部下の方へそのほかの面談
上司との面談が長いときはどうすればよいか
先に答え
上司との面談が長いときは、最初の5分で、今日話したいことと上司に期待すること、終わりの時刻を部下の側から伝えてください。KAKEAIの1万人調査では、1回30分の人の31.3%、90分の人の43.0%が、面談が成果につながっていると感じていました。つまり、面談が長いことは、それだけで問題とは言えません。長く感じるときは、終わりの時刻が見えていないのか、上司の話をどう自分の仕事に生かせばよいか分からないのかを、まず考えてみてください。残り10分を切ったら、次に取り組むことの話に自分から移りましょう。長さが仕事の時間に差し支えるときは、1回を短くすることや、その代わりに回数を増やすことを、上司に相談してかまいません。
数字で見る
上司との面談が長いことは珍しくなく、長い面談をしている人のほうが、面談が成果につながっていると感じている割合は高くなっています。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでも、90分以上まで続く回は少数です。面談の長さそのものより、その時間を何に使うかを、部下の側から言葉にすることをおすすめします。
- 21.5%
- 1万人調査
- 上司との定期的な面談1回あたりの時間が「60分」の人の割合
- 最も多いのは30分で41.7%、90分は3.3%でした。60分は30分に次いで多く、1時間の面談は珍しいものではありません。90分と答えた人は少数です。
- 43.0%
- 1万人調査
- 上司との面談が1回90分の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
- 60分の人では37.3%、30分の人では31.3%でした。この3つを比べると、面談が長い人ほど、面談が成果につながっていると感じています。長い面談をしている人が、成果を感じにくいわけではないということです。
- 26.1%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1の1回の時間(始めてから終えるまで)が40分以上だった回の割合
- 90分以上だった回は2.8%でした。つまり、40分以上の回は珍しくない一方で、90分以上まで続く回は限られています。
1万人調査の時間は、回答者が選んだ1回あたりの時間です。利用データの時間は、1on1を始めてから終えるまでの記録で、途中で止めて再開した回は、間の時間も含まれています。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
上司との面談が長いとき、 まず知っておきたいこと
上司との面談が長いと感じるとき、長さそのものを直すことから始める必要はありません。長い面談は珍しいものではなく、長い面談をしている人のほうが、面談の成果を感じている割合は高いからです。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との定期的な面談1回あたりの時間が60分の人は21.5%、90分の人は3.3%でした。最も多いのは30分で41.7%です。60分は30分に次いで多く、1時間の面談は珍しいものではありません。90分と答えた人は少数です。
同じ調査で「面談が成果につながっている」と感じている人の割合を見ると、1回30分の人で31.3%、60分の人で37.3%、90分の人で43.0%でした。この3つを比べると、面談が長い人ほど、面談が成果につながっていると感じています。長い面談をしている人が、成果を感じにくいというわけではありません。
一方で、面談の時間の負担を感じている人も少なくありません。1万人調査で、上司との面談の困りごと(複数回答)に「自分自身の実施時間の確保」を挙げた人は23.9%でした。この人たちのうち面談が成果につながっていると感じている人は39.4%で、回答者全体の31.9%を上回っています。つまり、面談の時間を取ることに困っている人でも、面談そのものは成果につながっていると感じている割合が高いということです。
面談の時間に困っていることは、面談の中身とは分けて、遠慮せずに上司に相談してください。時間の都合と、面談が役に立っているかどうかは、別のことだからです。
面談が長いと感じる場面は、大きく3つに分けて考えることができます。どの場面かによって、部下の側からできることが変わります。
| 面談が長くなっている場面 | 部下の側で起きていること | 部下から言える最初の一言 |
|---|---|---|
| 終わりの | 区切りがなく、 | 「今日は |
| 上司の | 自分の | 「今の |
| 自分の | 経緯から | 「先に、 |
面談が長いときに、 部下の側から最初の5分でできること
面談の最初の5分で、今日話したいことと上司に期待すること、そして終わりの時刻を部下の側から口にすると、面談の長さは変わりやすくなります。上司も、今日の面談を何に使うのかが分かるからです。
以下では、毎月の売上報告のまとめを作っている部下が、上司と月1回の面談をしている場面を例にします。
- 今日は、月次の売上報告のまとめについて、ご相談したいことが1つあります。地域ごとの内訳の見せ方で迷っているので、課長のご意見をいただきたいです。
- 今日の面談は、何時までを予定されていますか。私のほうは、15時から別の打ち合わせがあります。
- 先に、売上報告の進み具合を3分ほどで報告します。そのあと、相談したい点に時間を使えると助かります。
上司に期待することは、「意見を聞きたい」「一緒に考えてほしい」「報告したい」のように、その回ごとに言葉にするとよいでしょう。期待が伝わっていれば、上司の話も、その期待に沿った話になりやすくなります。
- 今日は、意見をいただくより、進め方を一緒に考えていただきたいです。
- 今日は報告が中心で、特にご相談したいことはありません。課長からお聞きになりたいことがあれば、そちらを先にお願いできますか。
面談の前日に、話したいことを1行で送っておくのも1つの方法です。
- 明日の面談では、売上報告の内訳の見せ方についてご意見を伺いたいです。15時に次の予定があるので、14時50分には終えたいと思っています。
面談の途中で長くなってきたときの切り出し方
面談が途中で長くなってきたときは、残り10分を切ったあたりで、次に取り組むことの話に部下の側から移るのがおすすめです。面談が長くなる回では、話は続いていても、次に何をするかが決まらないまま終わることがあります。
- 残り10分ほどになりましたので、次回までに私が取り組むことを確認してもよいでしょうか。
- 今日うかがった中で、まず内訳の表を地域ごとに分けるところから始めます。来週の水曜までに下書きをお送りします。
- 課長にお願いしたい点は、部長への事前の説明です。私のほうで、説明用の1枚を用意します。
上司の話が長く続くときは、話を止めるのではなく、役に立っている部分を伝えて、そこに時間を使いたいと頼むとよいでしょう。上司には、どの話が部下の役に立っているかが、話している間は分かりにくいものです。部下の側から伝えると、上司も話を絞りやすくなります。
- 今の、過去の報告書で部長から指摘があった点の話は、とても参考になります。その点を、今の報告書に当てはめると、どこを直すのがよいでしょうか。
- ありがとうございます。今日は時間が限られているので、内訳の見せ方の話に戻ってもよいでしょうか。
- 今のお話は、次回の面談で改めて詳しく伺いたいです。今日は、報告書の締め切りに関わる点だけを先に決めたいです。
自分の話が長くなっているときは、経緯の説明をいったん止めて、相談したいことから話し直しましょう。
- 経緯が長くなってしまいました。ご相談したいのは、地域ごとの内訳を1枚にまとめるか、2枚に分けるかの1点です。
- 詳しい経緯は、あとでメールでお送りします。ここでは判断に必要な点だけお話しします。
面談の長さそのものを上司に相談するとき
面談のたびに1時間を超え、仕事の時間に差し支えるときは、面談の長さそのものを上司に相談してかまいません。「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1回の1on1が40分以上だった回は26.1%で、90分以上だった回は2.8%でした。40分以上の回は珍しくありませんが、90分以上まで続く回は限られています。相談するかどうかは、時間の数字よりも、そのあとの仕事に差し支えているかどうかで考えるとよいでしょう。
相談するときは、上司の話し方を理由にせず、自分の時間の都合と、面談の中身の両方を話します。上司の側にも、面談でまとめて話したいことがあり、部下の仕事の様子を知る機会が面談に限られている、という事情があるかもしれません。
- 面談の時間について、1つご相談があります。最近は1時間を超えることが多く、そのあとの売上の集計に戻るのが遅くなっています。
- 面談でお話しいただいている内容は役に立っているので、回数はこのままで、1回を45分にしていただくことはできますか。
- 1回を短くする代わりに、月に2回にしていただくのはいかがでしょうか。1回が短くても、話したいことを持ち越さずに済むと思います。
- 進み具合の報告は、前日にメールでお送りします。面談では、相談したいことから始めさせていただけると助かります。
上司から別の案が出ることもあります。どちらの案で進めるかは、その場で二人で決め、次の面談で振り返ることにしておきましょう。
- ありがとうございます。では、来月は45分で試してみて、翌月の面談で続けるかどうかを一緒に考えたいです。
面談が長いときに、 避けたいこと
面談が長いときに避けたいのは、何も言わずに終わるのを待つことと、面談を減らすことだけで解決しようとすることです。
- 時計を気にしながら、黙って聞き続ける。上司には、部下が時間に困っていることは伝わりません。次の予定があるなら、面談の最初に伝えておきましょう。
- 面談をなくす、間隔をあける方向だけで考える。KAKEAIの1万人調査では、面談の頻度が高い人ほど、面談が成果につながっていると感じている割合は高くなっています。1回を短くする、報告を前日に送る、といった方法を先に試してみてください。
- 上司の話し方を理由にして切り出す。「話が長いので」と伝えると、上司は話の中身ではなく、自分の話し方を否定されたと受け取るかもしれません。自分の時間の都合と、面談の中身で話すほうが、二人で直しやすくなります。
- 相談したいことを後回しにする。面談の終わりが近づいてから切り出すと、相談の時間が足りず、面談が延びます。相談したいことは、最初の5分で出しましょう。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司と部下の面談は仕事と成長を前に進めるための時間だと考えています。面談の長さも、この目的に合っているかどうかで考えることができます。長くても仕事が前に進んでいるなら、長さを無理に変える必要はないと考えられます。
面談の長さを変えたあとの振り返り方
面談の長さを変えたあとは、短くなったかどうかではなく、面談のあとに仕事が進んだかどうかを振り返ります。次の面談のあとに、次のように考えてみてください。
- 面談の終わりに、次に取り組むことを上司と話して決められたら、次の面談は、その進み具合の話から始めてみてください。
- 相談した点について面談のあと実際に手を動かせたら、次は、手を動かして分かったことを、次の面談の相談の材料にしてみてください。
- 上司の話を自分の仕事に当てはめて聞ける時間が増えてきたら、今の長さで続けるかどうかを、上司と話してみてください。
KAKEAIの1万人調査では、面談が毎回またはほぼ毎回、その後の行動につながっている人の61.3%が、「面談が成果につながっている」と感じていました。面談がほとんど、または全く行動につながっていない人では7.0%です。面談のあとの行動につながっているかどうかで、成果の実感は大きく違うということです。面談の長さが変わっても行動につながっていないときは、次の面談で、話したいことと上司に期待することを、もう一度最初に伝えてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
上司との面談が怖い、断りたいと思うほど重い、言いたいことをうまく話せなかったというときに、出ると決めた回に向けて、ご自身の側でできることとして、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は、次のことができます。
面談の前に、「1on1の準備」で。
上司に期待することを、 面談の前と冒頭に、 自分から伝えられます。
テーマと期待する対応(「話を聞いてほしい」など)を選ぶと、上司の画面にも表示され、1on1の冒頭で Kakeai AI が挙げます。ご自身向けの「1on1前のAIアドバイス」には、上司にどう関わってほしいかを自分から伝える一言の案が書かれることもあります。
今、キャリアについて考えていることを聞いてもらえますか。今日はまず話を聞いてほしいんです
1on1の前後や最中に、「自分用のメモ」で。
上司に伝える前の気持ちや考えを書き留めておき、 それを踏まえたアドバイスを自分だけで受け取れます。
「自分用のメモ」はご自身だけに表示され、上司にもシステム管理者にも表示されません。実施中は「1on1実施中」の画面の「自分用のメモを開く」から書け、終了後は履歴で編集できます。Kakeai AI は、その内容をご自身向けのアドバイスにだけ使います。
自分用メモに「企画の話を今日する」と書いていた狙いを、今日の会話でそのまま実行できました。
面談のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。
うまく話せなかったことを、 次の面談で自分の言葉で話し直す準備ができます。
Kakeai AI が、ご自身向けに、その回のよかった場面を取り上げ、次の1on1や日常で試せることを書きます。話が途中で終わった大事な場面があれば、次の面談で添えられる一言の例を書くこともあります。上司には別の内容が表示されます。
…「社内の評価の場面だと緊張の種類が違うので、レポートを書きながら少し慣らしていきたいです」と一言添えてみませんか。…
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この手引きの数字のもとになった、 1万人調査のレポート
1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)
- 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
- 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
- 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)
よくある質問
上司との面談が毎回1時間以上かかります。 長すぎるのでしょうか。
上司との面談が毎回1時間以上かかること自体は、珍しいことではありません。KAKEAIの1万人調査では、上司との定期的な面談1回あたりの時間が60分の人は21.5%で、30分に次いで多い長さです。面談が成果につながっていると感じている人の割合も、60分の人(37.3%)は30分の人(31.3%)より高くなっています。長さより、面談のあとに自分の仕事が進んでいるかで判断するとよいでしょう。
面談で上司の話が長いとき、 部下はどう切り出せばよいですか。
面談で上司の話が長いときは、話を止めるのではなく、役に立っている部分を伝えて、そこに時間を使いたいと頼むのがおすすめです。「今の話は、今の報告書に当てはめると、どこを直すのがよいでしょうか」のように、自分の仕事に引き寄せて尋ねます。上司には、どの話が部下の役に立っているかが話している間は分かりにくいので、部下から伝えると話を絞りやすくなります。
面談を短くしてほしいと上司に頼むのは失礼ですか。
面談の時間について上司に相談することは、失礼なことではありません。仕事の時間に差し支えているなら、早めに相談するほうが二人にとってよいでしょう。頼むときは、上司の話し方ではなく自分の時間の都合と面談の中身を理由にします。回数はそのままで1回を短くするか、1回を短くする代わりに回数を増やすかは、二人で決めるとよいでしょう。
面談が長くならないように、 部下が事前にできることはありますか。
面談が長くならないように部下が事前にできることは、前日までに、話したいことと上司に期待することを1行で上司に送っておくことです。あわせて、次の予定があるなら終えたい時刻も書きます。面談の当日は、最初の5分で相談したいことを出し、残り10分を切ったら、次回までに取り組むことの確認に自分から移ります。報告だけで済むことは、メールで前日に送っておくと、面談の時間を相談に使えます。
上司との面談が長いときは、 頻度を減らしてもらうほうがよいですか。
上司との面談が長いときに、頻度を減らすことだけで解決しようとするのはおすすめしません。KAKEAIの1万人調査では、面談の頻度が高い人ほど、面談が成果につながっていると感じている割合は高くなっています。先に試したいのは、1回を短くすることと、報告を前日に送って面談を相談から始めることです。1回を短くする代わりに、回数を増やす方法もあります。どの形にするかは上司と話して決め、翌月の面談で一緒に振り返ってみてください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/long-meetings-with-boss-what-to-do
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: