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部下の方へ管理職・マネジメント

実務を知らない・無能なマネージャーへの対処法

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

現場の実務を知らない上司や、頼りにならないと感じる上司には、上司を決めつける前に状況を分け、判断してほしい点を部下の側から先に伝えることをおすすめします。異動してきたばかりで実務を知らないのか、判断や約束が進まないのか、今のやり方と考えが合わないのかで、できることが変わるからです。実務を知らない上司から作業の答えは得にくくても、お客様との交渉や費用の判断、他部署との調整といった、上司にしか決められないことはお願いできます。仕事が止まり続けるときは、上司本人に伝えたうえで、上司の上司や人事の相談窓口に仕事の事実を相談します。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司に一番期待することとして「一緒に考えてほしい」を選んだ人の46.2%が、面談が成果につながっていると感じていました。具体的なアドバイスや意見を一番に求める人の割合と同じく、回答者全体の31.9%を上回っています。

46.2%
1万人調査
上司に一番期待することとして「一緒に考えてほしい」を選んだ人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人では42.7%で、どちらも回答者全体の31.9%を上回っています。上司に答えそのものを求める人だけでなく、一緒に考えることを求める人でも、面談の成果を感じている割合が高いということです。
39.9%
1万人調査
上司に一番期待することとして「意見を聞きたい」を選んだ人のうち、面談が成果につながっていると感じている人の割合
「期待していることは特にない」を選んだ人では8.4%でした。上司の意見を一番に求めている人では、期待が特にない人に比べて、面談の成果を感じている割合がずっと高いということです。

数字は、回答者が自分の上司との面談について答えたもので、上司が実務を知っているかどうかや、上司の仕事ぶりについては尋ねていません。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

上司が実務を知らない、頼りにならないと感じるとき:まず状況を分ける

上司が現場の実務を知らない、仕事を相談しにくいと感じるときは、上司を決めつける前に、どんな状況なのかを分けて考えることをおすすめします。状況によって、部下の側からお願いできることと、最初の一言が変わるからです。

状況部下の側からできること最初の一言の例
異動や中途入社で、今の実務をまだ知らない仕事の流れを短く伝え、判断してほしい点を先に言う工程の流れを10分ほどでご説明させてください。そのうえで、ご判断いただきたいことが1つあります。
実務は知っているが、判断や約束が進まない判断してほしいことと期限を、具体的にお願いする協力会社への回答を、金曜までにいただけると助かります。
経験はあるが、今の実務のやり方と考えが合わない今のやり方にしている理由と、事実を伝える今の手順にしているのは、去年の検査で指摘を受けたからです。経緯をお話ししてもよいですか。

上司の側にも、異動したばかりで覚えることが多い、自分の上司の判断を待っているといった事情があるかもしれません。部下からは見えにくい事情もあるため、状況を決めつけずに、まず話してみるとよいでしょう。

人格を否定する、大声で責めるといった、ハラスメントに当たるかもしれない言動は、実務を知っているかどうかとは別の問題です。その場合は、就業規則を読み、会社の相談窓口や人事の担当に相談してください。

実務を知らない上司にお願いできること:作業の答えより、判断と調整

実務を知らない上司から得にくいのは、作業や技術についての答えです。一方で、上司にしか決められないことは、実務を知らない上司にもお願いできます。お客様との交渉や費用の判断、他部署や協力会社との調整、仕事の優先順位などです。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で上司に一番期待することとして「一緒に考えてほしい」を選んだ人の46.2%が、面談が成果につながっていると感じていました。「具体的なアドバイスがほしい」を選んだ人では42.7%、「意見を聞きたい」を選んだ人では39.9%で、どれも回答者全体の31.9%を上回っています。つまり、上司に一番期待することが「一緒に考えてほしい」の人でも、具体的なアドバイスや意見を求める人と同じように、面談の成果を感じている割合が高いということです。

面談についての数字ですが、上司に求めることは答えそのものに限らないことがうかがえます。実務の答えを上司から得にくい場面では、何を一緒に考えてほしいのかを、部下の側から伝えてみてください。

以下では、建設会社で住宅の工事の施工管理を受け持っている○○さんを例にします。工事課の課長は営業の部署から異動してきたばかりで、現場の工程にはまだ詳しくありません。雨で基礎の工事が遅れ、協力会社からは追加の費用の相談が来ています。

  • 雨で基礎の工事が3日遅れています。課長にご判断いただきたいのは、お施主様に引き渡しの日の変更をお願いするかどうかです。
  • 遅れを取り戻す方法は2つあります。職人さんを増やすか、週末にも作業するかです。どちらも費用がかかるので、課長のご意見をうかがいたいです。
  • 工事の進め方の判断は、私のほうでできます。費用のことと、お施主様へのご説明について、一緒に考えていただけますか。
  • 協力会社から、追加の費用の相談が来ています。会社として受けられる範囲かどうか、課長から確認していただけますか。

上司に現場を知ってもらうために、部下からできること

上司に現場を知ってもらう機会は、部下の側からも作れます。説明は短くし、判断に要る情報から先に伝えると、上司も判断しやすくなります。

KAKEAIは、上司も部下も、両方が当事者だと考えています。ただし、上司の仕事の進め方を変えることまで、部下一人が引き受ける必要はありません。部下にできるのは、仕事が前に進むように、伝え方と頼み方を工夫するところまでです。

  • 来週の火曜に、配筋の検査があります。30分ほど、現場を一緒に回っていただけませんか。工程が遅れている理由が、現場をご覧いただくと分かりやすいと思います。
  • 専門の言葉が多くなってしまったら、遠慮なくおっしゃってください。
  • 毎週の面談の最初の5分で、工程の進み具合をお伝えしてもよいですか。ご判断いただきたいことがあれば、その場でご相談します。
  • 工程表の見方で分かりにくいところがあれば、いつでもご説明します。

判断が進まないとき、上司と考えが合わないとき:場面ごとの最初の一言

判断が進まないときも、考えが合わないときも、事実と期限を具体的に伝えることが出発点になります。場面ごとの最初の一言は、次の通りです。

判断を待ったまま、仕事が止まっているとき

判断を待っているときは、期限と、判断が遅れた場合に起きることを伝えます。催促するより、判断に要る情報を一緒にそろえる形にすると、上司も動きやすくなります。

  • 先週ご相談した追加の費用について、協力会社に今週中にお返事したいと考えています。木曜までにご判断をいただけますか。
  • ご判断に必要な情報が足りなければ、お知らせください。今日中にそろえます。

上司の指示が、現場の事情と合わないとき

指示が現場の事情と合わないときは、黙って従うことも、自分の判断で変えてしまうことも避けたいところです。事実と自分の案を伝え、上司の考えも尋ねます。

  • ご指示の通りに進めると、来週の検査の日に間に合わないかもしれません。理由をご説明してもよいですか。
  • 私の案は、外まわりの工事を先に進めることです。課長のお考えと違っていたら、どこが気になるか教えていただけますか。

上司が引き受けたことが進んでいないとき

  • 先日お願いした、お施主様へのご説明の日程について、その後の状況を教えていただけますか。
  • お忙しいようでしたら、日程の候補を私からお施主様にうかがって、課長にお伝えしてもよいですか。

それでも変わらないとき、避けたいこと

伝え方を変えても判断が進まず、仕事が止まり続けるときは、上司本人にもう一度事実を伝えたうえで、上司の上司や人事の相談窓口に相談することも考えてください。相談するときは、上司の人柄ではなく、何がいつから止まっているのかという仕事の事実を話します。

  • ご判断をいただけないまま、工程が2週間止まっています。部長にもご相談したいと考えていますが、課長からお話しいただくのと、私からご相談するのと、どちらがよいでしょうか。

上司との関係で眠れない、体調を崩しているといった状態が続くときは、仕事の相談とは別に、産業医や医療の専門家に相談してください。

避けたいことは、次の通りです。

  • 上司を飛ばして、自分の判断で何でも進めること。費用やお客様への約束のように、上司にしか決められないことを自分で決めると、あとで責任の所在が分からなくなります。
  • 反対に、困っていることを伝えずに、黙って指示に従うこと。上司が現場の事情を知る機会がないまま、同じことが繰り返されることがあります。
  • 実務の細かいところを、一から全部説明しようとすること。判断に要るところから伝えるほうが、お互いの時間を有効に使えます。
  • 周りに不満を話すだけで終えること。気持ちが楽になることはあっても、仕事は前に進みにくいままです。

上司との仕事の進め方が変わってきたかを振り返る

上司との仕事の進め方が変わってきたかどうかは、上司が実務を覚えたかどうかより、判断を待って止まる仕事が減ってきたかを手がかりに振り返ってみてください。

  • 判断してほしい点を先に伝える形で相談できていたら、次は、判断に要る情報も一緒にそろえて相談すると、その場で決まりやすくなります。
  • 上司に一度現場を見てもらえていたら、次の面談では、そのとき気になったことを上司に尋ねてみてください。上司が気づいたことが、仕事の進め方の参考になることもあります。
  • 上司が引き受けたことが約束した日までに進むようになっていたら、次は、自分で決めてよい範囲を広げられないかを相談してみるのも1つの方法です。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

上司から判断や情報が返ってこない、何をどう頼めばよいか分からない、お礼を伝えたいというときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

上司との1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

上司に判断してほしいのか、一緒に考えてほしいのかを、1on1の最初に自分から伝えられます。

ご自身向けのアドバイスで、上司にどう関わってほしいかを最初に伝える言い方が示されることがあります。期待する対応(話を聞いてほしい・一緒に考えてほしいなど)は、「1on1の準備」で部下の側から選べ、上司の画面にも表示されます。上司には上司向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…期待する対応はまだ選んでいないので、聞いてほしいのか・一緒に考えてほしいのか・アドバイスが欲しいのかを、この一言に添えて自分から伝えると、西村さんも関わり方を決めやすくなります。…

上司との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

上司から足りない情報や手順を、次の1on1で具体的にお願いする準備ができます。

ご自身向けに、次の1on1で試せる一言が書かれます。足りない情報や手順を上司に具体的に頼む言い方や、状況と次の動きをセットにした短い報告の形が示されることがあります。上司には上司向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…「稟議の書き方を一度教えていただけますか」と具体的に言い出してみることも一つの選択肢です。…

1on1を終えたあと、「相手に感想を送る」で。

1on1で助かったことを、その日のうちに上司へ短く伝えられます。

その回の感想を選んで、上司に送れます。複数選べ、あとから履歴のカードから送ることもできます。送った感想は、履歴のカードに送った方の名前つきで表示され、お二人が見られます。これは Kakeai AI が書くものではなく、ご自身が選んで送るものです。

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よくある質問

上司が現場の仕事を知らないとき、どう説明すればよいですか。

上司が現場の仕事を知らないときは、仕事の流れを一から説明するより、判断してほしい点を先に伝えるとよいでしょう。そのうえで、判断に要る事実(遅れている日数、かかる費用、お客様への影響など)を短く添えます。現場を一度見てもらえるよう、検査や作業の日に声をかけてみるのも1つの方法です。

上司が頼りにならないと感じるときは、どうすればよいですか。

上司が頼りにならないと感じるときは、まず、何が頼りにならないのかを分けてみてください。実務をまだ知らないのか、判断や約束が進まないのか、考えが合わないのかで、部下の側からできることが違います。判断が進まないなら、判断してほしいことと期限を具体的にお願いします。上司の進め方を変えることまで、部下一人が引き受ける必要はありません。

上司を飛ばして、上司の上司に相談してもよいですか。

上司に伝えても仕事が止まり続けるときは、上司の上司に相談することもできます。その場合は、まず上司本人に、上司の上司にも相談したいと考えていることを伝えておくとよいでしょう。相談するときは、上司の人柄ではなく、何がいつから止まっているのかという仕事の事実を話します。ハラスメントに当たるかもしれない言動は、会社の相談窓口や人事の担当に相談してください。

仕事を知らない上司の指示が間違っていると思うときは、どうすればよいですか。

上司の指示が現場の事情と合わないと思うときは、黙って従うことも、自分の判断で変えてしまうことも避け、事実と自分の案を上司に伝えます。たとえば「ご指示の通りに進めると、検査の日に間に合わないかもしれません。理由をご説明してもよいですか」と切り出します。そのうえで上司の考えを尋ね、どちらで進めるかを決めてもらいます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/dealing-with-manager-unfamiliar-with-the-work

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: