上司の方へ管理職・マネジメント
マネージャー兼プレイヤーの働き方と両立のしかた
先に答え
マネージャー兼プレイヤーの両立では、部下との面談を「空いたときに10分だけ」にせず、月1回でも30分を動かさないことから始めてください。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が1回10分の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は26.0%で、30分の人の31.3%より低くなっています。つまり、面談が短い人ほど、成果を感じている人は少ないということです。自分の時間を作るなら、面談を短くするのではなく、面談で聞いた相談をその場で決めて持ち帰らないことをおすすめします。同じ現場で同じ仕事を見ているプレイヤーの立場は、部下の案件について具体的な判断や意見を出すうえで強みになります。
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マネージャー兼プレイヤーが両立に困ったとき、部下との面談の予定と長さは、削られやすいものの1つです。KAKEAIの1万人調査では、面談が10分の人は30分や60分の人より成果を感じている割合が低くなっています。一方、上司の時間確保に困っている人でも、成果を感じている人は回答者全体より多くなっています。つまり、上司の時間が取りにくいことよりも、面談が短いことのほうが、成果の実感の低さと関係しています。忙しいときも、面談を10分に縮めないことをおすすめします。
- 26.0%
- 1万人調査
- 上司との面談が1回10分の人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人の割合
- 30分の人では31.3%、60分の人では37.3%でした。つまり、面談が短い人ほど、成果を感じている人の割合が低いということです。両立のために時間を削るときも、面談を10分に縮めることはおすすめしません。
- 24.6%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごと(複数回答)として、「上司の時間確保や日程調整」を選んだ人の割合
- 15の困りごとの中で最も多い答えでした。この困りごとを挙げた人のうち面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%より高くなっています。上司の時間が取りにくいこと自体は、面談を役立てる妨げにはなっていないと考えられます。
- 29.6分
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1の1回の時間(始めてから終えるまで)の中央値
- 20〜39分の回が52.6%で、半分を超えています。多くの上司と部下にとって、1on1の1回は30分前後が普通の長さになっています。
1万人調査の面談の時間は、上司との定期的な面談の1回あたりの時間を尋ねたもので、上司が兼務かどうかは尋ねていません。利用データの時間は、1on1を始めてから終えるまでの長さです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
マネージャー兼プレイヤーの両立で、 先に削られているもの
マネージャー兼プレイヤー(プレイングマネージャー)は、自分も現場で成果を出しながら、一緒に仕事をしている部下の仕事も見る立場です。両立が難しくなったとき、先に削られやすいのは、部下との面談の予定と長さです。自分の案件の締め切りが迫ると、1on1は「空いたときに10分だけ」になり、流れることも増えていきます。
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談が1回10分の人のうち、「面談が成果につながっている」と感じている人は26.0%でした。30分の人では31.3%、60分の人では37.3%です。面談が10分の人では、成果を感じている人の割合が30分や60分の人より低い、ということです。一方、KAKEAIの1万人調査で、上司との面談の困りごととして最も多く選ばれたのは「上司の時間確保や日程調整」の24.6%でした。この困りごとを挙げた人のうち面談が成果につながっていると感じている人は44.6%で、回答者全体の31.9%より高くなっています。上司の時間が取りにくいと感じている人でも、面談が成果につながっていると感じている割合は、全体より高くなっています。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の1回の時間の中央値は29.6分で、20〜39分の回が52.6%でした。多くの上司と部下が、実際に1回30分前後で続けています。兼務で忙しいときに守りたいのは、この30分を10分に縮めないことだと考えられます。削るなら、面談の長さではなく、面談のあとに上司が持ち帰る仕事です。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。マネージャー兼プレイヤーは、部下と同じ現場にいて、同じお客様や同じ種類の仕事を見ています。両立の負担として語られることが多い立場ですが、面談で具体的な判断や意見を出すうえでは、強みのある立場でもあります。
| 兼務で起きやすいこと | 部下の側に起きていること | 両立のためにすること |
|---|---|---|
| 自分の | 相談を | 月1回でも、 |
| 面談で | 返事を | 判断は |
| 自分の | 上司が | 自分の |
| 兼務の | 上司が | 自分の |
プレイヤーの強みを部下との面談に使う: 同じ仕事を見ているから、 具体的に伝えられる
マネージャー兼プレイヤーが面談で生かせる強みは、部下の仕事について、具体的な判断と意見を出せることです。同じお客様、同じ種類の仕事を自分も進めているので、一般論ではなく、その案件の話ができます。以下では、部下が新しいお客様への提案書を作っている場面で書きます。
意見を求められたときは、まず部下自身の考えを聞きます。そのうえで、自分がプレイヤーとして見ているものを、理由と一緒に伝えてください。
- 提案の構成について、私の考えを言う前に、△△さんがどう考えているかを聞かせてもらえますか。
- 私が担当しているお客様では、先に導入の手順を見せたほうが話が進みました。△△さんのお客様にも、同じことが当てはまりそうですか。
- 価格の見せ方は、私なら総額より先に月あたりの金額を出します。先方の決裁が月の予算で動いているからです。
判断が要ることは、できるだけその場で二人で決めます。自分の案件の経験があるからこそ、判断の理由も具体的に言えます。
- 値引きの幅は、私のほうで判断させてください。先方の規模なら、最初の提案は定価のままで出すのがよいと考えていますが、△△さんはどう思いますか。
- その件は私が先方の担当の方を知っているので、私から一度連絡を入れます。△△さんは、提案書の2ページ目を仕上げてもらえますか。
同じ仕事を見ているからといって、部下の案件を上司が引き取ってしまうと、部下の成長の材料が減ってしまいます。部下の案件は部下が進め、上司は自分の案件で見ているものを情報として出す、という分け方を意識するとよいでしょう。
- 私が引き取ったほうが早いかもしれませんが、△△さんの案件なので、進め方は△△さんに任せたいと思っています。困ったら、すぐ声をかけてください。
- 今の私の意見は、私の案件での経験が元になっています。△△さんのお客様に合わないと感じたら、そう言ってください。
マネージャー兼プレイヤーの時間の使い方: 面談を10分に縮めず、 相談を持ち帰らない
両立のために時間を削るなら、部下との面談の長さではなく、面談のあとに上司が持ち帰る仕事を減らすことをおすすめします。面談で聞いた相談を「考えておきます」と持ち帰ると、上司の机に判断が積み上がり、部下はその間、仕事を進めにくくなります。判断はできるだけ面談の中で決め、持ち帰るときは、いつ返すかを言ってください。
- 今の話は、持ち帰らずにこの場で決めてしまいませんか。私はA案がよいと思っていますが、△△さんはどうですか。
- それは私も今は判断できないので、木曜の午前に先方に確認して、木曜中にチャットで返します。
部下との1on1の予定は、月の初めに全員分を入れ、自分の案件が忙しくなっても動かさないことをおすすめします。動かすしかないときは、同じ週か翌週に置き直します。
- 来週の火曜は、私の案件の提出日と重なってしまいました。木曜の同じ時間に動かしてもよいですか。流すのではなく、動かしたいんです。
- 今月は私の案件が立て込んでいて、すみません。それでも30分は取るので、話したいことと、私にどうしてほしいかを、前日までに一言送ってもらえると助かります。
自分の案件で手が離せない時間帯があるなら、それを部下に伝えておきます。上司がいつつかまるかが分かれば、部下は相談の時間を選べます。
- 今週は水曜の午後が先方との打ち合わせで、連絡を返せません。急ぎの相談は、火曜までか木曜の朝にもらえると助かります。
- 私の案件のほうが忙しく見えると思いますが、△△さんの相談を後回しにしたいわけではありません。遠慮せずに声をかけてください。
自分のプレイヤーの仕事を、 部下の成長の材料にする
マネージャー兼プレイヤーには、部下に見せられる自分の仕事があります。自分の案件の進め方を見せること、一部を任せることは、部下にとって具体的な成長の材料になります。
- 私が担当しているお客様への提案に、一度同席してもらえますか。終わったあとに、気づいたことを聞かせてほしいんです。
- 私の案件の、お客様への報告書の下書きを△△さんにお願いしたいです。私が確認してから出すので、まずは△△さんの書き方で作ってみてください。
- 私の進め方で、やりにくそうに見えるところがあったら教えてください。自分では気づけないので。
任せるときは、任せる範囲と、進み具合を一緒に見る日を先に決めます。上司の案件を部下が手伝う形になるので、部下の本来の仕事の期限と重ならないかも、その場で確認してください。
- この下書きは来週の金曜までにお願いしたいのですが、△△さんの提案書の期限と重なりませんか。重なるなら、私のほうをずらします。
マネージャー兼プレイヤーの両立で、 やらないほうがよいこと
避けたいのは、自分の成果を優先して部下との面談を削ることと、逆に、プレイヤーの仕事を全部手放さないと両立できないと考えることです。
- 部下との1on1を「空いたときに10分だけ」にすること。KAKEAIの1万人調査では、面談が1回10分の人のうち成果を感じている人は26.0%で、30分の人の31.3%より低くなっています。面談を短くするより、相談を持ち帰らないことで時間を作ることをおすすめします。
- 面談で聞いた相談を、すべて持ち帰ること。持ち帰った判断は、自分の案件が忙しい間、机の上で止まります。面談の中で決められることは、その場で決めるようにします。
- 自分の案件の話を、部下にまったくしないこと。上司が何に時間を使っているかが見えないと、部下は相談のタイミングを選べません。自分の案件の状況と、手が離せない時間帯は伝えておきます。
- 逆に、自分の案件の話ばかりで面談を終えること。面談は部下の仕事を前に進める時間です。自分の案件の話は、部下の仕事に関係する範囲にとどめます。
- 兼務の負担を、一人で抱え続けること。プレイヤーとしての目標とマネジメントの比率は、上司が一人で決められるものではありません。自分の上司と、どの案件を手放すか、どの仕事を部下に任せるかを話してください。労働時間や兼務の扱いについては、就業規則と人事の担当に確認しておくとよいでしょう。
マネージャー兼プレイヤーの両立がうまくいっているかを振り返る
両立がうまくいっているかは、自分の案件の成果だけでなく、部下との面談のあとに二人の仕事が動いているかで振り返ります。次の点を、月に一度見直してみてください。
- 部下との1on1を、この1か月、予定通りの長さで行えたでしょうか。流した回があれば、同じ週か翌週に置き直せたでしょうか。
- 面談で聞いた相談のうち、その場で決められたものと、持ち帰ったものは、どちらが多かったでしょうか。持ち帰ったものは、約束した日に返せたでしょうか。
- 部下の案件について、プレイヤーとして見ているものを、理由と一緒に具体的に伝えられたでしょうか。
- 自分の案件のうち、部下に見せたり任せたりしたものが、この1か月に1つでもあったでしょうか。
自分の案件の締め切りが続いて、部下との面談が後ろに下がり始めたと感じたら、兼務の比率を自分の上司と話すことをおすすめします。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下が多く自分の担当業務もあって、前回話したことや引き受けたことを覚えきれないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
ホームの「この先1週間のポイント」で。
期限の近い部下の一歩に、 次の1on1を待たずに気づいて声をかけられます。
Kakeai AI が、ご自身のすべての1on1の予定や、決めた一歩の期限、途中になっている話から、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。ホームはご自身だけに表示されます。
林さんの「上海側の要件確認(電気・環境の項目を整理して柳瀬と小野寺へ)」が6月25日期限でまだ届いていません。小野寺さんの要件表と合流させる前提の作業なので、今日中に状況を確認してみてはいかがでしょうか。
1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。
1on1の最中にメモを取ることに気を取られず、 上司が引き受けたことも二人の記録で見返せます。
Kakeai AI が、実施中の会話をもとに2分ごとに全体を書き直し、話のまとまりごとに見出しと要点を並べます。上司が引き取った確認も、誰がいつまでに何をするかの形で書かれることがあります。終了後はそのまま履歴になり、お二人の画面に同じ内容が表示されます。
バンコクの要件はまだ未確認で、柳瀬さんが来訪中のタイ拠点長に6月15日の週のうちに確認する。
1on1の終わり際に、球体を押したとき。
時間を延ばさずに、 誰が何をいつまでにするかを決めてから1on1を終えるきっかけになります。
終わり際に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、Kakeai AI が残り時間を添えて、その日に出た次の一歩の候補の担当と期限を二人で確かめようと提案することがあります。決定した一歩は、1on1を終了したときに「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一覧にする画面)に追加されます。
残り4分ほどです。今日話した「一次調査の報告」の件で、一歩の候補が2つ出ています。「競合調査の表に代理店が日系か現地かの列を追加する」と「試算のやり方に割合の根拠(理由)を書く手順を入れる」、それぞれいつまでにやるかをお二人で一つ確かめて終わりませんか?森さん、いかがでしょう?
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よくある質問
プレイングマネージャーは、自分の仕事と部下のマネジメントのどちらを優先すればよいですか。
プレイングマネージャーが自分の案件と部下のマネジメントのどちらを優先するかは、締め切りではなく、誰が返事を待っているかで決めることをおすすめします。部下が上司の判断や情報を待っている仕事は、その間止まっているので、先に返します。自分の案件は、その後の時間で進めます。部下との月1回30分の面談は、自分の案件が忙しくても動かさないことをおすすめします。面談の中で判断を済ませれば、持ち帰る仕事が減り、自分の時間も作りやすくなります。
プレイングマネージャーは、部下との1on1を短くしてもよいですか。
プレイングマネージャーでも、部下との1on1を10分に縮めることはおすすめしません。KAKEAIの1万人調査では、上司との面談が1回10分の人のうち、面談が成果につながっていると感じている人は26.0%で、30分の人の31.3%より低くなっています。つまり、面談が短い人ほど、成果を感じている人は少ないということです。時間を作るなら、面談の長さではなく、面談で聞いた相談をその場で決めて持ち帰らないことで作るほうがよいでしょう。
プレイングマネージャーの強みは何ですか。
プレイングマネージャーの強みは、部下と同じ現場で同じ種類の仕事を自分も進めているので、部下の案件について、一般論ではなく具体的な判断や意見を出せることです。部下の仕事を実際に見ている人だからこそ、面談でその案件の話ができます。自分の案件を部下に見せたり、一部を任せたりできることも、部下の成長の材料になる強みです。
プレイングマネージャーが自分の案件に手一杯で、 部下に時間を割けないときはどうすればよいですか。
自分の案件に手一杯で部下に時間を割けないときは、まず自分の手が離せない時間帯を部下に伝え、相談を受けられる時間を示してください。次に、面談で聞いた相談はその場で決め、持ち帰るときは返す日を言います。それでも手一杯の状態が続くなら、どの案件を手放し、どの仕事を部下に任せるかを、自分の上司と話し合うとよいでしょう。兼務の比率は、上司が一人で決められるものではありません。
プレイングマネージャーは、自分の案件を部下に任せてもよいですか。
プレイングマネージャーが自分の案件の一部を部下に任せることは、部下にとって具体的な成長の材料になるので、おすすめできます。任せるときは、任せる範囲と、進み具合を一緒に見る日を先に決めてください。上司の案件を部下が手伝う形になるので、部下の本来の仕事の期限と重なっていないかを、その場で確認します。重なるなら、上司の案件のほうの期限をずらします。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/player-manager-balancing-both-roles
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: