上司の方へ管理職・マネジメント
管理職の時間管理・仕事の進め方は、 どうすればよいか
先に答え
管理職の時間管理では、自分の作業の時間を守ることより、部下が上司の返事を待っている時間を減らすことを優先することをおすすめします。優先順位は、部下が待っている判断と情報・面談や相談で引き受けたこと・部下との定期の面談・自分の手で進める仕事、の順にするとよいでしょう。面談についての数字ですが、KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごとに「自分自身の実施時間の確保」を挙げた人が23.9%でした。最多の「上司の時間確保や日程調整」24.6%とほぼ同じで、部下の側も、自分の時間の確保を同じくらい困りごとに挙げています。このページでは、面談を月の初めに全員分予定に入れ、自分の作業の都合で動かさないことをおすすめします。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、部下の側も、上司との面談のための自分の時間の確保を困りごとに挙げていました。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データでは、1回の時間の中央値はおよそ30分で、曜日と時間帯は週の後半の午後に山があります。1回の長さは30分前後と見込めます。このページでは、部下との面談を月の初めに全員分予定に入れ、自分の作業の都合で動かさないことをおすすめします。
- 23.9%
- 1万人調査
- 上司との面談の困りごと(複数回答)に、「自分自身の実施時間の確保」を挙げた人の割合
- 最も多かった「上司の時間確保や日程調整」の24.6%とほぼ同じ割合で、2番目に多い困りごとです。部下の側も、面談のための自分の時間の確保を、上司の時間の確保と同じくらいの割合で困りごとに挙げています。
- 29.6分
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 1on1の1回の時間(始めてから終えるまで)の中央値
- 20分から39分の回が52.6%を占めています。つまり、1on1の半数は20分台か30分台で終わっている、という結果です。
- 22.2%
- Kakeai AI 1on1 利用データ
- 行われた1on1のうち、木曜に行われた回の割合
- 金曜は20.8%、月曜は17.1%でした。時間帯は14時台14.2%、15時台14.1%に山があり、12時台は3.4%です。実際に行われた1on1は、週の後半の午後に置かれていることが多い、という結果です。
1万人調査は、部下の立場で上司との面談について尋ねたもので、管理職の時間の使い方そのものは尋ねていません。利用データの曜日と時間帯は、1on1を始めた日時(日本時間)を集計したものです。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
管理職の時間管理が難しいのは、 自分の仕事と部下が待っている仕事の2種類があるから
管理職の時間管理が難しいのは、1日の中に、自分の手で進める仕事と、部下が返事を待っている仕事の2種類が入り混じっているからだと考えられます。自分の仕事(資料の作成・見積もりの回答・自分の上司への報告)は予定に入れられます。一方、部下が待っている仕事(判断・情報・引き受けた連絡)は、部下から相談が持ち込まれたときに発生します。上司が返事をするまで、その部下はその仕事を進めにくくなります。自分の手で進める仕事だけを前提にした時間管理の方法では、この2種類目の仕事が抜けやすくなります。
部下からの相談や判断の依頼を「割り込み」と呼ぶと、減らすべきもののように見えます。ただし、部下の側から見ると、上司の返事は自分の仕事を進めるために必要なものです。面談の時間の確保についても、部下の側に困りごとがあります。面談についての数字ですが、KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)として「自分自身の実施時間の確保」を挙げた人が23.9%いました。最も多かった「上司の時間確保や日程調整」の24.6%とほぼ同じ割合です。部下の側も、面談のための自分の時間を確保しにくいと感じているということです。
このページでは、管理職の時間管理を、自分の時間を守るためのものではなく、部下を待たせずに仕事を前に進めるために自分の時間を使うものと考えます。そう考えると、優先順位のつけ方が変わります。以下では、社内のシステムを開発している課で、課長が8人の部下と新しい機能の公開(リリース)に向けて仕事をしている場面を例にします。
管理職の優先順位: 部下が待っているものを先に扱う
管理職の優先順位は、締め切りの近さや重要度だけでなく、「誰かが自分の返事を待っているか」で決めることをおすすめします。仕事の種類ごとに、優先する理由と、いつ扱うかを並べると次の表になります。
| 仕事の種類 | 優先する理由 | いつ扱うか |
|---|---|---|
| 部下が | 上司が | その場で |
| 面談や | 上司が | 毎朝、 |
| 部下との | 1回は | 月の |
| 自分の | 自分の | 面談と |
| 会議と報告 | 決まったことを | 出た |
表の1行目と2行目は、上司のやることの一覧には載りにくい仕事です。自分の作業の一覧だけで1日を組むと、この2つが抜け落ち、部下にとっては「返事がない」「約束が流れた」という結果になりがちです。
- 今の質問は、私が決めたほうがいいことですね。公開は予定通り木曜にして、残った不具合は翌週の修正で対応しましょう。
- その件は、今すぐには答えられません。明日の午前中に確認して、昼までには返します。それまで、他の作業を進めてもらえますか。
- 先週引き受けた、運用部門への公開日の連絡は済ませました。向こうからの返事は、届いたらすぐ共有します。
管理職のスケジュール管理: 部下との面談を先に予定に入れる
スケジュール管理では、部下との面談を月の初めに全員分予定に入れ、自分の作業の都合では動かさないことをおすすめします。面談は忙しい週に流れやすい予定ですが、1回の長さがおよそ30分と見込める予定でもあります。
1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1on1の1回の時間の中央値は29.6分でした。20分から39分の回が52.6%で、半数の回がこの範囲に収まっています。つまり、1回の長さは、30分前後と見込んでよいということです。Kakeai AI 1on1の利用データでは、1on1が行われた曜日は木曜が22.2%、金曜が20.8%で、月曜の17.1%より多くなっていました。時間帯は14時台が14.2%、15時台が14.1%と午後の中ほどに山があり、12時台は3.4%です。実際に行われた1on1では、週の後半の午後に置かれていることが多い、という結果です。
この結果は、面談を週の後半に置くべきだという意味ではありません。自分の職場で、判断を求める相談が集中する曜日や時間帯を避け、面談が流れにくい枠を選んでください。たとえば、公開作業が集中する木曜を避けて、火曜と水曜の午後に8人分を2週に分けて入れる、といった決め方です。
- 来月の面談の予定を、今日のうちに8人分入れておきたいです。○○さんは、火曜の14時か水曜の15時なら、どちらが都合がいいですか。
- 私の都合で面談を動かすことは、できる限りしません。もし公開作業と重なったら、その週の中で別の日に移しましょう。
- (部下)来週の面談ですが、公開の前日なので、翌週に動かしていただくことはできますか。
部下の側から日程の変更を頼まれたときは、流すのではなく、同じ週か翌週に移す形で受けるとよいでしょう。
- 分かりました。翌週の同じ時間にしましょう。公開の前日は、作業のほうを優先してもらって大丈夫です。
管理職のノート術と業務管理: 引き受けたことを一番上に書く
管理職のノートは、自分の作業の一覧より先に、部下に返すと約束したことの一覧として使うことをおすすめします。ページを上下2つの欄に分け、上の欄に「誰に・何を・いつまでに返すか」を、下の欄に自分の作業を書きます。上の欄は毎朝見て、期限が今日のものを先に片づけます。
面談の中で引き受けたことは、その場で上の欄に書き、部下にも口に出して確認します。あとで食い違いが起きないよう、二人で同じ内容を残しておくためです。
- 今日、私が引き受けたのは2つですね。運用部門への公開日の連絡と、テスト環境の権限の申請です。どちらも今週中に終えて、終わったらチャットで伝えます。
- 前回お話しした、新しい端末の手配の件、まだお返事ができていません。申し訳ありません。今日中に総務に確認して、結果をお伝えします。
- (部下)先週ご相談した、設計の確認の件は、いつ頃お時間をいただけそうでしょうか。
部下から「いつ頃」と尋ねられたときは、遅れた理由を長く説明するより、新しい期限を先に伝えるほうが、部下は次の予定を立てやすくなります。
- 遅くなっていて申し訳ありません。明日の10時から30分、一緒に見る時間を取りましょう。
管理職のルーティン: 1日・1週間・1か月の型と、 マルチタスクの扱い
管理職のルーティンは、部下が待っているものを毎日確認する時間を持ち、面談と判断の時間を週と月の単位で先に予定に入れる組み立てにするとよいでしょう。1つの型を示します。
- 毎朝10分、ノートの上の欄(部下に返すと約束したこと)を見て、今日返すものを決めます。
- 午前のうちに、昨日から持ち越した部下からの判断の依頼に答えます。その場で決められないものは、いつ返すかを伝えます。
- 週の初めに、今週の面談の予定と、判断を待っている部下の一覧を見直します。会議で決まったことのうち、部下の仕事に関わるものを伝える時間を10分取ります。
- 月の初めに、全員分の面談を予定に入れます。前月に流れた面談があれば、最初の週に入れます。
- 自分の手で進める仕事は、面談と判断の時間を除いた残りの時間で進めます。相談が少ない時間帯に寄せると、進めやすくなります。
マルチタスクについては、同時にいくつもの仕事を進める技を磨くより、部下からの相談を受け付ける時間を決めておくほうが、上司の作業も部下の仕事も進めやすくなります。
- 相談は、いつでも声をかけてもらってかまいません。ただ、私が集中している10時から12時だけは、急ぎでなければチャットに書いておいてもらえると助かります。昼までには返します。
- 公開の週は、私も作業に入るので返事が遅れるかもしれません。判断が必要なものがあれば、前の週のうちに声をかけてもらえますか。
- 3つ一度に聞くと私が取りこぼしそうなので、1つずつ聞かせてください。まず、公開日の件からお願いします。
管理職の時間管理で、 避けたいこと
避けたいのは、自分の作業の時間を確保するために部下が待っている仕事を後ろに回すことと、逆に、相談をすべてその場で受けて自分の上司や他部署との約束を遅らせることです。
- 集中時間を確保するために、部下からの相談を止める。相談を受け付ける時間を決めることと、相談を断ることは別です。相談を止めると、部下を待たせる時間がそのまま長くなります。
- 忙しい週に、面談を流す。月1回の面談が流れると、次は1か月後です。動かすなら、同じ週か翌週の中に置き直してください。
- やることの一覧を、自分の作業だけで作る。部下に返すと約束したことが一覧にないと、約束は上司の記憶だけに残り、忘れられやすくなります。
- その場で答えられないことを、「あとで」とだけ返す。いつ返すかを言わないと、部下は催促するか、仕事を止めて待つかになりがちです。
- マルチタスクの技を磨いて、同時に受ける量を増やす。受ける量を増やすより、1つずつ順に受けるほうが、返事の抜けが起きにくくなります。
- 逆に、相談をすべてその場で受けて、自分の作業を後ろに回し続ける。自分の上司や他部署との約束が遅れると、その影響は部下の仕事にも返ってきます。遅れそうなときは、早めに自分の上司に伝えて期限や範囲を相談してください。
管理職の時間管理がうまく回っているかを、 どこで見るか
管理職の時間管理がうまく回っているかどうかは、自分の作業がどれだけ片づいたかではなく、部下が上司の返事を待っている時間が減ったかで見るとよいでしょう。1か月ほど続けたあとに、次の点を振り返ってみてください。
- 部下から判断を求められたときに、その場で答えるか、いつ返すかを伝えられたでしょうか。
- 面談や相談で引き受けたことを、約束した期限までに果たせたでしょうか。果たせなかったとき、新しい期限を自分から伝えられたでしょうか。
- 今月の面談は、予定した全員分を、流さずに行えたでしょうか。
- 部下から「いつ頃いただけそうですか」と催促された回数は、先月より減っているでしょうか。
自分の作業が予定より遅れていても、この4つができていれば、部下を待たせない時間の使い方は身についてきていると考えてよいでしょう。自分の作業の遅れは、自分の上司に早めに伝え、期限や範囲を相談してください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
部下が多く自分の担当業務もあって、前回話したことや引き受けたことを覚えきれないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
ホームの「この先1週間のポイント」で。
期限の近い部下の一歩に、 次の1on1を待たずに気づいて声をかけられます。
Kakeai AI が、ご自身のすべての1on1の予定や、決めた一歩の期限、途中になっている話から、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。ホームはご自身だけに表示されます。
林さんの「上海側の要件確認(電気・環境の項目を整理して柳瀬と小野寺へ)」が6月25日期限でまだ届いていません。小野寺さんの要件表と合流させる前提の作業なので、今日中に状況を確認してみてはいかがでしょうか。
1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。
1on1の最中にメモを取ることに気を取られず、 上司が引き受けたことも二人の記録で見返せます。
Kakeai AI が、実施中の会話をもとに2分ごとに全体を書き直し、話のまとまりごとに見出しと要点を並べます。上司が引き取った確認も、誰がいつまでに何をするかの形で書かれることがあります。終了後はそのまま履歴になり、お二人の画面に同じ内容が表示されます。
バンコクの要件はまだ未確認で、柳瀬さんが来訪中のタイ拠点長に6月15日の週のうちに確認する。
1on1の終わり際に、球体を押したとき。
時間を延ばさずに、 誰が何をいつまでにするかを決めてから1on1を終えるきっかけになります。
終わり際に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、Kakeai AI が残り時間を添えて、その日に出た次の一歩の候補の担当と期限を二人で確かめようと提案することがあります。決定した一歩は、1on1を終了したときに「MOVE」(1on1で決めた次の一歩と目標を、お相手ごとに一覧にする画面)に追加されます。
残り4分ほどです。今日話した「一次調査の報告」の件で、一歩の候補が2つ出ています。「競合調査の表に代理店が日系か現地かの列を追加する」と「試算のやり方に割合の根拠(理由)を書く手順を入れる」、それぞれいつまでにやるかをお二人で一つ確かめて終わりませんか?森さん、いかがでしょう?
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よくある質問
管理職は、何を優先して時間を使えばよいですか。
管理職が優先して時間を使うのは、部下が上司の返事を待っている仕事です。順番は、部下が待っている判断と情報・面談や相談で引き受けたこと・部下との定期の面談・自分の手で進める仕事、です。自分の作業の一覧だけで1日を組むと、最初の2つが抜け落ち、部下にとっては「返事がない」「約束が流れた」という結果になりがちです。
忙しくて部下との1on1の時間が取れないとき、 どうすればよいですか。
忙しくて部下との1on1の時間が取れないときは、月の初めに全員分を予定に入れ、自分の作業の都合で動かさないことをおすすめします。1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、1回の時間の中央値は29.6分で、20分から39分の回が52.6%でした。1回30分ほどの予定として、先に入れておけます。流す必要が出たときは、同じ週か翌週の中に置き直してください。
管理職のノートには、 何を書けばよいですか。
管理職のノートには、自分の作業より先に、部下に返すと約束したこと(誰に・何を・いつまでに)を一番上に書くことをおすすめします。ページを上下2つの欄に分け、上の欄を毎朝見て、期限が今日のものを先に片づけます。面談の中で引き受けたことは、その場で書き、部下にも口に出して確認しておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。
部下からの割り込みが多くて、 自分の仕事が進みません。 どうすればよいですか。
部下からの相談や判断の依頼が多くて自分の仕事が進まないときは、相談を止めるのではなく、受け付ける時間を決めることをおすすめします。たとえば「10時から12時は急ぎでなければチャットに書いておいてもらい、昼までに返す」と伝えます。受け付ける時間を決めておくと、部下は返事がいつ来るかの見通しを持て、上司も自分の作業の時間を確保できます。
管理職の時間管理がうまくいっているかは、 何で判断すればよいですか。
管理職の時間管理がうまくいっているかどうかは、自分の作業がどれだけ片づいたかではなく、部下が上司の返事を待っている時間が減ったかで判断することをおすすめします。具体的には、判断を求められたときにその場で答えるか期限を伝えられたか・引き受けたことを期限までに果たせたか・予定した面談を流さずに行えたか・部下からの催促が減ったか、の4つです。1か月ごとに振り返ってみてください。
関連するページ
出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/manager-time-management-and-work-planning
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: