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部下の方へ管理職・マネジメント

管理職へのキャリアアップを考えるとき

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

管理職に進むかどうかを考えるときは、役職や給与より先に、仕事の中身・時間の使い方・評価のされ方・働き方の扱いがどう変わるのかを具体的に知ることから始めるとよいでしょう。そのうえで、管理職の仕事のどこに関心があり、何が不安なのかを分けて、自分の上司に相談してみてください。相談するときは、意見を聞きたいのか、一緒に考えてほしいのかを一言添えると、話が進みやすくなります。決める前に、今の仕事の中で管理職の仕事の一部を試してみるのも1つの方法です。

数字で見る

KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、上司との面談でキャリアの話をしている人は、3割に届いていませんでした。Kakeai AI 1on1の利用データでは、「今後のキャリア」のテーマで、部下が上司の意見や一緒に考えることを期待する回が、話を聞いてほしい回より多く選ばれていました。キャリアの話は面談で話される機会が少なく、話されるときは、上司の意見や一緒に考えることを期待する回が多くなっています。

27.7%
1万人調査
上司との面談で「キャリア」の話をしている人の割合(複数回答)
「具体的な仕事」の話をしている人は76.7%でした。上司との面談でキャリアの話をしている人は3割に届いておらず、仕事の話と比べると少なくなっています。
16.6%
Kakeai AI 1on1 利用データ
「今後のキャリア」のテーマのうち、部下が上司に期待することとして「意見を聞きたい」を選んでいた割合
このテーマで最も多く、「一緒に考えてほしい」が16.4%で続き、「話を聞いてほしい」は7.6%でした。キャリアの話では、上司の意見や一緒に考えることを期待する回が、話を聞いてほしい回より多くなっています。

1万人調査は、部下の立場で上司との面談について尋ねたもので、管理職に進むかどうかの考えは尋ねていません。利用データの割合は、そのテーマ全体に対する割合で、上司に期待することが選ばれていないテーマも分母に入っています。

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

管理職へのキャリアアップを考えるとき:まず、何が変わるのかを具体的に知る

管理職に進むかどうかを考えるときは、役職の名前や給与より先に、仕事の中身・時間の使い方・評価のされ方・働き方の扱いがどう変わるのかを具体的に知ることから始めてください。そのうえで、自分の上司に相談し、迷っている点もそのまま伝えてかまいません。

管理職になると変わることは、会社によって違います。次の表は、変わることが多い点をまとめた一般的な例です。自分の会社での扱いは、上司や人事の担当に確認してください。

変わること担当者・主任のとき管理職になったあと(一般的な例)
成果の出し方自分の仕事の成果チームのメンバーの仕事が前に進むこと
1日の時間の使い方自分の作業が中心メンバーの相談、判断、面談、会議の時間が増える
評価のされ方自分の仕事で評価されるチームの成果やメンバーへの関わり方も、評価に含める会社が多い
働き方の扱い残業代などは就業規則の通り管理監督者に当たる場合は、労働時間や残業代の扱いが変わることがある
専門の仕事中心として続けられる減ることがある。専門職として進む道を用意している会社もある

働き方の扱いは、役職の名前だけでは決まりません。自分で判断せず、就業規則を読んだうえで、人事の担当に確認することをおすすめします。

管理職に進むかを考えるときの観点

管理職に進むかどうかは、向いているかどうかを性格で決めるより、管理職の仕事のどこに関心があり、どこに不安があるのかを分けて考えると整理しやすくなります。考えるときの観点の一例です。

  • 関心があること:メンバーの相談に乗ること、チームの仕事の進め方を決めること、人の成長に関わることなど、管理職の仕事のどこに関心があるか。
  • 不安なこと:専門の仕事から離れること、メンバーの評価をつけること、時間の使い方が変わることなど、何が不安か。
  • 試せること:後輩の相談に乗る、チームの手順を見直すなど、今の仕事の中で、管理職の仕事の一部を経験できるか。
  • ほかの道:専門職として進む道や、時期をずらして考える道が、会社にあるか。
  • 生活との兼ね合い:家庭の事情や健康、学びたいことなど、今の生活と両立できるか。

関心と不安の両方があるのは、自然なことです。どちらか一方だけで決める必要はありません。不安な点を、上司や人事に確認すれば分かることと、試してみなければ分からないことに分けておくと、次に何をすればよいかが見えてきます。

管理職へのキャリアを、上司との面談で相談する

管理職へのキャリアを考えているなら、自分から上司との面談の話題にしてかまいません。KAKEAIは、面談では、上司も部下も両方が当事者だと考えています。キャリアの話を上司から切り出されるのを待つ必要はありません。

KAKEAIの1万人調査では、上司との面談で「キャリア」の話をしている人は27.7%でした(複数回答)。「具体的な仕事」の話をしている人の76.7%と比べると、キャリアは、面談で話される機会の少ない話題です。面談についての数字ですが、管理職に進むかどうかの話も、自分から切り出さなければ、面談の話題になりにくいと考えられます。

1on1を支援するサービス「Kakeai AI 1on1」の利用データ(抽出した30万回の1on1の記録)では、テーマごとに部下が上司に期待することが分かります。1on1の前に選ばれた「今後のキャリア」のテーマでは、「意見を聞きたい」を選んでいた割合が16.6%で最も多く、「一緒に考えてほしい」が16.4%で続きます。「話を聞いてほしい」は7.6%でした。キャリアの話では、上司の意見や、一緒に考えることを期待する回が、話を聞いてほしい回より多くなっています。

相談するときは、話したいことと上司に期待すること(意見を聞きたいのか、一緒に考えてほしいのか)を一言添えると、上司も応じ方を選びやすくなります。以下では、保険会社の事務センターで、契約の手続きの審査をしている主任の場面を例にします。

相談を切り出す

  • 来年の昇格の時期の前に、管理職に進むかどうかについてご相談したいです。今日は、課長のご意見を伺えますか。
  • 正直に言うと、まだ迷っています。メンバーの相談に乗る仕事には関心がありますが、審査の仕事から離れるのが少し不安です。
  • 課長になってから、一番変わったと感じたのはどんなことでしたか。

確認したいことを尋ねる

  • 管理職になると、残業の扱いや評価の仕組みがどう変わるのかを知りたいです。人事のどなたに確認すればよいか、教えていただけますか。
  • 専門職として、審査の仕事を続けていく道があるかどうかも知りたいです。
  • 残業の扱いは、人事の△△さんが詳しいので、私から先に声をかけておきます。専門職の道があるかどうかも、一緒に聞いてみましょう。

決める前に、試してみたいことを伝える

  • 決める前に、今の仕事の中で、メンバーの相談に乗る役割を一部経験してみることはできますか。
  • 新しく入った2人の審査の質問を、私が受ける時間を週に1回つくってみたいと考えています。進め方を一緒に考えていただけますか。
  • 1か月やってみたら、どうだったかを面談でお話しします。
  • 週に1回の質問の時間は、よい考えだと思います。最初の1か月は、○○さんの考えた進め方で始めてみてください。迷ったときは、いつでも相談してください。

上司の側にも、すぐには答えられないことがあります。昇格は上司だけでは決められないことが多く、制度の詳しいことは人事に確認しないと分からない場合もあるからです。上司からは、たとえば次のような答えが返ってくるかもしれません。

  • 相談してくれてありがとうございます。私の意見を言う前に、○○さんが管理職のどんなところに関心があるのか、もう少し教えてもらえますか。
  • 私の意見としては、○○さんは審査の判断の理由をいつも丁寧に説明してくれるので、メンバーの相談に乗る仕事にも生かせると考えています。昇格が決まるかどうかは私だけでは決められませんが、推薦するかどうかは一緒に考えたいです。

管理職への昇格を見送りたいと伝えるとき

管理職への昇格を勧められても、今は見送りたいと考えることもあります。見送りたいときは、理由と、次の機会にどうしたいかを合わせて伝えると、上司も今後の相談がしやすくなります。断れるかどうかや、断ったときの扱いは会社によって異なるので、就業規則と人事の担当に確認してください。

  • 今回は、管理職への昇格を見送りたいと考えています。来年の資格の試験に集中したいからです。次の機会に、また相談させていただけますか。
  • 管理職の仕事に関心がないわけではありません。今は、審査の仕事で身につけたいことがあり、そちらを先にしたいと考えています。
  • 迷っていたことが整理できたら、来月の面談で、もう一度お話しさせてください。
  • 話してくれてありがとうございます。見送りたいという考えを人事にどう伝えるかは、○○さんと相談して決めたいです。専門職の制度があるかどうかも、確認してお伝えします。

管理職へのキャリアアップを考えるときに、避けたいこと

避けたいのは、役職や給与だけで決めることと、反対に、確かめないまま「自分には向いていない」と決めてしまうことです。

  • 役職や給与だけで決める。仕事の中身や時間の使い方が変わることを知らないまま引き受けると、思っていた働き方と違うと感じることがあります。
  • 逆に、確かめないまま「向いていない」と決める。管理職の仕事の一部を試してみると、思っていたより関心が持てると分かることもあります。
  • 一人で決める。上司や人事に尋ねれば分かることを、分からないまま判断の材料から外してしまうことがあります。
  • 迷っていることを伝えずに引き受ける。迷っている点を伝えておくと、上司も、引き受けたあとの相談に乗りやすくなります。
  • 働き方の扱いを確かめずに引き受ける。労働時間や残業代の扱いは、就業規則と人事の担当に確認しておくことをおすすめします。

管理職へのキャリアを考える時間を振り返るには

管理職へのキャリアを考える時間は、結論が出たかどうかより、判断の材料がそろってきたかで振り返ります。上司との面談のあと、次のように進めてみてください。

  • 管理職になると何が変わるのかを上司や人事から具体的に聞けていたら、次は、聞いた中で不安が残る点を1つ選び、今の仕事の中で試せることがないかを考えます。
  • 管理職の仕事のどこに関心があり、何が不安なのかを上司に伝えられていたら、上司の意見も聞けたかを思い返してみてください。聞けていなければ、次の面談で意見を尋ねます。
  • 今の仕事の中で、メンバーの相談に乗るなど管理職の仕事の一部を試す機会を持てていたら、1か月ほど続けて感じたことを面談で上司に話します。
  • 面談の中で上司と自分の考えをお互いに具体的に話せていたら、いつまでに決めるのかも二人で確認しておきます。

材料が足りないと感じたら、次の面談で、確認したいことを1つ挙げて相談するところから始めてみてください。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

管理職を打診された、管理職と専門職のどちらに進むかを迷う、昇格の準備でマネジメント経験をどう書くかに悩むというときに、会社でKakeai AI 1on1を利用している場合は次のことができます。

上司との1on1の前、「1on1前のAIアドバイス」で。

管理職になるかどうかの結論を急がず、今の仕事で感じていることから上司に話し始められます。

キャリアのテーマが選ばれた回には、ご自身向けのアドバイスで、キャリアの話にどう入るかと、最初に言う一言の例が示されることがあります。ご自身の側で選んだテーマと期待する対応は、上司の画面にも表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…最初の一言はこんな形はどうでしょう。「今日は初めてなので、まず今の仕事で感じていることを少し話してから、キャリアの話に進んでもいいですか」。…

上司との1on1の途中で、球体を押したとき。

キャリアについて考えていることを、話して終わりにせず、次の1on1までに試す一歩にできます。

実施中に球体(Kakeai AI に話題を提案させるボタン)を押すと、その日に出たキャリアの話を受けて、次の1on1までに動けることを一つ決めることを、Kakeai AI が二人に提案することがあります。お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

今日話した「今後のキャリア」の件で、秋の公募(10月ごろ)に向けてこのプロジェクトの間に企画の仕事のやり方を見ておきたいという話がありました。次回までに動けることを一つ、お二人で決めておきませんか?

昇格の準備を上司と話した回のあと。

昇格のレポートに書く仕事の中身を、1on1で話して決まったことから書き始められます。

ご自身向けの「1on1後のAIアドバイス」に、昇格のレポートなどを書くときに、その回に決まったことをどう使うかが書かれることがあります。上司には上司向けの別の内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

…骨子を書き始めるとき、「何をした」の欄に今日決まった条件…を仮で置いてみると、「薄い」と感じていた部分が少し埋まるかもしれません。…

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

よくある質問

管理職になるか迷ったとき、何を基準に考えればよいですか。

管理職になるか迷ったときは、向いているかどうかを性格で決めるより、管理職の仕事のどこに関心があり、どこに不安があるのかを分けて考えるとよいでしょう。不安な点は、上司や人事に聞けば分かることと、試してみなければ分からないことに分けます。聞けば分かることは確認し、試さなければ分からないことは、今の仕事の中で一部を経験してみてください。

管理職への昇格は、断ってもよいのですか。

管理職への昇格を断れるかどうかや、断ったときの扱いは、会社によって異なります。就業規則と人事の担当に確認したうえで、見送りたいときは、理由と、次の機会にどうしたいかを合わせて上司に伝えるとよいでしょう。「今回は資格の試験に集中したいので、見送りたいと考えています。次の機会に、また相談させていただけますか」のように伝えてみてください。

管理職になると、残業代はなくなりますか。

管理職になると残業代がなくなるかどうかは、役職の名前だけでは決まりません。労働基準法でいう管理監督者に当たるかどうかで扱いが変わり、管理監督者に当たるかどうかは、権限や働き方の実態で判断されるとされています。自分で判断せず、就業規則を読んだうえで、人事の担当に確認することをおすすめします。

上司に、管理職に進みたいと伝えるには、どう切り出せばよいですか。

上司に管理職に進みたいと伝えるときは、上司との面談で、話したいことと上司に期待することを一言添えて切り出すとよいでしょう。「管理職に進むことについてご相談したいです。今日は、課長のご意見を伺えますか」のような言い方です。Kakeai AI 1on1の利用データでは、「今後のキャリア」のテーマで、部下が「意見を聞きたい」を選んでいた割合が16.6%で最も多くなっています。

自分が管理職に向いているかどうかは、どうすれば分かりますか。

管理職に向いているかどうかは、考えるだけでは分かりにくいものです。今の仕事の中で、後輩の相談に乗る、チームの手順を見直すなど、管理職の仕事の一部を試してみるのも1つの方法です。試してみて、関心が持てたことと、難しいと感じたことを、上司との面談で具体的に話してみてください。上司の意見を聞くことで、自分では気づかなかった点が見つかることもあります。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

出典:株式会社KAKEAI「Kakeai AI 1on1 利用データの集計」(2025年10月12日〜2026年10月3日に行われた1on1から抽出した30万回の記録を、会社や個人が特定できない形で集計)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/considering-a-move-into-management

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: