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管理職は楽で暇そうに見えるが、実際はどうか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

管理職が楽で暇そうに見えるのは、周りから見えるのが主に手を動かす作業だからだと考えられます。管理職になると自分の手で進める作業は減りますが、部下の相談に判断や情報を伝える仕事、会議で部署として引き受ける量を決める仕事、自分の上司に判断を仰ぐ仕事が増えることが多いようです。こうした仕事は、席で考えている時間や会議の時間として見えるため、周りからは仕事をしているように見えにくいものです。KAKEAIの1万人調査では、部下が上司との面談で困っていることとして最も多く挙げたのは「上司の時間確保や日程調整」の24.6%でした。部下の側から見ても、上司の時間は取りにくいものになっていることがうかがえます。

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KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、部下が上司との面談で困っていることとして最も多く挙がったのは、上司の時間確保や日程調整でした。この困りごとを挙げた人は、面談が成果につながっていると感じている割合が、回答者全体より高くなっています。上司の時間が取りにくいことは、面談が役に立たないという不満とは別の困りごとだと言えそうです。また、面談で上司に一番期待することとして、上司の考えや関わりを求める答えを選んだ人は、合わせて半数近くいました。部下は面談で、上司の判断や考えを求めていることがうかがえます。

24.6%
1万人調査
上司との面談で困っていること(複数回答)として、「上司の時間確保や日程調整」を挙げた人の割合
困りごとの中で最も多い答えです。この困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%より高くなっています。上司の時間の取りにくさは、面談の中身への不満とは別の困りごとのようです。
45.6%
1万人調査
面談で上司に一番期待することとして、具体的なアドバイス・意見・一緒に考えることのどれかを選んだ人の合計の割合
面談で、上司の考えや関わりを一番に求める人が、回答者の半数近くいるということです。「話を聞いてほしい」を一番に選んだ人は7.9%、最も多かった答えは「その時々によって違う」の20.9%でした。

1万人調査は、部下の立場で上司との定期的な面談について尋ねたもので、管理職の労働時間や仕事の量そのものは尋ねていません。回答者には自分自身が管理職の人も含まれ、その人たちも自分の上司との面談について答えています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

管理職は楽で暇そうに見えるが、実際はどうか:見えているのは作業の量

管理職が楽で暇そうに見えるのは、周りから見えるのが、主に手を動かす作業だからだと考えられます。管理職になると、自分の手で進める作業は減ります。その代わりに増えるのは、部下から持ち込まれる相談に判断や情報を伝える仕事、会議で部署の方針や人の配置を決める仕事、自分の上司に判断を仰ぐ仕事です。こうした仕事は、席で考えている時間や会議室にいる時間として見えるので、周りからは仕事をしているように見えにくいものです。

手を動かす量は減っても、部下から判断を待たれることは増えます。以下では、管理職の仕事のうち見えにくい部分と、部下の立場から管理職がどう見えているかを書きます。例として、社内の勤怠システムに障害が起きた日の、情報システム部門の課長と担当の部下の場面を使います。

管理職の仕事には、周りから見えにくいものが多い

管理職の1日を、周りから見える仕事と見えにくい仕事に分けてみると、見えにくい仕事が意外に多いことに気づくでしょう。

周りから見える仕事見えにくい仕事見えにくい理由
会議に出ている会議で、部署として何を引き受け、何を断るかを決めている決めた中身は、部下には会議のあとに結果だけが届く
席でパソコンを見ている部下の相談への答えを考えている。自分の上司への報告を組み立てている考えている間は、手が動いていない
部下と話している部下が待っている判断を、その場で決めている短い立ち話に見える
席にいない他部署や取引先と、部下の仕事を進めるための調整をしている調整の中身は、部下の側には見えない

部下の席からは、上司が会議から戻り、パソコンに向かい、また会議に出ていく姿しか見えないこともあります。けれども、その会議で部署として引き受ける仕事の量が決まり、席で考えている時間に部下の相談への答えが組み立てられていることもあります。管理職の仕事の多くは、部下の仕事を前に進めるための判断や調整なのかもしれません。

障害が起きた日の課長の仕事を、部下の側から見えるものと見えないものに分けると、こうなります。部下に見えるのは、課長が人事部と電話をしていることと、復旧の進め方について短く話したことです。見えないのは、人事部との電話で給与の締めに間に合う時刻を確かめていること、自分の上司に状況を報告していること、他の案件の期限を動かす調整をしていることです。

部下から見た管理職:相談したいときに時間が合わない

部下の立場から見ると、管理職は、席にいるのに、相談したいときには時間が合わない人に見えることもあるでしょう。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談で困っていること(複数回答)を尋ねています。最も多く挙がったのは、「上司の時間確保や日程調整」の24.6%でした。面談については、上司の時間を取りにくいと感じている部下が少なくないということです。この困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%より高くなっています。上司の時間の取りにくさは、面談が役に立たないという不満とは別の困りごとだと考えられます。

同じ調査では、面談で上司に一番期待することも尋ねています。上司の考えや関わりを求める3つの答え(具体的なアドバイス・意見・一緒に考えること)を選んだ人は、合わせて45.6%でした。「話を聞いてほしい」を一番に選んだ人は7.9%で、最も多かった答えは「その時々によって違う」の20.9%です。面談で上司に求めることは人や回によって異なりますが、上司の判断や考えを求める人が半数近くいるということです。

どちらも面談について尋ねた数字です。普段の仕事に当てはめると、部下が上司の判断を求めているときに時間が合わないことが、管理職が「席にいるのに相談しにくい人」に見える理由の1つだと考えられます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司も部下も、両方が当事者だと考えています。管理職の仕事が見えにくいことから起きる行き違いは、上司の側が相談を受けやすい時間を伝えることと、部下の側が上司に期待することを一言添えて相談することの両方で、減らしやすくなります。

管理職の側でできること、部下の側でできること(システム障害の例)

相談したいときに時間が合わない、という行き違いを減らすために、管理職の側と部下の側でできることを、障害が起きた日の場面で書きます。

管理職の側:相談を受けやすい時間と、答える日を伝える

課長は、障害の対応で部下が待っている判断を、その場で伝えます。

  • 復旧を先に進めましょう。原因の調査は、復旧が終わってからで大丈夫です。
  • 人事部には、給与の締めに影響があるかを私が確かめます。○○さんは復旧に集中してください。
  • 他の案件の期限は、私が調整します。今日は障害の対応だけでかまいません。
  • 私の判断が必要なことが出てきたら、会議中でも呼んでください。障害の日は、そちらを優先します。

その場で決められないことは、いつ答えるかを伝えます。

  • 再発防止で、外部の保守の契約を見直すかどうかは、私だけでは決められません。部長と話して、来週の月曜までにお返事します。

自分の予定も、部下に伝えておくとよいでしょう。

  • 私は火曜と木曜の午後が会議で続きます。急ぎの判断は、午前中に声をかけてもらえると、その日のうちにお答えできます。
  • 会議中でも、止まっている判断があればチャットで送ってください。会議の合間に見ます。
  • 今日は返事が遅れてすみません。お待たせしている判断があれば、今ここで一緒に決めましょう。

部下の側:上司に期待することを一言添えて相談する

部下は、上司が暇そうに見えるかどうかにかかわらず、上司に期待することを言葉にして相談するとよいでしょう。

  • 勤怠システムが止まっています。復旧を優先するか、原因の調査を先にするか、ご判断をいただきたいです。
  • 給与の締めへの影響を人事部に確認したいのですが、私から連絡してよいでしょうか。それとも課長からのほうがよいですか。
  • 再発防止の案を2つ考えました。来週の面談で、ご意見をいただけますか。

上司が席にいるのに声をかけにくいときは、時間を尋ねます。

  • 10分ほどご相談したいことがあります。今日のどこかでお時間をいただけますか。
  • 今お忙しそうなので、チャットに要点を送っておきます。お手すきのときにご判断をいただけますか。

障害が収まったあとの面談で

課長は、障害の対応で部下が引き受けたことを具体的に言葉にし、自分の側から見えていなかったことも尋ねます。

  • あの日、復旧に集中してくれたので、給与の締めに間に合いました。私からも人事部に、そう伝えてあります。
  • 私が会議で席を離れている間、判断を待たせた時間がありましたか。あれば、次からの連絡の仕方を変えたいです。
  • 再発防止の2つの案について、○○さんはどちらがよいと考えていますか。○○さんの考えを聞いたうえで、私の意見もお伝えします。

「管理職は楽で暇そう」についての、よくある誤解

管理職が楽で暇そうに見えることをめぐる誤解は、見える作業の量で仕事の量を測ることから生まれやすいようです。

  • 管理職は楽だから、目指す価値がある。手を動かす作業は減りますが、部下から判断を待たれることや、決めたことへの責任は増えます。減るのは手を動かす作業で、仕事そのものが減るわけではありません。
  • 暇そうに見えるなら、管理職も作業を持つべきだ。管理職が自分の作業で手一杯になると、部下が待っている判断が後回しになりがちです。部下の相談に答える時間を残しておくほうが、部署の仕事は進みやすいでしょう。
  • 忙しそうにしていれば、暇そうだとは思われない。忙しそうに見える上司には、部下は声をかけにくくなります。見え方を変えるより、相談を受けやすい時間を決めて部下に伝えるほうが、二人の仕事を進めやすくなります。
  • 逆に、管理職は忙しいのが当たり前だから、長時間働くしかない。管理職の労働時間の扱いは会社の制度によるので、就業規則と人事の担当に確認してください。働く時間を延ばす前に、相談された判断にその場で答える・必要以上に持ち帰らない・自分の上司に早めに判断を仰ぐ、といったやり方で減らせる部分もあります。

KAKEAIは、1on1(上司と部下が1対1で定期的に行う面談)の議題や日程、行うかどうかを部下まかせにすることをおすすめしません。上司の側からも日程を提案し、相談を受けやすい時間を伝えておくと、部下は声をかけやすくなります。

部下の相談に答える仕事を、1か月ごとに振り返る

管理職が自分の仕事を振り返るときは、席にいる時間や会議の数より、部下が待っている判断にどれだけ早く答えられているかに目を向けてください。1か月ほどを区切りに、次のように進めてみてください。

  • 相談された判断にその場で答えるか、いつ答えるかを伝えられていたら、次は持ち帰った判断に、伝えた日までに答えることを続けます。
  • 会議で席を離れている間に部下の仕事が判断待ちで止まったことがあったら、次からは会議の前に、急ぎの判断がないかを部下に尋ねておくと、待たせる時間を減らしやすくなります。
  • 自分の作業で手一杯になり、部下の相談を後回しにした日があったら、次の1か月は相談に答える時間を先に予定に入れておきます。

部下の立場では、上司に期待することを一言添えて相談できたら、次は、いつまでに判断がほしいかも添えてみてください。声をかけにくいと感じているなら、「10分ほどお時間をいただけますか」と時間を尋ねるところから始めるとよいでしょう。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下が多く自分の担当業務もあって、前回話したことや引き受けたことを覚えきれないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

ホームの「この先1週間のポイント」で。

期限の近い部下の一歩に、次の1on1を待たずに気づいて声をかけられます。

Kakeai AI が、ご自身のすべての1on1の予定や、決めた一歩の期限、途中になっている話から、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。ホームはご自身だけに表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

林さんの「上海側の要件確認(電気・環境の項目を整理して柳瀬と小野寺へ)」が6月25日期限でまだ届いていません。小野寺さんの要件表と合流させる前提の作業なので、今日中に状況を確認してみてはいかがでしょうか。

1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。

1on1の最中にメモを取ることに気を取られず、上司が引き受けたことも二人の記録で見返せます。

Kakeai AI が、実施中の会話をもとに2分ごとに全体を書き直し、話のまとまりごとに見出しと要点を並べます。上司が引き取った確認も、誰がいつまでに何をするかの形で書かれることがあります。終了後はそのまま履歴になり、お二人の画面に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

バンコクの要件はまだ未確認で、柳瀬さんが来訪中のタイ拠点長に6月15日の週のうちに確認する。

1on1の終わり際に、球体を押したとき。

時間を延ばさずに、誰が何をいつまでにするかを決めてから1on1を終えるきっかけになります。

終わり際に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、Kakeai AI が残り時間を添えて、その日に出た次の一歩の候補の担当と期限を二人で確かめようと提案することがあります。決定した一歩は、1on1を終了したときに「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一覧にする画面)に追加されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り4分ほどです。今日話した「一次調査の報告」の件で、一歩の候補が2つ出ています。「競合調査の表に代理店が日系か現地かの列を追加する」と「試算のやり方に割合の根拠(理由)を書く手順を入れる」、それぞれいつまでにやるかをお二人で一つ確かめて終わりませんか?森さん、いかがでしょう?

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よくある質問

管理職は、本当に楽で暇なのですか。

管理職は、手を動かす作業の量で見れば楽に見えますが、仕事の量が減るとは限りません。自分の手で進める作業は減る一方で、部下の相談に判断や情報を伝える仕事と、会議で部署として引き受ける量を決める仕事が増えることが多いようです。こうした仕事は席で考えている時間や会議の時間として見えるので、周りからは暇そうに見えがちです。実際には、部下から判断を待たれていることも少なくありません。

管理職が暇そうに見えるのは、なぜですか。

管理職が暇そうに見えるのは、管理職の仕事に、手を動かす作業として見えにくいものが多いためでしょう。部下の相談への答えを考えている時間は、手が動いていないので、席でパソコンを見ているだけに見えます。会議で部署として何を引き受け、何を断るかを決めていても、部下には会議のあとに結果だけが届きます。他部署との調整も、中身は部下の側からは見えません。

部下から見て、上司が暇そうなのに相談しにくいときは、どうすればよいですか。

上司が暇そうに見えるのに相談しにくいときは、「10分ほどご相談したいことがあります。今日のどこかでお時間をいただけますか」と、時間をそのまま尋ねてかまいません。あわせて、「ご判断をいただきたいです」のように上司に期待することを一言添えると、上司は答えやすくなります。急ぎでなければ、チャットに要点を送っておくのも1つの方法です。

管理職が暇そうに見られないためには、どうすればよいですか。

管理職が暇そうに見られないように忙しそうにふるまうと、部下は声をかけにくくなります。見え方を変えるより、相談を受けやすい時間を決めて部下に伝えることと、持ち帰った判断にはいつ答えるかを伝えることのほうが、二人の仕事を進めやすくなります。上司の側から1on1の日程を提案しておくと、部下も相談の予定を立てやすくなります。

管理職になると、残業の扱いや労働時間はどう変わりますか。

管理職になったときの残業の扱いや労働時間の扱いは、会社の制度と、その役職が労働基準法上の管理監督者に当たるかどうかで変わります。就業規則と人事の担当に確認することをおすすめします。働く時間を延ばす前に、相談された判断にその場で答える・必要以上に持ち帰らない・自分の上司に早めに判断を仰ぐ、といったやり方で減らせる部分もあります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/are-managers-easy-and-idle-reality

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: