上司の方へ会議・ミーティング
会議の報告書の書き方とテンプレート
先に答え
会議の報告書は、会議に出ていなかった人が読んだあとに判断や行動ができるように書く文書で、議事録とは読む人が違います。項目は話された順ではなく「結論・読む人に求めること・決まったこと・決まらなかったことと次の予定・経緯・所感」の順に並べ、最初の5行で何を判断すればよいかが分かるようにします。経緯では相手の言葉と自分の解釈を分けます。報告書は出して終わりにせず、口頭で5分ほど時間をもらって、期限までに読む人の判断を受け取るとよいでしょう。
数字で見る
下の2つは、KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査のうち、上司との1対1の面談で上司に期待することと、面談をしている理由についての数字です。面談で上司に期待することとしては、「報告したい」より、上司の意見やアドバイスを求める答えのほうが多く選ばれていました。会社や組織の状況を知ることを、面談をしている理由に挙げる人も多くいます。報告書については尋ねていませんが、報告のあとに相手の考えを聞くことや、会議の内容を課に伝えることを考える手がかりになる数字です。
- 25.3%
- 1万人調査
- 面談で上司に期待すること(5つまで選択)として、「報告したい」を選んだ人の割合
- 「意見を聞きたい」は33.6%、「具体的なアドバイスがほしい」は32.0%でした。面談では、報告したいという人より、上司の意見やアドバイスを求める人のほうが多いということです。
- 38.5%
- 1万人調査
- 面談をしている理由(5つまで選択)として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人の割合
- 8つの選択肢の中で、「自分の仕事を進めるため」52.8%に次いで多い答えでした。上司との面談を、会社や組織の状況を知る場としても使っている人が多いことがわかります。
1万人調査は上司との1対1の面談について尋ねたもので、会議の報告書については尋ねていません。「報告したい」「会社や組織の考えや状況を理解するため」は、どちらも5つまで選べる設問の数字です。最も当てはまるものを1つ選ぶ設問では、「報告したい」は9.4%、「会社や組織の考えや状況を理解するため」は15.8%で、別の数字です。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
会議の報告書は、 議事録と何が違うのか
会議の報告書は、その会議に出ていなかった人が、読んだあとに判断や行動ができるように書く文書です。議事録は、出席した人たちが決めたことを確認するための記録で、読む人が違います。議事録をそのまま報告書として出すと、読む人は、話された順に書かれた文章の中から、自分が判断すべきことを探すことになります。
| 文書 | 主に読む人 | 書く中心 |
|---|---|---|
| 議事録 | 会議に | 決まったこと、 |
| 会議の報告書 | 会議に | 結論と、 |
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で上司に期待すること(5つまで選択)に「報告したい」を選んだ人は25.3%でした。「意見を聞きたい」33.6%、「具体的なアドバイスがほしい」32.0%より少ない結果です。面談では、報告したいという人より、上司の意見やアドバイスを求める人のほうが多いことがわかります。
同じ調査で、面談をしている理由(5つまで選択)に「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人は38.5%で、「自分の仕事を進めるため」52.8%に次いで多い答えでした。上司との面談を、会社や組織の状況を知る場としても使っている人が多いということです。
どちらも面談についての数字ですが、報告書を書くときの参考になります。報告書には「読む人に判断してほしいこと」の欄を置き、報告のあとに相手の判断を受け取るところまでを1つの仕事と考えるとよいでしょう。部長会などの内容を課に伝える報告書では、課に関わる部分を抜き出して、課のメンバーが読んで分かる形で書くことをおすすめします。
以下では、製造部の購買課長が、部品の仕入先A社との納期と価格の打ち合わせの結果を、製造部長に報告書で出す場面を例にします。
会議の報告書のテンプレート: 入れる項目と書き方の例
会議の報告書の項目は、話された順ではなく、読む人が判断する順に並べます。下の表の項目と順番が、そのままテンプレートとして使えます。会社の様式があればその項目に当てはめ、なければ次の順に箇条書きで書けば足ります。項目は7つですが、1枚に収めます。
| 項目 | 書くこと | 書き方の例(仕入先A社との打ち合わせ) |
|---|---|---|
| 件名・ | 何の | 「仕 |
| 結論 | 会議の | 「A社は、 |
| 読む | 判断してほしいこと、 | 「単価の |
| 決まったこと | 会議の | 「12月の |
| 決まらなかったことと | 持ち越したことと、 | 「1月以降の |
| 経緯 | 相手の | 「A社の |
| 所感 | 短く。 | 「A社との |
結論と「読む人に求めること」は、報告書の最初の5行に入れます。読む人がそこだけ読んでも、何を判断すればよいかが分かる状態にするためです。
会議の報告書の書き方: 読む人の判断の順に並べる
報告書の文章は、会議の流れを再現するのではなく、読む人が判断に使う順に組み替えます。上の項目を、実際の報告書の形にすると次のようになります。
- 件名:仕入先A社との納期・価格の打ち合わせ(10月23日)の報告
- 結論:A社は、来年1月の納入分から単価を引き上げる提案をしています。納期は、今の3週間を維持できる見込みです。
- ご判断いただきたいこと:単価の引き上げを受けるか、他社の見積もりを取って比べるかについて、11月10日までにご判断をお願いします。A社への返事の期限が11月15日のためです。
- 決まったこと:12月の納入分までは、今の単価と納期で進めること。A社が来週、引き上げの理由を文書で出すこと。
- 決まらなかったこと:1月以降の単価。他社の見積もりを取るかどうかは、部長のご判断を受けてから動きます。
- 経緯:A社の説明は、原材料の価格と物流の費用が今年に入って上がったこと、の2点でした。私の考えでは、物流費の分は交渉の余地があります。
- 所感:A社との関係は良好で、納期の相談には応じる姿勢でした。
書くときの注意は3つです。
- 相手の言葉と自分の解釈を分けて書く。「A社は値上げを譲らない姿勢です」と書くと、相手が言ったことなのか報告者の受け止めなのかが分かりません。「A社の説明は〜でした。私の考えでは〜」と分けます。
- 判断に要る情報を、判断の近くに置く。期限や金額のように、読む人が判断に使う情報は、「読む人に求めること」のすぐそばに書きます。経緯の中に埋めません。
- 所感に人の評価を書かない。「A社の担当者は頼りない」のような人物の評価は、読む人が判断に使えないうえ、文書として残ります。書くのは、相手の姿勢や関係の状態までにします。
報告書を出したあとは、読む人に口頭で5分の時間を頼むとよいでしょう。報告書だけでは伝わりにくい相手の様子や、読む人の判断に必要な補足を、その場で話せます。
- 仕入先A社との打ち合わせの報告書をお送りしました。ご判断いただきたいことが1つあるので、明日5分ほどお時間をいただけますか。
- 報告書に書けなかった点を1つだけ補足させてください。A社の担当者は、他社の見積もりを取ることには理解を示していました。
社外との会議と、 社内の会議で、 報告書に書くことの違い
会議の報告書は、社外の相手との会議を上司に報告するときと、部長会など社内の会議の内容を自分の課に伝えるときとで、力を入れて書くことが変わります。
| 報告書の種類 | 読む人 | 特に厚く書くこと |
|---|---|---|
| 社外との | 上司、 | 相手の |
| 部長会など | 自分の | 課に |
| 部署を | 他部署の担当者 | その部署に |
部長会などの内容を自分の課に伝えるときは、会議の全部を書き写さず、課に関わる部分と、課の皆に意見を聞きたい点を書きます。報告書の形にすると、次のようになります。
- 件名:部長会(10月24日)の報告と、課の皆さんへの相談
- 課に関わる決定:来期の購買の方針は、仕入先を絞らず、主要な部品ごとに2つ以上の仕入先を持つことになりました。
- 皆さんに意見を聞きたいこと:仕入先の評価の見直しについて、今の評価の項目で困っている点を、来月の課の会議までに教えてください。
口頭で補うときは、たとえば次のように話せます。
- 部長会で決まったことのうち、私たちの課に関わるのは2つです。1つは来期の購買の方針、もう1つは仕入先の評価の見直しです。
- 仕入先の評価の見直しは、来月の課の会議で皆さんの意見を聞いてから案を作ります。報告書を読んで気になった点があれば、1on1でも教えてください。
社内の会議の報告書に書かないほうがよいものもあります。会議の中で出た、特定の人の仕事の進め方や個人の事情に関わる話は、報告書に書いて出席していなかった人に回さず、本人との1on1で扱います。1on1で部下が話したことも、会議の報告書には書きません。報告書に書くと、1on1の中身を、その場にいなかった人が読むことになるからです。KAKEAIは、人事が1on1の記録の中身を読むことをおすすめしません。
会議の報告書で避けたいこと
会議の報告書で避けたいのは、書くことが目的になり、読む人が判断に使えない文書になることです。次の5つは、よく見かける書き方ですが、おすすめしません。
- 議事録をそのまま報告書として出す。読む人が、話された順の文章の中から自分の判断すべきことを探すことになります。結論と求めることを先頭に出し直します。
- 話された順に全部書く。会議の再現は、出ていなかった人には要りません。読む人の判断の順に組み替えます。
- 所感を長く書く。所感は、読む人の判断の材料にならないことが多いです。相手の姿勢や関係の状態を1〜2行で書くまでにします。
- テンプレートの欄を埋めることを目的にする。当てはまらない欄は「なし」と書いて、空欄のまま悩まないようにします。項目は、読む人に要るものだけで足ります。
- 出して終わりにする。報告書は、読む人の判断が返ってきたときに役目を果たします。期限の前に、判断を受け取りに行きます。
逆に、結論だけを書いて経緯を全部省くのも避けたいところです。読む人が判断に迷ったときに、相手が何を言ったのかに戻れる分だけ、経緯を残しておきます。
会議の報告書が役に立ったかどうかの振り返り方
会議の報告書が役に立ったかどうかは、書き終えたときの出来栄えではなく、読んだ人が期限までに判断を返してくれたか、報告書を送った相手が内容を把握していたかで振り返るとよいでしょう。
振り返ったあとに次の報告書で変えることを、場面ごとに4つ挙げます。
- 「読む人に求めること」に書いた判断が期限までに返ってこなかったときは、次の報告書で、期限とその理由を結論のすぐ下に書いてみてください。
- 報告書を出したあとの5分で出た質問が、報告書に書いてあったことなら、その情報を判断の近くに置き直します。書いていなかったことなら、次の報告書の項目に足します。
- 部長会などの内容を課に伝えたあと、課の会議や1on1で皆の受け止めを聞けたら、分かりにくかった点を次の書き方に反映します。
- あとから「そうは言っていない」という食い違いが起きたときは、次の報告書で「相手の説明は〜」「私の考えでは〜」と書き分けます。
報告書に書いた判断の期限が近づいても返事がないときは、報告書の書き方を見直すより先に、口頭で判断を受け取りに行くほうが確実です。
- 先週お送りしたA社の報告書について、ご判断をいただきたい期限が明日です。今日、5分だけお時間をいただけますか。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
Kakeai AI 1on1 は、会議の進行役や議事録づくりはしません。会議で決めたことの担当や期限があいまいなまま終わる、議事録を残しても次の行動につながらないという困りごとのうち、一人ひとりが受け持つ分について、上司と部下の1on1では、Kakeai AI 1on1 で次のことができます。
終わりが近いときに、球体をクリックしたとき。
会議で決まったことのうち、 自分たちが受け持つ分を、 1on1の終わりに担当と期限まで確かめてから終えられます。
球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。その回に生まれた次の一歩の候補を Kakeai AI が挙げ、担当と期限を二人で確かめてから終えることを提案します。候補は会話から Kakeai AI が作り、決めるのはお二人です。
残り5分ほどです。…三浦さん担当の一歩が4つ、西村さん担当が1つ出ています。6月25日期限の担当者一覧をはじめ、芳田さんへの納期確認・ペナン向けの書類依頼・契約書確認・加藤さんへの同席依頼、それぞれ誰がいつまでにやるかをお二人で一つ確かめて終わりませんか?
実施中とあとに、「1on1のAI要約」で。
会議の前後に一人ひとりが受け持つことを、 その人との1on1の記録として、 二人が同じ形で見返せます。
Kakeai AI が1on1の会話を2分ごとに書き直してまとめ、終了時に確定させます。生まれたテーマごとの要点と、決まった次の一歩の担当と期限が残ります。記録するのは1on1の会話だけで、会議の議事録は作りません。音声は保存されません。
柳瀬さんから7月7日14時に森さんの試算の打ち合わせがあると共有があり、藤本さんが出席することになった。
次の1on1が始まったときに、Kakeai AI のメッセージ欄で。
前回決めたことがどうなったかの確かめから、 毎回の1on1を始められます。
開始の挨拶で、前回決まった次の一歩を挙げ、そこから始めることを提案します。お二人に同じ内容が表示されます。
…前回決まった次の一歩は「競合3社(スウェーデン・ドイツ・台湾)の製品比較。機能の一覧に、お客さんが選んだ理由を付ける」の1つでした。ここから始めましょうか。…
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
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よくある質問
会議の報告書と議事録は、 何が違うのですか。
会議の報告書と議事録の違いは、読む人です。議事録は会議に出席した人が決めたことを確認するための記録で、決まったこと・担当と期限・決まらなかったことを書きます。会議の報告書は、会議に出ていなかった人(上司の上司・関係部署・自分の課のメンバー)が読んだあとに判断や行動ができるように書く文書です。結論と、読む人に求めること(判断・了承・情報)を先頭に置きます。議事録をそのまま報告書として出すことはおすすめしません。
会議の報告書には、 どんな項目を書けばよいですか。
会議の報告書の項目は7つです。件名・日時・出席者、一文の結論、読む人に求めること(判断・了承・情報と期限)を先に書き、決まったこと(担当と期限)、決まらなかったことと次の予定、経緯、所感と続けます。経緯では相手の言葉と自分の解釈を分け、所感は短く書きます。話された順ではなく、読む人が判断する順に並べ、1枚に収めます。会社の様式があればその項目に当てはめ、なければこの順に箇条書きで書けば足ります。
取引先との打ち合わせの報告書は、 どう書けばよいですか。
取引先との打ち合わせの報告書では、相手の言葉と自分の解釈を分けて書くことが最も大事です。「A社の説明は、原材料と物流の費用が上がったこと、の2点でした。私の考えでは、物流費の分は交渉の余地があります」のように書きます。結論と、上司に判断してほしいことと期限を最初の5行に置き、出したあとは、口頭で5分の時間を頼んで補足します。所感に相手の人物の評価は書きません。
会議の報告書の所感には、 何を書けばよいですか。
会議の報告書の所感には、相手の姿勢や関係の状態を1〜2行で書くまでにして、人の評価は書かないことをおすすめします。「A社との関係は良好で、納期の相談には応じる姿勢でした」のような書き方です。「担当者が頼りない」のような人物の評価は、読む人が判断に使えないうえ、文書として残ります。所感を長く書くより、結論と読む人に求めることを厚く書くほうが、報告書は役に立ちます。
部長会などの会議の内容を自分の課のメンバーに伝えるときは、 報告書に何を書けばよいですか。
部長会などの会議の内容を自分の課のメンバーに伝えるときは、会議の全部を書き写さず、課に関わる部分の抜き出しと、課の皆に意見を聞きたい点を書きます。たとえば「課に関わる決定」「皆さんに意見を聞きたいこと」の2つの欄を置き、意見を聞きたい点には期限を添えるとよいでしょう。会議の中で出た特定の人の事情は報告書に書かず、本人との1on1で扱います。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/meeting-report-how-to-write-items
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: