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部下の方へ上司との関わり

厳しい上司とどう付き合えばよいか

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

厳しい上司とは、厳しさの中身を「求める水準が高い」「指摘が率直で言い方が強い」「量と速さの要求が多い」に分け、仕事を始める前に水準を聞くことから付き合い方を変えてください。直しが入るたびに受け止めるより、先に上司が求める水準を聞いたほうが、直しの回数を減らしやすくなります。KAKEAIの1万人調査では、面談で上司に一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」の人の42.7%が、面談が成果につながっていると感じていました(回答者全体は31.9%)。水準を聞くことは、上司から仕事に使える具体的な話を引き出すことにもなります。なお、人格を否定する言葉や怒鳴ることは、厳しさとして受け止めるものではありません。続く場合は、人事や会社の相談窓口に相談してください。

数字で見る

面談で上司に具体的なアドバイスを一番に期待している人は、面談の成果を実感している割合が高くなっています。一方、上司の話が役に立たないと感じている人では、その割合が低くなっています。評価や見られ方が気になり本音が話せない人では、回答者全体と並んでいます。

42.7%
1万人調査
面談で上司に一番期待することが「具体的なアドバイスがほしい」の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
この期待を一番に選んだ人は、回答者の18.3%でした。回答者全体の31.9%と比べて、上司に具体的な助言を求めている人は、面談が成果につながっていると感じる割合が高いということです。
8.2%
1万人調査
面談の困りごとに「上司の話が役に立たない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
回答者全体の31.9%を大きく下回っています。上司の話が役に立たないと感じている人では、面談が成果につながっていると感じる人が少ないということです。
32.7%
1万人調査
評価や見られ方が気になり本音が話せないという困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
この困りごとを挙げた人は9.3%で、成果の実感は回答者全体の31.9%と並んでいます。評価や見られ方が気になって本音を話せないと感じている人でも、面談が成果につながっていると感じる割合は、全体より低くはないということです。

1万人調査は、上司が厳しいかどうかを尋ねたものではありません。数字は、面談で上司に期待することと、面談で困っていることを尋ねた結果です。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

厳しい上司とは、何が厳しいのか:3つに分けて見る

「厳しい上司」と一言で言っても、厳しさの中身は人によって違います。「求める水準が高い」「指摘が率直で言い方が強い」「量と速さの要求が多い」の3つに分けて見ると、部下の側で付き合い方を変えられる部分が見えてきます。

厳しさの中身部下の側から見える様子部下の側でできること
求める水準が高い出したものがそのまま了承されず、直しが何度も入る何がどこまでできていれば仕上がりとしてよいのかを、仕事を始める前に聞く
指摘が率直で、言い方が強い直す点だけが、短く強い言葉で返ってくる指摘を仕事の話として受け取り、直す点を1つずつ確認する。言い方のお願いは、落ち着いた場で伝える
量と速さの要求が多い期限が短く、同時に頼まれる仕事が重なる優先順位と、間に合わないときの相談の仕方を先に決める

一方、人格を否定する言葉や怒鳴ること、人前での侮辱や仕事を与えないことは、厳しさの中身ではありません。ハラスメントに当たるかどうかは、このページでは判断しません。就業規則を読み、人事の担当や会社の相談窓口に確認してください。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、面談で上司に一番期待することとして「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人が18.3%いました。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は42.7%で、回答者全体の31.9%を上回っています。つまり、上司に具体的な助言を一番に求めている人ほど、面談が成果につながっていると感じています。

同じ調査で、面談の困りごとに「上司の話が役に立たない」を挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は8.2%でした。回答者全体の31.9%を大きく下回っています。上司の話を役に立たないと感じている人は、面談を成果につながるものと感じにくいことがうかがえます。

面談についての数字ですが、厳しい上司との付き合いに当てはめると、目を向けたいのは上司が厳しいかどうかより、上司の話が今の仕事に使えるかどうかだと考えられます。以下では、この考えをもとに、上の3つの厳しさとの付き合い方を紹介します。

厳しい上司との付き合い方の基本:水準を先に聞き、指摘を仕事の話として受け取る

厳しい上司との付き合いで部下の側からできることの中心は、仕事を始める前に、上司が求める水準(何がどこまでできていれば仕上がりとしてよいのか)を聞くことです。直しが入るたびに受け止めるより、先に水準を聞いたほうが、直しの回数そのものを減らしやすくなります。以下では、展示会の出展準備を任されている部下を例にします。

1. 仕事を始める前に、水準を聞く

  • 展示会のブースの案を作る前に、1つ伺いたいです。○○さんが一番大事だと考えている点は、来場者の数と商談の数のどちらでしょうか。
  • 初稿は、どこまで作り込んだ状態でお見せすればよいでしょうか。構成だけで一度見ていただくのと、細部まで作ってからお見せするのと、どちらが進めやすいですか。
  • 前回の展示会で、○○さんから見て足りなかった点を教えていただけますか。今回はそこから直したいです。

2. 指摘を受けたら、直す点を1つずつ確認する

強い言葉で指摘を受けると、肝心な点を聞き取れないことがあります。その場で、直す点を言葉にして確認します。

  • ご指摘の点を確認させてください。直すのは、配布資料の量を減らすことと、案内の文を短くすることの2つで合っていますか。
  • 「全然だめ」とおっしゃった点を、具体的に教えていただけますか。どこから直せばよいかを知りたいです。
  • ここまでの部分は、このまま進めてもよろしいでしょうか。
  • 直した案を明日の午前にお見せします。そのときに改めて見ていただきたい点があれば、先に教えてください。

3. 間に合わないときの相談の仕方を、先に決めておく

  • 展示会の準備と並行して、月末の資料作成も入っています。優先順位をご相談したいのですが、今よろしいでしょうか。
  • 期限に間に合わないとわかった時点で、すぐにお伝えします。そのとき、代わりの案を1つ持ってくる形でよいでしょうか。

4. 上司の判断が要ることは、早めに持ち込む

  • 出展の費用が予算を超えそうです。削る候補を2つ用意したので、どちらにするかご判断いただけますか。
  • この点は私では決められません。○○さんのご判断をいただきたいので、金曜までにお時間をいただけますか。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、仕事は成果に対してクリアしなければならないものであると同時に、成長にとっての具体的な材料でもあると考えています。厳しい上司の求める水準は、超えなければならない基準であり、同時に、自分の力がどこまで来ているかを知る材料にもなります。

言い方が強くてつらいとき:その場の返し方と、落ち着いてからの伝え方

指摘の中身と、言い方のつらさは、分けて扱います。その場では、中身に答えます。言い方についてのお願いは、指摘を受けているその場ではなく、落ち着いて話せる1on1で切り出すとよいでしょう。その場で言うと、指摘の内容と言い方の話が混ざり、どちらも進みにくくなります。

  • ご指摘の内容はわかりました。直す点を順に確認させてください。
  • 今の点は、私の確認が足りていませんでした。すぐに直します。

落ち着いた場での伝え方です。上司を責める形にせず、自分の仕事への影響と、お願いを言います。

  • 強い口調でご指摘を受けると、肝心な点を聞き取れないことがあります。直す点を順に教えていただけると、早く直せます。
  • ご指摘はありがたいです。ただ、ほかのメンバーの前で言われると、そのあと動きにくくなります。できれば二人のときにお願いできますか。

厳しい上司の前では、言葉を選び、本音を控えることもあるでしょう。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとに「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人は9.3%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいます。評価や見られ方が気になって本音を話せないと感じている人でも、面談が成果につながっていると感じる割合は、全体より低くはありません。本音をすべて言えなくても、水準を聞き、直す点を確認し、判断を頼むことはできます。

厳しさが仕事の役に立っているかを、見分ける

厳しい上司と付き合うとき、厳しさそのものを嫌わず、役に立っているかどうかで見ることをおすすめします。見分ける手がかりは、指摘のあとに自分が何をすればよいかがわかるかどうかです。

役に立っている厳しさ役に立ちにくい厳しさ
直す点と、その理由がわかる「だめ」「やり直し」だけで、どこを直すかがわからない
水準が、仕事を始める前にわかる出してみるまで、何が求められているかわからない
指摘の内容が、前回と今回でつながっている指摘が回ごとに変わり、前回直した点が今回は逆になる
自分の判断の範囲が、はっきりしている何を自分で決めてよいかがわからない

右の列に当たることが続くなら、厳しさの問題ではなく、水準や判断の範囲が二人の間で言葉になっていないと考えられます。上の「仕事を始める前に、水準を聞く」から試してみてください。それでも上司の話が今の仕事に使えない状態が続くときは、人事に相談する道もあります。

厳しい上司との付き合いで、避けたいこと

  • 指摘を人柄への評価と受け取って、相談や報告を減らす。厳しい上司ほど、早い相談を求めていることがあります。報告が減ると、直しが期限の直前にまとめて来やすくなります。
  • 逆に、言われたことだけをこなして、自分の考えを言わなくなる。水準を聞くことと、自分の案を出すことは両立します。「私はこう考えますが、いかがでしょうか」の形で出します。
  • 言い方のつらさを、その場で言い返す。指摘の内容と言い方の話が混ざります。言い方のお願いは、落ち着いた場で伝えます。
  • 厳しいという理由だけで、合わないと決める。役に立っている厳しさかどうかを、上の表で見分けてからにします。
  • 人格を否定する言葉や怒鳴ることまで、厳しさとして我慢する。続いているなら、人事や会社の相談窓口に相談してください。

厳しい上司との関わりがうまくいっているかどうかの振り返り方

厳しい上司との関わりがうまくいっているかどうかは、指摘が減ったかではなく、指摘の中身と、直しの回数で見ます。次の点から、二人のやり取りを振り返ってみてください。

  • 仕事を始める前に、何がどこまでできていればよいのかを、上司に確認できているでしょうか。
  • 指摘を受けたとき、直す点を自分の言葉で確認できているでしょうか。
  • 同じ指摘を2回続けて受けることが、以前より減っているでしょうか。
  • 言い方についてのお願いを、落ち着いた場で伝えられているでしょうか。

水準を先に聞くようにしても直しが減らず、上司の話が今の仕事に使えない状態が続くなら、何を試して何が変わらなかったのかを整理して、人事に相談することも考えてよいでしょう。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

否定や細かい指摘、強い言い方が続き、言われたことのどこまでが仕事の直す点なのかが分からなくなるときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の最中と終了後に、「1on1のAI要約」で。

指摘が続いた回でも、何を直し、誰がいつまでに何をするかを、二人が同じ記録で確かめられます。

Kakeai AI が、会話から1on1全体の概要、話のまとまりごとの要点、決まった次の一歩を書き、1on1の最中は2分ごとに書き直します。終了時に確定したものが、そのまま履歴になります。お二人の画面に同じ内容が表示され、システム管理者には表示されません。ご契約によっては、要約をほかの方に共有する機能もあります(共有した相手はお二人とも確認できます)。評価や採点の言葉を使わず、話された事実の言葉で書くように作られています。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…西村さんが冒頭の1枚に機能ではなく導入効果を数字で書くよう具体的に伝え、藤本さんが更新版を7月中にC社へ出し直すことになりました。…

1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

上司に短く問われて一言で返した場面について、次は状況と自分の次の動きを添えて返す言い方を考えておけます。

ご自身向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。上司に短く問われて一言で返した場面があると、その場面を取り上げ、次は状況と自分の動きをどう添えるかの例が示されることがあります。言い換えは、言い方の誤りの指摘ではなく、次に試すこととして書かれます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…返事が来ていれば「返事が来ました。内容は〜です。」と事実を添えて知らせる。来ていなければ「まだ来ていないので、もう一度送ります。」と自分の次の動きを一言置く。どちらの形でも、状況と自分の判断をセットで伝える練習になります。…

1on1後のAIアドバイスの「今回よかった点」で。

否定や指摘が続いたと感じる回でも、自分が言葉にできた場面を、実際の発言とともに振り返れます。

その回に、自分の考えや状況を上司に言葉で返せた場面が、実際の発言を引いて取り上げられます。ご自身向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…何が分からないかをそのまま伝えられたことで、西村さんから佐々木さんへの確認という次の手が出てきました。困りごとを「分からない」で止めず、何がどう分からないかを説明できたことが、今日の一歩につながっています。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

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  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

厳しい上司とうまく付き合うには、何から始めればよいですか。

厳しい上司と付き合うには、仕事を始める前に、上司が何をどこまで求めているのかを聞くことから始めてください。たとえば「初稿は、構成だけで一度見ていただくのと、細部まで作ってからお見せするのと、どちらが進めやすいですか」と尋ねます。直しが入るたびに受け止めるより、先に水準を聞いたほうが、直しの回数そのものを減らしやすくなります。指摘を受けたときは、直す点を1つずつ言葉にして確認します。

厳しい上司に、言い方がきついと伝えてもよいですか。

厳しい上司に、言い方についてのお願いを伝えることはできます。ただし、指摘を受けているその場ではなく、落ち着いて話せる1on1で切り出してください。責める形にせず、「強い口調でご指摘を受けると、肝心な点を聞き取れないことがあります。直す点を順に教えていただけると、早く直せます」のように、自分の仕事への影響とお願いを言います。その場で言うと、指摘と言い方の話が混ざり、どちらも進みにくくなります。

厳しい上司と、パワハラの違いは何ですか。

厳しい上司とパワハラの線引きを、このページでは判断しません。求める水準が高い、指摘が率直で言い方が強いといった厳しさは、部下の側から水準を聞くことや相談の仕方を決めることで付き合い方を変えられます。一方、人格を否定する言葉や怒鳴ること、人前での侮辱などが続く場合は、就業規則を読んだうえで人事の担当や会社の相談窓口に相談してください。

厳しい上司のもとで、本音を言えなくても大丈夫ですか。

厳しい上司の前では、本音をすべて言えないと感じることもあるでしょう。KAKEAIの1万人調査では、評価や見られ方が気になり本音が話せないという困りごとを挙げた人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%でした。回答者全体の31.9%と比べて、低くはありません。本音をすべて言えなくても、水準を聞く、直す点を確認する、判断を頼むことはできます。体調に変化が出ているときは、産業医に相談します。

厳しい上司の指摘がつらくて、仕事に行きたくないときはどうすればよいですか。

厳しい上司の指摘がつらく、出勤の前に体調が崩れたり眠れない日が続いたりしているときは、付き合い方の工夫より先に体調の相談を優先してください。産業医につなぐ窓口は会社によって異なるので、人事の担当に「産業医の面談を受けたいので、手続きを教えていただけますか」と尋ねます。指摘の中身が人格を否定する言葉や怒鳴ることになっている場合は、就業規則を読み、人事や会社の相談窓口にも相談してください。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/strict-demanding-boss-how-to-get-along

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: