資料ダウンロード デモを見る(詳細説明のご予約)デモを見る

すべての方へ管理職・マネジメント

マネージャー補佐・代理・代行とは何か

更新日 株式会社KAKEAI

先に答え

マネージャー補佐・代理・代行は、会社によって使い方が違う言葉です。一般的には、補佐はマネージャーの仕事を助ける立場で、決める権限はマネージャーに残ります。代理は、マネージャーから任された範囲で代わりに判断する立場です。代行は、マネージャーが不在の間などに、その職務を一時的に行う立場を指します。ただし「課長代理」のように、役職の名前として使う会社もあります。自分の会社での位置づけと権限は、就業規則や社内の規程で確かめ、人事の担当に尋ねてください。

マネージャー補佐・代理・代行とは:決められる範囲と期間の違い

マネージャー補佐・代理・代行の違いは、マネージャーに代わって決められる範囲と、その期間にあります。ただし、3つの言葉の使い方は会社や業界によって違い、決まった定義はありません。以下は、一般的な使われ方の例です。

呼び名一般的な使われ方決める権限の例
マネージャー補佐(アシスタントマネージャー)マネージャーの仕事を助ける立場。マネージャーに次ぐ役職の名前として使う会社もある決めるのはマネージャー。補佐は判断の材料をそろえ、任された範囲の仕事を進める
マネージャー代理マネージャーから任された範囲で、マネージャーに代わって判断する立場。「課長代理」のように役職の名前として使う会社もある任された範囲では代理の人が判断し、範囲の外はマネージャーが判断する
マネージャー代行マネージャーが不在の間などに、その職務を一時的に行う立場期間中は、決められた範囲でマネージャーの職務を行い、期間が終われば元に戻る

役職の名前として使われる「代理」や「補佐」は、実際にはマネージャーの代わりに判断しないこともあります。たとえば「課長代理」は、課長に次ぐ役職を表す名前として使われることがあり、課長が不在のときに代わりに判断するとは限りません。

自分の会社での位置づけと決められる範囲は、就業規則や職務の権限を定めた社内の規程で確かめ、分からない点は人事の担当に尋ねてください。役職によっては労務上の扱い(管理監督者に当たるかどうか、残業の扱いなど)が変わる場合もあるため、その点も人事の担当に確認しておくと安心です。

補佐・代理・代行の違いが、部下の仕事にどう関わるか

部下にとって大事なのは、呼び名よりも、誰に相談すればその場で決まるのかです。上司が不在の間に誰が何を決められるのかが分からないと、部下は判断を待って仕事を止めるか、自分の判断で進めるかを一人で選ぶことになります。どちらを選んでも、あとで食い違いが起きることがあります。

そのため、上司が休暇や出張で不在になる前に、上司・代行の人・部下の三人で、次の3つを分けて共有しておくことをおすすめします。

  1. 代行の人が、その場で決めてよいこと
  2. 代行の人が、上司に連絡してから決めること
  3. 上司が戻るまで待ってもらうこと

3つ目の「待ってもらうこと」まで決めておくと、代行の人も部下も、お客様や他部署に返事の時期を伝えやすくなります。

上司が不在になる前と、不在の間の最初の一言(ホテルのフロントの例)

以下では、ホテルのフロントを例にします。フロントのマネージャーが1週間の休暇を取り、その間はアシスタントマネージャーの△△さんが代行を務めます。フロントのスタッフの○○さんは、お客様の対応で判断に迷う場面があります。

マネージャーから代行の人へ:任せる範囲を、理由と一緒に伝える

  • 来週の月曜から金曜まで、休暇をいただきます。その間、フロントのシフトの変更と、お客様への返金の判断は、△△さんにお願いしたいと考えています。
  • 返金は、一泊分の料金までなら△△さんの判断で決めてください。それを超えるときは、私の携帯に連絡をもらえますか。
  • 団体のお客様の予約の条件を変える話は、私が戻るまで待っていただけるよう、お客様にお願いしてください。契約の条件に関わるからです。
  • 判断に迷ったことは、迷った理由と一緒にメモに残しておいてもらえると、戻ってから一緒に振り返れます。

代行の人からスタッフへ:誰に何を相談すればよいかを伝える

  • 来週は、マネージャーが休暇のため、私が代わりに判断します。シフトの変更と、一泊分までの返金は、私に相談してください。
  • それ以外のことで迷ったときも、まず私に声をかけてください。マネージャーに連絡するかどうかを、一緒に決めましょう。
  • 私も、すべてを分かっているわけではありません。いつものやり方と違うと感じたら、遠慮なく教えてください。

スタッフから代行の人へ:判断してほしいことを、先に言う

  • お客様から、お部屋の設備の不具合で返金のご相談がありました。一泊分の料金の半額でお話を進めてもよいか、ご判断をいただけますか。
  • 今日の夜のシフトで、1人足りなくなりそうです。シフトの変更をご相談できますか。
  • 団体のお客様から、人数を変えたいというご連絡がありました。マネージャーのご判断が必要なお話だと思いますが、お客様にはどうお伝えすればよいでしょうか。

マネージャーが戻ったとき:判断の経緯を引き継ぐ

代行の期間が終わったら、代行の人が決めたことと、決めずに待ってもらったことを、経緯と一緒に引き継ぎます。代行の人からマネージャーへは、次のように伝えるとよいでしょう。

  • 不在の間に、返金を1回、シフトの変更を2回決めました。それぞれの経緯は、引き継ぎのメモにまとめています。
  • 団体のお客様の人数の変更は、マネージャーのご判断を待っていただいています。お客様に今日中にお返事したいので、ご判断をお願いできますか。

マネージャーは、代行の人が決めたことを、理由を聞かずに覆さないように気を配ります。そのうえで、代行の人とスタッフの両方に、不在の間に困ったことを尋ねます。

  • 1週間、ありがとうございました。迷ったところがあれば、それも教えてください。次に休むときの任せ方を見直したいです。
  • 私がいない間に、判断を待たせてしまったことはありませんでしたか。あれば、次に休む前に決め方を見直します。

マネージャー補佐と1on1:上司の代わりに受け持つ形にはしない

補佐の人に、部下との1on1を任せる形をとる職場もあります。KAKEAIは、1on1は、その部下の仕事を決められる直属の上司が行うのがよいと考えています。ただし、上司であっても、部下の仕事を見てもいないなら、上司が行う意味はありません。

そのため、部下の仕事を決めているのがマネージャーであれば、1on1はマネージャーが行い、補佐の人は日々の相談に乗る形をおすすめします。補佐の人が受けた相談のうち、マネージャーの判断が要るものは、部下本人と話したうえで早めにマネージャーに伝えると、部下の仕事が止まりにくくなります。上司が長く不在になり、その間の部下の仕事を代理の人が決めることになる場合もあります。その期間の1on1をどうするかは、会社の決まりに沿って、不在になる前に三人で話しておくとよいでしょう。

補佐の人にとって、マネージャーとの1on1は、任される範囲を少しずつ広げていく相談の場にもなります。

  • 来月から、平日の夜のシフトは、△△さんの判断で組んでもらえますか。土日のシフトは、しばらく私が決めます。
  • 組んでみて迷ったところは、次の1on1で一緒に振り返りましょう。私の決め方で分かりにくいところがあれば、それも教えてください。

マネージャー補佐・代理・代行をめぐる、よくある誤解

補佐・代理・代行をめぐっては、次のような思い込みから、仕事が止まったり食い違いが起きたりすることがあります。

  • 「代理」と付いていれば、マネージャーと同じことを決められる。「課長代理」のように役職の名前として使われている場合は、代わりに判断する権限があるとは限りません。決められる範囲は、社内の規程とマネージャーとの取り決めによります。
  • 代行の間は、すべてマネージャーが戻るまで待つ。待つだけでは、お客様への返事や部下の仕事が止まります。反対に、代行の人が何でも決めてしまうと、マネージャーが戻ったあとに食い違いが起きることがあります。どちらにも寄らないよう、決めてよい範囲を先に分けておくことが大切です。
  • 補佐は、言われた作業をこなすだけの立場だ。補佐の人は、判断の材料をそろえたり、案を出したりできます。任せる範囲を少しずつ広げることで、補佐の人がマネージャーの仕事を経験する機会にもなります。
  • 代理や代行を任されたら、一人で抱えなければならない。迷ったときにマネージャーに連絡してよい場面を先に決めておけば、一人で抱える必要はありません。

補佐・代理・代行の分担がうまくいっているかを振り返るには

分担がうまくいっているかどうかは、上司が不在の間に、判断を待って止まった仕事がどれだけあったかで振り返ることができます。不在の期間が終わったら、次の点を三人で見直してみてください。

  • スタッフが誰に相談すればよいかで迷わずに済んでいたら、次は、代行の人がその場で決められる範囲を、少し広げてみるのも1つの方法です。
  • 代行の人が決めたことが経緯と一緒にマネージャーに伝わっていたら、次は、その経緯をもとに任せ方の取り決めを三人で見直すとよいでしょう。
  • 待ってもらったお客様への返事を、マネージャーが戻った日のうちに決められていたら、次の不在の前にも、待ってもらうことの一覧を作っておくと安心です。

反対に、判断を待ったまま止まっていた仕事があった場合は、その仕事を、次の不在のときには3つのうちのどれに入れるかを決めておくことをおすすめします。

この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること

Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。

役職や呼び方の線引きは会社ごとに違います。目の前の仕事で、誰が決め、誰が何を担うのかを部下とはっきりさせたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。

1on1の終わり際に、球体を押したとき。

誰が判断するのかを決めないまま1on1を終えずに、その場で決めるか持ち越すかを二人で決めるきっかけになります。

その日の話の中に、誰が決めるのかがまだ決まっていないことがあると、Kakeai AI が、今日決めるか次回に持ち越すかを二人で決めることを提案することがあります。球体は、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。お二人の画面に同じものが表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

残り5分ほどです。今日話した「海外向けサポートの方向性」の件で、誰がサポート方式を決めるかがまだ残っています。このまま今日決めておくか、次回に持ち越すか、お二人で一つ確かめてみませんか。

1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。

役職の呼び方にかかわらず、目の前の仕事で誰が決め、誰が動くのかを、二人が同じ記録で確かめられます。

Kakeai AI が、話のまとまりごとの要点に、誰が何を決め、誰が何を準備するかを、話した内容をもとに書きます。お二人の画面に同じ内容が表示されます。

表示の例(テスト用の1on1で、実際に作られた表示です。人名・社名・案件は架空です)

柳瀬さんが6月中に海外仕様の要件を入れるか入れないかだけ決めると引き取り、長谷部さんは入れる場合と入れない場合の両方の工程を用意する。

1on1の実態を1万人のデータで見たい方は、無料のレポートをお受け取りください。

ご利用企業 累計600社以上/1on1実施 累計300万回以上(2020年から)

無料の資料

この手引きの数字のもとになった、1万人調査のレポート

1on1の踊り場から脱却するヒント:1万人調査が解明した、形骸化を超える構造(全43ページ・PDF)

  • 1万人のデータで見る、1on1の頻度・時間・場所・話題の実態
  • 成果・成長の実感を左右するもの(実施理由・上司への期待・困りごと・行動への接続)
  • 明日の1on1からできること(前・最中・直後・日常の4つの場面と、具体的な声のかけ方)

画面を見ながら説明を聞きたい方は、30分のオンライン説明をご予約いただけます。

よくある質問

課長代理と課長補佐は、どちらが上ですか。

課長代理と課長補佐のどちらが上かは、会社によって違います。どちらも課長に次ぐ役職として置く会社がよく見られますが、2つを並べて置く会社では、どちらを上にするかの決め方もさまざまです。自分の会社での順番は、組織図や人事制度の規程で確認し、分からない点は人事の担当に尋ねるのが確実です。

マネージャー代行は、どこまで決めてよいのですか。

マネージャー代行がどこまで決めてよいかは、会社の規程と、マネージャーが不在になる前に取り決めた範囲によります。たとえば、日々の仕事の判断は代行の人が行い、契約の条件や人事評価に関わることはマネージャーの判断を待つ、という分け方があります。範囲が決まっていないときは、代行を引き受ける前にマネージャーに確認しておくと安心です。

上司が休んでいる間、誰に相談すればよいですか。

上司が休んでいる間の相談先は、代行の人が決まっていれば、その人です。決まっていない場合は、上司の上司に、誰に相談すればよいかを尋ねてみてください。次に上司が不在になる前には、どの話を誰に相談すればよいかを上司に尋ねておくと、仕事が止まりにくくなります。

マネージャー補佐が、部下との1on1を受け持ってもよいですか。

部下の仕事を決めているのがマネージャーであれば、1on1はマネージャーが行い、補佐の人は日々の相談に乗る形をおすすめします。1on1は、仕事の進め方の判断や評価の見通しまで話す時間なので、その判断ができる人が行うほうが、部下の仕事が前に進みやすいからです。補佐の人が受けた相談でマネージャーの判断が要るものは、部下本人と話したうえでマネージャーに伝えます。

代理や代行を任されると、手当や残業の扱いは変わりますか。

代理や代行を任されたときの手当や残業の扱いは、会社の就業規則や賃金の規程によって違います。役職によっては、労務上の扱い(管理監督者に当たるかどうかなど)が変わる場合もあります。上司が一人で決められることではないため、自分の場合がどうなるかは、就業規則を読んだうえで人事の担当に尋ねるのが確実です。

出典と、この数字を引用するときの書き方

出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)

調査と利用データの集計について

引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。

このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/assistant-acting-deputy-manager-roles

作成者と運営者

KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。

このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。

運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: