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上司の評価コメントの書き方(例文)

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司の評価コメントは、上司の人柄や能力を採点するのではなく、「いつ、どんな場面で」「上司が何をしたか」「それで自分の仕事がどうなったか」の3つで書きます。よかった点は続けてほしいこととして、変えてほしい点はお願いの形で1〜2つに絞って書くとよいでしょう。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人が12.9%いて、上司のふるまいについての困りごとの中で最も多い答えでした。期待と違う対応に困っている部下は、少なくないということです。変えてほしい点には、どの場面で何を期待していたのかを添えると伝わりやすくなります。匿名かどうかや、誰が読むかといった制度の決まりは、人事に確認してください。

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1万人調査では、上司のふるまいについての面談の困りごととして、「上司の対応が期待するものと違う」や「上司が以前会話したことを覚えていない」が挙がっています。こうした困りごとを挙げた人は、面談が成果につながっていると感じる割合が、回答者全体より低くなっています。

12.9%
1万人調査
上司との面談の困りごとに「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人の割合
上司のふるまいについての5つの困りごと(以前の会話を覚えていない、話が役に立たない、など)の中で、最も多い答えです。挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。
26.4%
1万人調査
面談の困りごとに「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
この困りごとを挙げた人は6.2%でした。回答者全体の31.9%を下回っていて、話したことのその後に困っている人は、面談の成果を感じにくいことがうかがえます。

1万人調査は、上司との定期的な面談で困っていることを尋ねたもので、多面評価などで部下が上司を評価することについては尋ねていません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

上司の評価コメントの書き方:場面・行動・仕事への影響で書く

上司の評価コメントは、上司の人柄や能力を採点する文ではなく、上司のふるまいのうち、続けてほしいことと変えてほしいことを伝える文です。書くときは、「いつ、どんな場面で」「上司が何をしたか」「それで自分の仕事がどうなったか」の3つを入れます。そうすると、上司が次に何を続け、何を変えればよいかがわかります。

ここでは、多面評価や上司へのアンケートなどで、部下が上司を評価する場面を扱います。例として、お客様からのクレームへの対応で、上司に相談することが多かった部下を取り上げます。

避けたい書き方足りないもの書き直した例
「頼りになる上司です」どの場面で、何が助かったか「6月のクレーム対応で、その日のうちに回答の方針を決めてくださり、翌日に回答できました」
「もう少し話を聞いてほしいです」どの場面で、何をしてほしいか「相談の際、結論の前に私の案を一度聞いていただけると、考えを整理しやすくなります」
「判断が遅いです」どのくらい遅く、何に困ったか「急ぎの相談で、返事まで2〜3日かかることがありました。判断の目安の日だけでも先に伺えると助かります」
「特にありません」何を続けてほしいか「1on1を、前回の話の続きから始めてくださるので、相談しやすいです」

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で困っていることとして、「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人が12.9%いました。上司のふるまいについての5つの困りごと(以前の会話を覚えていない、話が役に立たない、など)の中で、最も多い答えです。挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体の31.9%を下回っています。

KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごととして「上司が以前会話したことを覚えていない」を挙げた人は6.2%で、この人たちの成果の実感は26.4%でした。上司のふるまいについての5つの困りごとのどれかを挙げた人は27.3%で、成果の実感は21.1%です。つまり、上司のふるまいに困っている人は、面談の成果を感じにくいということです。

評価コメントで変えてほしい点を伝えるときも、どの場面の、どのふるまいについてかを書くことをおすすめします。人柄についての言葉だけでは、上司は何を変えればよいかがわからないからです。

部下が上司の評価コメントを書くときの例文

例文は、よかった点と変えてほしい点を、観点ごとに分けて示します。よかった点と変えてほしい点の両方があると、上司は自分のふるまいのどこを残し、どこを直せばよいかを判断しやすくなります。変えてほしい点は、責める言葉ではなく、お願いの形で書きます。

指示や判断について

  • 6月に大口のお客様からクレームを受けた際、その日のうちにお客様への回答の方針を決めてくださいました。おかげで、翌日には回答をお送りできました。
  • 急ぎの相談で、判断をいただくまでに2〜3日かかることがありました。いつ頃判断いただけるかの目安だけでも先に伺えると、お客様にお伝えしやすくなります。
  • 指示をいただく際、期限と、どこまで仕上げればよいかを一緒に伺えると、やり直しを減らせると考えています。

相談への対応について

  • 相談したとき、まず私の考えを聞いてから、ご意見を理由と一緒に話してくださいます。自分の案のどこを直せばよいかがわかり、助かっています。
  • 再発を防ぐ手順を提案した際、よい点と気になる点を分けて伝えてくださったので、次の案を作りやすくなりました。
  • 相談の内容によっては、ご意見よりも、一緒に考えていただきたいときがあります。相談の最初に私からどちらをお願いしたいかをお伝えするので、それに合わせていただけるとありがたいです。

話したことの、その後について

  • 前回の1on1で決めたことを、次の1on1の最初に確認してくださるので、話が途切れずに済んでいます。
  • 1on1でお話しした、クレーム対応の手順書の見直しについて、その後どうなったかを伺えていません。次の1on1で、進み具合を教えていただけるとありがたいです。

評価と成長について

  • 期の途中の1on1で、今の評価の見通しと理由を話してくださったので、残りの期間で何に力を入れればよいかがわかりました。
  • 評価の基準について、期の初めに一度ご説明いただけると、自分の仕事のどこに力を入れればよいかを決めやすくなります。

チームの運営について

  • 会議で決まったことを、出席していないメンバーにもチャットで共有してくださるので、全員が同じ情報で動けています。
  • クレームの対応が特定のメンバーに集中していた時期がありました。担当の割り振りを、チームで一度見直す機会をいただけるとありがたいです。

上司の評価コメントで、避けたい書き方

上司の評価コメントで避けたいのは、上司が読んでも、次に何をすればよいかがわからない書き方です。

  • 人柄や性格を評する。「優しい」「短気」のような言葉は、上司が次に何をすればよいかがわかりません。人柄ではなく、場面と行動を書きます。
  • 当たり障りのない言葉だけを書く。遠慮して「特にありません」とだけ書くと、上司は何も変えられません。よかった点を1つ、場面と一緒に書くだけでも十分です。
  • 逆に、不満をまとめて全部書く。変えてほしい点が多いときも、仕事への影響が大きいものから1〜2つに絞ると、上司が手をつけやすくなります。
  • 上司の関わり方を1つに決めるお願いをする。「聞き役に徹してほしい」「意見を言わないでほしい」と書くと、別の場面で必要な関わりまで減るおそれがあります。KAKEAIは、上司の関わり方を1つに決めておくことをおすすめしません。部下が上司に期待することは、人や場面によって違うからです。どの場面で何をしてほしいかを書いてください。
  • 誰が書いたかがわかりすぎる書き方をする。匿名の評価でも、出来事を細かく書くと、誰が書いたかがわかることがあります。どこまで具体的に書くかは、制度の決まりを確認してから決めます。
  • ハラスメントに当たるかもしれない出来事を、評価コメントだけで伝える。評価コメントは、すぐに対応につながるとは限りません。人事の担当や会社の相談窓口に、別に相談してください。

評価コメントの制度の決まりは、書く前に人事に確認する

多面評価や上司へのアンケートの決まりは、会社によって異なります。書く前に、次の点を人事の担当に確認しておくと、安心して書けます。

  • 匿名で書くものかどうか
  • 書いた文が、上司本人にそのまま届くのか、まとめてから伝えられるのか
  • 書いた内容を、誰が読むのか
  • 上司の評価や処遇に、どう使われるのか
  • 提出の期限はいつか
  • 上司への評価コメントは、上司ご本人にそのままの文で届きますか。それとも、まとめてから伝えられますか。
  • 書いた内容を、どなたが読むのかを教えていただけますか。

評価コメントに書くことと、普段の1on1で上司に直接伝えることは、分けて考えてかまいません。急いで変えてほしいことは、評価の時期を待たずに、1on1で伝える方法もあります。

  • 急ぎの相談の返事について、1つお願いがあります。判断の目安の日だけでも先に伺えると、お客様にお伝えしやすくなります。

部下からの評価コメントを受け取った上司がすること

部下からの評価コメントを受け取った上司は、誰が書いたかを探さず、変えることを1つ決めて、部下に伝えるとよいでしょう。厳しい言葉があると、落ち込んだり、言い返したくなったりするのは自然なことです。それでも、書かれた場面と行動に目を向けると、次に変えられることが見つかります。

  • 皆さんからのコメントを読みました。急ぎの相談への返事が遅いという声があったので、今月から、相談を受けたその日のうちに、判断の目安の日をお伝えするようにします。
  • 書きにくいことも書いてくださって、ありがとうございます。ほかにも気づいたことがあれば、1on1でいつでも教えてください。
  • 3か月ほど続けてみるので、変わったかどうかを、また教えてもらえますか。

避けたいのは、「誰が書いたのか」を尋ねることや、コメントへの反論を部下に長く説明することです。逆に、受け取っただけで何も変えずに終えると、部下は次から書かなくなるかもしれません。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の関係については、上司も部下も両方が当事者だと考えています。部下が書いたコメントは、上司が一人で受け止めて終えるものではなく、次の1on1で二人が話す材料にできます。

上司の評価コメントが役に立ったかの振り返り方

評価コメントが役に立ったかどうかは、書いたか、読んだかではなく、そのあとの二人のやり取りが変わったかどうかで振り返るとよいでしょう。

  • 部下の側:書いたコメントに場面や仕事への影響が入っていなかったら、次は、思い出せる場面を1つ書き足してみてください。
  • 部下の側:よかった点と変えてほしい点のどちらかしか書けなかったら、次は、もう一方も1つ加えます。
  • 上司の側:受け取ったコメントから変えることを決めたら、それを部下に伝え、しばらくたってから変わったかどうかを尋ねます。
  • 二人で:評価コメントに書いたことや受け取ったことは、次の評価の時期を待たずに、1on1でも話題にします。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司に何を期待すればよいか、上司にどんな関わりを求めるかを考えるときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の前に、部下が「1on1の準備」で。

上司に期待することが話題ごと・回ごとに違うことを前提に、二人がその回の期待を同じ画面で確認してから話せます。

部下は、テーマごとに上司に期待する対応を選べます。選んだ内容は上司と部下の両方の画面に表示され、1on1が始まると、Kakeai AI がテーマと期待する対応を組にして挙げます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…準備されたテーマは「業務の進捗や進め方」×「報告したい」、「心身の状態」×「話を聞いてほしい」、「人材育成」の3つです。…

1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

理想の上司像を一つに決めなくても、上司はその回の自分の問いかけを、次の1on1で試す形で見直せます。

上司と部下のそれぞれに、本人向けの別の内容が表示されます。部下向けには、自分から話せた場面と、次に試す一言が書かれることがあります。上司向けには、部下の話がもう一歩進みそうな場面について、次の1on1で試せる問いかけが提案されることがあります。下の例は、上司の画面に表示されたものです。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…「主幹として動いてみて、何か引っかかっていることはありますか。」と一言置いてみてください。前回と同じ問いを繰り返すのではなく、今日の会話で石田さんが自分から持ち込んだ「進め方がおかしい」という言葉の延長として聞くと、業務の話として入りやすくなります。…

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よくある質問

上司の評価コメントで、よいところが思いつかないときは何を書けばよいですか。

上司の評価コメントでよいところが思いつかないときは、この半年で上司に相談した場面や、判断をもらった場面を1つ思い出してみてください。小さなことでも、「前回の1on1で決めたことを、次の1on1の最初に確認してくださるので、話が途切れずに済んでいます」のように場面と自分の仕事への影響を書けば十分です。人柄を褒める言葉を探す必要はありません。

上司の評価コメントに、不満や改善してほしい点を正直に書いてもよいですか。

上司の評価コメントに、改善してほしい点を書くことはできます。その場合は、責める言葉を使わずに場面と自分の仕事への影響を書き、お願いの形にすると、上司が何を変えればよいかが伝わります。変えてほしい点が多いときは、影響の大きいものから1〜2つに絞ります。書く前に、匿名かどうかや誰が読むかを人事に確認しておくと安心です。ハラスメントに当たるかもしれない出来事は、評価コメントとは別に、相談窓口に相談してください。

匿名の多面評価なら、上司について何を書いても大丈夫ですか。

匿名の多面評価でも、出来事を細かく書くと、誰が書いたかがわかることがあります。また、書いた文がそのまま上司に届くのか、人事がまとめてから伝えるのかは、会社によって異なります。どこまで具体的に書くかは、制度の決まりを人事の担当に確認してから決めてください。上司の人柄や性格を評する言葉は、匿名かどうかにかかわらず避け、場面と行動を書くと伝わりやすくなります。

部下からの評価コメントが厳しかったとき、上司はどうすればよいですか。

部下からの評価コメントが厳しかったときは、誰が書いたかを探さず、書かれた場面と行動に目を向けてください。そのうえで、変えることを1つ決めて、「急ぎの相談には、その日のうちに判断の目安の日をお伝えするようにします」のように部下に伝えます。落ち込んだり、言い返したくなったりするのは自然なことです。反論を長く説明するより、3か月ほど続けて、変わったかどうかを部下に尋ねるとよいでしょう。

上司の評価コメントを短く書くとしたら、どんな例文になりますか。

上司の評価コメントを短く書くなら、よかった点と変えてほしい点を1文ずつにします。たとえば「クレーム対応の相談の際、その日のうちに方針を決めてくださり、翌日に回答できました。急ぎの相談では、判断の目安の日だけでも先に伺えると助かります」です。短くても、場面と自分の仕事への影響が入っていれば、上司は何を続け、何を変えればよいかがわかります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/writing-evaluation-comments-about-your-boss

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: