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部下の方へ上司との関わり

上司とのコミュニケーションの取り方の基本

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司とのコミュニケーションの基本は、話しかける最初の一言で、用件と上司に期待すること(報告か相談か、判断のお願いか)を伝えることです。あわせて、上司が今何を優先しているかを部下の側からも尋ね、話の終わりには次に誰が何をするかを言葉にします。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に期待することがある人の39.3%が、面談が成果につながっていると感じていて、「期待していることは特にない」人を大きく上回っていました。面談についての数字ですが、普段のやり取りでも、話し方の上手さより先に、何を求めて話すのかを伝えることが基本になります。

数字で見る

面談で上司に期待することがある人は、面談が成果につながっていると感じる割合が高くなっています。一方、Kakeai AI 1on1の利用データで1on1のあとの部下の感想を見ると、上司の状況を知れたという感想は、自分の状況を知ってもらえたという感想より少なく選ばれています。上司とのやり取りでは、上司に期待することを先に伝え、上司の状況を部下の側からも尋ねることをおすすめします。

39.3%
1万人調査
面談で上司に期待することがある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
「期待していることは特にない」と答えた人では8.4%でした。上司に何かを期待して面談に臨んでいる人のほうが、面談の成果を実感している割合が高いということです。
10.4%
Kakeai AI 1on1 利用データ
1on1のあとに部下が感想を送った回のうち、「相手のことや状況を知れました」が選ばれた回の割合
「自分のことや状況を知ってもらえました」は46.2%の回で選ばれていました。1on1のあとの感想として、上司の状況を知れたことは、自分の状況を知ってもらえたことより選ばれる回が少ないということです。
38.5%
1万人調査
上司との面談をしている理由(5つまで選択)に「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人の割合
「自分の仕事を進めるため」の52.8%に次いで、2番目に多い答えです。会社や組織の考えを知りたいと考えて面談に臨んでいる人が、少なくないということです。

1万人調査は、普段の職場でのやり取りではなく、上司との定期的な面談について尋ねたものです。利用データの割合は、1on1のあとに部下が選んだ感想を集計したもので、会話の中身を示すものではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

上司とのコミュニケーションの基本:まず取り入れたい3つのこと

上司とのコミュニケーションの基本として、まず取り入れたいのは次の3つです。話し方の上手さや敬語の細かさより先に、この3つがそろっているかを見直してみてください。以下では、部署の業務マニュアルの改訂を任されている部下を例にします。

基本最初の一言の例何のためか
用件と、上司に期待することを先に伝える「マニュアルの改訂について、1つご判断をいただきたいです」上司が、話を聞きながら自分が何をすればよいかを考えられる
上司の状況と判断の基準を尋ねる「今月、○○さんが一番優先したいのはどの仕事ですか」推測で進めずに済み、やり直しが減る
話の終わりに、次にすることを言葉にする「では、私は金曜までに第3章を直してお送りします」話したことが、そのまま次の仕事につながる

この3つがそろっていると、話の中身が上司に伝わりやすくなります。上司の側も、部下が何を求めているのかがわからず、どう返せばよいか迷っていることがあります。最初の一言で用件がわかることは、上司にとっても助けになります。

基本1:用件と、上司に期待することを最初に伝える

上司に話しかけるときは、最初の一言で、何の話かと、その話で上司に期待することを伝えます。報告か相談か、判断のお願いかが先にわかれば、上司は話を聞きながら、自分が何をすればよいのかを考えられます。

  • 業務マニュアルの改訂について、ご報告です。第2章まで直し終えました。今のところ、ご判断いただくことはありません。
  • マニュアルの改訂について、ご相談したいことがあります。章の順番で迷っているので、○○さんのご意見を伺えますか。
  • 1つご判断をいただきたいです。旧版の手順を残すか削るかを、今日中に決めたいと考えています。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に期待することがある人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は39.3%でした。「期待していることは特にない」と答えた人では8.4%です。上司に何かを期待して面談に臨んでいる人のほうが、面談の成果を実感している割合が高いということです。

面談についての数字ですが、普段の報告や相談でも、上司に何を期待しているのかを先に言葉にしておくと、話がかみ合いやすくなると考えられます。

話しかけるタイミングに迷うときは、急ぎかどうかと、かかる時間を添えて尋ねるとよいでしょう。上司が忙しそうに見えても、急ぎかどうかと、どのくらい時間がかかるかがわかれば、上司は自分で都合のよい時間を選べます。

  • 急ぎで1つ、ご判断をいただきたいことがあります。マニュアルの改訂について、少しだけお時間をいただけますか。
  • 急ぎではないので、今日の夕方か明日の午前で、ご都合のよいときに10分いただけますか。
  • 次の1on1では、マニュアルの全体の構成について、○○さんのご意見を伺いたいです。

報告は、結論を先に伝え、経緯はそのあとに話します。遅れや問題の報告ほど、結論を先に言うと、上司はすぐに次の手を考えられます。

  • 結論から申し上げると、第3章は来週の公開に間に合いません。理由と、代わりの案をお話しします。

基本2:上司の状況と判断の基準を、部下の側からも尋ねる

上司が今何を優先していて、何を基準に判断しているのかは、推測で決めずに尋ねてかまいません。上司の考えを知ったうえで進めるほうが、出したものがやり直しになる回数を減らしやすくなります。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」では、1on1のあとに部下が感想を選んで上司に送れます。その利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「自分のことや状況を知ってもらえました」が選ばれた回は、感想を送った回の46.2%でした。一方、「相手のことや状況を知れました」が選ばれた回は10.4%です。1on1のあとの感想として、上司の状況を知れたことは、自分の状況を知ってもらえたことより選ばれる回が少ないということです。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人が38.5%いました。「自分の仕事を進めるため」(52.8%)に次いで、2番目に多い答えです。会社や組織の考えを知りたいと考えて面談に臨んでいる人は、少なくないということです。面談についての数字ですが、普段のやり取りでも、上司が何を優先しているかや、部長から何を求められているかを尋ねてかまいません。

  • 今月、○○さんが一番優先したい仕事はどれですか。マニュアルの改訂をどこまで急ぐかを決めたいです。
  • このマニュアルは、誰がどんな場面で使えるようになれば十分だとお考えですか。
  • 今回の改訂で、○○さんが一番気にしている点はどこでしょうか。
  • 部長からは、このマニュアルについて何かお話がありましたか。差し支えない範囲で教えていただけますか。
  • この改訂について、ほかの部署から要望が届いていれば、共有していただけますか。

上司の側にも、まだ部下に話せない事情(会社の方針や、ほかの部署との調整など)があることがあります。話せないと言われたら、話せる範囲で十分だと伝えておくと、上司も答えやすくなります。

  • 決まっていないことや、今はお話しいただけないことがあれば、それで大丈夫です。わかった時点で教えていただけますか。

基本3:話の終わりに、次に誰が何をするかを言葉にする

話の終わりには、次に誰が何をいつまでにするのかを、部下の側から言葉にして確認します。口頭で話したことは、二人の受け取り方が少しずつ違っていることがあり、言葉にすると、その違いにその場で気づけます。

  • では、私は金曜までに第3章を直して、○○さんにお送りします。旧版の手順を残すかどうかは、○○さんにご判断いただく、ということでよろしいでしょうか。
  • 今のお話を、チャットで3行にまとめてお送りします。違っているところがあれば、教えてください。
  • 次の1on1で、改訂がどこまで進んだかをご報告します。

上司が引き受けたことも、同じように言葉にしておくと、二人ともあとで思い出しやすくなります。

  • 総務部への確認は、○○さんにお願いしてよろしいでしょうか。来週の火曜までにわかると、公開の日程を決められます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下のコミュニケーションについては、上司も部下も両方が当事者だと考えています。話がかみ合わないと感じるときも、上司だけ、自分だけの責任と決めず、部下の側からできることを1つずつ試してみてください。

上司とのコミュニケーションで、避けたいこと

  • 上司の考えを推測だけで決めて進める。推測が外れると、やり直しが期限の直前に重なりやすくなります。迷ったら、短く尋ねてかまいません。
  • 逆に、細かいことまで確認して、自分の考えを言わない。「私はこう進めようと考えていますが、よろしいでしょうか」と、自分の案を添えて尋ねるとよいでしょう。
  • 悪い知らせを、言いやすくなるまで持ち続ける。遅れや失敗は、わかった時点で、わかっている範囲だけでも伝えます。早くわかれば、上司と一緒に打てる手が増えます。
  • 上司の機嫌によって、伝える内容を変える。伝え方を選ぶことは大事ですが、内容まで変えると、上司は正しい判断をしにくくなります。
  • 言いにくいことを、上司を責める形で伝える。「○○さんがはっきり言わないので」ではなく、「進め方を確認させてください」のように、仕事の話として伝えます。

なお、人格を否定する言葉や怒鳴ることが続く場合は、自分の伝え方を工夫して解決しようと一人で抱え込まず、人事の担当や会社の相談窓口に相談してください。

上司とのコミュニケーションがかみ合っているかの振り返り方

上司とのコミュニケーションがかみ合っているかどうかは、話しやすさより、話したあとに仕事が前に進んだかどうかに表れます。次のように、二人のやり取りを見直してみてください。

  • 最初の一言で、何の話かと上司に期待することを伝えられていたら、次は、話の終わりに次にすることを言葉にするところまで続けます。
  • 上司が今何を優先しているのかを推測で考えていたと気づいたら、次の1on1で上司に直接尋ねてみてください。
  • 話の終わりに次に誰が何をするのかを言葉にできていなければ、次の話から、決まったことをチャットで短くまとめて送るとよいでしょう。
  • 同じことでやり直しや確認の往復が続いているときは、その仕事で上司が何を基準に判断しているのかを、一度尋ねます。

まずは明日、上司に話しかけるときの最初の一言を、用件と上司に期待することの2つから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司に話を聞いてもらえない、話しかけるきっかけや雑談の話題がつかめない、相談をどう切り出せばよいか分からないときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

相談の最初の一言を、上司に期待することと一緒に、1on1の前に準備できます。

Kakeai AI が、これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、今回の1on1で意識するとよい点を書きます。ご自身向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。部下向けの内容には、上司にどう関わってほしいかを自分から伝える提案が入り、最初に言う一言の例が示されることもあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…「今日は業務の進め方で迷っていることがあるので、一緒に考えてもらえますか」…

1on1が始まってすぐ、Kakeai AI のメッセージ欄で。

話し始める前に、テーマごとに上司に期待することを、二人が同じ画面で確かめられます。

Kakeai AI が、準備されたテーマと期待する対応を挙げ、前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。メッセージ欄は、お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…準備されたテーマは「東南アジアの新規開拓リスト」×「一緒に考えてほしい」、「スキルや力の向上」×「具体的なアドバイスが欲しい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?

1on1の最中に、球体をクリックしたとき。

用意してきた話が後回しになったまま1on1が終わりそうなときに、その話に戻るきっかけが二人の画面に出ます。

「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、Kakeai AI が二人の1on1の履歴と関係を踏まえた話題を一つ提案します。その回に選ばれたテーマは提案の候補の先頭に置かれます。話題の提案は、お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか?…

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1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

上司と話すのが苦手です。まず何から変えればよいですか。

上司と話すのが苦手なときは、話しかける最初の一言から変えてみてください。「マニュアルの改訂について、1つご判断をいただきたいです」のように、何の話かと上司に期待することを先に伝えます。報告か相談か、判断のお願いかがわかれば、上司は話を聞きながら自分が何をすればよいかを考えられます。話し方に自信がなくても、話の中身が伝わりやすくなります。

忙しそうな上司に話しかけるタイミングがわかりません。

忙しそうな上司に話しかけるときは、タイミングを推し量るより、急ぎかどうかと、かかる時間を添えて尋ねるとよいでしょう。「急ぎではないので、今日の夕方か明日の午前で、10分いただけますか」と言えば、上司が自分で都合のよい時間を選べます。急ぎの判断が要るときは、「急ぎで1つ、ご判断をいただきたいことがあります」と、その場で用件を伝えてかまいません。

上司が何を考えているのかわからないとき、直接聞いてもよいですか。

上司が何を優先し、何を基準に判断しているのかは、推測で決めず、直接尋ねてかまいません。「今月、○○さんが一番優先したい仕事はどれですか」のように、仕事を進めるための質問として尋ねます。上司の側にも、まだ話せない事情があることがあるので、「差し支えない範囲で教えていただけますか」と添えると、上司も答えやすくなります。

上司と話がかみ合わないのは、自分のコミュニケーション力が低いからですか。

上司と話がかみ合わない理由は、部下のコミュニケーション力だけとは限りません。上司に期待することが言葉になっていない、上司の優先順位を部下が知らない、といったことでも起こります。上司だけ、自分だけの責任と決めず、まずは話しかける最初の一言で、用件と上司に期待することを伝えるところから試してみてください。

上司への報告は、口頭とチャットやメールのどちらがよいですか。

上司への報告を口頭にするか、チャットやメールにするかは、内容で選ぶとよいでしょう。今日中に判断が要ることや、遅れや問題の報告は、口頭で結論から伝えます。日付や数字のように、あとで見返す必要がある内容は、文字で送ります。口頭で話したあとに、決まったことをチャットで短くまとめて送っておくと、二人の受け取り方の違いに気づきやすくなります。会社や部署に連絡の決まりがあれば、それに従ってください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/boss-communication-basics-for-subordinates

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: