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上司との面談で愚痴や不満を言ってよいか
先に答え
上司との面談で、愚痴や不満を言ってかまいません。仕事が進めにくくなっている事情を上司が知らなければ、上司も手を打てないからです。ただし、愚痴や不満だけを伝えると、上司は聞いてほしいのか、手を打ってほしいのかがわかりません。「まず聞いていただけますか」「一緒に考えていただけますか」のように、上司に期待することを一言添えるのがおすすめです。KAKEAIの1万人調査では、上司に一番期待することが「話を聞いてほしい」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.4%で、回答者全体の31.9%と並んでいました。話を聞いてもらうことを一番に求める人でも、面談の成果の実感は全体と変わらないということです。
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上司に一番期待することが「話を聞いてほしい」の人も、面談が成果や成長につながっていると感じている割合は、回答者全体と並んでいます。1on1のあとの部下の感想でも、「すっきりしました」は2番目に多く選ばれていました。愚痴や不満を話すときに上司に期待することを添えると、上司もその回の関わり方を選べます。
- 32.4%
- 1万人調査
- 面談で上司に一番期待することが「話を聞いてほしい」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 同じ人たちのうち、成長につながっていると感じている人は29.9%でした。どちらも回答者全体の31.9%、26.7%と並んでいます。話を聞いてもらうことを一番に求める人の成果や成長の実感は、全体と変わらないということです。
- 15.5%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- Kakeai AI 1on1の利用データで、部下が感想を送った回のうち「すっきりしました」が選ばれた回の割合
- 「自分のことや状況を知ってもらえました」の46.2%に次いで、2番目に多い感想でした。1on1で話したことで、気持ちが軽くなったと感じる回も一定の割合であることがわかります。
1万人調査も利用データも、面談で愚痴や不満を話したかどうかは尋ねていません。利用データの感想は、部下が感想を送った回だけの数字で、感想はいくつでも選べます。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
上司との面談で愚痴や不満を言ってよいか: 期待することを添えて伝える
上司との面談で、愚痴や不満を言ってかまいません。面談は、仕事を前に進めるために使ってよい時間です。仕事が進めにくくなっている事情を上司が知らなければ、上司も手の打ちようがありません。
ただし、愚痴や不満だけを伝えると、黙って聞いてほしいのか、何か手を打ってほしいのかが上司にはわかりません。愚痴や不満を言うときは、上司に期待することを一言添えて話し始めます。以下では、カスタマーサポートの部署で、お客様からの問い合わせ対応をしている人の場面を例にします。
話を聞いてもらうことが中心の面談でも、 成果の実感は全体と変わらない
KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することとして「話を聞いてほしい」を選んだ人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は32.4%でした。「成長につながっている」と感じている人は29.9%です。どちらも、回答者全体の31.9%、26.7%と並んでいます。つまり、話を聞いてもらうことを一番に求める人の成果や成長の実感は、全体と変わらないということです。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「すっきりしました」が選ばれた回は15.5%でした。1on1のあとに部下が感想を送った回のうちの割合です。「自分のことや状況を知ってもらえました」の46.2%に次いで、2番目に多い感想です。話したことで気持ちが軽くなったと感じる回も、一定の割合であることがわかります。
調査も利用データも、愚痴や不満について尋ねたものではありません。それでも、気持ちや状況を上司に聞いてもらうことは、面談の使い方の1つになると考えられます。
愚痴や不満を伝えるときの最初の一言: 上司に期待することを添える
愚痴や不満を伝えるときは、話し始める前に、その話で上司に何を期待しているのかを伝えます。期待によって、上司の関わり方は変わるからです。黙って聞いてほしいときに助言が続いたり、手を打ってほしいときにうなずくだけで終わったりするずれは、最初の一言で防げることがあります。
KAKEAIは、面談での上司の行動を、「上司は話さず、聞き役に徹する」のように画一的に決めることに反対しています。部下の期待は、人によっても回によっても異なるからです。何を期待しているのかを部下の側から伝えると、上司もその回に合った関わり方を選べます。
| 上司に期待すること | 最初の一言の例 |
|---|---|
| 「話を | 今日は |
| 「一緒に | 問い合わせが |
| 「意見を | シフトの |
| 「具体的な | 他部署からの |
聞いてもらうだけでよいのか、手を打ちたいのかが、自分でもはっきりしないこともあります。その場合は、迷っていることをそのまま伝えてかまいません。
- 不満が溜まっているのですが、どうしてほしいのか、自分でもまだ整理できていません。まず話してみてもよいでしょうか。
話している途中で、期待とずれてきたと感じたら、その場で伝え直してもかまいません。
- すみません、今日は解決策より、まず聞いていただきたいと思っていました。
- ありがとうございます。今のご意見も参考にしたいので、もう少しだけ状況をお話ししてもよいでしょうか。
愚痴や不満の中身ごとの、 上司への伝え方
愚痴や不満の中身によって、伝え方は変わります。中身が仕事の進め方なのか、人なのか、会社の決まりなのかで、上司にできることも違うからです。
仕事の量や進め方への不満
仕事の量や進め方への不満は、困っている事実と、どうなれば助かるのかをあわせて伝えます。「忙しすぎます」だけでは、上司は何を変えればよいのかを判断できません。
- 先月から、返品の問い合わせが1日20件ほど増えています。今の人数では、折り返しの電話が翌日になってしまいます。
- 返品の問い合わせだけでも、回答の文例を作ることを相談させていただけますか。
- 文例ができるまでのあいだ、どの問い合わせから優先すればよいか、ご意見を伺えますか。
他部署や同僚への不満
他部署や同僚への不満は、相手の人柄ではなく、仕事の上で何が起きているのかを伝えます。人を責める話にすると、上司も相手との間に入りにくくなります。
- 物流部への確認の依頼が、返事まで3日ほどかかっています。そのあいだ、お客様をお待たせしていて困っています。
- 先方にも事情があると思うので、確認の依頼の仕方を変えたほうがよいか、ご意見を伺いたいです。
上司本人への不満
上司本人への不満は、言いにくいものです。伝えるときは、具体的な場面を1つ挙げ、どうしてもらえると助かるのかを添えます。上司の側にも、気づいていない事情や考えがあるかもしれません。
- 言いにくいのですが、ご相談したいことがあります。対応の方針が途中で変わったとき、私が知ったのがお客様からの電話だったことが、2回ありました。
- 方針が変わったときは、チャットで一言いただけると助かります。
- 私の受け止め方が違っていたら、教えてください。
会社の決まりや制度への不満
会社の決まりや制度への不満は、上司が一人では決められないこともあります。その場で結論を求めるより、仕事にどう影響しているかを伝え、どこに相談すればよいかを尋ねるとよいでしょう。
- 在宅の日の電話の転送の決まりで、折り返しが遅れることがあります。課長が決められないことでしたら、どこにご相談すればよいか教えていただけますか。
言っても変わらないことへの愚痴
天候による問い合わせの急増のように、誰にも変えられないことへの愚痴もあります。その場合は、聞いてもらうだけでよいことを先に伝え、話し終えたら、仕事の話に切り替えましょう。
- 今日は台風の影響で、朝から電話が鳴りっぱなしでした。少しだけ愚痴を聞いていただけますか。
- 聞いていただいて、すっきりしました。ここからは、来週の研修の準備の話をさせてください。
面談で不満を言わないでおくか迷うとき、 言い方に気をつけたいこと
不満を言うと、上司との関係が悪くなるのではないか、評価に響くのではないかと考えて、言わずにおく人もいます。不満を言わないこと自体は、悪いことではありません。ただし、仕事が進めにくくなっている事情を伝えずにいると、上司はそのことに気づけず、手を打つ機会もなくなります。
迷うときは、不満の形ではなく、相談の形にすると切り出しやすくなります。
- 最近、問い合わせの対応で困っていることがあります。不満というより相談なのですが、少しお時間をいただけますか。
一方で、次のようなことは、面談で伝える内容としては避けたほうがよいでしょう。
- 特定の人の人柄や、うわさ話。仕事の上で起きている事実と、困っていることに絞りましょう。
- ほかの人の個人的な事情。同僚の家庭や体調の話は、本人の了解なしに持ち出さないようにします。
- 評価や昇給、異動の約束を求めること。上司が一人では決められないことが多いので、相談先や決まり方を尋ねる形にします。
上司の言動がハラスメントにあたるのではないかと感じているときは、面談で伝えるかどうかを考える前に、人事の担当や社内の相談窓口に相談してください。つらさで眠れない、出社がつらいといった状態が続くときは、産業医にも相談しましょう。あたるかどうかや、どうするかを、自分一人で判断する必要はありません。
愚痴や不満を伝えた面談を、 どう振り返るか
愚痴や不満を伝えた面談は、その場ですっきりしたかどうかだけでなく、そのあと仕事や気持ちがどう変わったかで振り返ってみてください。
- 話を聞いてもらって気持ちが軽くなったら、次の面談では、そのあと仕事がどうなったかを一言伝えてみてください。上司も、聞いた話がどうなったかを知ることができます。
- 聞いてほしかったのに助言が続いたと感じたら、次は最初に「今日はまず聞いていただきたいです」と添えるとよいでしょう。
- 上司に頼んだことの返事がまだなら、次の面談の最初に、その後どうなったかを尋ねてみましょう。
- 同じ不満を何度も話していると感じたら、次は、何が変われば困らなくなるのかを1つ考えて持っていくと、話が前に進みやすくなります。
前回の不満のその後を伝える一言は、短くてかまいません。
- 前回お話しした折り返しの遅れは、文例ができてから少し落ち着きました。ありがとうございました。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司との面談が怖い、断りたいと思うほど重い、言いたいことをうまく話せなかったというときに、出ると決めた回に向けて、ご自身の側でできることとして、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は、次のことができます。
面談の前に、「1on1の準備」で。
上司に期待することを、 面談の前と冒頭に、 自分から伝えられます。
テーマと期待する対応(「話を聞いてほしい」など)を選ぶと、上司の画面にも表示され、1on1の冒頭で Kakeai AI が挙げます。ご自身向けの「1on1前のAIアドバイス」には、上司にどう関わってほしいかを自分から伝える一言の案が書かれることもあります。
今、キャリアについて考えていることを聞いてもらえますか。今日はまず話を聞いてほしいんです
1on1の前後や最中に、「自分用のメモ」で。
上司に伝える前の気持ちや考えを書き留めておき、 それを踏まえたアドバイスを自分だけで受け取れます。
「自分用のメモ」はご自身だけに表示され、上司にもシステム管理者にも表示されません。実施中は「1on1実施中」の画面の「自分用のメモを開く」から書け、終了後は履歴で編集できます。Kakeai AI は、その内容をご自身向けのアドバイスにだけ使います。
自分用メモに「企画の話を今日する」と書いていた狙いを、今日の会話でそのまま実行できました。
面談のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
うまく話せなかったことを、 次の面談で自分の言葉で話し直す準備ができます。
Kakeai AI が、ご自身向けに、その回のよかった場面を取り上げ、次の1on1や日常で試せることを書きます。話が途中で終わった大事な場面があれば、次の面談で添えられる一言の例を書くこともあります。上司には別の内容が表示されます。
…「社内の評価の場面だと緊張の種類が違うので、レポートを書きながら少し慣らしていきたいです」と一言添えてみませんか。…
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
上司との面談で、 愚痴を言ってもよいですか。
上司との面談で愚痴を言ってもかまいません。仕事が進めにくくなっている事情を上司が知らなければ、上司も手を打てないからです。言うときは、聞いてほしいのか手を打ってほしいのかを、「今日は少し愚痴になりますが、まず聞いていただけますか」のように一言添えるのがおすすめです。話し終えたら、仕事の話に切り替えます。
面談で不満を言うと、 評価が下がりませんか。
面談で不満を伝えたことが評価にどう扱われるかは、会社の評価の決まりによるので、一概には言えません。心配なときは、「問い合わせの対応で困っていることがあり、ご相談したいです」のように、相談の形で切り出すとよいでしょう。そのうえで、仕事の上の事実と、どうなれば助かるのかを伝えます。評価の決まりそのものが気になるときは、人事の担当に確認しておくと安心です。
上司本人への不満は、 面談で直接伝えてよいですか。
上司本人への不満も、面談で伝えてかまいません。伝えるときは、「方針が変わったことを、お客様からの電話で知ったことが2回ありました」のように、具体的な場面を1つ挙げます。そのあとに「変わったときはチャットで一言いただけると助かります」と、頼みたいことを添えます。上司の言動がハラスメントにあたると感じるときは、人事の担当や相談窓口に相談しましょう。
上司との面談で、 愚痴ばかりになってしまうときはどうすればよいですか。
上司との面談が愚痴ばかりになってしまうときは、話し始める前に、聞いてもらうだけでよいのか、一緒に考えてほしいのかを伝えます。同じ不満を何度も話しているときは、何が変われば困らなくなるのかを1つ考えて持っていくと、話が前に進みやすくなります。話し終えたら、「ここからは仕事の話をさせてください」と切り替えるのも1つの方法です。
面談で言わないほうがよい不満や話は、 ありますか。
面談では、特定の人の人柄の批判やうわさ話、同僚の家庭や体調などの個人的な事情は、避けたほうがよいでしょう。仕事の上で起きている事実と、困っていることに絞ると、上司も動きやすくなります。評価や昇給、異動の約束は上司が一人では決められないことが多いので、求めるより、相談先や決まり方を尋ねる形にします。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/venting-complaints-in-meeting-with-boss
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: