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部下の方へ上司との関わり

上司がコミュニケーションを取らず困っている

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

上司がコミュニケーションを取らないと感じるときは、上司から話しかけてくるのを待たず、部下から時間を頼んでみてください。具体的には、定期の時間(まず月1回30分)を頼むこと、返事を頼むときに期限を添えること、方針を質問にして聞きに行くことの3つです。KAKEAIの1万人調査では、面談の困りごとで最も多い答えは「上司の時間確保や日程調整」(24.6%)でした。この人たちのうち面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%より高い値でした。上司の時間に困っていても、面談の成果を感じている人の割合は低くないということです。関心がないと決めつけず、仕事の用件を入り口にして頼んでみてください。

数字で見る

KAKEAIの1万人調査では、上司の時間が取れないという困りごとが、面談の困りごとの中で最も多い答えでした。ただし、これを挙げた人のうち面談が成果につながっていると感じている人の割合は、回答者全体より高い値でした。また、面談の頻度が高い人ほど、面談の成果を実感しています。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、続いている上司と部下の組の多くが月1回のペースでした。定期の時間は上司からの声かけを待たずに部下から頼み、まず続けやすい月1回から始めることをおすすめします。

24.6%
1万人調査
上司との面談の困りごと(複数回答)として、「上司の時間確保や日程調整」を選んだ人の割合
15の困りごとの中で最も多い答えです。この人たちのうち面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%より高くなっています。上司の時間が限られていても、面談を成果につなげていると感じている人は少なくないことがうかがえます。
40.5%
1万人調査
上司と1週間に1回面談している人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
1か月に1回の人では30.7%、半年に1回の人では20.3%でした。上司との面談の頻度が高い人ほど、面談が成果につながっていると感じている、という傾向です。
80.0%
Kakeai AI 1on1 利用データ
直近3か月に3回以上1on1を行った上司と部下の組のうち、月1回のペースで続けている組の割合
隔週は13.1%、毎週は5.8%でした。続いている組の多くは月1回のペースです。毎週や隔週が難しい上司にも、まず続けやすい形として、月1回30分の時間を頼むことができます。

1万人調査の「上司の時間確保や日程調整」は、上司との定期的な面談の困りごとを尋ねたもので、日々の連絡や会話の量を尋ねたものではありません。利用データの80.0%は、3か月に3回以上1on1を行った組だけの集計で、月1回より間があく組はもともとほとんど含まれていません。月1回が最もよいペースであることを示す数字ではありません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

上司がコミュニケーションを取らないとき、何が起きているのか

上司がコミュニケーションを取らない、と感じる場面は1つではありません。報告や質問をしても返事が来ない・会社や部署の方針が降りてこない・1on1や面談が流れる・話しかけにくい雰囲気で雑談もない、といった場面に分かれます。どの場面でも、部下の側からできることがあります。部下から声をかけ、必要な時間を頼むことです。

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として最も多かった答えは「上司の時間確保や日程調整」で、24.6%でした。この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%より高い値です。つまり、上司の時間が取りにくいことは最も多い困りごとですが、それを挙げた人のほうが、面談が成果につながっていると感じている割合は高いということです。

面談についての数字ですが、日々の連絡や会話が足りないと感じている場合にも、限られた時間を仕事の相談に使うことはできると考えられます。上司がつかまらないことは、部下の側では変えにくいものです。部下の側で変えられるのは、取れた時間に何を相談するかを先に決めておくことです。

上司の側にも事情があります。自分も実務を抱えている・部下の人数が多い・会議が続いて席にいない、といった事情で、連絡や面談が後ろに回ることがあります。コミュニケーションを取らないのは、部下に関心がないからだとは限りません。

困っている場面部下の側で起きていること部下からできること
報告や質問への返事が来ない返事がないまま仕事が止まる返事がほしい期限と、どんな返事がほしいか(可否だけ、など)を添えて送る
方針や会社の情報が降りてこない何を優先すべきか分からず、手戻りが出る方針や判断を、質問にして聞きに行く
1on1や面談が設定されない、流れる相談をまとめて話す場がない定期の時間(まず月1回30分)を部下から頼む

上司とのコミュニケーション不足への対処の基本:接点を待たず、定期の時間を部下から頼む

基本は、定期の面談の時間を部下から頼むことです。以下では、来年度の部門の予算案の作成を任された部下が、上司の方針や判断を必要としている場面を例にします。

KAKEAIの1万人調査では、上司と1週間に1回面談している人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は40.5%でした。1か月に1回の人では30.7%、半年に1回の人では20.3%です。面談の頻度が高い人ほど、面談が成果につながっていると感じている、という傾向があります。定期の面談の時間は、部下から頼んでかまいません。

ただ、毎週の時間を取れない上司もいます。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、直近3か月に3回以上1on1を行った上司と部下の組を集計しています。このうち、月1回のペースで続けている組は80.0%でした。隔週は13.1%、毎週は5.8%です。続いている組の多くは、月1回のペースだということです。まず続けやすい形として、月1回30分の時間を頼むことから始めるとよいでしょう。

  • 予算案の作成について、月に1回、30分だけ定期的にお時間をいただけませんか。まとめてご相談できると、日々の確認を減らせます。
  • 毎週が難しければ、月の第1週のどこかで固定していただけると、私のほうで準備して伺います。
  • 1回目は来週のどこかでお願いしたいです。候補の日時を3つお送りしますので、ご都合のよいところを教えてください。

時間が決まったら、話したいことと上司に期待すること(たとえば判断をお願いしたいのか、意見を聞きたいのか)を前日までに短く送ります。上司が準備なしでも答えられるようにしておくと、面談が流れにくくなります。

  • 明日の30分では、予算案の人件費の見積もりについて判断をいただきたいことが1つと、来年度の方針について教えていただきたいことが2つあります。先にメモをお送りします。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1のような改まった場を持たなくてよい関係もあるが、それを上司が決めると間違うことがあると考えています。上司の目には見えなくても、伝えたいことを部下が抱えているかもしれないからです。場が要ると感じているのが部下の側なら、部下から頼んでかまいません。

返事が来ない、連絡が遅い上司への頼み方

報告や質問をしても返事が来ないときは、返事がほしい期限と、どんな返事がほしいか(可否だけでよい、など)を添えて送るとよいでしょう。「ご確認ください」だけでは、上司はいつまでに何を返せばよいかが分からず、後ろに回しがちです。

  • 予算案の人件費の見積もりを添付しました。この前提で進めてよいか、金曜までに可否だけ返していただけますか。
  • お返事が難しい場合は、ひとまずこの案で進めておきます。問題があれば、金曜までにお知らせいただけると助かります。
  • 急ぎではありませんが、来週の会議までに判断が要るものです。

口頭のほうが返事が早い上司なら、文字で送ったうえで、席で一言添えます。

  • 先ほどメールでお送りした予算案の前提について、2分だけ今よろしいですか。可否だけで大丈夫です。

返事が来たら、決まったことを自分から短く送り返すとよいでしょう。次に同じことを聞き直す手間が、二人とも減ります。

  • 人件費は今年度の実績と同じ水準の前提で進める、ということで承知しました。この前提で予算案を仕上げます。

方針や情報が降りてこないときは、質問の形で聞きに行く

会社や部署の方針が共有されないときは、上司が話してくれるのを待たず、質問の形で聞きに行きます。何を知りたいかが具体的であれば、上司も答えやすくなります。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談をしている理由(5つまで選択)として「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人は38.5%でした。「自分の仕事を進めるため」52.8%に次いで多い答えです。会社や組織の考えを知ることを、面談の目的の1つと考えている人は多いということです。聞きに行くのは、遠慮することではありません。

  • 来年度の方針で、部門として優先するものが決まっていれば教えていただけますか。予算案の配分に反映したいです。
  • まだ決まっていない部分は、決まった時点で一言いただけますか。それまでは、今年度と同じ前提で作っておきます。
  • 部長の会議で話された内容のうち、予算案に関わるものがあれば、要点だけ共有していただけると助かります。

上司がコミュニケーションを取らない事情と、部下が引き受けなくてよいこと

上司がコミュニケーションを取らない背景には、上司自身の事情があることもあります。兼務で自分の実務が重い・部下の人数が多い・会議が続いて席にいない・自分の上司からの指示待ちで部下に話せることがない、といった事情です。こうした事情は部下には見えないので、「関心がないのだろう」と受け取りやすくなります。

一方で、部下が引き受けなくてよいこともあります。上司の機嫌をうかがって話しかける時機を待つこと、雑談で関係を温めてから本題に入ること、返事がないことを自分の責任だと考えることは、どれも部下の仕事ではありません。仕事の用件を入り口にして、必要な時間を頼めば十分です。

  • お忙しいところすみません。予算案について、判断をいただきたいことが1つあります。5分で済みますが、今日のどこかでお時間をいただけますか。

時間を頼んでも取れず、仕事が止まる状態が続くときは、上司の上司や人事に、仕事の支障として相談することも1つの方法です。上司を責める形ではなく、進め方の相談として持ち込みます。

  • 予算案について、課長の判断を待っている項目が3つあり、提出の期限に間に合わない懸念があります。進め方をご相談できますか。

上司とのコミュニケーションが変わってきたかを振り返る

振り返るときは、上司が話しかけてくるようになったかどうかより、部下から頼んだ時間や連絡によって、仕事が止まらずに進むようになったかを見るとよいでしょう。

  • 月に1回でも、上司と話す定期の時間が予定に入っているでしょうか。
  • 返事を頼むときに、期限と、どんな返事がほしいか(可否だけ、など)を添えているでしょうか。
  • 方針で分からないことを、質問にして上司に聞いているでしょうか。
  • 上司の返事を待って止まっている仕事は、前より減っているでしょうか。

定期の時間が3回ほど続いたら、その時間を上司にとっても使いやすい形にするために、上司の希望も尋ねてみてください。

  • この時間は、課長から見て使いやすい形になっていますか。変えたほうがよいところがあれば、教えてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司に話を聞いてもらえない、話しかけるきっかけや雑談の話題がつかめない、相談をどう切り出せばよいか分からないときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

1on1の前に、「1on1前のAIアドバイス」で。

相談の最初の一言を、上司に期待することと一緒に、1on1の前に準備できます。

Kakeai AI が、これまでの1on1と今回の準備の内容を踏まえて、今回の1on1で意識するとよい点を書きます。ご自身向けの内容で、上司には別の内容が表示されます。部下向けの内容には、上司にどう関わってほしいかを自分から伝える提案が入り、最初に言う一言の例が示されることもあります。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…「今日は業務の進め方で迷っていることがあるので、一緒に考えてもらえますか」…

1on1が始まってすぐ、Kakeai AI のメッセージ欄で。

話し始める前に、テーマごとに上司に期待することを、二人が同じ画面で確かめられます。

Kakeai AI が、準備されたテーマと期待する対応を挙げ、前回の一歩があればその担当の方に、無ければテーマを選んだ方に、最初の一言を向けます。期待する対応が選ばれていない回には、どう関わってほしいかを尋ねることもあります。メッセージ欄は、お二人に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…準備されたテーマは「東南アジアの新規開拓リスト」×「一緒に考えてほしい」、「スキルや力の向上」×「具体的なアドバイスが欲しい」の2つです。藤本さん、いかがでしょう?

1on1の最中に、球体をクリックしたとき。

用意してきた話が後回しになったまま1on1が終わりそうなときに、その話に戻るきっかけが二人の画面に出ます。

「1on1実施中」の画面の右の列の下にある球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、Kakeai AI が二人の1on1の履歴と関係を踏まえた話題を一つ提案します。その回に選ばれたテーマは提案の候補の先頭に置かれます。話題の提案は、お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

事前テーマに「今後のキャリア」(期待する対応:「話を聞いてほしい」)が挙がっています。今日の会話では競合比較の話が進みましたが、このテーマはまだ触れていません。今日のうちに少し時間を取って、今どんなことを考えているか聞かせてもらえますか?…

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

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この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

上司がコミュニケーションを取ってくれないとき、部下から何ができますか。

上司がコミュニケーションを取ってくれないとき、部下からできることは3つあります。定期の時間(まず月1回30分)を頼むこと、返事を頼むときに期限と、可否だけでよいかなどを添えること、方針や会社の情報を質問にして聞きに行くことです。どれも、部下から始められる方法です。雑談で関係を温めることや、上司の機嫌をうかがって話しかける時機を待つことは、部下が引き受けなくてよいことです。

部下から上司に1on1や面談をお願いしてもよいですか。どのくらいの頻度で頼めばよいですか。

部下から上司に1on1や面談を頼んでかまいません。頻度は、まず続けやすい形として月1回30分から頼むことをおすすめします。Kakeai AI 1on1の利用データでは、直近3か月に3回以上1on1を行った上司と部下の組のうち、月1回のペースで続けている組は80.0%で、毎週は5.8%でした。「予算案について、月に1回30分だけお時間をいただけませんか」と、仕事の用件を入り口にして頼むと、上司も時間を取りやすくなります。

上司に報告やメールをしても返事が来ません。どうすればよいですか。

上司に報告やメールをしても返事が来ないときは、返事がほしい期限と、どんな返事がほしいかを添えて送り直してください。たとえば「この前提で進めてよいか、金曜までに可否だけ返していただけますか」と書きます。「ご確認ください」だけでは、上司はいつまでに何を返せばよいかが分からず、後ろに回しがちです。口頭のほうが早い上司なら、送ったうえで席で「2分だけ今よろしいですか」と一言添えます。

上司が会社や部署の方針を共有してくれません。部下から聞いてもよいですか。

上司が方針を共有してくれないときは、部下から質問して聞いてかまいません。KAKEAIの1万人調査では、面談をしている理由(5つまで選択)に「会社や組織の考えや状況を理解するため」を選んだ人は38.5%で、2番目に多い答えでした。会社や組織の考えを知ることを面談の目的とする人は多く、聞きに行くのを遠慮する必要はありません。「優先するものが決まっていれば教えていただけますか」と、何に使うかを添えて聞いてください。

上司がコミュニケーションを取らないのは、私に関心がないからでしょうか。

上司がコミュニケーションを取らないのは、部下に関心がないからだとは限りません。兼務で実務が重い・部下の人数が多い・会議が続いて席にいない、といった事情は部下には見えないので、関心がないように受け取りやすくなります。関心があるかどうかを推し量るより、仕事の用件を入り口にして、部下から時間を頼んでみることをおすすめします。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/boss-does-not-communicate-what-to-do

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: