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上司の方へ会議・ミーティング

AIに会議の進行役をまかせられるか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

AIに会議の進行役をすべて任せることは、おすすめしません。文字起こし・要約・議題ごとの時間の表示・発言の偏りの表示・論点の整理といった「進行の補助」は、AIに任せやすい仕事です。一方で、「何を決める会にするか」「誰に意見を求めるか」「言いにくい指摘を切り出すか」「決めたことに責任を持つか」は、人の進行役に残ります。まず小さな定例会議で、文字起こしと要約の補助から試し、参加者に録音と文字起こしを前もって伝え、情報の扱いを社内の決まりに沿って確認してください。AIが作った要約は、会議の最後に進行役が読み上げて、参加者と一緒に直すとよいでしょう。

AIに会議の進行役を任せられるか:補助は任せられ、決める役は人に残る

AIに会議の進行役をすべて任せることは、おすすめしません。文字起こし・要約・議題ごとの時間の表示・発言の偏りの表示・出てきた論点の一覧といった「進行の補助」は、AIに任せやすい仕事です。一方で、何を決める会にするか・誰に意見を求めるか・言いにくい指摘を切り出すか・決めたことに責任を持つかという判断は、人の進行役に残ります。

進行役の仕事は、「記録する・測る・整える」仕事と、「決める・選ぶ・切り出す・責任を持つ」仕事の2つに分けて考えると、AIに任せる範囲が見えてきます。前の半分はAIに任せやすく、後の半分は人に残ります。AIに進行を任せきりにした会議がうまくいかないのは、後の半分を誰も持たなくなるからだと考えられます。

以下では、製品の取扱説明書の改訂を決める、技術・営業・サポートの3部署の定例会議で、進行役の課長が文字起こしと要約にAIを使い始める場面を例にします。

会議でAIができることと、人の進行役に残ること

会議で使われているAIの機能には、一般に、文字起こし・要約・決まったことの書き出し・議題ごとの経過時間の表示・誰がどのくらい話したかの表示・出てきた論点の一覧などがあります。これらは、進行役が会議の最中に頭の中で行っていた「記録する・測る・整える」仕事です。AIに任せると、進行役は参加者の話を聞くことに集中できます。

進行役の仕事AIに任せやすいこと人の進行役に残ること
記録文字起こし、要約、決まったことの一覧要約が合っているかの確認、要約に残さない話の判断
時間議題ごとの経過時間の表示議題を切るか、延ばすかの判断
発言誰がどのくらい話したかの表示まだ話していない人に意見を求めること
論点出てきた論点の一覧、抜けている論点の候補どの論点を今日決めるかを選ぶこと
決定決まったことの書き出し決める、決めない、持ち越す、の判断と、その責任
関係(任せられない)言いにくい指摘を切り出す、対立を収める

人に残る仕事は、どれも「選ぶ」か「責任を持つ」かに関わります。AIは、まだ話していない人がいることは表示できますが、その人に今ここで意見を求めるかどうかは、場の空気を見ている進行役が決めます。

  • サポートの△△さんのご意見も聞いておきたいです。改訂の案について、どう考えていますか。
  • AIが挙げた論点のうち、3つ目の「英語版の扱い」は今日の議題に入っていません。次回に回してよいですか。
  • 言いにくい話ですが、改訂の遅れは、営業の確認待ちで止まっています。ここをどう進めるかを、今日のうちに決めたいです。

AIを進行の補助として試す手順と、参加者への伝え方

KAKEAIは、面談に万能のやり方はなく、仮説を立てて試し、確かめて、直すものだと考えています。会議にAIを入れるときも同じです。最初から進行の全部を任せようとせず、小さな定例会議で、文字起こしと要約の補助から試します。手順は次の通りです。

  1. 情報の扱いを、社内の決まりに沿って確認します。録音や文字起こしのデータがどこに保存され、誰が見られるかを、情報システムの担当に確認します。
  2. 参加者に、AIを使うことと、何に使うかを前もって伝えます。録音や文字起こしに差し支えがある人は、始める前に言えるようにします。
  3. 進行は人が行うことを、最初に言います。AIには時間と発言の表示、要約をお願いし、決めることと切り出すことは進行役が持ちます。
  4. 会議の最後に、AIの要約を進行役が読み上げ、参加者と一緒に直します。
  5. 数回続けたあとで、参加者に、役に立った点と気になった点を尋ねます。
  • 今日から、この定例では文字起こしと要約にAIを使います。録音と文字起こしに差し支えがある方は、始める前に言ってください。
  • 文字起こしのデータの扱いは、情報システムの担当に確認して、社内の決まりに沿った設定にしています。
  • 進行は、これまで通り私が行います。AIには、時間の経過と、まだ発言していない方の表示をお願いしています。
  • 文字起こしはAIに任せますので、私は皆さんの話を聞くことに集中します。
  • 3回ほど使ってみたら、役に立った点と気になった点を、定例の最後に教えてください。使い方は、そのときに見直します。

参加者から、録音されていると率直に話しにくい、という声が出ることもあります。もっともな心配なので、その場で扱い方を決めます。

  • 録音されていると、率直な話がしにくくなります。要約に残さない話は、どう扱いますか。
  • その点は大事です。要約から外してほしい発言は、その場で言ってください。共有する前に、私が要約を確認します。

AIが作った要約や論点の扱い方

AIが作った要約は、そのまま共有せず、会議の最後に進行役が読み上げて、参加者と一緒に直します。要約は、言った言葉を短くまとめたものなので、まだ合意していないことが「合意」と書かれたり、担当が決まっていないことが「次回までに確認」と書かれたりすることがあります。読み上げて直す数分で、会議のあとの食い違いを防ぎやすくなります。

  • AIの要約に「取扱説明書の図を増やす方向で合意」と出ていますが、まだ全員の意見を聞けていません。△△さんは、どう考えていますか。
  • 要約には「次回までに営業が確認」と出ています。誰が、何を確認するのかを、ここで決めておきましょう。
  • この要約で、言ったことと違うところはありますか。直してから共有します。
  • 技術の○○さんの説明は、要約では短くまとまっていますが、改訂に時間がかかる理由は残しておきたいです。もう一度、簡単に話してもらえますか。

AIが挙げた論点の一覧も、同じ扱いです。論点が並んでいても、今日どれを決めるかは進行役が選びます。一覧にある論点を全部扱おうとすると、会議は長くなります。

  • 今日は、AIの時間の表示を見ながら進めてみて、議題を1つ残しました。次回は議題を減らすか、時間を延ばすか、皆さんの意見を聞きたいです。

AIを会議に入れるときに、やらないほうがよいこと

  • AIに進行を任せきりにして、人の進行役を置かない。決める人、切り出す人、責任を持つ人がいなくなり、会議は記録だけが残る場になります。
  • 逆に、AIは会議に向かないと決めて、記録の補助にも使わない。進行役がメモに追われて、参加者の話を聞けない状態が続きます。
  • 参加者に知らせずに、録音や文字起こしを始める。言いにくい話が出なくなり、信頼にも関わります。情報の扱いも、社内の決まりに沿って確認します。
  • AIの要約を、確認せずにそのまま共有する。合意していないことが「合意」と書かれたまま、会議の外に広がります。
  • AIが出した発言の偏りの表示を、その場で人を指して読み上げる。「○○さんは今日3分しか話していません」のような言い方は、その人を責める形になります。表示は進行役が見て、意見を求める声かけに使います。
  • 議事録を自動化すれば会議の質が上がる、と考える。記録が楽になることと、決まることが増えることは別です。

AIの進行の補助がうまくいったかは、どこで分かるでしょうか

AIの進行の補助がうまくいったかどうかは、議事録が早く出たかではなく、会議の終わりに決まったことと担当が参加者の言葉でそろっていたか、進行役が参加者の話を聞けたかで振り返ると分かります。

  • 会議の終わりに、決まったことと担当が参加者の言葉でそろっていたら、AIの要約を一緒に直す時間が役に立っています。次は、その時間を短くできないかを試します。
  • 進行役の自分が、メモを取らずに参加者の顔を見て聞けていたと感じたら、記録の補助は合っています。まだメモを取っていたら、AIの要約を信じきれていない点がどこかを見ます。
  • まだ発言していない人に、進行役から声をかける回数が増えていたら、発言の表示が役に立っています。表示を見ているだけで声をかけていなければ、次回は、表示が出たら一度は尋ねると決めておきます。
  • 参加者から「録音されていると話しにくい」という声が続いたら、要約から外す発言の扱いを、もう一度皆で決めます。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

Kakeai AI 1on1 は、会議の進行役や議事録づくりはしません。会議で決めたことの担当や期限があいまいなまま終わる、議事録を残しても次の行動につながらないという困りごとのうち、一人ひとりが受け持つ分について、上司と部下の1on1では、Kakeai AI 1on1 で次のことができます。

終わりが近いときに、球体をクリックしたとき。

会議で決まったことのうち、自分たちが受け持つ分を、1on1の終わりに担当と期限まで確かめてから終えられます。

球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。その回に生まれた次の一歩の候補を Kakeai AI が挙げ、担当と期限を二人で確かめてから終えることを提案します。候補は会話から Kakeai AI が作り、決めるのはお二人です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り5分ほどです。…三浦さん担当の一歩が4つ、西村さん担当が1つ出ています。6月25日期限の担当者一覧をはじめ、芳田さんへの納期確認・ペナン向けの書類依頼・契約書確認・加藤さんへの同席依頼、それぞれ誰がいつまでにやるかをお二人で一つ確かめて終わりませんか?

実施中とあとに、「1on1のAI要約」で。

会議の前後に一人ひとりが受け持つことを、その人との1on1の記録として、二人が同じ形で見返せます。

Kakeai AI が1on1の会話を2分ごとに書き直してまとめ、終了時に確定させます。生まれたテーマごとの要点と、決まった次の一歩の担当と期限が残ります。記録するのは1on1の会話だけで、会議の議事録は作りません。音声は保存されません。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

柳瀬さんから7月7日14時に森さんの試算の打ち合わせがあると共有があり、藤本さんが出席することになった。

次の1on1が始まったときに、Kakeai AI のメッセージ欄で。

前回決めたことがどうなったかの確かめから、毎回の1on1を始められます。

開始の挨拶で、前回決まった次の一歩を挙げ、そこから始めることを提案します。お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…前回決まった次の一歩は「競合3社(スウェーデン・ドイツ・台湾)の製品比較。機能の一覧に、お客さんが選んだ理由を付ける」の1つでした。ここから始めましょうか。…

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よくある質問

AIに会議のファシリテーターを任せることはできますか。

AIに会議のファシリテーターをすべて任せることは、おすすめしません。文字起こしや要約、時間や発言の表示といった進行の補助は、AIに任せやすい仕事です。一方で、何を決める会にするかを決めて意見を求める人を選び、言いにくい指摘を切り出して決めたことに責任を持つのは、人の進行役です。AIを補助として入れ、人の進行役は残す形をおすすめします。

会議でAIに任せられるのは、どんな仕事ですか。

会議でAIに任せやすいのは、文字起こし・要約・決まったことの書き出し・議題ごとの経過時間の表示・誰がどのくらい話したかの表示・出てきた論点の一覧といった「記録する・測る・整える」仕事です。進行役が会議の最中に頭の中で行っていたことをAIが引き受けると、進行役は参加者の話を聞くことに集中できます。決める・選ぶ・切り出す・責任を持つ仕事は、人に残ります。

会議にAIを入れるとき、参加者に何を伝えればよいですか。

会議にAIを入れるときは、AIを使うことと、何に使うか(文字起こし・要約・時間の表示など)を前もって参加者に伝えます。録音や文字起こしに差し支えがある人が、始める前に言えるようにしておきます。進行は人が行うことと、要約に残してほしくない発言はその場で言ってよいことも伝えます。文字起こしのデータの保存先と見られる人は、情報システムの担当に確認し、社内の決まりに沿った設定にしておきます。

AIが作った会議の要約は、そのまま共有してよいですか。

AIが作った会議の要約は、そのまま共有せず、会議の最後に進行役が読み上げて、参加者と一緒に直してから共有することをおすすめします。要約は言った言葉を短くまとめたものなので、まだ合意していないことが「合意」と書かれたり、担当が決まっていないことが「次回までに確認」と書かれたりすることがあります。読み上げて直す数分が、会議のあとの食い違いを減らします。

AIを使えば、会議の進行役は要らなくなりますか。

AIを使っても、会議の進行役は要らなくなりません。AIが引き受けるのは、記録する・測る・整える仕事です。一方で、何を決める会にするかや誰に意見を求めるかの判断と、言いにくい指摘の切り出し、決めたことへの責任は、人の進行役に残ります。AIに進行を任せきりにした会議がうまくいかないのは、この仕事を誰も持たなくなるからだと考えられます。進行役の負担を減らす道具として使うとよいでしょう。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/can-ai-facilitate-your-meetings

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: