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上司の方へ会議・ミーティング

キックオフミーティングとは、進め方

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

キックオフミーティングは、プロジェクトや新しい体制の始まりに、関わる人が初めて全員で集まる会議です。始まりを告げる説明会ではなく、集まった全員が5つのことを同じ言葉で持ち帰る会議として進めることをおすすめします。5つとは、目的(なぜ今やるのか)とゴール(いつまでに何ができていれば終わりか)、役割と一人で決めてよい範囲、最初の2週間の一歩と次に集まる日です。目的とゴールは責任者である上司が自分の言葉で話し、役割・最初の一歩・次に集まる日は、その場で全員と決めます。計画は仮説として示し、変える条件も初回に決めておきます。キックオフのあと1週間以内に、一人ずつ1on1で、どう感じたかや気になっていることを聞いてください。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査は、上司との1対1の面談について尋ねたものです。面談のあと行動につながりにくい人のうち9.4%が、理由に「裁量や権限がなくできない」を挙げていました。また、面談をしている理由に「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人は38.5%で、「自分の仕事を進めるため」に次いで多くなっていました。

9.4%
1万人調査
面談が行動につながりにくい人のうち、理由に「裁量や権限がなくできない」を挙げた人の割合
面談のあと行動につながるのが半分くらいの回かそれより少ない人(6,074人)に、5つまで選択で理由を尋ねた結果です。10の理由の中では多いほうではありませんが、行動に移せない理由として、決める権限が自分にないことを挙げる人もいる、という結果です。
38.5%
1万人調査
上司との面談をしている理由(5つまで選択)に「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人の割合
最も多い「自分の仕事を進めるため」は52.8%で、この答えはそれに次いで多いものです。面談を、会社や組織の考えや状況を理解する場と考えている人も多い、という結果です。

この調査は上司との1対1の面談について尋ねたもので、プロジェクトのキックオフや複数人の会議については尋ねていません。数字は、役割と権限を決めることと、キックオフ後に1on1で背景を話すことの手がかりとして示しています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

キックオフミーティングとは:始まりを告げる場ではなく、5つを決めて終える会議

キックオフミーティングとは、プロジェクトや新しい体制を始めるときに、関わる人が初めて全員で集まる会議です。始まりを告げる説明会として開かれることもありますが、集まった全員が同じ言葉で持ち帰るものを決めて終える会議だと考えるほうが、そのあとの仕事が動きやすくなります。持ち帰るものは5つです。

キックオフで決める5つ決めること決まっていないと起きること
目的なぜ今これをやるのか。誰のどんな困りごとを解決するのか途中で判断に迷ったとき、何を優先するかが人によって変わる
ゴールいつまでに、何ができていれば終わりなのか「もっとよくできる」が続き、いつまでも終わらない
役割と決める権限誰が何を担当し、何を一人で決めてよいのか小さな判断のたびに全員に確認が回り、仕事が止まる
最初の2週間の一歩次に集まるまでに、誰が何をするのかキックオフのあと、最初の動きが出るまでに時間がかかる
次に集まる日と形次回の日時と、定例の間隔・長さ次がいつか分からず、各自が自分の仕事を優先する

5つのうち、目的とゴールは責任者である上司が用意して話し、役割・最初の一歩・次に集まる日は、その場で話して決めます。資料に書いて配るだけでは、読んだ人と読んでいない人の差が、最初の2週間で開くおそれがあります。

以下では、営業部・開発部・総務部から集まった5人で、お客様向けのサポート窓口を新しく立ち上げるプロジェクトのキックオフを例にします。責任者は営業部の課長です。

キックオフミーティングの進め方:60分の流れと、責任者の最初の一言

キックオフは60分で、次の順に進めることをおすすめします。最初の20分は責任者が目的とゴールを話し、役割と決める権限からは、全員で話して決めます。

  1. 目的と背景を話す(10分)。責任者が、なぜ今これをやるのかを自分の言葉で話します。
  2. ゴールを示す(10分)。いつまでに何ができていれば終わりなのかを、具体的な状態で示し、違和感がないかを尋ねます。
  3. 役割と決める権限を決める(15分)。担当と、一人で決めてよい範囲を、その場で確認します。
  4. 懸念を出す(10分)。うまくいかないとしたら何が原因になりそうかを、全員で挙げます。
  5. 最初の2週間の一歩と、次に集まる日を決める(10分)。
  6. 決まったことを読み上げて終える(5分)。

目的と背景は、責任者が自分の言葉で話す

目的は、資料の1枚目に書いてある文を読み上げるのではなく、責任者が自分の言葉で話します。「会社の方針で決まったので」で始めると、集まった人にとっても、言われたからやる仕事として受け取られかねません。

  • 今日は、お時間をいただきありがとうございます。最初に、なぜこのプロジェクトを今やるのかを、私の言葉で話させてください。
  • 今、お客様からの問い合わせは営業担当が個別に受けていて、担当が外出中だと返事が翌日になることがあります。先月は、返事が遅れたことが理由で、見積もりの依頼を1件取り下げられました。
  • このプロジェクトでやりたいのは、誰が受けても当日中に返事ができる窓口を作ることです。

ゴールは、具体的な状態で示し、違和感を尋ねる

ゴールは、「問い合わせ対応を改善する」のような方向ではなく、いつまでに何ができている状態かで示します。示したあとに、集まった人の違和感を尋ねます。

  • ゴールは、来年3月末に、窓口の電話とメールを総務で受け、当日中に一次回答を返せる状態になっていることです。
  • このゴールに、無理がありそうな点や、足りていない点はありますか。今の時点で感じたことで大丈夫です。

キックオフで役割と決める権限を決める:担当だけでなく、一人で決めてよい範囲まで

キックオフで役割と決める権限を話し合うときは、担当だけを決めて、一人で決めてよい範囲は決めないまま終わってしまうことがあります。何を一人で決めてよいのかまで、その場で決めておくことをおすすめします。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談のあと行動につながるのが半分くらいの回かそれより少ないと答えた人(6,074人)に、理由を尋ねています。5つまで選択する質問です。「裁量や権限がなくできない」を挙げた人は9.4%でした。10の理由の中では多いほうではありませんが、面談で話したことを行動に移せない理由として、決める権限が自分にないことを挙げる人もいるということです。1対1の面談についての数字ですが、プロジェクトでも、一人で決めてよい範囲が決まっていないことは、動きにくさの理由の1つになりうると考えられます。

役割を決めるときは、担当を引き受ける人と一緒に、次の3つを確認します。一人で決めてよいこと、責任者に相談してから決めること、全員で決めることです。

  • 窓口の電話の受け方の手順は、総務の○○さんに担当をお願いしたいです。手順の中身は、○○さんが決めてください。私への相談が要るのは、お客様に出す文面と、人を増やす話の2つだけです。
  • 開発の△△さんには、問い合わせを記録する仕組みの選定をお願いしたいです。候補を2つまで絞るところまでは、△△さんの判断で進めてください。どちらにするかは、次の回で全員で決めましょう。
  • 今の分け方で、やりにくいところはありますか。担当を引き受ける前に、気になることがあれば聞かせてください。

担当を頼むときは、頼む理由も添えます。「手が空いているから」ではなく、その人だからこそ任せたい理由を言います。

  • 窓口の手順を○○さんにお願いしたいのは、今の問い合わせを一番多く受けているのが総務だからです。実際の手間を知っている人に、手順を決めてほしいと思っています。

キックオフでは計画を仮説として示し、懸念を初回に出す

キックオフで示す計画は、確定した指示ではなく、仮説として出します。始める前の計画には、まだ分かっていないことが多く含まれるからです。責任者が「この計画で進めます」と言い切ると、集まった人は、途中で気づいた問題を言いにくくなることがあります。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、万能のやり方はないと考えています。型や手順を守ることは目的ではなく、仮説を立てて試し、確かめて、直すことが大事です。キックオフの計画も同じで、初回に示した計画を変えないことより、変える条件を初回に決めておくことをおすすめします。

  • 今日話した進め方は、今の時点での私の仮説です。1か月やってみて、問い合わせの件数が想定を大きく超えたら、人の配置から見直します。
  • 計画と違うことに気づいたら、定例を待たずに教えてください。計画を直すのは、失敗ではありません。

懸念は、キックオフの中で時間を取って出します。「何か心配なことはありますか」と最後に尋ねるだけでは出てきにくいものです。「うまくいかないとしたら、何が原因になりそうですか」と、うまくいかない前提で尋ねると、挙げやすくなります。

  • うまくいかないとしたら、何が原因になりそうですか。1人1つ、紙に書いて同時に見せてもらえますか。
  • 営業の繁忙期と重なるという点は、確かにそうですね。12月の前半は、営業からの参加を減らす形にしませんか。
  • 今出た懸念は、議事録に残して、定例のたびに見直します。今日答えが出ないものがあってもかまいません。

挙がった懸念に、その場で答えを出す必要はありません。誰がいつまでに確かめるかを決めれば十分です。

キックオフのあと:1週間以内に一人ずつ1on1で話す

キックオフの場で全員が頷いていても、一人ひとりがどう受け止めたかは、その場では分かりません。キックオフのあと1週間以内に、一人ずつ1on1で話すことをおすすめします。会議では言いにくかった懸念や担当への不安は、1対1の場のほうが話しやすいことが多いようです。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として、「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人が38.5%いました。「自分の仕事を進めるため」の52.8%に次いで多い答えです。面談を、会社や組織の考えや状況を理解する場と考えている人も多いということです。キックオフのあとの1on1で、プロジェクトの背景や、会社がこれをどう位置づけているのかを話すことは、こうした面談の使い方とも合っていると考えられます。

1on1では、キックオフで話した内容を繰り返すのではなく、本人がどう感じたかと、担当を引き受けるうえでの不安を聞きます。

  • キックオフのあと、プロジェクトのことをどう感じていますか。会議では言いにくかったことがあれば、ここで聞かせてほしいです。
  • 窓口の手順を担当してもらうことになりましたが、今の仕事との兼ね合いで、気になっていることはありますか。
  • 私が会議で話した背景のうち、分かりにくかった点はありませんでしたか。

本人が担当を引き受けることに迷いを持っていたら、迷いの中身を聞いたうえで、担当の範囲や進め方を一緒に見直します。キックオフで決めたことは、1on1で出てきた事情によって変えてかまいません。変えたことは、次の定例で全員に伝えます。

  • 今の話を聞いて、手順の担当は○○さんにお願いしたまま、電話の応対の時間帯だけは私が別の人と調整したほうがよさそうだと思いました。○○さんは、どう思いますか。

キックオフミーティングがうまくいったかどうかの振り返り方

キックオフがうまくいったかどうかは、会議の雰囲気や資料の出来ではなく、キックオフのあと2週間の動きで振り返ってみてください。振り返る点は次の3つです。

  • キックオフのあと2週間で、各自の最初の一歩が、次の定例を待たずに始まっていたでしょうか。
  • 担当した人が、一人で決めてよい範囲の判断を、責任者に確認せずに進められていたでしょうか。
  • キックオフで挙がった懸念のうち、最初の定例までに、誰かが確かめて答えを持ってきたものがあったでしょうか。

最初の一歩がなかなか始まらなかったなら、次のプロジェクトのキックオフでは目的の説明を短くし、最初の2週間に誰が何をするかをその場で決める時間を長く取ってみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

会議では全体の方針や分担の大枠までしか決められず、一人ひとりの担当の中身が詰め切れないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

上司の側で、1on1の前に「1on1前のAIアドバイス」で。

会議で決めた分担の大枠を、一人ひとりとの1on1で、その人の担当範囲の具体まで詰められます。

これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、Kakeai AI がその回の狙いを書きます。最初に切り出す一言の例が示されることもあります。上司ご本人向けの内容です。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…「6月5日の定例で分担の大枠は決まりましたが、今日はその線引きをもう少し具体的に決めてしまいたいと思っています。小野寺さんの担当範囲で、今どこが一番動かしにくいですか。」…

相手の「概要」の画面の「ダイジェスト」で。

進捗を話す会議の前に、その人との1on1で決めたことがどこまで進んだかを、本人と同じ文章で確かめられます。

その相手とのこの半年の1on1を、Kakeai AI が文章にします。これまでの流れ、いま途中になっている話とそれが誰の手元にあるか、決まった次の一歩とその実行の順に書かれます。お二人に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…藤本さんが競合3社の製品比較表を6月25日までに出すことが決まっており、6月24日に実行済みです。…藤本さんが「それ、私、考えてみたいです」と話し、海外向けの訴求案(こういうお客さんにこう言う、を3つ・1枚)を7月9日までにまとめることが決まっています。…

1on1の実施中に、球体をクリックしたとき。

会議で決めた大枠のうち、その人が受け持つ次の動きを、1on1の中で一つずつ決められます。

球体は、「1on1実施中」の画面の右の列の下にある、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。その回の話のうち、次に誰が何をするかが決まっていないものを Kakeai AI が取り上げ、二人で一つ決めることを提案します。お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日話した「試作工程と海外仕様」の件で、部品手配を考えると6月中に要件を確定させる必要があるとのことでした。次に誰が何をするかを一つ、お二人で決めておけますか?

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ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

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よくある質問

キックオフミーティングとは何ですか。

キックオフミーティングとは、プロジェクトや新しい体制を始めるときに、関わる人が初めて全員で集まる会議です。始まりを告げる説明会ではなく、集まった全員が5つのことを同じ言葉で持ち帰るための会議です。5つとは、目的とゴール、役割と一人で決めてよい範囲、最初の2週間の一歩と次に集まる日です。この5つが決まって終わると、キックオフのあと、各自が次の定例を待たずに動き始めやすくなります。

キックオフミーティングの時間は、どのくらい取ればよいですか。

キックオフミーティングは、60分を目安にするとよいでしょう。最初の20分で、責任者が目的と背景、ゴールを話します。そのあとは全員で、役割と決める権限(15分)・懸念・最初の2週間の一歩と次に集まる日を順に話し合い、最後に決まったことを読み上げます。時間を長く取るより、役割と最初の一歩を決める時間を削らないことをおすすめします。

キックオフミーティングには、誰を呼べばよいですか。

キックオフミーティングには、プロジェクトの中で何かを担当する人と、その人の判断に関わる人を呼びます。担当を持たない人を情報共有のために呼ぶと、決める場面で発言する理由がなく、聞くだけの時間になりがちです。情報共有だけでよい人には、議事録を送るか、別に短い説明の場を設けるほうが、本人にとっても負担が少なくなります。途中から加わる人には、キックオフで決めた5つを個別に伝えてください。

キックオフミーティングで、計画を細かく示したほうがよいですか。

キックオフミーティングでは、計画を細かく示すより、目的とゴールをはっきり示し、計画は仮説として出すことをおすすめします。始める前の計画には、まだ分かっていないことが多く含まれるからです。責任者が「この計画で進めます」と言い切ると、途中で気づいた問題を言いにくくなりがちです。「問い合わせの件数が想定を大きく超えたら人の配置から見直す」のように、計画を変える条件を初回に決めておくと、変更を失敗と受け取らずに進められます。

キックオフのあと、上司は何をすればよいですか。

キックオフのあと、上司は1週間以内に、関わる人と一人ずつ1on1で話すことをおすすめします。キックオフの場で全員が頷いていても、一人ひとりがどう感じたかや担当への不安は、その場では分かりません。1on1では、キックオフの内容を繰り返すのではなく、「会議では言いにくかったことがあれば聞かせてほしい」と尋ねます。出てきた事情によってキックオフで決めたことを変えてかまいません。変えたことは、次の定例で全員に伝えます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/kickoff-meeting-meaning-and-how-to-run

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: