上司の方へ会議・ミーティング
進捗会議の進め方
先に答え
進捗会議の進め方で最初に変えたいのは、全員が順に進み具合を報告する形です。進み具合は前日までに一覧で共有し、会議では止まっている仕事だけを扱います。報告は「今の状況・次にすること・この会議で頼みたいこと」の3つにそろえ、頼みたいことから上司が引き受ける判断や調整をその場で決めます。遅れの理由は皆の前で問い詰めず、1on1で聞きます。上司が引き受けた判断や調整は、記録の先頭に書き、次の会議の冒頭で結果を報告するとよいでしょう。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、上司との1対1の面談について尋ねたもので、進捗会議については尋ねていません。その調査では、面談で話したことを上司が日常にいかさない、約束を守らないと感じている人では、面談の成果の実感が低くなっていました。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、「業務の進捗や進め方」のテーマの22.2%で、部下が上司に期待することが選ばれていませんでした。どちらも進捗会議の数字ではありませんが、上司が引き受けたことを果たすことと、上司に期待することを言葉にすることは、仕事の進み具合を話す場でも手がかりになると考えられます。
- 23.2%
- 1万人調査
- 上司が会話したことを日常にいかさない、約束を守らない、という面談の困りごとを挙げた人のうち、成果を実感している人の割合
- この困りごとを挙げた人は回答者全体の6.2%で、その人たちの成果の実感は、回答者全体の31.9%を下回っています。面談で話したことを上司が仕事に生かしていないと感じている人では、面談の成果を感じにくい傾向があります。
- 22.2%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が上司に期待することを何も選んでいなかった割合
- 進み具合のテーマでも、部下の側が上司に期待することを決めないまま1on1を迎えている場合があることを示しています。1on1の前に選ぶ欄の集計で、会話の中身を示すものではありません。
1万人調査は上司との1対1の面談について尋ねたもので、進捗会議については尋ねていません。利用データの割合は、1on1の前に選ばれたテーマごとに、部下が上司に期待することを選んだかどうかを集計したもので、1on1の会話の中身を示すものではありません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
進捗会議の進め方で、 最初に決めること: 止まっている仕事だけを扱う
進捗会議は、全員が順に進み具合を報告する会議になりがちです。この形では、順調な仕事の報告に時間を使い、止まっている仕事の話が終わりに押されて、上司が遅れを知ったところで会議が終わることもあります。進捗会議で扱うのは止まっている仕事と止まりそうな仕事だけにし、順調な仕事は一覧で共有して会議では触れないことをおすすめします。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごとを複数回答で尋ねています。「会話したことを上司が日常にいかさない・約束を守らない」を挙げた人は6.2%でした。その人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.2%で、回答者全体の31.9%を下回ります。つまり、面談で話したことを上司がその後の仕事に生かしていないと感じている人では、面談の成果の実感が低いということです。面談についての数字ですが、進捗会議でも、上司が引き受けたことが次の会議までに済んでいるかどうかは、担当者が仕事を進められるかどうかに関わると考えられます。
止まっている仕事を動かすには、上司の判断や他部署との調整が要ることも少なくありません。そのため、進捗会議の記録の先頭には、担当者の進み具合ではなく、上司が引き受けたことを書いておきます。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の前に選ばれたテーマごとに、部下が上司に期待することを集計しています。「業務の進捗や進め方」のテーマのうち、部下が上司に期待することを何も選んでいなかった割合は22.2%でした。つまり、進み具合のテーマでも、上司に期待することを決めないまま1on1を迎えている場合があるということです。
報告の項目に「この会議で頼みたいこと」を入れておくと、上司が引き受けることをその場で決めやすくなるでしょう。頼みたいことがない報告は、一覧に書くだけで十分です。
以下では、総務課長がオフィスの移転(内装工事・通信回線・備品の手配・社員への案内)を進める、週1回の進捗会議(担当5人、45分)を例にします。
進捗会議の報告の形: 今の状況、 次にすること、この会議で頼みたいこと
進捗会議の報告は、担当者が自由に話す形にせず、3つの項目にそろえます。項目をそろえると、報告が短くなるだけでなく、上司が引き受けることが報告の中で分かるようになります。
| 項目 | 書くこと・言うこと | 例(オフィスの移転) |
|---|---|---|
| 今の状況 | 予定に対して | 「内装工事の |
| 次にすること | 次の | 「未着の |
| この会議で | 上司の | 「予算の |
報告の形を変えるときは、理由を添えて伝えます。
- 来週から、進捗会議の報告を3つにそろえたいと考えています。今の状況、次にすること、この会議で頼みたいこと、の3つです。順調なものは一覧に書いてあれば、会議では触れません。皆さんの時間を、順番待ちに使いたくないからです。
- 頼みたいことがなければ、「ありません」で結構です。その分の時間は、止まっているものに使いましょう。
会議の中では、「頼みたいこと」が出てこない報告に対して、上司から尋ねます。
- 通信回線は、工事の日程が決まらないと止まっていますね。この会議で、私か誰かにしてほしいことはありますか。
- 回線会社との日程の話は、私から先方の担当に電話します。明日中に連絡して、結果を皆さんに共有します。
進捗会議の進め方: 45分の流れと、 上司の言い方
進捗会議の45分は、冒頭の5分を上司が引き受けたことの報告に、真ん中の30分を止まっている仕事に、終わりの10分を決まったことの確認に使います。順調な仕事の報告は一覧に任せ、会議の中では読み上げません。
- 冒頭の5分で、前回上司が引き受けたことの結果を話し、今日扱う止まっている仕事を挙げます。
- 先週、私が引き受けたのは2つでした。備品の予算の増額は、部長の了承が取れました。引っ越し業者の候補は、購買課から3つの紹介を受けています。
- 今日は、一覧で止まっているものが3つあります。通信回線、社員への案内の文面、不要になる机の処分です。この3つに時間を使います。
- 止まっている仕事を1つずつ取り上げ、足りないもの(判断・情報・人手・時間)を見分けて、誰がいつまでにそろえるかを決めます。
- 案内の文面が止まっているのは、移転日が確定しないからですね。移転日は私が決めます。今の見込みで、11月の最後の週にしたいと考えていますが、支障がありそうなら教えてください。
- 机の処分は、人手が足りない話ですね。来週の金曜の午後に2時間、手を貸せる人はいますか。
- 回線の工事の日程は、情報が足りない話なので、私が先方に電話した結果を待ってから決めましょう。
- 終わりの10分で、決まったことと、誰が何をいつまでにするかを確認します。上司が引き受けたことも、同じ場で言います。
- 決まったことを確認します。移転日は11月の最終週、案内の文面は○○さんが来週の水曜までに案を出し、私は回線会社に明日電話します。
- ○○さん、案内の文面の案は水曜で間に合いそうですか。難しければ、今ここで日を動かしましょう。
- 私が引き受けたことは、来週の冒頭で報告します。できていなければ、そのことも言います。
遅れを皆の前で詰めない: 進捗会議と1on1の分け方
遅れている仕事の報告を聞くと、上司は「なぜ遅れたのか」をその場で聞きたくなります。ただ、遅れの理由には、本人の仕事の進め方やほかの仕事との兼ね合いなど、皆の前では話しにくい事情が混ざります。進捗会議では止まっている仕事を動かすために足りないものだけを扱い、本人の進め方に関わる話は1on1で聞くのがよいでしょう。
| 話の種類 | 進捗会議で扱うこと | 1on1で扱うこと |
|---|---|---|
| 止まっている仕事 | 足りないもの | 本人が |
| 遅れが | 全員に | 何に |
| 順調な仕事 | 一覧で | 本人が |
会議で遅れの理由に話が向きかけたら、上司から1on1に移すことを言葉にします。
- 見積もりの事情は、明日の1on1で一緒に考えましょう。ここでは、移転日に影響しそうかどうかだけ教えてもらえますか。
1on1では、会議で聞かなかった事情から始めます。
- 会議では聞かなかったのですが、内装の見積もりで、何か引っかかっていることはありますか。私が先に動いたほうが早いことがあれば、遠慮なく言ってください。
- ○○さんの進め方がよくないという話ではなくて、何が足りないかを一緒に見たいんです。ほかの仕事との兼ね合いも含めて、教えてください。
進捗会議で避けたいこと
進捗会議で避けたいのは、会議が「遅れを報告する時間」になり、報告したあとに何も変わらないことです。次の5つは進捗会議でよく見かける進め方ですが、おすすめしません。
- 全員が順に進み具合を報告する。順調な仕事の報告に時間を使い、止まっている仕事の話が終わりに押されます。順調な仕事は一覧で共有し、会議では止まっているものだけを扱います。
- 進捗率の数字を読み上げる。数字は一覧を見れば分かります。会議で話すのは、数字の後ろで何が止まっているかです。
- 遅れの理由を皆の前で問い詰める。本当の理由は皆の前では出てきにくく、担当者が次から遅れを早めに言い出しにくくなることもあります。理由は1on1で聞きます。
- 上司が何も持ち帰らずに終わる。止まっている仕事には、上司の判断や調整がないと動かないものが少なくありません。上司が引き受けたことを記録の先頭に書き、次回の冒頭で報告します。
- 「引き続きよろしくお願いします」で締める。誰が何をいつまでにするかが言葉になっていない締め方です。終わりの10分を確認に使います。
逆に、止まっている仕事だけを扱うからといって、順調な仕事の情報を全く共有しないのも避けたいところです。一覧は全員が見られる形にして、ほかの人の仕事の状況が分かるようにしておきます。
進捗会議がうまくいったかを、 どこで見るか
進捗会議がうまくいったかどうかは、全員が報告できたかや、上司が遅れを把握できたかではなく、次の会議までに止まっていた仕事が動いたかで振り返るとよいでしょう。KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司も部下も、両方が当事者だと考えています。仕事の責任は、上司だけ、部下だけが負うものではありません。進捗会議でも、止まっている仕事の責任を担当者だけに置かず、上司が持ち帰ったことが済んでいるかを、同じ重さで見ていきます。
振り返る点は、次の4つです。
- 前回止まっていた仕事が今回までに動いていたら、何がそろって動いたのかを、会議の冒頭で一言共有します。
- 上司が引き受けたことを次の会議の冒頭で報告できなかったときは、いつまでに済ませるかを、その場で言い直します。
- 遅れの理由を皆の前で聞いてしまった場面があったら、その担当者との次の1on1で、事情をあらためて尋ねます。
- 止まっている仕事の担当者と会議のあとに1on1で話せたら、次の会議では、その話で分かった足りないものから扱います。
同じ仕事が3回続けて止まっているなら、報告の形や会議の進め方より先に、その仕事に足りないものが上司の手で用意できるものかどうかを、担当者と1on1で見直してみてください。
- 同じところで3回止まっていますね。私が用意できるもので足りていないものがないか、一度一緒に見直したいです。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
会議では全体の方針や分担の大枠までしか決められず、一人ひとりの担当の中身が詰め切れないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
上司の側で、1on1の前に「1on1前のAIアドバイス」で。
会議で決めた分担の大枠を、 一人ひとりとの1on1で、 その人の担当範囲の具体まで詰められます。
これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、Kakeai AI がその回の狙いを書きます。最初に切り出す一言の例が示されることもあります。上司ご本人向けの内容です。
…「6月5日の定例で分担の大枠は決まりましたが、今日はその線引きをもう少し具体的に決めてしまいたいと思っています。小野寺さんの担当範囲で、今どこが一番動かしにくいですか。」…
相手の「概要」の画面の「ダイジェスト」で。
進捗を話す会議の前に、 その人との1on1で決めたことがどこまで進んだかを、 本人と同じ文章で確かめられます。
その相手とのこの半年の1on1を、Kakeai AI が文章にします。これまでの流れ、いま途中になっている話とそれが誰の手元にあるか、決まった次の一歩とその実行の順に書かれます。お二人に同じものが表示されます。
…藤本さんが競合3社の製品比較表を6月25日までに出すことが決まっており、6月24日に実行済みです。…藤本さんが「それ、私、考えてみたいです」と話し、海外向けの訴求案(こういうお客さんにこう言う、を3つ・1枚)を7月9日までにまとめることが決まっています。…
1on1の実施中に、球体をクリックしたとき。
会議で決めた大枠のうち、 その人が受け持つ次の動きを、 1on1の中で一つずつ決められます。
球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。その回の話のうち、次に誰が何をするかが決まっていないものを Kakeai AI が取り上げ、二人で一つ決めることを提案します。お二人に同じ内容が表示されます。
今日話した「試作工程と海外仕様」の件で、部品手配を考えると6月中に要件を確定させる必要があるとのことでした。次に誰が何をするかを一つ、お二人で決めておけますか?
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よくある質問
進捗会議では、何を話せばよいですか。
進捗会議では、止まっている仕事と止まりそうな仕事に絞って話します。順調な仕事の進み具合は前日までに一覧で共有し、会議では読み上げません。止まっている仕事については、足りないもの(上司の判断・情報・人手・時間)を見分けて、誰がいつまでにそろえるかを決めます。冒頭の5分は、前回上司が引き受けたことの結果の報告から始めてください。
進捗会議で、全員に順番に報告してもらう形はやめたほうがよいですか。
進捗会議で全員が順に報告する形は、やめることをおすすめします。順調な仕事の報告に時間を使い、止まっている仕事の話が終わりに押され、聞いている人は自分の番を待つだけになりがちだからです。代わりに、報告を「今の状況・次にすること・この会議で頼みたいこと」の3つにそろえ、頼みたいことがない報告は一覧に書くだけにします。
進捗会議で遅れている担当者に、 理由をどう聞けばよいですか。
進捗会議では、遅れの理由を皆の前で聞かないことをおすすめします。遅れの理由には、本人の進め方やほかの仕事との兼ね合いなど、皆の前では話しにくい事情が混ざるからです。会議では「移転日に影響しそうかどうかだけ教えてもらえますか」のように、全員に関わる影響と足りないものだけを扱い、理由は1on1で「何か引っかかっていることがありますか」と聞いてください。
進捗会議は、どのくらいの頻度と時間で行えばよいですか。
進捗会議の頻度と時間は、会議の回数を増やす前に、止まっている仕事が次の会議までに動いているかを見て決めるのがよいでしょう。例として、週1回45分の形があります。冒頭の5分を上司が引き受けたことの報告に、真ん中の30分を止まっている仕事に、終わりの10分を決まったことの確認に使います。順調な仕事を一覧に回すと、45分でも止まっている仕事に時間を使えます。
進捗会議の記録には、 何を書けばよいですか。
進捗会議の記録の先頭には、上司が引き受けたこと(判断・他部署への調整・人手の手配)を書きます。止まっている仕事を動かすには、上司の判断や調整が要ることも少なくないからです。次に、止まっている仕事ごとに、足りないものと、誰がいつまでにそろえるかを書きます。順調な仕事の進み具合は、会議の記録ではなく一覧のほうに書きます。発言を全部書く必要はなく、決まったことと担当・期限が分かれば十分です。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/progress-meeting-how-to-run
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: