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管理職は会社側の人間なのか
先に答え
管理職は、会社の側の役割と、会社に雇われて働く人としての立場の両方を持っています。部下の仕事を決め、評価をつけ、会社の決定を伝える場面では会社の側に立ちますが、管理職自身も上司から評価を受ける社員の一人です。労働組合に入れるかどうかや労働時間の扱いは、役職の名前だけでは判断できないので、就業規則を読んだうえで、人事の担当に確認してください。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに、評価や見られ方が気になって本音が話せないことを挙げた人は9.3%でした。この人たちが面談の成果を実感している割合は、全体と並んでいます。評価の役割を隠さず、普段の面談で話すことをおすすめします。
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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談の困りごとに、評価や見られ方が気になって本音が話せないことを挙げた人がいます。この人たちも、面談が成果につながっていると感じている割合は全体と並んでいました。同じ頻度の人どうしで比べると、評価の話をしている人のほうが面談の成果を実感しています。管理職が評価をつける会社の側の役割と、部下の仕事の役に立つことは、両立しうると考えられます。
- 9.3%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごとに、評価や見られ方が気になって本音が話せないことを挙げた人の割合(複数回答)
- 挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいます。評価が気になる人でも、面談が役に立っていると感じている割合は低くはない、ということです。
- 37.4%
- 1万人調査
- 上司と2週間〜1か月に1回面談している人のうち、評価の話もしている人で、面談の成果を実感している割合
- 同じ頻度で、評価の話をしていない人では30.8%でした。同じ頻度の人どうしで比べると、面談で評価の話をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じています。
1万人調査は、部下の立場で上司との面談について尋ねたもので、管理職が会社側かどうかや、管理職の法律上の扱いについては尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
管理職は会社側の人間なのか: 会社の側の役割と、 働く人としての立場の両方を持つ
管理職は、会社の側の役割と、会社に雇われて働く人としての立場の両方を持っています。どちらか一方に決まるものではなく、場面によって、どちらの面が前に出るかが変わります。
管理職が会社の側に立つのは、部下の仕事を決めるとき、評価をつけるとき、会社の決定を部下に伝えるときです。会社は、こうした判断を管理職に任せています。一方で、管理職自身も自分の上司から仕事を任され、評価を受ける社員の一人です。給与や働き方の扱いも、会社の制度の中で決まります。
| 場面 | 会社の側としての役割 | 働く人としての立場 |
|---|---|---|
| 仕事 | 部下の | 自分の |
| 評価 | 部下の | 自分も |
| 会社の決定 | 決まったことを | 決定に |
| 働き方 | 部下の | 自分の |
「会社側か、従業員側か」と迷うのは、この2つの面が同じ場面でぶつかるときです。たとえば、部下が反対している決定を伝えるときや、自分も納得しきれていない方針を進めるときがそうです。
部下の立場から見ても、管理職は会社の決定を伝える人であると同時に、自分の仕事の相談に乗り、会社に現場の事情を伝えてくれる人です。どちらの面で話しているのかが分かると、相談の仕方も選びやすくなります。
管理職の法律上の扱いは、 役職の名前だけでは決まらない
管理職が法律の上でどう扱われるかは、役職の名前だけでは判断できません。扱いは会社の就業規則や労働協約によって異なり、法律上の判断が関わる点は、会社の規程を読んだうえで、人事の担当に確認する必要があります。よく話題になるのは、次の2つです。
- 労働組合に入れるかどうか。加入できる範囲を、労働協約や組合の規約で定めている会社があります。自分が対象かどうかは、組合の窓口か人事の担当に尋ねてください。
- 残業代や労働時間の扱い。管理職になると残業代の扱いが変わる会社があります。法律上の「管理監督者」に当たるかどうかを含め、自分の扱いは就業規則を読んだうえで、人事の担当に確認するのが確実です。
会社の扱いに疑問が残るときは、社会保険労務士や弁護士などの専門家に相談する方法もあります。管理職になる前に知りたい場合も、同じように人事の担当に尋ねてかまいません。
部下の立場で、管理職に話した内容がどこまで伝わるのかが気になるときは、話す前に尋ねておくと安心です。ハラスメントのように会社の決まりで対応が決まっている相談は、管理職のほかに、社内の相談窓口や人事の担当にも相談できます。
評価をつける管理職は、 部下にとって会社側なのか
部下にとって、管理職が会社の側に立つことが一番はっきり表れるのは、評価をつける場面だと考えられます。評価する人に本音を話すと不利になるのではないか、と心配になる人もいるでしょう。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)に「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人は9.3%でした。挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいます。評価が気になる人でも、面談が役に立っていると感じている割合は低くはない、ということです。
KAKEAIの1万人調査で、上司と2週間〜1か月に1回面談している人を、面談で人事評価の話をしているかどうかで分けて比べました。面談が成果につながっていると感じている人は、評価の話をしている人では37.4%、していない人では30.8%でした。同じ頻度の人どうしで比べると、評価の話をしている人のほうが、面談の成果を実感している割合は高いという結果です。
どちらも上司との面談についての数字で、管理職が会社側かどうかを尋ねたものではありません。それでも、評価をつける会社の側の役割と、面談で部下の仕事の役に立つことは、両立しうると考えられます。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、普段の面談(1on1)で評価の話をしてよい、むしろすべきだと考えています。評価の話を、半年に一度の面談に閉じ込めないためです。評価シートの項目を二人で一緒に見ながら、上司の考えとして見通しを伝え、部下の見方を尋ねるとよいでしょう。
管理職が会社の側に立つ場面の最初の一言: 価格改定の例
以下では、部品メーカーの営業課で、会社が4月からの価格改定を決め、営業担当が取引先にお願いを進める場面を例にします。課長は会社の決定を進める役目を持ち、同時に、取引先と向き合う営業担当の事情も知っている立場です。
会社の決定を部下に伝えるとき
決定を読み上げるだけで終えず、決まったことと、まだ決まっていないことを分けて話します。自分の考えも隠さずに伝え、部下の受け止めを尋ねましょう。
- 4月から、主力の部品の価格を改定することが会社で決まりました。取引先へのお願いは、私たちの課で進めることになります。
- 改定の幅は決まっていますが、取引先ごとの時期の分け方は、まだ課で決められます。
- 原材料の値上がりが続いているという説明には、私も納得しています。一方で、長くお付き合いのある取引先には、私も気が重いです。○○さんは、どう感じましたか。
部下から「課長は会社側ですよね」と言われたとき
否定も弁解もせず、会社の決定を進める役目があることを認めます。そのうえで、部下のためにできることを具体的に伝えるとよいでしょう。
- そうですね。会社が決めたことを進めるのは、私の役目です。ただ、○○さんが取引先との間で困ることを、そのままにするつもりはありません。
- 取引先から出た声は、私から部長に伝えます。時期をずらせるかどうかは、私だけでは決められないので、相談の結果を正直にお伝えします。
- △△社様は、今期の予算がもう決まっていると聞いています。お願いの時期について、○○さんの考えを先に教えてもらえますか。
評価の見通しを話すとき
会社の決定を進める仕事は、評価にも関わります。期末を待たずに、評価シートを一緒に見ながら、今の時点での考えを伝えます。
- 評価シートのこの項目を、一緒に見てもらえますか。今期は、価格改定のお願いを進めることも、この項目に入ると考えています。
- 今のところ、取引先への説明を早めに始めてくれている点は、よい評価の理由になると考えています。○○さんは、どう感じていますか。
- 評価のことが気になって、言いにくい話もあるかもしれません。取引先との間で困っていることほど、早めに聞けると一緒に手を打てます。
部下の立場から、 管理職に相談するとき
管理職が会社の側の役割を持っていても、仕事の相談は遠慮なく持ち込んでかまいません。評価や制度に関わる話は、そう分かる形で切り出すと、管理職も答え方を選びやすくなります。
- 課長、価格改定のお願いについてご相談したいことがあります。△△社様から、今期の予算はもう変えられないと言われました。
- 時期を半年ずらしていただく案を考えています。課長のご意見を伺えますか。
- 価格改定の進み具合が、今期の評価のどの項目に関わるのかを知りたいです。評価シートで一緒に確認していただけますか。
- 説明に回る件数が増えて、残業が続きそうです。残業の扱いについては、人事のどなたに伺えばよいでしょうか。
管理職として、自分の上司に伝えるとき
管理職自身も、自分の上司にとっては部下の一人です。現場の声は、決めてほしいことと一緒に伝えます。
- 部長、価格改定について、取引先からの声をまとめました。時期を分けてほしいという声が、複数の取引先様から出ています。
- 私の考えとしては、△△社様だけは7月にずらしたいと考えています。部長のご判断を伺えますか。
部長の返事は、決まらなかったことも含めて、課のメンバーにそのまま伝えます。
- △△社様の時期は、部長と相談して7月に決まりました。ほかの取引先は、予定通り4月からお願いします。
「会社側か、部下の側か」で迷ったときに避けたいこと
避けたいのは、どちらか一方の面だけで振る舞うことです。会社の側だけに立っても、部下の側だけに立っても、二人の仕事は前に進みにくくなります。
- 会社の決定を、自分の考えを言わずにそのまま伝える。部下は、管理職がどう考えているのかが分からず、質問や相談をしにくくなります。
- 逆に、部下と一緒に会社の決定を悪く言う。その場の距離は縮まっても、決まったことは変わらず、部下は取引先に何を伝えればよいかが分からないままです。
- 会社側に見られたくないからと、評価の話を面談で避ける。KAKEAIは、普段の面談では評価の話をしない、と決めておくことをおすすめしません。評価の見通しを聞かないまま期末を迎えると、部下は何を変えればよいのかを知る機会がなくなるからです。
- 部下から聞いた話を、本人に断りなく人事や自分の上司に伝える。会社の決まりで報告が必要な相談のときは、誰に伝えるのかを、先に本人に話しておきましょう。
- 法律上の扱いを、役職の名前だけで言い切る。「管理職だから組合には入れない」「残業代は出ない」と決めつけず、就業規則を読んだうえで人事の担当に確認します。
管理職の立場が二人の仕事の役に立っているかを、 どこで見るか
管理職の立場が二人の仕事の役に立っているかどうかは、部下が会社の決定に賛成したかどうかでは分かりません。決定を伝えたあと、二人の仕事がどう進んだかで振り返ることができます。1か月ほどを区切りに、次のように見直してみてください。
- 会社の決定を伝えた面談で、部下の受け止めを聞く前に話を終えていたなら、次の面談では、部下の考えを尋ねる時間を先に取ってみてください。
- 部下から預かった現場の声を自分の上司に伝えたら、返事を、決まらなかったことも含めて部下に返しましょう。返していなかったなら、次の面談の最初に伝えるとよいでしょう。
- 評価の見通しを期末まで話していなかったなら、次の面談で、評価シートの項目を一緒に見る時間を取りましょう。
- 部下の立場で、管理職に話しにくいと感じたことがあったなら、評価に関わる話かどうかを分けて切り出してみてください。制度のことは、人事の担当に尋ねるのも1つの方法です。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
役職や呼び方の線引きは会社ごとに違います。目の前の仕事で、誰が決め、誰が何を担うのかを部下とはっきりさせたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の終わり際に、球体を押したとき。
誰が判断するのかを決めないまま1on1を終えずに、 その場で決めるか持ち越すかを二人で決めるきっかけになります。
その日の話の中に、誰が決めるのかがまだ決まっていないことがあると、Kakeai AI が、今日決めるか次回に持ち越すかを二人で決めることを提案することがあります。球体は、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。お二人の画面に同じものが表示されます。
残り5分ほどです。今日話した「海外向けサポートの方向性」の件で、誰がサポート方式を決めるかがまだ残っています。このまま今日決めておくか、次回に持ち越すか、お二人で一つ確かめてみませんか。
1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。
役職の呼び方にかかわらず、 目の前の仕事で誰が決め、 誰が動くのかを、 二人が同じ記録で確かめられます。
Kakeai AI が、話のまとまりごとの要点に、誰が何を決め、誰が何を準備するかを、話した内容をもとに書きます。お二人の画面に同じ内容が表示されます。
柳瀬さんが6月中に海外仕様の要件を入れるか入れないかだけ決めると引き取り、長谷部さんは入れる場合と入れない場合の両方の工程を用意する。
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よくある質問
管理職は会社側(使用者側)の人間ですか。
管理職は、会社の側の役割と、会社に雇われて働く人としての立場の両方を持っています。部下の仕事を決め、評価をつけ、会社の決定を伝える場面では会社の側に立ちます。一方で、管理職自身も上司から評価を受け、給与や働き方は会社の制度で決まります。法律上の扱いは役職の名前だけでは判断できないので、就業規則と人事の担当に確認してください。
管理職になると、労働組合には入れなくなりますか。
管理職が労働組合に入れるかどうかは、役職の名前だけでは判断できません。加入できる範囲を、労働協約や組合の規約で定めている会社もあります。自分が対象かどうかは、組合の窓口か人事の担当に尋ねるのが確実です。会社の扱いに疑問が残るときは、社会保険労務士や弁護士などの専門家に相談する方法もあります。
管理職になると、残業代は出なくなりますか。
管理職になったあとの残業代の扱いは、会社の就業規則と、その人の働き方によって異なります。法律上の「管理監督者」に当たるかどうかを、役職の名前だけで判断することはできません。自分の扱いは就業規則を読んだうえで人事の担当に確認し、疑問が残る場合は、社会保険労務士や弁護士などの専門家に相談してください。
評価をつける上司に、 本音を話しても大丈夫でしょうか。
評価をつける上司との面談でも、仕事の相談は遠慮なく持ち込んでかまいません。KAKEAIの1万人調査で、評価や見られ方が気になって本音が話せないことを困りごとに挙げた人を見ると、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%でした。回答者全体の31.9%と並ぶ割合です。評価に関わる話かどうかを分けて切り出すと、上司も答え方を選びやすくなります。
管理職として、会社の決定に納得できないときはどうすればよいですか。
会社の決定に納得できないときは、部下と一緒に決定を悪く言うのではなく、自分の上司に意見を伝えるのがよいでしょう。そのとき、現場で起きていることと、決めてほしいことを一緒に伝えます。部下には、決まったことと、まだ決まっていないことを分けて話し、自分の考えも隠さずに伝えます。上司の返事は、決まらなかったことも含めて部下に返してください。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/manager-company-side-or-employee
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: