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部下の方へ上司との関わり

上司への根回しはどのように進めるか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司への根回しは、提案を会議などで決める前に、まず直属の上司に相談し、提案の中身と上司に期待することを伝えて意見を聞くことから始めます。「来月の課の会議に出す前に、課長のご意見をいただきたいです」と切り出し、迷っている点を先に伝えます。上司の意見で案を直したら、部長や関係する部署に、誰がどの順で話すかを上司と相談して決めます。根回しは裏で人を動かすことではなく、決める人が判断の材料を前もって持てるようにする準備です。結論を固めすぎず、会議で出た意見を受け付ける余地も残しておきましょう。

数字で見る

Kakeai AI 1on1の利用データで、1on1の前に選ばれた「会社や部署の方針」のテーマを見ました。部下が上司に期待することとして最も多く選ばれていたのは、「意見を聞きたい」です(「その他」を除く)。方針の話では、上司の考えや関わりを求める期待が、聞いてもらうことや報告より多く選ばれています。提案を会議に出す前に上司の意見を聞く場として、1on1を使うこともできます。

27.1%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1の前に選ばれた「会社や部署の方針」のテーマのうち、部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合
このテーマの中で、「その他」を除いた5つの期待のうち最も多い割合です。方針の話を1on1のテーマにするとき、部下は上司の意見を聞くことを、ほかの期待より多く選んでいるということです。
13.9%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1の前に選ばれた「会社や部署の方針」のテーマのうち、部下が「一緒に考えてほしい」を選んでいた割合
「意見を聞きたい」に次いで2番目に多い割合です。「話を聞いてほしい」は4.9%、「報告したい」は4.8%でした。方針の話では、上司の考えや関わりを求める期待のほうが多く選ばれているということです。

割合は、1on1の前に選ばれた「会社や部署の方針」のテーマ全体に対するもので、期待することが何も選ばれていないテーマも分母に入っています。根回しや提案について尋ねたものではなく、1on1の中で実際に何が話されたかを示すものでもありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

上司への根回しとは:決める前に、材料と期待を先に伝えて意見を聞くこと

根回しは、会議などの正式な場で決める前に、決める人や関係する人に提案の中身を伝え、意見を聞いておくことです。裏で人を動かすことではありません。決める人が判断に必要な材料を前もって持てるようにし、出てきた懸念を会議の前に案に反映するための準備です。会議でいきなり提案すると、決める人は初めて聞く話をその場で判断することになり、決めきれずに持ち帰ることもあります。

上司への根回しは、部下が提案を会議に出す前に、まず直属の上司に相談するところから始まります。伝えるのは、提案の中身と、上司に期待することの2つです。意見がほしいのか、部長への話し方を一緒に考えてほしいのか、判断してほしいのかを言葉にしておくと、上司は何を返せばよいかがわかります。

以下では、お客様アンケートを紙からウェブに切り替える案を、来月の課の会議に出す場面を例にします。切り替えには部長の判断が必要で、営業部とシステム部の仕事にも影響が出ます。

上司への根回しの進め方:誰に、どの順で、何を伝えるか

根回しは、次の順で進めるのが一般的です。会社や部署によって決め方は違うので、順番そのものも上司に相談しながら決めてください。

  1. 提案について決める人と、影響を受ける人を書き出します。
  2. 最初に、直属の上司に相談し、意見をもらいます。
  3. 上司の意見を受けて、案を直します。
  4. 部長や関係する部署に、誰が、どの順で話すかを、上司と相談して決めます。
  5. 会議の前に、出た意見と直した点を、関係する人に伝えます。

最初に直属の上司に相談するのは、上司が提案の中身を知らないまま、部長やほかの部署から話を聞くことにならないようにするためです。上司は、部長が気にしそうな点や、ほかの部署の事情を知っていることもあります。先に相談しておけば、その知識を案に生かせます。

相手会議の前に伝えること聞いておきたいこと
直属の上司案の中身とねらい、費用、迷っている点案への意見と、部長やほかの部署に話す順番
部長(決める人)要点、費用、影響、上司の意見判断に足りない材料がないか
営業部やシステム部(影響を受ける部署)何が変わるか、いつからか、相手の仕事の手間懸念や、都合の悪い時期

上司に根回しするときの言い方

最初に上司に相談するとき

最初の相談では、何についての話かと上司に期待すること、かかる時間を、一言目にまとめて伝えます。案は1枚にまとめておくと、上司は短い時間でも全体をつかめます。

  • お客様アンケートを、紙からウェブに切り替える案を考えています。来月の課の会議に出す前に、課長のご意見をいただきたいです。15分ほどお時間をいただけますか。
  • 案は1枚にまとめました。費用と、回収までの日数が今とどう変わるかを書いています。
  • 特にご意見を伺いたいのは、紙のアンケートをすぐにやめるか、しばらく両方を続けるかです。

上司から懸念や反対が出たとき

上司から懸念や反対が出たときは、会議の前にわかってよかった、と受け止めてかまいません。理由を尋ね、案を直すか、時期を改めるかを相談します。

  • 紙のほうが答えやすいお客様もいる、というご指摘は、その通りだと思います。しばらく紙も残す案を加えて、もう一度ご相談させてください。
  • 課長が気になっている点を、もう少し伺ってもよろしいですか。理由がわかれば、案を直せるかもしれません。
  • 今回は、会議に出すのを見送ります。費用の見積もりがそろったら、改めてご相談させてください。

部長やほかの部署への話し方を相談するとき

部長やほかの部署に誰が話すかは、上司と相談して決めます。上司に話してもらうときは、上司が説明に使える資料を部下が用意しておくと、上司は話しやすくなります。

  • この案は、部長にご判断いただくことになると思います。部長には、課長からお話しいただくのがよいか、私から説明したほうがよいか、ご相談させてください。
  • 営業部とシステム部にも影響が出ます。どちらに先にお話しするのがよいでしょうか。
  • 部長にお話しいただくときのために、要点を3行にまとめた資料を作ります。明日の午前中にお送りします。
  • 営業部の□□さんには、私から先に案をお見せして、ご意見を伺ってもよろしいでしょうか。

関係する部署の人には、会議の前に、相手の仕事にどう関わるかを先に伝えて意見を聞きます。

  • お客様アンケートの切り替えについて、来月の課の会議に案を出す予定です。営業部の皆さんの仕事にも関わるので、会議の前にご意見を伺いたくてご連絡しました。

会議の前に、上司と最後の確認をするとき

会議の前には、根回しで出た意見と、それを受けて直した点を、上司に伝えておきます。会議で新しい反対が出たときにどうするかも、決めておくと安心です。

  • 営業部からは、回収の時期を決算の前にずらしてほしいという意見がありました。この点を案に入れて、会議に出してもよろしいでしょうか。
  • 明日の会議に出す最終の案をお送りします。課長と営業部からいただいたご意見を受けて、2点を直しました。
  • 会議でほかの方から反対が出たときは、その場で決めずに、次回までに検討する形にしてもよろしいでしょうか。

1on1を、上司への根回しの相談に使う

上司と1on1や定期の面談の時間があるなら、提案の相談をその時間に持ち込めます。会議の前に上司の意見を聞く場として、決まった時間は使いやすいものです。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」では、1on1の前に、話したいテーマと上司に期待することを、おもに部下が選びます。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「会社や部署の方針」のテーマのうち、部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合は27.1%でした。このテーマの中で、「その他」を除いた5つの期待のうち最も多く、次の「一緒に考えてほしい」は13.9%です。つまり、方針の話を1on1のテーマにするとき、部下は聞いてもらうことより、上司の意見を聞くことを多く選んでいるということです。1on1についての数字ですが、部署のやり方を変える提案も、会議の前に上司の意見を聞く場として、1on1で相談しやすい話だと考えられます。

KAKEAIは、面談は、仕事を前に進める時間として正面から使ってよいと考えています。提案の相談は、その使い方の1つです。前もって、話したいことと上司に期待することを伝えておくと、上司も考える時間を持てます。

  • 次の1on1で、お客様アンケートの切り替えについて、ご意見を伺いたいです。案は前日までにお送りします。

上司への根回しで、避けたいこと

避けたいのは、根回しを人を動かすための裏の手段にしてしまうことです。反対に、根回しを避けて、会議でいきなり提案することもおすすめしません。

  • 上司を飛ばして、部長やほかの部署に先に話す。上司は、知らない話をあとから聞くことになり、判断や説明がしにくくなります。
  • 相手によって、違う説明をする。相手ごとに都合のよい話だけをすると、会議の場で説明が食い違い、提案そのものが信用されにくくなります。案は1枚にまとめ、誰にも同じものを見せます。
  • 根回しで結論を固めすぎる。会議で出た意見を受け付けない状態にすると、会議は形だけになり、出席した人の納得も得にくくなります。
  • 上司に頼むだけで、材料を渡さない。「部長に話しておいてください」とだけ頼むと、上司は説明の材料を自分でそろえることになります。
  • 根回しを避けて、会議でいきなり提案する。決める人がその場で判断できず、結論が先に延びることがあります。

時間がなく、部長に先に話すことになったときも、その前に上司へ要点だけでも伝えておくと安心です。

  • 急ぎで、明日、部長にお時間をいただくことになりました。その前に、案の要点だけお伝えしてもよろしいですか。

上司への根回しがうまくいったかを振り返る

根回しがうまくいったかは、提案が採用されたかどうかだけでなく、会議までのやり取りで振り返ってみてください。採用されなかった提案でも、次の提案に生かせることが残ります。

  • 会議の前に、決める人と関係する人の懸念を聞けたでしょうか。聞けたら、次は、その懸念を案のどこに反映したかを、会議の資料に一言書いておくとよいでしょう。
  • 会議で、初めて聞いたという反応をした人はいなかったでしょうか。いたときは、次の提案で、その人に話す順番を早めてみてください。
  • 上司と、部長やほかの部署に誰が話すかを分けられたでしょうか。分けられたら、決まったあとの連絡も、同じ分け方で進めると迷いません。
  • 会議で決まった内容は、営業部には私から、システム部には課長からお伝えいただく形でよろしいでしょうか。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司に話を聞いてもらえない、話しかけるきっかけや雑談の話題がつかめない、相談をどう切り出せばよいか分からないときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

相談の最初の一言を、上司に期待することと一緒に、1on1の前に準備できます。

Kakeai AI が、これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、今回の1on1で意識するとよい点を書きます。ご自身向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。部下向けの内容には、上司にどう関わってほしいかを自分から伝える提案が入り、最初に言う一言の例が示されることもあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…「今日は業務の進め方で迷っていることがあるので、一緒に考えてもらえますか」…

1on1が始まってすぐ、Kakeai AI のメッセージ欄で。

話し始める前に、テーマごとに上司に期待することを、二人が同じ画面で確かめられます。

Kakeai AI が、準備されたテーマと期待する対応を挙げ、前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。メッセージ欄は、お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…準備されたテーマは「東南アジアの新規開拓リスト」×「一緒に考えてほしい」、「スキルや力の向上」×「具体的なアドバイスが欲しい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?

1on1の最中に、球体をクリックしたとき。

用意してきた話が後回しになったまま1on1が終わりそうなときに、その話に戻るきっかけが二人の画面に出ます。

「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、Kakeai AI が二人の1on1の履歴と関係を踏まえた話題を一つ提案します。その回に選ばれたテーマは提案の候補の先頭に置かれます。話題の提案は、お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか?…

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  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

上司への根回しは、何から始めればよいですか。

上司への根回しは、提案を会議に出す前に、直属の上司に相談するところから始めます。「来月の課の会議に出す前に、ご意見をいただきたいです。15分ほどお時間をいただけますか」と、何についての話か、上司に期待すること、かかる時間を一言目に伝えます。案は1枚にまとめ、特に意見を聞きたい点を先に示すと、上司は短い時間でも返しやすくなります。部長やほかの部署に話す順番も、そのときに相談しておきましょう。

根回しは、ずるいことや悪いことではないのですか。

根回しは、決める人や関係する人が判断の材料を前もって持てるようにし、出てきた懸念を会議の前に案に反映するための準備です。裏で人を動かすことではありません。ずるいと受け取られやすいのは、相手によって違う説明をしたり、結論を決めきって会議を形だけにしたりする場合です。誰にも同じ案を見せ、会議で出た意見を受け付ける余地を残しておけば、根回しは提案を前に進める普通の段取りです。

上司を飛ばして、部長に直接根回ししてもよいですか。

部長に話す前に、まず直属の上司に相談するのが一般的です。上司が知らないまま部長から話を聞くことになると、上司は判断や説明がしにくくなります。上司は、部長が気にしそうな点を知っていることもあります。部長に誰が話すかは、上司と相談して決めてください。急ぐときも、上司に一言伝えてから部長に話すようにしましょう。会社によって決め方が違う場合は、上司に進め方を尋ねてかまいません。

根回しの段階で上司に反対されたら、どうすればよいですか。

根回しの段階で上司に反対されたときは、会議の前にわかってよかったと受け止め、まず理由を尋ねてください。「気になっている点を、もう少し伺ってもよろしいですか」と聞けば、案を直せるか、時期を改めたほうがよいかが見えてきます。直せる点があれば案に加えてもう一度相談し、材料が足りないときは、そろってから改めて相談すると伝えます。反対を押し切って会議に出すことは、おすすめしません。

根回しを1on1で相談してもよいですか。

根回しの相談を、上司との1on1で行ってかまいません。会議の前に上司の意見を聞く場として、決まった時間は使いやすいものです。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「会社や部署の方針」のテーマのうち、部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合は27.1%でした。「その他」を除くと、このテーマの中で最も多い期待です。前日までに案を送っておくと、上司も考える時間を持てます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/how-to-do-nemawashi-with-your-boss

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: