上司の方へ管理職・マネジメント
マネジメントとチームビルディング
先に答え
マネジメントの中でチームビルディングを進めるには、特別な行事に頼るより、日々の仕事の中にチームづくりの場を置くことをおすすめします。具体的には、チームの目標と何をもって達成とするかを全員で言葉にすること、打ち合わせで互いの困りごとを知る機会を持つこと、うまくいったこととつまずいたことを全員で振り返ることです。意見がぶつかったときは、仕事の事実で話し、誰がいつ決めるのかをはっきりさせます。あわせて、上司と一人ひとりの1対1の面談で、仕事の話も仕事以外の話もできる時間を持つとよいでしょう。懇親会などの行事は、打ち解けるきっかけとして補うものと考えてください。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で話している話題ごとに、面談が成果につながっていると感じている人の割合を比べています。仕事の話については、同じくらいの間隔で面談している人どうしで比べても、話している人のほうが高くなっていました。私生活の話をしている人も、回答者全体で比べると、していない人より高い割合でした。仕事の話と打ち解けるための話は、どちらか一方を選ぶものではないということです。
- 35.1%
- 1万人調査
- 上司と2週間〜1か月に1回面談し、「具体的な仕事」の話をしている人のうち、成果を実感している人の割合
- 同じ間隔で面談していて、仕事の話をしていない人では25.9%でした。同じくらいの間隔の人どうしで比べても、仕事の話をしている人のほうが、面談の成果を実感しています。
- 40.3%
- 1万人調査
- 上司との面談でプライベートの話をしている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 回答者全体で比べた数字で、プライベートの話をしていない人では30.2%でした。私生活の話をしている人のほうが、面談の成果を実感している割合が高くなっています。
1万人調査は、上司と部下の1対1の面談について尋ねたもので、チームでの打ち合わせや、チームビルディングの取り組みについては尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
マネジメントとチームビルディング: チームづくりは、日々のマネジメントの中で進める
チームビルディングとは、メンバーが目標を共有し、互いの仕事と考えを知り、助け合いながら成果を出せるチームをつくる取り組みのことです。マネジメントの中では、チームビルディングを特別な行事として切り離すより、目標と分担の決め方や振り返りのような日々の仕事の中で進めることをおすすめします。
チームビルディングというと、懇親会や合宿、ゲームのような行事を思い浮かべる人もいるでしょう。こうした行事が、メンバーどうしが打ち解けるきっかけになることはあります。ただ、行事だけでは、チームの目標や、誰が何を受け持つのかは決まりません。
| チームづくりの進め方 | 日々の仕事の中での例 | ねらい |
|---|---|---|
| 目標と | 立ち上げの | 全員が |
| 互いの | 週1回の | 助けを |
| うまくいったことと | 月に | チームの |
| 一人ひとりと | 1on1で、 | 全員の |
以下では、4月に新しくできた、社内の業務改善を進めるチームを例にします。課長と5人のメンバーで、稟議書や各種の届け出といった社内の申請書類を、紙から電子に切り替える仕事を進めています。メンバーは、総務・経理・情報システム・営業などの部署から集まっています。
チームの時期ごとの進め方と、 最初の一言(業務改善チームの例)
チームビルディングで上司がすることは、チームの時期や場面によって変わります。ここでは、チームによく起きる4つの場面に分けて、進め方と最初の一言を書きます。
チームを作ったばかりのとき: 目標と分担を全員で言葉にする
立ち上げのときは、チームの目標と、何をもって達成とするかを、全員の場で言葉にします。分担は、メンバーの経験と希望を聞いたうえで決めます。
- このチームの目標は、来年3月までに、社内の申請書類を紙から電子に切り替えることです。この目標で合っているか、皆さんの意見を教えてください。
- 何をもって「切り替えが終わった」と言えるかを、全員で決めておきたいです。
- 前の部署で経験してきたことと、このチームで受け持ちたい仕事を、一言ずつ教えてもらえますか。
- 分担は、皆さんの希望をもとに、私から案を出します。その案に、遠慮なく意見をください。
意見がぶつかったとき: 仕事の事実で話し、 決める人をはっきりさせる
意見がぶつかるのは、チームが本気で仕事に向き合っている表れでもあります。上司は、ぶつかりを避けるより、それぞれの案の根拠を仕事の事実で話せるようにし、誰がいつ決めるのかをはっきりさせるとよいでしょう。
- 2つの案が出ていますね。どちらかに決める前に、それぞれの案で困る部署がないかを、一緒に考えたいです。
- 経理の側から見て気になる点と、営業の側から見た使いやすさの点を、もう少し詳しく教えてください。
- 今日は結論が出なかったので、私から部長に相談してみます。来週の打ち合わせで、相談した結果と理由をお伝えします。
人が入れ替わったとき: 新しいメンバーと、 前からのメンバーの仕事を結びつける
メンバーが入れ替わると、チームの進め方を知っている人と知らない人が混ざります。新しいメンバーには、チームの目標と、誰に何を相談すればよいかを最初に伝えます。
- 来月から△△さんがチームに加わります。今の仕事の状況を△△さんに説明する役を、○○さんにお願いできますか。
- △△さん、このチームでは、困ったことは私に言っても、ほかのメンバーに直接相談してもかまいません。
- △△さんが前の部署で使っていたやり方で、このチームでも生かせそうなものがあれば、ぜひ教えてください。
成果が出たとき、 つまずいたとき:全員で振り返る
成果が出たときも、つまずいたときも、全員で振り返る時間を取ると、チームの進め方を自分たちで直せるようになります。振り返りでは、誰かを責めるのではなく、仕事の進め方のどこを変えるかを話します。
- 予定より1か月早く、営業部での試しの運用が始まりました。皆さんのおかげです。うまくいった理由を、全員で振り返りませんか。
- 申請の差し戻しが増えています。誰かの問題としてではなく、手順のどこで止まっているかを一緒に見ていきましょう。
- 来月に1つだけ進め方を変えるとしたら、何を変えたいですか。
チームビルディングと1対1の面談: 一人ひとりと話す時間も、 チームづくりの一部
チームビルディングは全員の場だけで進むものではなく、上司と一人ひとりの1対1の面談も、その一部です。全員の場では言いにくい困りごとや、本人の考えは、1対1のほうが聞きやすいことがあります。
KAKEAIの1万人調査では、上司と2週間〜1か月に1回面談している人のうち、面談で「具体的な仕事」の話をしている人の35.1%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。同じ間隔で、仕事の話をしていない人では25.9%です。つまり、同じくらいの間隔で面談している人どうしで比べても、仕事の話をしている人のほうが、面談の成果を実感しているということです。
一方、プライベートの話については、回答者全体で比べると、面談でその話をしている人の40.3%が成果を実感していました。していない人では30.2%です。私生活の話をしている人も、していない人より、面談の成果を実感している割合が高くなっています。どちらも1対1の面談についての数字ですが、チームづくりでも、仕事の話と打ち解けるための話のどちらか一方に寄せる必要はないと考えられます。
関係は、仕事の話を前に進める中でできる、とKAKEAIは考えています。ただし、上司と部下の関係には段階があり、段階によって合う関わり方は変わります。新しいチームでは、まだ身構えている段階のメンバーもいるので、一人ひとりの様子を見ながら話題を選ぶとよいでしょう。
- 新しいチームになって1か月ですが、仕事の進め方で、やりにくいと感じていることはありますか。
- 前の部署とやり方が違って、戸惑っているところがあれば教えてください。
- チームの中で、○○さんの経験を一番生かせそうなのは、どの仕事だと考えていますか。
- 最近、仕事以外で楽しみにしていることはありますか。話せる範囲でかまいません。
チームビルディングで避けたいこと
チームビルディングで避けたいのは、関係づくりと仕事のどちらか一方だけに寄せることと、決め方を一方に寄せることです。
- まず仲良くなってから仕事を進める、と順番を決める。行事で打ち解けても、目標と分担が決まらなければ、チームの仕事は進みません。
- 逆に、仕事の話だけをして、互いのことを知る機会を持たない。困ったときに誰に相談すればよいかがわからず、一人で抱える人が出やすくなります。
- 上司が目標も分担もすべて一人で決める。メンバーの経験や希望が生かされず、決めたことに納得しにくくなります。
- 逆に、全員の話し合いに任せきりにして、決める人がいない。意見がぶつかったときに結論が出ず、仕事が止まります。
- 業務時間外の行事への参加を、全員に求める。家庭の事情などで参加しにくい人もいます。行事を業務として行うかどうかは、会社の決まりを確かめ、人事に相談してください。
チームづくりが進んでいるかを振り返るには
チームづくりが進んでいるかどうかは、行事の回数より、メンバーどうしの仕事のやり取りに表れます。1か月ほどたったところで、次の点を振り返ってみてください。
- チームの目標と、何をもって達成とするかを全員で言葉にできていれば、次は分担の見直しを、メンバーの希望も聞いて話してみてください。
- 打ち合わせで、メンバーが困っていることを口にするようになっていれば、次はメンバーどうしで直接相談できる場面を増やすとよいでしょう。
- 意見がぶつかったときに、誰がいつ決めるのかを伝えられていれば、次は決めた理由もチーム全員に伝えるようにしてみてください。
- 一人ひとりとの1対1の面談で、仕事の話も仕事以外の話もできていれば、次はその中で出た困りごとを、本人の了承を得てチームの進め方に生かすのがおすすめです。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下一人ひとりの今の仕事や状態、上司に期待することがまだ分からない、仕事以外の話を聞く機会が少ないと感じるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
部下との初めての1on1で、球体を押したとき。
着任したばかりで部下の仕事をまだよく知らない時期でも、 部下から教えてもらう話から1on1を始められます。
実施中に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、お二人のこれまでの1on1と関係を踏まえた話題が1つ提案されます。初めての回で話の材料が少ないときは、部下が気になっていることや、上司に知っておいてほしいことを尋ねる話題が出ることがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
初回の1on1ということで、まだお互いの状況を共有する機会がなかったかと思います。今の業務の中で気になっていることや、西村さんに知っておいてほしいことがあれば、ぜひ聞かせてもらえますか?山岸さん、いかがでしょう?
1on1の途中で、球体を押したとき。
仕事の話が続いた回でも、 部下が話したいと選んだキャリアや状態の話を、 1on1の中で聞くきっかけができます。
球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押したとき、事前に選ばれたテーマにまだ触れていなければ、Kakeai AI が、そのテーマと期待する対応を根拠に示して、時間を取ることを二人に提案することがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。
事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか? 藤本さん、いかがでしょう?
部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
部下一人ひとりへの気づきがどの言葉で届いたかを振り返り、 次の回にどう続けるかを考えられます。
ご自身向けに、部下の様子に気づいて声をかけた場面などが、実際の発言を引いて書かれることがあります。次の回でその話に戻るときの一言が添えられることもあります。部下には部下向けの別の内容が表示されます。
…今日いちばん動いた場面は、メールの返信が遅いと気づいて「なんか、疲れてない?」と声をかけた場面です。…
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よくある質問
マネジメントとチームビルディングの違いは何ですか。
マネジメントは、人と仕事を目標に向けて前に進める役割のことです。目標や分担を決めることや、進み具合を見て判断し評価することを含みます。チームビルディングは、その中で、メンバーが目標を共有し、互いの仕事と考えを知って助け合える状態をつくる取り組みです。チームビルディングは、マネジメントと別に行うものではなく、日々のマネジメントの中で進めるとよいでしょう。
チームビルディングには、どんな方法がありますか。
日々の仕事の中でできるチームビルディングの方法は、主に3つです。立ち上げのときに目標と何をもって達成とするかを全員で決めること、打ち合わせで困っていることを一言ずつ話すこと、月に1回は全員で振り返ることです。上司と一人ひとりの1対1の面談も、その一部になります。懇親会や合宿などの行事は、打ち解けるきっかけとして、これらを補うものです。
チームビルディングのために、懇親会やイベントは必要ですか。
チームビルディングのために、懇親会やイベントが必ず必要なわけではありません。行事はメンバーどうしが打ち解けるきっかけになることがありますが、行事だけでは、チームの目標や分担は決まりません。また、家庭の事情などで業務時間外の行事に参加しにくい人もいます。行事を業務として行うかどうかは、会社の決まりを確かめ、人事に相談したうえで決めてください。
チームの中で意見がぶつかったとき、 上司はどうすればよいですか。
チームの中で意見がぶつかったときは、ぶつかりを無理に収めるより、それぞれの案の根拠を仕事の事実で話せるようにします。そのうえで、誰がいつ決めるのかをはっきり伝えます。その場で結論が出ないときは、「部長に相談して、来週の打ち合わせで結果と理由をお伝えします」のように、次にすることと時期を伝えておくとよいでしょう。
新しいメンバーが入ったとき、 チームにどう溶け込んでもらえばよいですか。
新しいメンバーがチームに入ったときは、まずチームの目標と、誰に何を相談すればよいかを伝えます。今の仕事の状況を説明する役を、前からのメンバーに頼むのも1つの方法です。あわせて、新しいメンバーが前の部署で使っていたやり方で、このチームでも生かせそうなものを尋ねると、本人の経験をチームの仕事に生かすきっかけになります。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/management-and-team-building-in-daily-work
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: