部下の方へフィードバック
フィードバック面談を上司から受けるときの心構え
先に答え
上司からフィードバック面談を受けるときは、身構えて耐える場ではなく、上司の考えを受け取りに行く場だと考えて臨むことをおすすめします。前もって、上司に期待すること(「意見を聞きたい」「具体的なアドバイスがほしい」など)を1つと、上司が知らないかもしれない仕事を1つ用意しておきましょう。面談では、抽象的な指摘は具体的に聞き返し、事実が違えば情報として補います。KAKEAIの1万人調査によると、評価が気になり本音が話せないという人でも、面談の成果を感じている割合は全体と変わりませんでした。評価が気になることと、面談の成果を感じることは両立するということです。終わりには、次にすることを自分の言葉で確認しましょう。
数字で見る
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が半年に一度の人で、上司に期待することは特にない、と答える人が全体より多くなっています。一方、評価や見られ方が気になり本音が話せないという人でも、面談の成果を感じている割合は全体と変わりません。面談のあとに行動が続いている人ほど、面談の成果を感じています。どれも定期的な面談についての数字ですが、フィードバック面談でも、上司に期待することを1つ決めて臨み、終わりに次にすることを確認しておきましょう。
- 25.6%
- 1万人調査
- 上司との面談が半年に一度の人のうち、上司に期待することとして「期待していることは特にない」を選んだ人の割合
- 回答者全体では15.6%でした。半年に一度の面談の人では、上司に期待することは特にない、と答える人が全体より多いということです。回答者全体では、この答えを選んだ人のうち、面談の成果を感じている人は8.4%でした。
- 9.3%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごととして、評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない、を挙げた人の割合
- 20代の回答では14.4%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並びます。評価が気になっていても、面談の成果を感じている割合は全体と変わりません。
- 56.7%
- 1万人調査
- 上司との面談がそのあとの行動に「ほぼ毎回」つながっている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 「半分くらいの回で」つながっている人では15.7%でした。面談のあとに行動が続いている人ほど、面談の成果を感じているということです。
1万人調査は、上司との定期的な面談について尋ねたもので、フィードバック面談だけを取り出して尋ねたものではありません。25.6%は、面談の頻度が半年に一度と答えた人の中での割合です。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
フィードバック面談を受けるときの心構え: 上司の考えを受け取りに行く場にする
上司からフィードバック面談を受けるときは、言われることに身構えて耐える場ではなく、自分の仕事を前に進めるために、上司の考えを受け取りに行く場だと考えて臨むことをおすすめします。上司の指摘は、自分の評価が下がる合図とは限りません。上司から見えている事実と考えを知る機会です。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談は、仕事を前に進める時間として正面から使ってよいと考えています。フィードバック面談も同じです。自分から質問し、上司に期待することを伝え、必要な情報を取りに行ってかまいません。
フィードバック面談を、評価の時期に合わせて半年に一度行う会社もあります。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が半年に一度の人のうち、上司に期待することを尋ねた質問で「期待していることは特にない」を選んだ人が25.6%いました。回答者全体の15.6%より多い割合です。半年に一度の面談では、上司に期待することは特にない、と答える人が全体より多くなっているということです。
回答者全体で見ると、「期待していることは特にない」を選んだ人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は8.4%でした。上司に期待することがある人では39.3%です。上司に期待することがある人ほど、面談が成果につながっていると感じているということです。
1万人調査は、期待を決めておけば成果の実感が上がることまでは示していません。それでも、上司に期待することを前もって1つ考えておくと、面談で何を尋ねるかがはっきりします。
| 場面 | 心構え | 最初の一言の例 |
|---|---|---|
| 面談の前 | 上司に | 「面談では、 |
| 面談の最中 | 抽象的な | 「それは、 |
| 面談の終わり | 次にすることと、 | 「次は、 |
| 面談のあと | 試した | 「前回の |
以下では、人事部で中途採用を担当している人が、面接の日程調整と候補者への連絡について、課長からフィードバック面談を受ける場面を例にします。
フィードバック面談の前に、 部下が準備しておくこと
準備するのは、上司に期待することと、上司が知らないかもしれない仕事の2つです。自己評価のシートを書くだけで終えず、この2つを面談の前日までに上司へ短く伝えておくと、面談の時間を自分の聞きたいことに使いやすくなります。
- 来週のフィードバック面談では、候補者への連絡の早さについてお話ししたいです。課長からは、具体的なアドバイスをいただけると助かります。
- 上半期に、面接の日程調整の手順を一部変えました。課長にはまだ詳しくお伝えしていないので、面談の中で少しお時間をいただけますか。
上司も、部下のすべての仕事を見ているわけではありません。見ていない仕事について上司が触れなかったとしても、それは評価していないという意味とは限りません。上司が知らないかもしれない仕事は、責める形ではなく、情報として持っていくとよいでしょう。
- 面接官の方の予定を先に押さえる表を作り、4月から使っています。日程が決まるまでの日数が短くなったので、その結果もお見せしたいです。
フィードバック面談の最中に: 聞き返し方と、事実が違うときの伝え方
面談の最中は、分からない指摘をそのままにせず、その場で聞き返してください。上司の言葉が抽象的なのは、伝え方に迷っているからかもしれません。具体的な場面を尋ねれば、何を変えればよいかがはっきりします。
指摘が抽象的で、 何を変えればよいか分からないとき
- 「対応が遅い」というのは、面接の日程の連絡のことでしょうか。それとも、合否の連絡のことでしょうか。
- どのくらいの早さで連絡できていればよいか、目安を教えていただけますか。
事実が違うと感じたとき
事実が違うと感じたときは、言い訳ではなく、上司がまだ知らない情報として補います。上司の見方を否定するのではなく、判断の材料を足すつもりで伝えましょう。
- 1点、補足してもよろしいでしょうか。合否の連絡が遅れた2回は、どちらも現場の部長の判断を待っていた期間でした。
- その間に、候補者へ途中のご連絡を入れたほうがよかったでしょうか。課長のお考えを伺いたいです。
評価のことが気になるとき
評価への影響が気になって本音が言いにくいのは、珍しいことではありません。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として、「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人が9.3%いました。20代の回答では14.4%です。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいます。評価が気になっていても、面談の成果を感じている割合は全体と変わらないということです。
評価が気になるときは、評価の結果を確かめようとするより、今の時点で上司がどう考えているかを尋ねるほうが、残りの期間に何をすればよいかが分かりやすくなります。上司も、評価の結果は自分だけでは約束できないことが多いからです。
- 今の時点で、課長は私の仕事をどのようにお考えですか。期末の結果ではなく、今のお考えを伺いたいです。
- 残りの半年で、どこまでできていればよいとお考えですか。
納得できないとき
納得できないときは、黙って「はい」と言って終えるのでも、その場ですべてに反論するのでもなく、自分の考えと上司に聞きたいことを分けて伝えてください。
- 正直に申し上げると、そこはまだ納得できていません。私は、候補者の希望の日程を優先したほうが、辞退が減ると考えていました。
- 課長が、面接官の方の日程を先に押さえるほうがよいとお考えなのは、どんな理由からでしょうか。
- 今日すぐに結論を出さず、一度持ち帰って考えてもよろしいでしょうか。明後日までに、私の考えをまとめてお伝えします。
言われたことが重く感じられて、頭が整理できないときは、時間をもらってかまいません。
- 少し整理する時間をいただけますか。今のお話を書き留めてから、質問したいです。
フィードバック面談の終わり方と、 そのあとにすること
面談の終わりには、次に自分がすることと、上司にお願いすることを、自分の言葉で確認しましょう。何を変えるかが決まらないまま終わると、面談で受け取ったことを次の仕事に生かしにくくなります。
KAKEAIの1万人調査では、上司との面談がそのあとの行動に「ほぼ毎回」つながっている人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は56.7%でした。「半分くらいの回で」つながっている人では15.7%です。面談のあとに行動が続いている人ほど、面談の成果を感じているということです。
- 今日のお話を踏まえて、合否の連絡は、面接の翌日までに入れるところから始めます。部長の判断が出ていない日は、候補者に途中のご連絡を入れます。
- 現場の部長への判断のお願いは、課長からしていただけるという理解でよろしいでしょうか。
面談のあとは、試したことの結果を、次の面談で自分から話します。うまくいかなかったことも、そのまま伝えてかまいません。
- 前回の面談でお話しした、翌日までの連絡を続けています。辞退の連絡が減ったかどうか、次の面談で一緒に見ていただけますか。
- 翌日までに連絡できなかった日が、2回ありました。どちらも、面接官の方の評価がそろわなかった日です。この場合の進め方を、ご相談できますか。
次の面談で聞きたいことが見えてきたら、早めに伝えておきましょう。
- 次の面談では、面接官の方への依頼の仕方についても、ご意見を伺えると助かります。
フィードバック面談で、避けたいこと
避けたいのは、言われたことをすべて黙って受け入れることと、その場ですべてに反論することの両方です。
- 何を言われても「はい」と答えて終える。分からない点や事実の違いが残ったままになり、次に何を変えればよいかが決まりません。
- 言われたことに、その場ですべて反論する。上司の見方を知る前に話が終わり、受け取れたはずの情報まで受け取れなくなります。
- 評価の結果の約束を求める。評価の結果は、上司が自分だけでは決められないことが多いものです。「今の時点のお考え」を尋ねるほうが、残りの期間に生かせます。
- 準備を、自己評価のシートを書くことだけにする。上司に期待することと、上司が知らないかもしれない仕事を伝えておくと、面談の時間を自分の聞きたいことに使えます。
- 面談のあと、次の面談まで何も伝えない。試した結果を話さなければ、上司も、伝えたことが役に立ったかどうかが分かりません。
なお、面談の中で人格を否定する言葉を繰り返し受ける、大声で責められるといったことがあるときは、受け止め方の問題として一人で抱えないでください。就業規則を確認したうえで、人事の担当に相談することをおすすめします。心身の調子に影響が出ているときは、産業医や医療の専門家に相談しましょう。
フィードバック面談がうまくいったかを、 どこで振り返るか
フィードバック面談がうまくいったかどうかは、面談の最中の気持ちより、面談のあとに上司と二人で何が進んだかで振り返ります。
- 面談の前に上司に期待することを伝えられたら、次の面談でも、前日までに一言伝えておきます。
- 抽象的な指摘が残ったときは、次の面談の最初に、どの場面のことかを改めて尋ねてみてください。
- 事実が違うと感じた点を補いきれなかったときは、面談のあとに、短いメールで情報を足しておけます。
- 自分がすることと上司にお願いすることがはっきりしたら、次の面談は、その結果から話し始めましょう。
面談を終えた直後は、指摘の言葉ばかりが頭に残ることもあります。数日たってから、決めたことを1つでも試せていれば、その面談は次の仕事に生かせていると考えてよいでしょう。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司からフィードバックがなくて不安なとき、自分から意見を求めたいとき、上司に伝えたいことがあるときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。
1on1の前に、「1on1の準備」でテーマを選んだとき。
どの仕事について、上司に何をしてほしいのかを1on1の前に伝えておき、 始まってすぐに二人で確かめられます。
選んだテーマと期待する対応(上司にどう関わってほしいか)、「この1on1へのメモ」は、上司の画面にも表示されます。1on1が始まると、Kakeai AI が開始の挨拶で、選んだテーマと期待する対応を挙げ、最初の一言を振ります。
準備されたテーマは「東南アジアの新規開拓リスト」×「一緒に考えてほしい」、「スキルや力の向上」×「具体的なアドバイスが欲しい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?
1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。
どの仕事について、どんな意見がほしいのかを、上司に頼む一言として準備して臨めます。
選んだテーマや「この1on1へのメモ」などを踏まえて、今日の臨み方を提案する、ご自身向けの文章です。上司には上司向けの別の内容が表示されます。上司にどう関わってほしいかを自分から伝える提案や、上司に頼むことを含めた最初の一言の案が書かれることがあります。
今日は二つ持ってきました。C社の提案書について、何が足りないか一緒に見てもらえますか。そのあと、東南アジアの新規開拓リストの絞り方も相談したいです。
1on1の終了後に、「1on1後のAIアドバイス」で。
上司の反応を待つだけでなく、 次の機会に自分から意見や助言を頼む一言を持てます。
ご自身向けの「次の1on1や日常へ向けて」で、次に自分から動くための一言を提案する文です。たとえば、上司に困りごとを聞かれて「特に、ございません」と答えた場面のあとに、自分から具体的に頼む一言が提案されます。
…「稟議の書き方を一度教えていただけますか」と具体的に言い出してみることも一つの選択肢です。
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- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
フィードバック面談の前に、 部下は何を準備しておけばよいですか。
フィードバック面談の前に部下が準備しておきたいのは、上司に期待することと、上司が知らないかもしれない仕事の2つです。たとえば「連絡の早さについて、具体的なアドバイスがほしい」のように1つに絞り、面談の前日までに上司へ短く伝えておきます。上司もすべての仕事を見ているわけではないので、自分が工夫したことやその結果も、情報として持っていくとよいでしょう。
フィードバック面談で、上司の指摘に納得できないときは反論してもよいですか。
フィードバック面談で上司の指摘に納得できないときは、反論として言い返すより、自分の考えと上司に聞きたいことを分けて伝えるのがおすすめです。「私は○○と考えていました。課長が△△とお考えなのは、どんな理由からでしょうか」と尋ねます。事実が違うと感じた点は、言い訳ではなく情報として補います。その場で結論を出しにくければ、一度持ち帰って考えたいと伝えてかまいません。
フィードバック面談で評価のことが気になって、 本音が言えません。 どうすればよいですか。
評価が気になって本音が言いにくいのは、珍しいことではありません。KAKEAIの1万人調査では、評価や見られ方への影響が気になり本音が話せないという人は9.3%でした。この人たちのうち、面談の成果を感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいます。評価の結果を確かめようとするより、「今の時点で、私の仕事をどのようにお考えですか」と、上司の今の考えを尋ねてみてください。
フィードバック面談が終わったあと、 部下は何をすればよいですか。
フィードバック面談が終わったら、面談で決めた、次に自分がすることを1つ試し、その結果を次の面談で自分から上司に話します。うまくいかなかったことも、そのまま伝えてかまいません。KAKEAIの1万人調査では、面談がそのあとの行動に「ほぼ毎回」つながっている人の56.7%が、面談が成果につながっていると感じていました。「半分くらいの回で」の人では15.7%です。
上司が自分の仕事をよく見ていないと感じるときは、 フィードバック面談でどう伝えればよいですか。
上司が自分の仕事をよく見ていないと感じるときは、責める形ではなく、上司がまだ知らない情報として伝えるとよいでしょう。「4月から、面接官の方の予定を先に押さえる表を使っています。その結果もお見せしたいです」のように、仕事の中身と結果を具体的に示します。上司も、すべての仕事を見ているわけではありません。伝えたうえで、その仕事について上司の考えを尋ねてみてください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/receiving-feedback-meeting-mindset
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: