上司の方へ会議・ミーティング
会議をうまく回せないとき
先に答え
会議をうまく回せないときは、進行の技を増やす前に「回せない」の中身を4つに分けてください。時間内に終わらない・決まらない・一部の人しか話さない・決めたことが動かない、の4つです。時間と決定の問題には、会議の前に議題ごとの種類(報告・相談・決定)と決める人を決めておくことで手を打ちます。発言の問題には会議の中で何について答えてほしいかを示すこと、実行の問題には終わりの5分の確認が有効です。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で上司に一番期待することとして、最も多い答えは「その時々によって違う」(20.9%)でした。面談についての数字ですが、会議でも、参加者に何を求めるかを議題ごとに先に伝えておくことをおすすめします。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、上司との1対1の面談について尋ねたものです。上司に一番期待することとして「その時々によって違う」を選んだ人が最も多く、上司の対応が期待と違うと感じている人では、面談の成果の実感が低いという結果でした。会議の進め方を考えるときも、議題ごとに参加者に何を求めるかを先に言葉にしておくとよいでしょう。
- 20.9%
- 1万人調査
- 面談で上司に一番期待することとして、「その時々によって違う」を選んだ人の割合
- 8つの選択肢の中で最も多く、2番目の「具体的なアドバイスがほしい」(18.3%)を上回りました。上司に一番期待することは、1つの答えに集まっていないということです。
- 12.9%
- 1万人調査
- 面談の困りごと(複数回答)に、「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人の割合
- この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は23.4%で、回答者全体の31.9%を下回ります。期待と違う対応を受けていると感じている人では、面談の成果の実感が低いという傾向があります。
1万人調査は上司との1対1の面談について尋ねたもので、会議の進め方については尋ねていません。「上司の対応が期待するものと違う」は、15の困りごとから当てはまるものを選ぶ設問の1つで、どの対応が期待と違ったのかまでは尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
会議をうまく回せないときに、 まず分けたい4つの症状
会議をうまく回せないと感じると、まず進行の技を増やすことを考えがちです。ただ、「回せない」と一言で言っている中身は4つに分かれます。時間内に終わらない・決まらない・一部の人しか話さない・決めたことが動かない、の4つです。症状によって原因も手を打つ場所も違うので、技を増やす前に、自分の会議がどれに当たるかを見分けることをおすすめします。
| 症状 | 考えられる原因 | 手を打つ場所と最初の一手 |
|---|---|---|
| 時間内に | 1つの | 会議の |
| 決まらない | 決める | 会議の |
| 一部の | 何について | 会議の中。 |
| 決めたことが | 担当と | 会議の |
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に一番期待することを尋ねています。最も多い答えは「その時々によって違う」で、20.9%でした。上司に一番期待することは人によってさまざまで、回によって違うと答えた人が最も多いということです。
同じ調査で、面談の困りごと(複数回答)に「上司の対応が期待するものと違う」を挙げた人は12.9%で、その人たちのうち面談が成果につながっていると感じている人は23.4%でした。回答者全体の31.9%より低く、期待と違う対応を受けていると感じている人では、面談の成果の実感が低いという傾向があります。
面談についての数字ですが、会議を回しやすくするためにも、議題ごとに何をするのか(報告・相談・決定)と参加者に何を求めるのかを、先に伝えておくとよいでしょう。「全員に順に発言を求める」「時間を厳守する」といった1つの進め方を、どの議題にも当てはめることはおすすめしません。
以下では、新商品の発売準備を進める企画課(7人)の、週1回の定例(60分)を例にします。議題は、パッケージの校了・販促物の案・取扱説明書の納期・営業向けの説明会の日程です。
時間内に終わらない・決まらないとき: 議題ごとに報告・相談・決定を分ける
時間内に終わらない会議と決まらない会議は、原因が共通していることが多いようです。1つの議題の中に報告・相談・決定が混ざっていて、どこまで話せばその議題が終わるのかが、参加者の間でそろっていない状態です。議題ごとに「報告」「相談」「決定」のどれかを決め、報告は会議の前に文書で済ませると、会議の中の時間は相談と決定に使えます。
案内の段階で、議題に種類と時間を書いて送ります。
- 木曜の定例の議題を送ります。1つ目のパッケージの校了は「決定」で15分、2つ目の販促物の案は「相談」で20分です。各担当の進み具合は前日までに表に書いておいてもらえますか。会議では読み上げずに、相談と決定に時間を使いたいと考えています。
会議の中で話が報告に流れたら、議題の種類を言い直して戻します。
- 進み具合は表で見ているので、ここでは校了に進めるかどうかだけを決めましょう。校了に進むのに、足りないものはありますか。
- 今の話は相談の議題なので、今日は案を2つに絞るところまでにして、決めるのは来週にしませんか。
決まらないときは、決めるのに必要な情報と、決める人がそろっているかを見直してみてください。足りないものが分かった時点で、その議題を続けるのをやめ、誰がいつまでにそろえるかを決めます。
- 取扱説明書の納期は、印刷会社の返事がないと決められませんね。○○さんが明日までに確認して、来週の冒頭で決めることにしませんか。
- 価格は、この会議では決められません。部長に確認する役は、私が引き受けます。
一部の人しか話さない・上司ばかり話してしまうとき
一部の人しか話さない会議と、上司ばかりが話してしまう会議は、同じ場で重なって起きることがあります。上司が先に結論を言うと、ほかの参加者は違う意見を言い出しにくくなり、その沈黙を埋めるために上司がまた話す、という流れになりがちです。
発言を求めるときは、「意見はありますか」と広く尋ねるより、何についてどんな形で答えてほしいかを示すと、参加者も答えやすくなります。
- 販促物のこの案を、店頭で見るお客様の立場から見て、気になる点を1つ挙げてもらえますか。
- 説明会の日程について、自分の担当で動かしにくい日があるかどうかだけ、一人ずつ教えてください。
上司の意見は、参加者の意見が出たあとに、理由とともに言います。先に言いたくなったときは、自分の意見であることを断り、反対を求めます。
- 私は、説明会は発売の2週間前がよいと考えています。営業が商品を手にする時間を取りたいからです。ただ、私の案への反対も聞きたいので、無理があると思う点を教えてください。
- 私ばかり話してしまいました。ここまでで、違う見方をしている人はいませんか。
発言が少ない状態が続く人がいるときは、会議の場で名指しするより、1on1でその人に会議の感じ方を聞くとよいでしょう。発言も口頭だけに限らず、意見を前日に1行で送ってもらう方法や、紙に書いて全員で同時に見せる方法があります。
決めたことが次の会議までに動かないとき
決めたことが動かない会議では、会議の終わりに誰が何をいつまでにするかが言葉になっていないか、上司が持ち帰ったことが済んでいないか、のどちらかであることが多いと考えられます。終わりの5分で、決まったことと担当・期限を担当者と一緒に確認し、上司が引き受けたことも同じ場で言います。
- 時間なので、決まったことを確認します。パッケージはB案で校了に進めます。△△さん、印刷会社への連絡はいつ頃できそうですか。
- 私が引き受けたのは、価格の部長への確認です。来週の定例の最初に、結果をお話しします。
次回の冒頭は、前回決めたことから始めます。
- 先週決めたことから始めます。私が引き受けた価格の確認は、部長の了承が取れました。パッケージの校了は、その後どうなっていますか。
動かなかったときは、理由を決めつけず、何が妨げになっているかを尋ねます。
- 校了の作業が止まっているようですが、何か引っかかっていることはありますか。情報や誰かの判断が足りないなら、私が先に動きます。
会議を回せない原因が、 上司自身にあるとき
会議を回せない原因は、参加者の意識や司会の技より、上司自身の動き方にあることもあります。考えられるのは次の3つです。
- 上司が話しすぎている。説明、意見、まとめのすべてを上司が言うと、参加者は聞く側に回りがちです。説明は文書に、まとめは参加者の言葉に任せ、上司の意見はあとに回します。
- 上司が決める役を引き受けていない。「皆で決めましょう」と言いながら、最後に決める人がいない会議は決まりにくくなります。決める人が自分なら冒頭でそう言い、決める前に全員の懸念を聞きます。
- 上司が全部を自分で進めている。司会・記録・決定・連絡をすべて上司が担っていると、上司の手が止まったときに、その議題も止まってしまいます。司会や記録はほかの人に頼み、上司は決める役と自分の持ち帰りに集中するのも1つの方法です。
- 今日の司会は、○○さんにお願いしてもよいですか。私は決める役に専念して、皆さんの意見を聞く時間を取りたいんです。
- 私が話しすぎて、皆さんの意見を聞く時間が足りなくなっていると感じています。次回から、私の意見はあとにします。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、万能のやり方はなく、型や手順を守ることは目的ではないと考えています。会議でも、1つの進め方をすべての会議に当てはめるより、その会議で何を決めたいかに合わせて進め方を変えるほうが結果として回しやすくなるでしょう。試して、うまくいかなければ直す、の繰り返しです。
会議を回せているかどうかの振り返り方
会議を回せているかどうかは、時間通りに終わったかどうかより、会議のあとに決めたことが動いたかどうかで振り返るとよいでしょう。あわせて、参加者がその会議をどう感じているかも聞いてみてください。参加者が何に困っているかは会議の中では言い出しにくく、上司の感覚だけでは、どこがうまくいっていないのかが分かりにくいからです。
会議のあとに、次のように考えてみてください。
- 会議で決めたことが次の会議までに動いていたら、次回の冒頭でその結果を共有し、次の議題に進みます。
- 議題ごとの種類(報告・相談・決定)を参加者が会議の前から知っていたら、次は、相談の議題で何を答えてほしいかも案内に添えます。
- 参加者の意見が上司の意見より先に出た議題があったら、ほかの議題でも、上司の意見をあとに回すとよいでしょう。
- この会議について参加者としばらく1on1で話していないなら、次の1on1で、その人にとって会議がどう役に立っているかを聞いてみます。
参加者の感じ方は、会議の場ではなく、1on1で聞きます。
- 木曜の定例について、率直に教えてほしいことがあります。あの会議で、○○さんにとって役に立っている時間と、なくてもよい時間は、どこですか。
- 私の進め方で、やりにくいと感じていることがあれば教えてください。司会が私である必要も、ないかもしれないと思っています。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
会議では全体の方針や分担の大枠までしか決められず、一人ひとりの担当の中身が詰め切れないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
上司の側で、1on1の前に「1on1前のAIアドバイス」で。
会議で決めた分担の大枠を、 一人ひとりとの1on1で、 その人の担当範囲の具体まで詰められます。
これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、Kakeai AI がその回の狙いを書きます。最初に切り出す一言の例が示されることもあります。上司ご本人向けの内容です。
…「6月5日の定例で分担の大枠は決まりましたが、今日はその線引きをもう少し具体的に決めてしまいたいと思っています。小野寺さんの担当範囲で、今どこが一番動かしにくいですか。」…
相手の「概要」の画面の「ダイジェスト」で。
進捗を話す会議の前に、 その人との1on1で決めたことがどこまで進んだかを、 本人と同じ文章で確かめられます。
その相手とのこの半年の1on1を、Kakeai AI が文章にします。これまでの流れ、いま途中になっている話とそれが誰の手元にあるか、決まった次の一歩とその実行の順に書かれます。お二人に同じものが表示されます。
…藤本さんが競合3社の製品比較表を6月25日までに出すことが決まっており、6月24日に実行済みです。…藤本さんが「それ、私、考えてみたいです」と話し、海外向けの訴求案(こういうお客さんにこう言う、を3つ・1枚)を7月9日までにまとめることが決まっています。…
1on1の実施中に、球体をクリックしたとき。
会議で決めた大枠のうち、 その人が受け持つ次の動きを、 1on1の中で一つずつ決められます。
球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。その回の話のうち、次に誰が何をするかが決まっていないものを Kakeai AI が取り上げ、二人で一つ決めることを提案します。お二人に同じ内容が表示されます。
今日話した「試作工程と海外仕様」の件で、部品手配を考えると6月中に要件を確定させる必要があるとのことでした。次に誰が何をするかを一つ、お二人で決めておけますか?
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よくある質問
会議をうまく回せないのは、 司会の技術が足りないからですか。
会議をうまく回せない原因は、司会の技術より、議題ごとに何をする会議か(報告・相談・決定)と、参加者に何を求めるかが決まっていないことにある場合が多いと考えられます。「回せない」の中身を、時間内に終わらない・決まらない・一部の人しか話さない・決めたことが動かない、の4つに分けると、症状ごとに手を打つ場所が見えてきます。技を増やす前に、議題の種類を混ぜないところから始めることをおすすめします。
会議が時間内に終わらないときは、 どうすればよいですか。
会議が時間内に終わらないときは、1つの議題に報告・相談・決定が混ざっていないかを見てください。進み具合の報告は前日までに文書で済ませ、会議の案内には議題ごとに「報告」「相談」「決定」のどれかと時間を書きます。会議の中で話が報告に流れたら、「ここでは校了に進めるかどうかだけを決めましょう」のように、議題の種類を言い直して戻します。
会議で一部の人しか発言しないとき、 上司はどうすればよいですか。
会議で一部の人しか発言しないときは、「意見はありますか」という聞き方をやめて、何について、どんな形で答えてほしいかを示してください。「店頭で見るお客様の立場から見て、気になる点を1つ」のように尋ねると、答えやすくなります。上司の意見は参加者の意見が出たあとに言い、先に言うときは「私の案への反対も聞きたい」と添えます。発言が少ない状態が続く人がいるときは、会議の場で名指しせず、1on1でその人に会議の感じ方を聞いてみてください。
会議で決めたことが実行されないのは、 なぜですか。
会議で決めたことが実行されないのは、会議の終わりに誰が何をいつまでにするかが言葉になっていないか、上司が持ち帰ったことが済んでいないか、のどちらかであることが多いと考えられます。終わりの5分で、決まったことと担当・期限を担当者と一緒に確認し、上司が引き受けたことも同じ場で言います。次回の冒頭は、前回決めたことの確認から始めてください。動かなかったときは、理由を決めつけず、何が妨げになっているかを尋ねます。
会議がうまく回っているかどうかは、 何で判断すればよいですか。
会議がうまく回っているかどうかは、時間通りに終わったかどうかより、会議のあとに決めたことが動いたかどうかで判断するのがよいでしょう。参加者がその会議をどう感じているかも、あわせて手がかりになります。参加者が何に困っているかは会議の中では出てきにくいので、1on1で「この会議で役に立っている時間と、なくてもよい時間はどこですか」と率直に聞いてみてください。司会を上司以外の人に頼むのも1つの方法です。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/meeting-not-going-well-four-symptoms
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: