すべての方へ会議・ミーティング
会議資料の作り方とテンプレート
先に答え
会議資料は、参加者が会議の前に読み、会議の中で意見を出したり判断したりするための材料です。作り始める前に、この資料で参加者に何をお願いするのか(報告を知っておいてもらう・意見をもらう・決めてもらう)を決めると、載せる内容を選びやすくなります。テンプレートも、報告・相談・決定の3つの型で分け、どの型でも最初に「この資料でお願いしたいこと」を一文で書くとよいでしょう。資料を頼む人と作る人は、作り始める前に10分ほど骨組みをすり合わせておくことをおすすめします。作り終えてから組み立てを変えずに済むからです。
会議資料は、会議の前に読まれ、 会議の中で判断に使われるもの
会議資料は、会議で読み上げるための原稿ではなく、参加者が会議の前に読み、会議の中で意見を出したり判断したりするための材料です。そのため、作り始める前に「この資料で参加者に何をお願いするのか」を決めておくと、載せる内容を選びやすくなります。お願いすることは、大きく分けると「報告を知っておいてもらう」「意見をもらう」「決めてもらう」の3つです。
この3つのどれなのかによって、資料の組み立ては変わります。報告の資料なら事実と数字が中心になり、意見をもらう資料なら迷っている点と案が中心になります。決めてもらう資料なら、結論の案と、比べたほかの案が中心です。テンプレートも、この3つの型で分けておくと使いやすくなります。
以下では、総務課で、社用車のリース契約を更新するための資料を作る場面を例にします。課長が部下の○○さんに資料を頼み、部長会で、どのリース会社と契約するかを決めてもらう予定です。
会議資料を作る前に、 頼む人と作る人ですり合わせること
会議資料の作り直しを防ぐには、作り始める前に、資料を頼む人と作る人とで、資料の骨組みを10分ほどすり合わせておくのが有効です。頼む人の頭の中にある「こういう資料」と、作る人が思い描く資料が違ったまま進むと、作り終えてから組み立てを変えることになるからです。
資料を頼む人が伝えること
資料を頼む人は、どの会議で、誰に、何をお願いする資料なのかを伝えます。あわせて、締め切りと、参加者が一番気にしそうな点も伝えておくと、作る人が載せる内容を決めやすくなります。
- 来月の部長会に出す、社用車のリース更新の資料をお願いしたいんです。部長会で決めてもらいたいのは、どのリース会社と契約するかです。
- 部長の皆さんが一番気にするのは、今より費用が上がるかどうかだと思います。そこは1枚目でわかるようにしてもらえると助かります。
- 作り始める前に、10分ほど骨組みを一緒に見られますか。載せる材料が足りているかを、先に確認しておきたいので。
資料を頼まれた人が確認すること
資料を頼まれた人は、お願いすることの種類(報告・意見・決定)と、資料に入れない話を確認します。入れない話を決めておくと、資料が長くなりすぎるのを防げます。
- 確認させてください。今回の資料は、リース会社を決めていただくためのもので、台数を減らすかどうかは別の機会に話す、という理解で合っていますか。
- 部長会の何日前に資料をお送りすればよいでしょうか。事前に読んでいただくなら、3日前にはお送りしたいと考えています。
- 見積もりを比べる表の項目を、先に箇条書きにしてみました。この項目で足りているか、見ていただけますか。
会議資料のテンプレート: 報告・相談・決定の3つの型
会議資料のテンプレートは、報告・相談・決定の3つの型で用意しておくと、毎回の組み立てに迷わずに済みます。どの型でも、最初に「この資料でお願いしたいこと」を一文で書きます。
| 資料の型 | 最初に書くこと | 中心になる内容 |
|---|---|---|
| 報告の資料 | 知っておいてほしいことの結論 | 事実と |
| 相談の資料 | 意見をいただきたい問い | 今の |
| 決定の資料 | 決めていただきたいこと | 結論の |
報告の資料のテンプレート
- この資料でお願いしたいこと(内容を知っておいていただくこと)
- 結論:何が起きているかを一文で
- 事実と数字:結論の根拠になるもの
- 今後の予定と、今のところ気になっている点
書き出しの例です。
- この資料でお願いしたいこと:社用車の今年度の使われ方について、内容を知っておいていただきたいです。
- 結論:平日の午前に予約が集中し、午後は空いている日が多くなっています。
相談の資料のテンプレート
- この資料でお願いしたいこと(意見をいただきたい問いを、疑問の形で書く)
- 今の状況と、迷っている理由
- 考えている案(2つか3つ)と、それぞれのよい点と気になる点
- 作った人の今の考え
- この資料でお願いしたいこと:社用車の台数を減らすかどうかについて、ご意見をいただきたいです。
- 作成者の考え:午後に空いている車が多いため、1台減らしても業務は回ると考えています。ただし、営業部の繁忙期の使い方は、まだ確認できていません。
決定の資料のテンプレート
- この資料でお願いしたいこと(決めていただきたいことを一文で)
- 結論の案と、その理由
- 比べたほかの案(表にする)
- 費用、期間、業務への影響
- 決まったあとの予定(誰が、いつまでに、何をするか)
- この資料でお願いしたいこと:社用車のリース契約を、3つのリース会社のうちどこと結ぶかを決めていただきたいです。
- 結論の案:B社と契約することを提案します。月の費用は今とほぼ同じで、整備の手配まで任せられるためです。
決定の資料では、結論の案だけでなく、比べたほかの案とその理由も載せます。比べた案がないと、参加者は、ほかの案を選ばなくてよいのかを判断できません。
会議資料の作り方: 1枚ごとの書き方と、 数字や図の載せ方
会議資料の1枚ごとの書き方で大事なのは、見出しを読むだけで、その1枚で言いたいことがわかるようにすることです。忙しい参加者は、見出しだけを拾い読みすることもあります。
- 見出しは、言いたいことを文にします。たとえば「費用の比較」ではなく、「B社の費用は今の契約とほぼ同じです」と書きます。
- 1枚で言うことは1つにします。2つ言いたいときは、2枚に分けます。
- 数字には、比べる相手を添えます。「月の費用」だけでなく、「今の契約と比べてどうか」を同じ表に並べると、読む人が判断しやすくなります。
- 数字の出典として、見積もりの日付や集計した期間を、表の下に書いておきます。
- 図やグラフは、1枚に1つにします。グラフの近くに、そのグラフで言いたいことを一文で書きます。
- 細かいデータは、本編に入れずに別紙にまとめ、本編には「詳しくは別紙の2ページ」と場所だけを書きます。
会議の中では、資料の説明を短くし、意見や判断の時間を多く取ります。事前に資料を読んでもらっているなら、説明は要点だけで足ります。
- 資料は事前にお送りしていますので、説明は5分ほどにします。2ページ目の比較の表について、ご意見をいただけますか。
- 費用の内訳は、別紙にまとめています。ご質問があれば、その場でお答えします。
会議のあとは、資料を作った人と頼んだ人とで、資料がどう使われたかを短く話しておくと、次の資料づくりに生かせます。
- 比較の表は、そのまま判断に使ってもらえました。費用のページは、月ごとと契約期間の合計の両方があると、もっとわかりやすくなると思います。
- 今日の部長会で、どのページがよく見られていたと感じましたか。次の資料を作るときの参考にしたいので、教えていただけますか。
会議資料で避けたいこと
会議資料で避けたいのは、載せる量を増やしすぎることと、反対に、判断に必要な材料まで削ってしまうことの両方です。
- 集めた情報を、すべて本編に載せる。資料が厚くなるほど、参加者は会議の前に読み切れなくなります。お願いすることに関係のない情報は、別紙に回します。
- 逆に、結論だけを載せて、根拠やほかの案を省く。参加者は、なぜその案なのかを確かめられず、会議の場で質問が続くことになります。
- 会議で資料を最初から最後まで読み上げる。事前に読んできた人にとっては、同じ内容を二度聞くことになります。
- お願いすることを書かずに、資料を送る。受け取った人は、読んでおけばよいのか、意見を考えておくべきなのかがわかりません。
- 骨組みをすり合わせないまま、作り込む。頼んだ人の考えと違っていた場合、作り直す量が多くなります。頼む側も頼まれた側も、早い段階で一度、骨組みを見せ合う機会を作るとよいでしょう。
- テンプレートの項目を、すべて埋めることにこだわる。項目は、お願いすることに合わせて増やしたり減らしたりしてかまいません。
会議資料が役に立ったかを振り返る
会議資料が役に立ったかどうかは、資料の見栄えではなく、会議の中で資料が判断や意見に使われたかどうかで振り返ります。会議が終わったら、資料を作った人と頼んだ人とで振り返り、次の資料に生かします。
- 参加者が会議の前に資料を読んできていなかったときは、次は送る日を早めるか、送るメールの本文にも「お願いしたいこと」の一文を書いてみてください。
- 資料の説明に時間を取られ、意見や判断の時間が短くなったときは、次の資料では細かい内訳を別紙に回し、説明を要点だけにします。
- 会議で出た質問の答えが資料になかったときは、その答えを次の資料の本編に入れます。同じ質問が何度も出るなら、1枚目に近いところに置きます。
- お願いしたこと(報告・意見・決定)が会議の終わりに済んでいなかったときは、最初の一文が読む人に伝わる書き方だったかを、頼んだ人と作った人で見直します。
- 作り直しがあったときは、頼んだ人と作った人の考えの食い違いにどの時点で気づいたかを話し、次は、その前に骨組みを見せ合います。
会議で一度も触れられなかったページがあれば、次から別紙に回してもよいでしょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
会議の議題や資料を準備する段階で、資料をつくる人や報告する人と、何を決めておくかを話す時間が取れないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
終わりが近いときに、球体をクリックしたとき。
会議に出す前に決めておくことを、 1on1の中で決めるか持ち越すかまで、 二人で決めて終えられます。
球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。その回に話した準備の話のうち、まだ決まっていないことを Kakeai AI が挙げ、その場で一つ決めるか、次回に持ち越すかを二人で確かめるよう提案します。お二人に同じ内容が表示されます。
…今日話した「部長会・海外向け価格」の件、…今日ここで一つ決めておくか、次回に持ち越すかをお二人で確かめておけますか?
上司の側で、1on1の前に「1on1前のAIアドバイス」で。
定例や打ち合わせが迫っているときに、 その前の1on1で何を決めておくかを考えてから臨めます。
これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、Kakeai AI がその回の狙いを書きます。近く予定されている会議に向けて、その回で決めておくとよいことに触れることもあります。上司ご本人向けの内容です。
…6月12日の次回定例と6月11日の設計側打ち合わせが迫っているので、今日決めておくと次の場に持ち込める材料が増えます。…
上司の側で、1on1のあとに「1on1後のAIアドバイス」で。
会議の資料をつくる部下に、 資料のどこに価値があるかを伝える一言を、 受け取る前に考えておけます。
次の1on1までに上司ができることが、その回の会話をもとに書かれます。部下がまとめた資料を受け取ったときに返す一言の例が示されることもあります。上司ご本人にだけ表示されます。
6月25日の1on1で比較を受け取った後、「営業目線で選ばれた理由を入れてくれたこと、企画側に持っていく価値があると思う」と一言返してみると、藤本さんが自分の視点の意味を実感する場になりそうです。
1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。
ご利用企業 累計600社以上/
無料の資料
この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。
よくある質問
会議資料は、どんな構成で作ればよいですか。
会議資料の構成は、資料で参加者に何をお願いするかで変えるとよいでしょう。報告の資料は結論と事実、相談の資料は意見をいただきたい問いと考えている案、決定の資料は結論の案と比べたほかの案が中心になります。どの型でも、最初に「この資料でお願いしたいこと」を一文で書いておくと、読む人が会議の前に何を考えておけばよいかがわかります。
会議資料のテンプレートは、 何種類用意すればよいですか。
会議資料のテンプレートは、報告の資料、意見をもらう相談の資料、決めてもらう決定の資料の3つの型を用意しておくと使いやすくなります。会議で資料に求めることは、大きく分けるとこの3つだからです。項目は、その回にお願いすることに合わせて増やしたり減らしたりしてかまいません。すべての項目を埋めることにこだわる必要はありません。
上司から会議資料を頼まれたとき、 最初に何を確認すればよいですか。
上司から会議資料を頼まれたときは、どの会議で誰に何をお願いする資料なのか(報告・意見・決定のどれか)と、資料に入れない話、締め切りを最初に確認するとよいでしょう。そのうえで、作り込む前に、見出しや表の項目を箇条書きにした骨組みを上司に見せておくと、考えの食い違いに早く気づけます。
会議資料の1枚ごとの見出しは、 どう書けばよいですか。
会議資料の見出しは、その1枚で言いたいことを文で書くことをおすすめします。たとえば「費用の比較」ではなく、「B社の費用は今の契約とほぼ同じです」と書きます。参加者は見出しだけを拾い読みすることもあるからです。1枚で言うことは1つにし、2つ言いたいときは2枚に分けます。
会議では、資料をどのくらい説明すればよいですか。
資料を事前に送っている会議では、資料の説明は要点だけにして、意見や判断に多くの時間を使うとよいでしょう。最初から最後まで読み上げると、事前に読んできた人は同じ内容を二度聞くことになります。説明のあとは、「2ページ目の比較の表について、ご意見をいただけますか」のように、どこについて意見がほしいのかを具体的に伝えます。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/meeting-materials-how-to-make-template
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: