- 人格を否定する言葉や大声が続いているなら、関係を変えようと一人で努力を続けるより、まず会社の相談窓口や人事に相談するところから始めてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下との間で抱えていることや、管理職としての負担を、自分の上司にうまく切り出せないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
自分の上司との1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。
自分の上司に、 報告だけでなく、どう関わってほしいかを添えて、 相談したいことを1on1の最初に切り出せます。
ご自身が部下の側になる1on1でも、ご自身向けのアドバイスが表示されます。最初に言う一言の例や、上司にどう関わってほしいかを添えて切り出す言い方が示されることがあります。上司には上司向けの別の内容が表示されます。
…最初の一言はこんな形が使えます。「今日は、今抱えている業務の進め方について、一緒に考えてもらえますか」あるいは「まず状況を聞いてもらえると助かります」のように、どう関わってほしいかを添えて切り出してみてください。…
自分の上司との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
自分の上司と話して整理したことを、 部下との1on1で自分の言葉として伝える準備ができます。
ご自身向けのアドバイスに、自分の上司との1on1で話した部下とのことを、その部下との次の1on1でどう伝えるかの一言が書かれることがあります。下の例は、管理職ご本人が自分の上司との1on1を終えたあと、ご本人の画面に表示されたものです(石田さんはご本人の部下)。アドバイスは、それぞれご本人にだけ表示されます。
…一方、設計の判断を聞かずに決めるようになったことを石田さん本人にはまだ伝えていません。…次回の石田さんとの1on1で、「設計の判断を聞かずに決めることが増えてきた。そのことを伝えておきたかった」と一言話してみませんか。言い訳でも謝罪でもなく、今の自分の動き方を伝える一言です。…
ホームの「この先1週間のポイント」で。
部下と決めた一歩の期限と、 自分の上司との1on1の予定を、 同じ画面で確かめられます。
Kakeai AI が、ご自身のすべての1on1の予定や、決めた一歩の期限、途中になっている話から、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。部下との1on1と、自分の上司との1on1の両方が対象です。ホームはご自身だけに表示されます。
小野寺さんとの一歩「今月の受注見込みをシステムで更新する(インドの案件を7月へ)」の期限が6月17日に迫っています。…あなたと大久保さんの1on1が今日14:00に予定されています。…
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よくある質問
上司に怒られてばかりで、 もう限界です。どうすればよいですか。
上司に怒られてばかりで限界だと感じるときは、一人で抱えず、早めに相談先を持つことをおすすめします。眠れない、食欲がないなど心身の不調が出ているなら、仕事の進め方を変える前に、産業医や医療の専門家に相談してください。叱責の言い方がつらいときは、会社の相談窓口や人事にも相談できます。相談した内容がどこまで伝わるのかは、先に担当者に尋ねておくと安心です。
上司の叱り方がパワハラではないかと思うとき、 どうすればよいですか。
上司の叱り方がパワハラではないかと思うときは、当たるかどうかを自分で判断せず、会社の相談窓口や人事に相談してください。当たるかどうかは、会社の決まりに沿って判断されます。相談するときに事実を正確に伝えられるよう、いつ、どの場面で、どんな言葉があったかをメモにしておくとよいでしょう。メモの残し方に会社の決まりがあれば、それに沿います。
管理職なのに上司からいつも怒られるのは、 自分の能力が足りないからですか。
管理職が上司からいつも怒られるからといって、自分の能力が足りないと決めつける必要はありません。上司の期待を前もって聞いていない、指示が途中で変わった、自分の権限では決められないことで叱られている、といった場合もあるからです。まずは上司が一番気にしていることを尋ね、今は何を優先するのか、誰が判断するのかを確認してみてください。
上司から怒られたことを、 部下にどう伝えればよいですか。
上司から怒られたことを部下に伝えるときは、受けた叱責の言葉をそのまま伝えず、起きた事実と、これから一緒にすることを伝えます。たとえば、「工場長から印字の誤りについて強いご指摘がありました。原因を一緒に確かめたいです」のように話します。自分にも原因があったと考えるなら、そのことも言葉にすると、部下も意見を出しやすくなります。
理不尽な叱責に、 その場で言い返してもよいですか。
理不尽だと感じる叱責を受けたときは、その場で言い返すより、まず叱責の中身に答えることをおすすめします。事実が違っているときは、短く事実だけを伝えます。言い方について伝えたいときは、落ち着いてから別の機会に、「個別にお話しいただけると助かります」のように切り出すとよいでしょう。伝えるかどうかは、自分で選んでかまいません。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/manager-always-scolded-by-own-boss
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: