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マネジメントと管理の違い
先に答え
マネジメントと管理の違いは、一般的な使われ方では、決めたことを「保つ」か、目標に向けて「前に進める」かにあります。管理は、決めた基準や計画の通りに、もの・数字・仕事の状態を保つことです。マネジメントは、目標に向けて人と仕事の進め方を決め、状況に応じて変えながら前に進めることで、管理はその中に含まれます。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で上司に期待すること(5つまで選択)に、意見・具体的なアドバイス・一緒に考えることのどれかを選んだ人が59.8%でした。半数を超える人が上司の考えを求めているということです。面談についての数字ですが、管理をやめるのではなく、管理で分かったことに判断や考えを返すことをおすすめします。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に期待することを、5つまで選んでもらっています。「報告したい」を選んだ人は、「意見を聞きたい」「具体的なアドバイスがほしい」「一緒に考えてほしい」のどれを選んだ人よりも少なくなっていました。上司に報告することに加えて、上司の考えを求める人が多いということです。面談についての数字ですが、進み具合を把握したら、判断や意見を返すところまで進めるとよいでしょう。
- 25.3%
- 1万人調査
- 上司との面談で上司に期待すること(5つまで選択)として、「報告したい」を選んだ人の割合
- 「意見を聞きたい」は33.6%、「具体的なアドバイスがほしい」は32.0%、「一緒に考えてほしい」は29.4%で、どれも「報告したい」より多く選ばれていました。上司に報告したいという期待より、上司の考えを求める期待を選んだ人のほうが多いという結果です。
- 59.8%
- 1万人調査
- 上司に期待すること(5つまで選択)に、意見・具体的なアドバイス・一緒に考えることのどれかを選んだ人の割合
- 「話を聞いてほしい」だけを選んだ人は3.2%でした。半数を超える人が、上司との面談で、上司の考えや関わりを求めているということです。
1万人調査は、部下の立場で上司との定期的な面談について尋ねたもので、マネジメントや管理という言葉の意味は尋ねていません。数字は、上司に期待することを5つまで選べる質問の結果です。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
マネジメントと管理の違い: 「保つ」と「前に進める」
マネジメントと管理の違いは、一般的な使われ方では、決めたことを「保つ」か、目標に向けて「前に進める」かにあります。管理は、決めた基準や計画の通りに、もの・数字・仕事の状態を保つことです。マネジメントは、目標に向けて人と仕事の進め方を決め、状況に応じて変えながら前に進めることで、管理はその中に含まれます。
| 違いの観点 | 管理 | マネジメント |
|---|---|---|
| 何に | 決めた | 目指す目標 |
| 何をするか | 決めた | 進め方や |
| 主に | もの・ | 人と |
| 使われる | 品質管理、 | プロジェクトマネジメント、 |
| うまくいっている状態 | 決めた | 目標に |
職場では、2つの言葉がほぼ同じ意味で使われることもあります。「プロジェクト管理」と「プロジェクトマネジメント」、「リスク管理」と「リスクマネジメント」は、会社によって言い方が違うだけで、同じ仕事を指していることもあります。また、「管理職」という呼び名には「管理」が入っていますが、管理職の仕事は管理にとどまらず、マネジメント全体に及びます。
2つを分けて考えるときも、どちらかがよく、どちらかが悪いということではありません。管理がなければ、期限や品質が守られているかが分かりません。一方で、管理だけでは、守れなかった理由を考えたり、進め方を変えたりするところまで進みにくくなります。
同じ仕事で比べるマネジメントと管理: 月次の締めの例
同じ仕事でも、管理として関わるときと、マネジメントとして関わるときでは、上司が口にすることが変わります。ここでは、経理部門で月次の締めを担当している部下と、課長の場面を例にします。締めの期限は、毎月第3営業日です。
管理として関わるときの一言
管理の一言は、決めた期限と手順の通りに進んでいるかを把握するためのものです。
- 締めの期限は第3営業日です。今日の時点で、未処理の経費精算はどのくらい残っていますか。
- 先月と同じチェックリストで、仕訳の確認をお願いします。
- 売上の計上が終わったら、一言知らせてもらえますか。
マネジメントとして関わるときの一言
マネジメントの一言は、進み具合を把握したうえで、期限を守りにくい理由を部下と一緒に考えるためのものです。必要なら、他部署との調整や任せる範囲の見直しにも話を広げます。
- 先月は、締めが第4営業日にずれ込みましたね。どこで時間がかかったのか、△△さんの考えを教えてもらえますか。
- 営業部からの精算の提出が遅れているなら、提出の締め日を早められないか、私から営業部長に相談してみます。
- 固定資産の仕訳は、来月から△△さんの判断で確定する形にしませんか。迷ったときだけ相談してください。
- チェックリストの中で、もう要らないと感じる項目はありますか。実際の作業は、△△さんのほうがよく知っているので。
- 締めが早く終わった月は、どこがうまくいったのかも教えてください。次の月にもいかしたいんです。
2つの一言は、どちらかを選ぶものではありません。進み具合を把握する一言があるから、どこで止まっているかが分かり、マネジメントの一言につなげられます。
上司との面談で、 報告より上司の考えを求める部下は多い
部下の側は、報告に加えて、上司の考えや関わりを求めていることが、調査の数字からうかがえます。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に期待すること(5つまで選択)として「報告したい」を選んだ人は25.3%でした。「意見を聞きたい」は33.6%、「具体的なアドバイスがほしい」は32.0%、「一緒に考えてほしい」は29.4%で、どれも「報告したい」より多く選ばれています。上司に報告したいという人より、上司の意見や助言を求める人のほうが多いということです。
同じ質問で、「意見を聞きたい」「具体的なアドバイスがほしい」「一緒に考えてほしい」のどれかを選んだ人は59.8%でした。5つまで選べる質問で、半数を超える人が、上司の考えや関わりを求めているということです。
面談についての数字ですが、マネジメントと管理の違いに当てはめると、部下が上司に求めているのは、報告を受けて確かめる管理の関わりだけではないと考えられます。進み具合を把握したら、そこで分かったことに判断や意見を返すところまで進めることをおすすめします。
KAKEAIは、「1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談)は管理の場ではないので、進み具合の確認はしない」という助言をおすすめしません。面談は、仕事を前に進める時間として正面から使ってよいものです。進み具合を一緒に見ることは管理ですが、そこで止まっている仕事に判断や考えを返せば、マネジメントになります。
上司の立場と部下の立場で見る、 マネジメントと管理
マネジメントと管理の違いは、上司の側と部下の側で、意識したいところが変わります。
上司の立場から
上司の立場では、管理の仕事は手放さず、管理で分かったことを部下との会話にいかすことが大事です。期限や手順が守られていないと分かったときは、理由を尋ね、進め方を一緒に見直すきっかけにできます。
- 期限に間に合わなかったことを責めたいのではありません。来月も同じことが起きないように、どこを変えるとよいかを一緒に考えたいんです。
- 私が決めた手順が、今の作業に合っていないのかもしれません。変えたほうがよいところがあれば教えてください。
- 営業部とは、来月の締めまでに私から話しておきます。結果は、来週の1on1でお伝えします。
部下の立場から
部下の立場で「管理されてばかりいる」と感じるときは、報告に加えて、上司に期待することを伝えてみてください。上司の側も、報告だけを受け取っていると、部下が意見や判断を求めていることに気づけないかもしれません。
- 締めの進み具合は以上です。営業部からの提出が遅れたときの対応について、課長のご意見をいただきたいです。
- 固定資産の仕訳を、来月から一人で進めてみたいのですが、ご相談できますか。
- 毎日の進み具合の報告は、どのくらいの細かさがあると助かりますか。仕事を進めやすい形に合わせたいと考えています。
- この手順は、別のやり方のほうが早く終わりそうです。一度、案を見ていただけますか。
マネジメントと管理について、 よくある誤解
マネジメントと管理をめぐる誤解は、2つを同じものと考えることと、どちらか一方だけでよいと考えることから生まれます。
- マネジメントと管理は、まったく同じ意味だ。職場では同じ意味で使われることもありますが、分けて使うときは、管理は決めた通りに保つこと、マネジメントは目標に向けて前に進めることを指します。
- マネジメントでは、管理をしなくてよい。期限や手順、進み具合を把握しなければ、どこで仕事が止まっているかが分かりません。管理は、マネジメントの土台です。
- 逆に、管理を厳しくすれば、マネジメントになる。報告の回数を増やしても、止まっている仕事に判断が返らなければ、仕事は前に進みにくいままです。
- 管理職の仕事は、部下を管理することだ。管理するのは、ものやお金、期限や手順です。管理職は、部下と一緒に、仕事を目標に向けて前に進める役割を担っています。
マネジメントと管理の両方ができているかを、 どこで振り返るか
両方ができているかどうかは、進み具合を把握できているかに加えて、把握したあとに仕事が前に進んだかで振り返るとよいでしょう。1か月ほどたったら、次のように見直してみてください。
- 期限や手順の通りに進んでいるかを上司と部下が同じように把握できていたら、次は、止まっていることについて判断や意見まで話します。
- 期限や手順を守れなかったときは、理由を二人で話し、進め方を見直すきっかけにします。
- この1か月で任せる範囲や手順を変えた仕事がなければ、次の1on1で、変えられそうな仕事を一緒に探すのも1つの方法です。
部下の立場であれば、報告のあとに上司に意見や判断を求めた場面と、そのとき返ってきた答えを思い返してみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
マネジメントの意味や考え方を知ったうえで、部下との1on1で実際に試したいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
部下との1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。
言葉で知ったマネジメントを、 目の前の部下との1on1の入り方として試せます。
Kakeai AI が、これまでの1on1と、選ばれたテーマや、部下が選んだ期待する対応をもとに、その回の入り方を書きます。最初に言う一言の例が示されることもあります。ご自身向けの内容で、部下には部下向けの別の内容が表示されます。
…「競合の範囲と情報源については、自分がやってきた中でこういう切り方をしていた、という話をまず共有しますね。そのうえで、森さんが今どこで迷っているかを聞かせてもらえますか。」…
1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。
話したことと決めたことを、 二人が同じ記録で見返せます。
Kakeai AI が、実施中の会話をもとに2分ごとに全体を書き直し、話のまとまりごとに見出しと要点を並べます。終了後はそのまま履歴になり、お二人の画面に同じ内容が表示されます。
リストの項目は親会社・団地・担当者とし、担当者は名簿にないため藤本さんが拠点の人に聞いてみることになった。
部下との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
試した関わり方がどう届いたかを、 自分の1on1の具体的な場面で振り返れます。
ご自身向けに、その回によかった関わり方が、実際の発言を引いて書かれます。次の1on1や日常で試せることも添えられます。部下には部下向けの別の内容が表示されます。
提案書の話で、藤本さんが「何が足りなかったのかが、わからなくて」と困りごとを口にした場面で、「見せてみ」と一言で提案書を引き出しました。…「見せてみ」の一問が、漠然とした困りごとを具体の議論に変えた起点でした。
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よくある質問
マネジメントと管理は同じ意味ですか。
マネジメントと管理は、職場ではほぼ同じ意味で使われることもありますが、一般的な使われ方では違いがあります。管理は、決めた基準や計画の通りに、もの・数字・仕事の状態を保つことです。マネジメントは、目標に向けて人と仕事の進め方を決め、状況に応じて変えながら前に進めることを指し、管理はその中に含まれます。
管理職は、マネジメントと管理のどちらをする人ですか。
管理職は、呼び名に「管理」と入っていますが、管理だけでなくマネジメントを行う役職です。期限や予算などを決まり通りに保つ管理に加えて、仕事の割り振りを決めることや部下の相談に判断や意見を返すこと、必要なら進め方を変えることも仕事に含まれます。どの役職から管理職と呼ぶかは会社によって異なるので、社内の規程で確認してください。
マネジメントでは、部下を管理しないほうがよいのですか。
マネジメントでも、期限や手順、進み具合を把握する管理は必要です。避けたいのは、報告を受けて確かめるところで止まり、止まっている仕事に判断や考えを返さないことです。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待すること(5つまで選択)に「報告したい」を選んだ人は25.3%で、「意見を聞きたい」の33.6%より少なくなっていました。把握したことに、上司の考えを返すところまでを心がけるとよいでしょう。
上司が進み具合の確認ばかりしていると感じたら、 部下はどうすればよいですか。
上司が進み具合の確認ばかりしていると感じたら、報告に加えて、上司に期待することを具体的に伝えてみてください。たとえば「この点について、課長のご意見をいただきたいです」「ここは一緒に考えていただけますか」と伝えると、上司も判断や考えを返しやすくなります。報告の細かさや頻度も、仕事を進めやすい形になるよう相談してかまいません。
プロジェクト管理とプロジェクトマネジメントは違いますか。
プロジェクト管理とプロジェクトマネジメントは、職場ではほぼ同じ意味で使われることもあります。分けて使う場合、プロジェクト管理は、決めた予定・予算・品質の通りに進んでいるかを把握し、ずれを直すことを指します。プロジェクトマネジメントは、それに加えて、状況に応じて計画そのものを見直し、関わる人の役割を決めることまでを含みます。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/management-vs-control-difference
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: