資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

上司の方へ管理職・マネジメント

管理職を降りる方法と、降格を希望するには

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

管理職を降りる方法や降格を希望するときの手続き、給与や等級の扱いは、会社の就業規則や人事制度によって異なり、一律には言えません。まず就業規則を読み、本人の希望で役職を外れる制度があるかを人事の担当に確認してください。そのうえで自分の上司に相談の時間をもらい、理由・希望する時期・望む役割・引き継ぎの考えを分けて伝えるとよいでしょう。体調が理由のときは、役職をどうするかを決める前に、産業医や人事の担当に相談してください。

数字で見る

KAKEAIの1万人調査の回答者には、管理職の人も含まれ、自分の上司との面談について答えています。評価や見られ方への影響が気になって本音を話しにくいと感じている人がいましたが、その人たちの面談の成果の実感は、回答者全体と並んでいました。上司との面談で心身の状態を話題にしている人もいます。

9.3%
1万人調査
上司との面談の困りごと(複数回答)に、「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人の割合
この人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいます。評価を気にしている人でも、面談の成果の実感は低くないということです。
22.9%
1万人調査
上司との面談で、「心身の状態」の話をしている人の割合(複数回答)
「具体的な仕事」の話をしている人は76.7%でした。それより少ないものの、体調や心の状態も、上司との面談で話題に上がることがあるということです。

1万人調査は、自分の上司との面談について尋ねたもので、管理職を降りることや降格の希望については尋ねていません。回答者には、自分自身が管理職の人も含まれています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

管理職を降りる方法は、会社の制度によって異なる

管理職を降りる方法や、降格を希望するときの手続きは、会社の就業規則や人事制度によって異なり、一律には言えません。本人の希望で役職を外れる制度を設けている会社もあれば、人事異動の中で扱う会社もあります。給与や等級、手当がどう変わるかも会社ごとに違うため、まず制度を確かめることから始めてください。

管理職を降りる形としてよく挙がるのは、次の3つです。どの形が選べるか、どんな名前で呼ばれているかは、会社によって違います。

  • 本人の希望で役職を外れる。「希望降格」「役職の返上」などの名前で、申し出の手続きを決めている会社があります。
  • 異動や配置換えに合わせて、役職のない仕事に移る。定期の人事異動の時期に合わせて扱われることがあります。
  • 専門職の等級に移る。部下のいない立場で、専門の仕事で評価される等級を設けている会社では、そこに移る形もあります。
確認すること確認する先尋ね方の例
本人の希望で役職を外れる制度があるか就業規則、人事の担当「本人の希望で役職を外れる場合の手続きを、教えていただけますか」
給与・等級・手当がどう変わるか給与の規程、人事の担当「課長から担当者に戻った場合の給与や等級の扱いを、伺えますか」
申し出の時期と、出す書類人事の担当「希望を出すとしたら、いつまでに、どんな形で出せばよいでしょうか」
勤務時間や残業の扱いがどう変わるか就業規則、人事の担当「役職を外れた場合、勤務時間や残業の扱いがどう変わるかを伺えますか」

給与や等級の扱いは、自分の上司が一人では決められないこともあります。制度のことは、就業規則を読んだうえで人事の担当に尋ね、会社に相談窓口や労働組合があれば、そちらに相談することもできます。自分の上司との関係で相談しにくい事情があるときは、人事の担当や会社の相談窓口に先に相談してかまいません。

以下では、経理部で8人の課をまとめる課長が、来期から担当者に戻り、税務の仕事に専念したいと考えている場面を例にします。この課長の上司は、経理部長です。

降格を希望するときの進め方:上司に相談する前に準備すること

降格を希望するときは、いきなり書類を出すより、制度を確かめて伝えることを整理してから自分の上司に相談するほうが、話がかみ合いやすくなります。次の順番で進めるのが1つの方法です。

  1. 就業規則と人事制度を読み、分からない点を人事の担当に確認します。
  2. 伝えたいことを、理由・希望する時期・望む役割・引き継ぎの考えの4つに分けて、メモにまとめます。
  3. 自分の上司に、相談したいことがあると伝えて、時間を取ってもらいます。
  4. 上司と話した内容を踏まえて、人事の担当と手続きを進めます。
  5. 正式に決まってから、部下とチームに伝えます。

4つのメモは、長い文章にしなくてかまいません。理由は「月次の締めと課の相談が重なり、税務の確認に時間を取れない月が続いている」のように、何が起きているかを事実で書いておくと、上司にも伝わりやすくなります。時期は決まった日でなくても、「来年4月の異動に合わせて」のような目安があれば、上司も人事と相談を始めやすくなります。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談の困りごと(複数回答)に、「自分自身への評価や見られ方への影響が気になり本音が話せない」を挙げた人が9.3%いました。この調査の回答者には、管理職の人も含まれ、自分の上司との面談について答えています。評価への影響を気にして、上司に本音を話しにくいと感じる人が、回答者の中に一定の割合でいるということです。

この9.3%の人たちのうち、面談が成果につながっていると感じている人は32.7%で、回答者全体の31.9%と並んでいます。つまり、評価を気にしている人でも、面談の成果の実感は低くありません。面談についての数字ですが、処遇が気になる中でも、上司との相談を役立てることはできると考えられます。

処遇のことが気になるなら、上司に話す前に人事の担当に制度を確認しておくと、落ち着いて相談できます。

KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、上司も部下も、両方が面談の当事者だと考えています。降りたいという相談でも、結論を上司に任せきりにせず、自分の考えを持って話してください。

一方で、上司に何も話さないまま書類だけを出したり、正式に決まる前に部下へ先に話したりすることは、避けたほうがよいでしょう。上司が事情を知らないまま手続きが進むと、引き継ぎを一緒に考える時間が取れなくなります。部下にとっても、まだ決まっていない話を聞かされると、誰に相談すればよいのかが分からなくなります。

自分の上司に降格の希望を伝えるときの最初の一言

最初の一言では、何についての相談かと、まだ迷っているのか、もう決めているのかを伝えます。上司も、意見を求められているのか、手続きの相談なのかが分かり、話を聞く構えを決めやすくなります。

  • 部長、来期の私の役割について、ご相談したいことがあります。30分ほどお時間をいただけますか。
  • 来期から課長を外れて、担当者に戻りたいと考えています。まだ決めきってはいないので、部長のご意見も伺いたいです。
  • 考えた末に、来期から課長を外れたいと決めました。今日は、その理由と引き継ぎの考えをお話ししたいと思います。

理由は、課や部下への不満としてではなく、自分の仕事に起きていることとして話します。

  • 月次の締めと課の相談が重なって、税務の確認に時間を取れない月が続いています。課長の仕事も税務の仕事も、中途半端になっていると感じています。
  • 税務の仕事を、もう一度自分の手で深めたいという気持ちもあります。

希望する時期と、降りたあとに担いたい仕事も、自分の考えとして伝えます。

  • 時期は、来年4月の異動に合わせられればと考えています。手続きの時期は、人事の方に確認しました。
  • 担当者に戻ったあとは、税務申告と監査への対応を受け持ちたいと考えています。

引き継ぎについては、自分にできることを先に伝え、上司の考えを尋ねます。

  • 後任の方が決まるまでは、課の8人のことに責任を持ちます。引き継ぎで私にできることを、一緒に考えていただけますか。
  • 部長から見て、ほかに考えておいたほうがよいことはありますか。

給与や等級のことは、その場で上司に約束を求めず、人事の担当に確認する形にします。

  • 給与や等級のことは、部長お一人では決められないことだと思います。人事の方に確認してもよろしいでしょうか。

上司の反応ごとの答え方:引き止められたとき、別の方法を勧められたとき

降格の希望を伝えると、上司から引き止められたり、役割を変えずに負担を減らす方法を提案されたりすることがあります。上司の側にも、後任を探す、部署の体制を考え直すといった事情があります。反応ごとに、答え方の例を挙げます。

上司の反応上司の側にありそうな事情答え方の例
「もう少し続けてみないか」と引き止められる後任の候補がいない、体制をすぐには変えられない「ありがとうございます。何が変われば続けられそうかも、一緒に考えたいです」
仕事を減らすなど、別の方法を提案される役割を変えずに負担を軽くできると考えている「その方法で変わるかどうか、3か月試してから改めてご相談してもよいですか」
「評価に響くよ」と言われる処遇を心配している、上司も制度を詳しく知らない「処遇の扱いは、人事の方に確認したうえで判断したいと考えています」
返事を保留される上司が、自分の上司や人事と相談する必要がある「いつ頃お返事をいただけそうか、目安を伺えますか」

引き止められたからといって、その場で結論を変える必要はありません。別の方法を提案されたときは、試してから決めるという道もあります。どちらを選ぶかは、つらさが課長という役割そのものから来ているのか、今の仕事の進め方から来ているのかで考えるとよいでしょう。

  • 引き止めていただけるのはありがたいです。ただ、半年ほど考えてきたことなので、気持ちは変わっていません。
  • 課の仕事の分け方を変えれば続けられるのかどうか、私もまだ分かりません。部長のお考えを教えていただけますか。
  • 試してみて、それでも難しければ、改めてご相談させてください。そのときに話す日を、今決めておいてもよいですか。

体調が理由で管理職を降りたいとき:産業医と人事に相談する

眠れない・食欲がない・朝起きられないといった体調の変化があるときは、役職をどうするかを決める前に産業医や医療の専門家、人事の担当に相談してください。会社によっては、休職や勤務の軽減など、役職を外れる以外の扱いを選べることもあります。どんな扱いがあるかは、就業規則と人事の担当に確認します。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で「心身の状態」の話をしている人は22.9%でした(複数回答)。「具体的な仕事」の話をしている人の76.7%より少ないものの、体調や心の状態も、上司との面談で話題に上がることがあるということです。体調が理由のときも、話せる範囲で自分の上司に伝えてかまいません。病名や詳しい様子まで話す必要はありません。

  • 体調のことで、ご相談があります。産業医の先生に相談しているところですが、今の役割を続けるのは難しいと感じています。
  • 詳しいことは、今はお話しできません。何が難しいのかだけ、お伝えします。
  • 役割をどうするかは、産業医の先生と人事の方のご意見も伺ってから決めたいと考えています。

正式に決まって部下に伝えるときは、いつから誰に相談すればよいのかを、はっきり伝えます。降りる理由をどこまで話すかは、自分で決めてかまいません。

  • 4月から、課の相談は新しい課長にお願いすることになりました。それまでは、これまで通り私に相談してください。

降格の希望を伝えたあとの話し合いを、振り返るには

上司との話し合いのあとは、結論が出たかどうかより、次に何をするのかが決まったかを振り返ると、手続きを落ち着いて進められます。

  • 制度と手続きの時期を人事の担当に確認できているなら、次は上司と、申し出をいつ出すかを決めましょう。まだ分からない点が残っていれば、その点をもう一度人事に尋ねます。
  • 理由・時期・望む役割・引き継ぎの考えを上司に伝えられたなら、次は上司から返事をもらう目安を確認しておきます。伝えきれなかったことは、短いメモにして上司に渡すのも1つの方法です。
  • 上司から別の方法を提案されたなら、試す期間と、改めて話す日を決めておきます。
  • 体調の変化が続いているなら、話し合いの結果を待たずに、産業医や人事の担当に相談してください。

話し合いが一度で終わらなくても、気にしすぎる必要はありません。決めることが多い相談なので、何回かに分けて話すつもりで臨むとよいでしょう。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

部下との間で抱えていることや、管理職としての負担を、自分の上司にうまく切り出せないときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

自分の上司との1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

自分の上司に、報告だけでなく、どう関わってほしいかを添えて、相談したいことを1on1の最初に切り出せます。

ご自身が部下の側になる1on1でも、ご自身向けのアドバイスが表示されます。最初に言う一言の例や、上司にどう関わってほしいかを添えて切り出す言い方が示されることがあります。上司には上司向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…最初の一言はこんな形が使えます。「今日は、今抱えている業務の進め方について、一緒に考えてもらえますか」あるいは「まず状況を聞いてもらえると助かります」のように、どう関わってほしいかを添えて切り出してみてください。…

自分の上司との1on1のあと、「1on1後のAIアドバイス」で。

自分の上司と話して整理したことを、部下との1on1で自分の言葉として伝える準備ができます。

ご自身向けのアドバイスに、自分の上司との1on1で話した部下とのことを、その部下との次の1on1でどう伝えるかの一言が書かれることがあります。下の例は、管理職ご本人が自分の上司との1on1を終えたあと、ご本人の画面に表示されたものです(石田さんはご本人の部下)。アドバイスは、それぞれご本人にだけ表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…一方、設計の判断を聞かずに決めるようになったことを石田さん本人にはまだ伝えていません。…次回の石田さんとの1on1で、「設計の判断を聞かずに決めることが増えてきた。そのことを伝えておきたかった」と一言話してみませんか。言い訳でも謝罪でもなく、今の自分の動き方を伝える一言です。…

ホームの「この先1週間のポイント」で。

部下と決めた一歩の期限と、自分の上司との1on1の予定を、同じ画面で確かめられます。

Kakeai AI が、ご自身のすべての1on1の予定や、決めた一歩の期限、途中になっている話から、この先1週間で気にかけておくとよいことを、事実と、問いかけの形の提案で、最大3件書きます。部下との1on1と、自分の上司との1on1の両方が対象です。ホームはご自身だけに表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

小野寺さんとの一歩「今月の受注見込みをシステムで更新する(インドの案件を7月へ)」の期限が6月17日に迫っています。…あなたと大久保さんの1on1が今日14:00に予定されています。…

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

管理職を自分から降りることはできますか。

管理職を自分から降りられるかどうか、どんな手続きになるかは、会社の就業規則や人事制度によって異なり、一律には言えません。本人の希望で役職を外れる制度を設けている会社もあれば、人事異動の中で扱う会社もあります。まず就業規則を読み、分からない点を人事の担当に尋ねたうえで、自分の上司に相談してください。

降格を希望すると、給与や等級はどうなりますか。

降格を希望したときに給与や等級、手当がどう変わるかは、会社の給与の規程や人事制度によって異なります。自分の上司が一人では決められないこともあるため、就業規則を確認し、人事の担当に尋ねてください。会社に相談窓口や労働組合があれば、そちらに相談することもできます。

管理職を降りたいことを、上司にどう切り出せばよいですか。

管理職を降りたいと上司に切り出すときは、「来期の私の役割について、ご相談したいことがあります」と、何の相談かを先に伝えて時間をもらうとよいでしょう。続けて、まだ迷っているのか、もう決めているのかを伝え、理由・希望する時期・望む役割・引き継ぎの考えを分けて話します。給与や等級のことは、人事の担当に確認する形にします。

体調が悪くて管理職を降りたいときは、どうすればよいですか。

体調が理由で管理職を降りたいときは、役職をどうするかを決める前に、産業医や医療の専門家、人事の担当に相談してください。会社によっては、休職や勤務の軽減など、役職を外れる以外の扱いを選べることもあり、その扱いは就業規則と人事の担当に確認します。自分の上司には、病名や詳しい様子まで話さなくてもかまいません。

管理職を降りたいと言うと、評価は下がりますか。

管理職を降りたいと伝えたことが評価にどう影響するかは、会社の人事制度によって異なり、自分の上司も一人では答えられないことがあります。気になるときは、人事の担当に制度を確認してください。上司に伝えるときは、「処遇の扱いは、人事の方に確認したうえで判断したいと考えています」のように、処遇の話と役割の相談を分けて進めます。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/how-to-step-down-and-request-demotion

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: