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管理職のえこひいきは、なぜ起きるのか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

管理職のえこひいきは、接する機会や任せる仕事、伝わる情報が、話しやすい部下や頼みやすい部下に偏ることで起きることがあります。その理由が説明されないまま続くと、周りからはえこひいきに見えます。管理職本人に自覚がない場合もあります。管理職の側では、誰とどれだけ話し、誰に何を任せているかを見返し、任せた理由をチームに伝えるとよいでしょう。部下の側では、えこひいきと決めつけず、担当の決まり方を具体的に尋ねるところから始めることをおすすめします。評価や処遇に関わる不公平を感じるときは、人事の担当者や社内の相談窓口に相談してください。

数字で見る

KAKEAIの1万人調査では、上司と面談する頻度が高い人ほど、面談が成果につながっていると感じていました。面談の間隔があいている人ほど、面談を義務として感じる割合も高くなっています。どちらも面談についての数字ですが、同じ上司の下で部下によって話す回数に差があると、受け取る助言や情報にも差が出ることが考えられます。話す機会が少なくなっている部下には、上司の側から時間をお願いすることをおすすめします。

40.5%
1万人調査
上司と週1回面談している人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
月1回の人では30.7%、半年に1回の人では20.3%でした。上司と面談する頻度が高い人ほど、面談が成果につながっていると感じています。
22.7%
1万人調査
上司との面談が半年〜1年に1回の人のうち、困りごとに「やらされ感・義務感での実施」を挙げた人の割合
週1回以上の人では8.8%でした。面談の間隔があいている人ほど、面談を義務として感じている割合が高いということです。

どちらも、部下の立場で、自分の上司との面談について尋ねた数字です。えこひいきや、同じ上司の下での部下どうしの違いは尋ねていません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

管理職のえこひいきは、なぜ起きるのか:接する機会と任せる仕事の偏り

管理職のえこひいきは、接する機会や任せる仕事、伝わる情報が、話しやすい部下や頼みやすい部下に偏ることで起きることがあります。その理由が説明されないまま続くと、周りからはえこひいきに見えます。管理職本人に、特定の人を優遇しているという自覚がない場合もあります。

偏りが起きやすいところと、周りからの見え方を並べます。

偏りが起きやすいところ管理職の側で起きていること(例)周りからの見え方(例)
話す機会話しかけてくる部下や、席の近い部下と話すことが増える特定の人とだけ親しくしている
仕事の任せ方前回うまくいった人や、頼みやすい人に続けて頼むやりがいのある仕事が、同じ人にばかり回る
情報の伝わり方決まったことを、その場にいた人にだけ口頭で伝える一部の人だけが先に知っている
評価や判断の根拠基準はあっても、理由を本人やチームに説明していない好き嫌いで決めている
親しさや相性考え方や話し方の近い人に、自然と話しかけやすくなる同じ失敗でも、人によって対応が違う

えこひいきに見えるものの中には、公平さを欠いた扱いもあれば、理由が説明されていないだけのものもあります。外から見分けるのは難しいため、管理職を責めることから始めず、偏りがあるかどうかと、その理由を確認するところから始めるのが近道です。

一方で、実績のある人に大事な仕事を頼むこと自体は、悪いことではありません。問題になりやすいのは、頼む理由が伝わっていないことと、ほかの人にはその仕事を任される機会が見えないことです。

ここからは、営業チームで、新しい取引先の担当を課長が割り振る場面を例にします。

部下によって管理職と話す回数が違うとき、何が起きるか

部下によって上司と話す回数に差があると、部下が受け取る助言や情報にも差が出ることがあります。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の頻度は人によって大きく分かれていました。最も多いのは「半年に一度」の21.7%で、「1ヶ月に一度」20.3%、「1週間に一度」18.4%が続きます。つまり、上司と週に一度話している人もいれば、改まって話すのは半年に一度という人もいるということです。

KAKEAIの1万人調査では、上司と週1回面談している人の40.5%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。月1回の人では30.7%、半年に1回の人では20.3%です。上司と面談する頻度が高い人ほど、面談が成果につながっていると感じています。

KAKEAIの1万人調査で、面談の困りごとに「やらされ感・義務感での実施」を挙げた人は、週1回以上の人で8.8%、半年〜1年に一度の人で22.7%でした。つまり、面談の間隔があいている人ほど、面談を義務として感じている割合が高いということです。

どれも上司との面談についての数字で、えこひいきを尋ねたものではありません。ただ、同じ上司の下でも部下によって話す回数に差があれば、受け取るものにも差が出て、周りからはえこひいきに見えることが考えられます。

KAKEAIは、1on1のような改まった場を持たなくてよい関係もあると考えています。ただし、それを上司が決めると、間違うことがあります。上司の目には見えなくても、伝えたいことを部下が抱えているかもしれないからです。「あの人とは改めて話さなくても大丈夫」と上司が一人で決めてしまうと、話す機会の偏りは、本人にも周りにも見えないまま広がっていくおそれがあります。

管理職がえこひいきを防ぐために、自分の側で見直せること

管理職の側でできるのは、自分の関わり方に偏りがないかを見返し、仕事を任せる理由と情報を、チームの全員に届く形で伝えることです。部下を点検するのではなく、上司自身の予定と言葉を見直します。

2週間ほどの予定とやり取りを見返す

予定表やチャットの履歴を2週間ほど見返し、誰と何回話したか、新しい仕事を誰に頼んだかを書き出してみてください。偏りがあれば、話す回数が少なくなっている部下に、上司から時間をお願いします。

  • 最近、□□さんとは打ち合わせが続いていましたが、○○さんとはゆっくり話せていませんでした。来週、30分ほど時間をもらえますか。
  • 今進めている仕事で、私が判断したほうが早いことや困っていることがあれば、そのときに教えてください。

偏りをなくそうとして、全員と同じ長さの時間を取ることだけを目標にすると、今まさに相談が必要な人との時間が足りなくなることがあります。回数をそろえることより、話す機会が少ない人を作らないことを目指します。

仕事を任せた理由を、本人とチームに伝える

新しい仕事を任せるときは、その人に頼んだ理由を、本人にもチームにも伝えます。理由が仕事の中身で説明できると、選ばれなかった人も、次に何をすればよいかがわかります。

  • △△工業様の担当を□□さんにお願いしたのは、同じ業界の取引先を去年から受け持っているからです。
  • 次に新しい取引先の話が来たときは、○○さんにもお願いしたいと考えています。そのために、今のうちに一緒に見ておきたい資料があります。

続けて同じ人に頼んでいると気づいたときは、頼んでいる側から負担を尋ねます。

  • ここのところ、急ぎの仕事を□□さんに続けて頼んでいました。手が回らなくなっていないか、教えてもらえますか。

決まったことは、同じときに、同じ手段で伝える

決まったことを、その場にいた人にだけ口頭で伝えると、伝わる時期に差が出ます。チームに関わることは、決まった時点で、全員が見られる場所にも書いておきます。

  • 新しい取引先の担当が決まったので、チャットにも書いておきます。会議にいなかった人は、読んでおいてもらえると助かります。

偏りを指摘されたら、まず話を聞く

部下から「偏っている」と言われたときは、すぐに理由を説明する前に、どこでそう感じたのかを尋ねます。上司が気づいていない偏りが見つかることもあります。

  • 話してくれてありがとうございます。どのあたりで、そう感じましたか。
  • 私の割り振りで、偏っていると感じるところがあれば、遠慮なく教えてください。気づいていないことがあるかもしれません。
  • 理由を伝えていなかったのは、私の落ち度です。今回の担当の決め方を、あらためて説明させてください。

えこひいきされている、外されていると感じたときの部下の側の伝え方

部下の側では、えこひいきかどうかを決めつけず、担当の決まり方や情報の届き方など、何が起きているのかを具体的に尋ねるところから始めるとよいでしょう。上司の側にも、偏りに気づいていない、理由を伝えていないといった事情があることが考えられるからです。

自分が外されていると感じるとき

担当の決まり方を尋ねるときは、不満として言うより、次に自分が任されるために知りたいこととして尋ねると、上司も答えやすくなります。

  • 課長、新しい取引先の担当が、どのように決まっているのかを教えていただけますか。次の機会に、私も手を挙げたいと考えています。
  • 今の担当の中で、任せていただける範囲を広げるには、何ができるようになればよいでしょうか。

情報の届き方に差があると感じたときは、困っている事実と、してほしいことを伝えます。

  • 最近、取引先の情報を後から知ることが何度かありました。決まったことを、チャットでも共有していただけると助かります。

話す機会が少ないと感じるときは、部下の側から時間をお願いしてもかまいません。

  • 来週、30分ほどお時間をいただけますか。今の取引先の進め方について、ご意見を伺いたいことがあります。

自分ばかり頼まれていると感じるとき

頼まれることが続いて負担が重いときや、周りからの見え方が気になるときも、上司に相談してかまいません。頼まれたことへのお礼と、今の状況を分けて伝えます。

  • 急ぎの仕事を続けて任せていただき、ありがとうございます。ただ、今週は手が回りにくいので、ほかの方にもお願いできないかご相談したいです。

評価や処遇に関わるときは、人事や相談窓口に相談する

えこひいきが評価の結果や昇給、配置などの処遇に関わっていると感じるときは、その扱いが妥当かどうかを、会社の評価制度に沿って確かめる必要があります。相談先は、人事の担当者に尋ねてください。

仕事を与えられない、話の輪から外されるといった扱いが続く場合は、職場のハラスメントに当たるかどうかを、就業規則と人事の担当者に確かめてください。社内の相談窓口に相談することもできます。

人事の担当者に相談先を尋ねるときは、次のように伝えられます。

  • 評価の結果について相談したいことがあります。どちらの窓口に伺えばよいか、教えていただけますか。

偏りを見直したあと、チームの関わり方がどう変わったかをどこで振り返るか

偏りを見直したあとは、1か月ほどたってから、上司と部下のそれぞれが、関わり方がどう変わったかを振り返ってみてください。

  • 話す回数が少なくなっていた部下と時間を取れていたら、次は、その時間で何が前に進んだかを二人で話してみましょう。
  • 仕事を任せる理由をチームに伝えられていたら、次は、選ばれなかった人と、次に任せたい仕事を一緒に考えます。
  • 決まったことが全員に同じ時期に届くようになっていたら、次は、チャットに書く内容と書き方を、チームで決めておきます。
  • 部下の側から担当の決まり方を尋ねられていたら、次は、手を挙げたい仕事を具体的に1つ伝えてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下一人ひとりの今の仕事や状態、上司に期待することがまだ分からない、仕事以外の話を聞く機会が少ないと感じるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

部下との初めての1on1で、球体を押したとき。

着任したばかりで部下の仕事をまだよく知らない時期でも、部下から教えてもらう話から1on1を始められます。

実施中に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、お二人のこれまでの1on1と関係を踏まえた話題が1つ提案されます。初めての回で話の材料が少ないときは、部下が気になっていることや、上司に知っておいてほしいことを尋ねる話題が出ることがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

初回の1on1ということで、まだお互いの状況を共有する機会がなかったかと思います。今の業務の中で気になっていることや、西村さんに知っておいてほしいことがあれば、ぜひ聞かせてもらえますか?山岸さん、いかがでしょう?

1on1の途中で、球体を押したとき。

仕事の話が続いた回でも、部下が話したいと選んだキャリアや状態の話を、1on1の中で聞くきっかけができます。

球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押したとき、事前に選ばれたテーマにまだ触れていなければ、Kakeai AI が、そのテーマと期待する対応を根拠に示して、時間を取ることを二人に提案することがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか? 藤本さん、いかがでしょう?

部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

部下一人ひとりへの気づきがどの言葉で届いたかを振り返り、次の回にどう続けるかを考えられます。

ご自身向けに、部下の様子に気づいて声をかけた場面などが、実際の発言を引いて書かれることがあります。次の回でその話に戻るときの一言が添えられることもあります。部下には部下向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…今日いちばん動いた場面は、メールの返信が遅いと気づいて「なんか、疲れてない?」と声をかけた場面です。…

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  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
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よくある質問

管理職がえこひいきをしてしまうのは、なぜですか。

管理職のえこひいきは、話しかけてくる部下や頼みやすい部下と接する機会が増え、仕事の任せ方や情報の伝わり方が偏ることで起きることがあります。基準があっても、任せた理由を説明していないと、周りからは好き嫌いで決めているように見えます。管理職本人に自覚がない場合もあるため、まず自分の予定やチャットのやり取りを見返して、偏りがないかを見直してみてください。

上司のえこひいきは、パワハラに当たりますか。

上司のえこひいきがパワハラに当たるかどうかは、扱いの中身や続いている期間によって異なり、このページで判断することはできません。仕事を与えられない、話の輪から外されるといった扱いが続いている場合は、ハラスメントに当たるかどうかを、就業規則と人事の担当者に確かめてください。社内の相談窓口に相談することもできます。相談するときは、いつ、どんな扱いがあったかを、事実として整理しておくと話が進めやすくなります。

管理職は、自分がえこひいきをしていないかを、どう確かめればよいですか。

管理職が自分のえこひいきに気づくには、2週間ほどの予定表とチャットの履歴を見返し、誰と何回話したか、新しい仕事を誰に頼んだかを書き出す方法があります。偏りが見つかったら、話す回数が少なくなっている部下に、上司から時間をお願いしましょう。部下に「偏っていると感じるところがあれば教えてください」と伝えておくと、自分では気づけない偏りがわかることもあります。

上司のお気に入りだと周りに言われてつらいときは、どうすればよいですか。

上司のお気に入りだと言われてつらいときは、頼まれる仕事が続いて負担が重いことや、周りからの見え方が気になることを、上司に相談してかまいません。頼まれたことへのお礼と、今の状況を分けて伝え、「ほかの方にもお願いできないかご相談したいです」と話すと、上司も割り振りを見直しやすくなります。一人で抱えず、言いにくければ人事の担当者に相談する方法もあります。

上司のえこひいきで評価が不公平だと感じたら、どこに相談すればよいですか。

上司のえこひいきで評価が不公平だと感じたときは、評価の結果が妥当かどうかを自分だけで判断せず、会社の評価制度に沿った相談先を人事の担当者に尋ねてください。上司に評価の理由を尋ねる場合は、「どの仕事を、どの基準で評価したのかを教えていただけますか」のように、根拠を尋ねる形にすると話がしやすくなります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/why-managers-play-favorites

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: