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マネジメント経験とは、 どこまでを指すのか
先に答え
マネジメント経験とは、一般に、チームのメンバーの仕事を割り振って進み具合を見ながら判断を伝え、その結果に責任を持った経験を指します。ただし、リーダーや主任としての経験や後輩の指導、評価の権限がない経験までを含めるかは、求人や会社の等級の基準によって異なります。決まった定義はありません。範囲が分からないときは、募集要項の条件を読み、面接や人事の担当に尋ねてください。経験を伝えるときは、人数・期間・任されていた範囲・メンバーとの関わり方を具体的に書くと、読む人との食い違いが起きにくくなります。
数字で見る
KAKEAIが会社員1万人を対象に行った調査では、部下の立場から見た上司との面談の頻度は、半年に一度から週1回まで、人によって大きく違いました。面談がそのあとの行動に毎回またはほぼ毎回つながっていると答えた人は、半数に届いていません。面談をしていることと、面談のあとに仕事が動いていることは、同じではないということです。
- 21.7%
- 1万人調査
- 上司との面談の頻度を尋ねた質問で、「半年に一度」と答えた人の割合
- 最も多い答えで、「1ヶ月に一度」は20.3%、「1週間に一度」は18.4%でした。上司と部下の面談の頻度は、人によって大きく違うということです。
- 39.3%
- 1万人調査
- 面談がそのあとの行動に「毎回」または「ほぼ毎回」つながっていると答えた人の割合
- 「毎回」と答えた人だけでは9.4%です。最も多い答えは「半分くらいの回で」の40.9%で、面談のあとに行動まで続いていると感じている人は、半数に届いていません。
1万人調査は、部下の立場で自分の上司との面談について尋ねたもので、マネジメント経験の範囲や、求人での扱いは尋ねていません。
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
この調査は、上司と定期的に面談をしている会社員1万人に、面談を受ける立場での実感を尋ねたものです。
マネジメント経験とは:メンバーの仕事を割り振り、 結果に責任を持った経験
マネジメント経験とは、一般に、チームのメンバーの仕事を割り振って進み具合を見ながら判断を伝え、その結果に責任を持った経験を指します。ただし、どこまでを含めるかに決まった定義はなく、求人や会社の等級の基準によって異なります。
求人でよく見る言葉には、似ていても指す範囲の違うものがあります。「ピープルマネジメント経験」は、メンバーとの面談や評価、成長の支援など、人に関わる部分の経験を特に指す言い方です。「プロジェクトマネジメント経験」は、仕事の計画と進行を取りまとめた経験を指し、メンバーの評価までは含まないことがあります。
次の表は、経験の種類ごとに、マネジメント経験としての扱いと書くときの注意をまとめた一例です。扱いは求人ごとに違うので、目安として見てください。
| 経験の種類 | マネジメント経験としての扱い(一例) | 書くときの注意 |
|---|---|---|
| 課長などの | 含まれることが多い | チームの |
| 係長・ | 求人によって | 評価を |
| プロジェクトの | プロジェクト | 誰と、 |
| 新人や | 求人によって | 指導の |
求人や社内の評価で、 マネジメント経験がどこまでを指すかを確認する
求人の「マネジメント経験」がどこまでを指すかは、まず募集要項の言葉を読み、それでも分からなければ、面接や問い合わせで尋ねるのが確実です。「マネジメント経験(5名以上)」「評価者としての経験」のように条件が書かれていれば、その条件が目安になります。
以下では、地方銀行の支店で、窓口のチーム6人のリーダーを2年間務めてきた人の場面を例にします。シフトの調整と日々の仕事の割り振りはリーダーが行い、評価は課長がつけています。
応募する前や面接で尋ねる
- 募集要項の「マネジメント経験」には、評価をつける立場ではなく、リーダーとして仕事を割り振っていた経験も含まれますか。
- 私の経験は、窓口の6人のシフトと仕事の割り振りを、2年間行ってきたものです。評価はつけていませんでしたが、今回の募集の条件に当てはまるでしょうか。
- 入社後にお任せいただくチームは何人くらいで、メンバーの評価にも関わる役割でしょうか。
社内の昇格や公募の要件を、 自分の上司に尋ねる
社内の昇格や公募の要件にある「マネジメント経験」は、会社の等級の基準で決まります。自分の上司か、人事の担当に尋ねてみてください。
- 課長代理への昇格の要件にある「マネジメント経験」に、窓口のリーダーとしての経験も含まれるのか、知りたいです。人事の基準を一緒に確認していただけますか。
- 人事の基準を確認して、来週の面談でお伝えします。それまでに、○○さんが課長代理になったらどんな仕事をしてみたいと考えているかも、教えてもらえるとうれしいです。
マネジメント経験の書き方: 人数・期間・任されていた範囲と、 そのあとの動き
マネジメント経験を書類や面接で伝えるときは、「マネジメント経験あり」の一言で済ませず、人数・期間・任されていた範囲・メンバーとの関わり方を具体的に書くと伝わりやすくなります。書き方に決まった型はないので、次の項目は一例です。
- チームの人数と、まとめていた期間
- 任されていた範囲(仕事の割り振り、進み具合の確認、評価への関わり、採用や予算の判断など)
- メンバーとの関わり方(面談の頻度と、その場で何を話していたか)
- 関わったあとに、メンバーの仕事やチームの仕事がどう動いたか
窓口のリーダーの例で書くと、「窓口のチーム6人のリーダーとして2年間、シフトの調整と日々の仕事の割り振りを担当しました。評価は課長が行い、私は月に1回、メンバーの仕事の様子を課長に伝えていました」のようになります。任されていなかった権限を、持っていたように書かないことも大切です。入社後や昇格後に求められる役割と、食い違うことがあるからです。
KAKEAIの1万人調査では、部下の立場から、上司との面談の頻度を尋ねています。最も多かったのは「半年に一度」の21.7%で、「1ヶ月に一度」が20.3%、「1週間に一度」が18.4%でした。上司と「定期的に面談している」と言っても、その頻度は半年に一度から週1回まで、人によって大きく違うということです。
同じ調査で、面談が毎回またはほぼ毎回、そのあとの行動につながっていると答えた人は39.3%でした。面談のあとに行動まで続いていると感じている人は、半数に届いていません。面談をしていることと、面談のあとに仕事が動いていることは、同じではないということです。
面談についての数字ですが、マネジメント経験の書き方にも当てはめて考えられます。書類に「メンバーと定期的に面談していた」と書くだけでは、半年に一度なのか週1回なのか、面談のあとに仕事が動いたのかが、読む人には分かりません。
KAKEAIは、300万回以上の1on1を支援してきた経験と1万人調査の結果から、面談のよしあしは、そのあとの行動で見るものだと考えています。面談の経験を書くなら、頻度に加えて、面談のあとにメンバーの仕事がどう動いたかを1つ添えるとよいでしょう。
マネジメント経験を積みたいときの、 部下と上司の最初の一言
今の職場でマネジメント経験を積みたいときは、部下の側から、自分の上司に相談してかまいません。上司の側は、任せる範囲と相談先を一緒に決めておくと、部下が迷わずに経験を積めます。
部下の側から、 自分の上司に相談する
- 来年、社内の公募でリーダーの募集があれば、応募したいと考えています。応募の条件にあるマネジメント経験に、今の仕事のどこが当てはまるのか、ご意見を伺えますか。
- 来月から入る新人2人の窓口の練習を、私に任せていただくことはできますか。練習の進め方を、一度自分で考えてみたいです。
- シフトを組むときに、どこまで私が決めてよいのかを、先に教えていただけますか。判断に迷ったときは、その場でご相談します。
- 練習を任せていただいたら、1か月後に、進み具合と気づいたことをお伝えします。
上司の側から、 任せる範囲を一緒に決める
- 応募を考えていると聞けて、うれしいです。まず、○○さんがどんな仕事をしてみたいと考えているのか、教えてもらえますか。
- 新人2人の練習は、○○さんにお願いしたいです。練習の順番と進み具合の確認は○○さんの判断で進めてもらい、本番の窓口に出す時期は、私と一緒に決めましょう。
- 評価は私がつけるので、○○さんが練習を見ていて気づいたことは、月に1回、教えてもらえると助かります。新人2人の頑張りを、評価に漏れなく含めたいからです。
- 1か月たったら、任せてみてどうだったかを二人で話しましょう。続けるか、範囲を広げるかも、そこで一緒に決めたいです。
書類に書く前に、 任されていた範囲を二人で確かめる
社内の公募の書類などに経験を書くときは、任されていた範囲の書き方を、上司と一緒に確認しておくと、事実と違う書き方を避けられます。
- 公募の書類に、窓口のリーダーとしての経験を書きたいと考えています。任されていた範囲の書き方が合っているか、見ていただけますか。
- シフトの調整は○○さんの判断で決めていたので、そのまま書いて大丈夫です。評価は私がつけていたので、そこは「課長にメンバーの様子を伝えていた」と書くのが正確だと思います。
マネジメント経験の範囲について、 よくある誤解
マネジメント経験の範囲をめぐる誤解は、役職の名前だけで経験の有無を決めることと、反対に、経験の範囲を広げすぎることの両方から生まれます。
- 課長以上の役職に就いた経験だけが、マネジメント経験だ。求人によっては、リーダーや主任として仕事を割り振った経験も含めます。役職の名前より、任されていた範囲を書いて相手に判断してもらうほうが確実です。
- 逆に、後輩に仕事を教えた経験は、すべてマネジメント経験として書ける。任されていた範囲を超えて書くと、入社後や昇格後に求められる役割と食い違うことがあります。
- まとめた人数が多いほど、よい経験として扱われる。人数のほかに、任されていた範囲やメンバーとの関わり方を尋ねる求人もあります。人数だけで経験の中身は伝わりません。
- 「マネジメント経験あり」と書けば伝わる。どこまでを経験と呼ぶかは、書く人と読む人とで違うことがあります。人数、期間、範囲を具体的に書くほうが、食い違いが起きにくくなります。
マネジメント経験を積めているかを振り返るには
マネジメント経験を積めているかどうかは、役職や人数より、任されている範囲と、メンバーとの関わりの中身で振り返るとよいでしょう。半年ほどを区切りに、次の点を考えてみてください。
- 任されている範囲(仕事の割り振り、進み具合の確認、評価への関わり)を、自分の上司と同じ言葉で説明できるでしょうか。
- メンバーとの面談のあとに、相手の仕事がどう動いたかを、例を挙げて話せるでしょうか。
- 判断に迷ったときに誰に相談し、何を決めたのかを、あとから振り返れる形で残しているでしょうか。
- 上司の側は、任せた範囲が今の本人に合っているかを、本人と一緒に見直す時間を取れているでしょうか。
説明しにくい点が見つかったら、次の面談で、任されている範囲を上司と一緒に言葉にするところから始めてみてください。
この場面で、Kakeai AI 1on1 でできること
Kakeai AI 1on1 は、上司と部下の1on1の準備・会話・ふりかえり、そして日常の仕事の場面で、お二人のこれまでの1on1を踏まえた具体的な支援を届ける AI です。
役職や呼び方の線引きは会社ごとに違います。目の前の仕事で、誰が決め、誰が何を担うのかを部下とはっきりさせたいときに、Kakeai AI 1on1では次のことができます。
1on1の終わり際に、球体を押したとき。
誰が判断するのかを決めないまま1on1を終えずに、 その場で決めるか持ち越すかを二人で決めるきっかけになります。
その日の話の中に、誰が決めるのかがまだ決まっていないことがあると、Kakeai AI が、今日決めるか次回に持ち越すかを二人で決めることを提案することがあります。球体は、Kakeai AI に話題を提案させるボタンです。お二人の画面に同じものが表示されます。
残り5分ほどです。今日話した「海外向けサポートの方向性」の件で、誰がサポート方式を決めるかがまだ残っています。このまま今日決めておくか、次回に持ち越すか、お二人で一つ確かめてみませんか。
1on1の最中と終了後、「1on1のAI要約」で。
役職の呼び方にかかわらず、 目の前の仕事で誰が決め、 誰が動くのかを、 二人が同じ記録で確かめられます。
Kakeai AI が、話のまとまりごとの要点に、誰が何を決め、誰が何を準備するかを、話した内容をもとに書きます。お二人の画面に同じ内容が表示されます。
柳瀬さんが6月中に海外仕様の要件を入れるか入れないかだけ決めると引き取り、長谷部さんは入れる場合と入れない場合の両方の工程を用意する。
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よくある質問
マネジメント経験とは、何人以上のチームをまとめた経験のことですか。
マネジメント経験に、決まった人数の基準はありません。求人に「マネジメント経験(5名以上)」のように人数が書かれていれば、その条件が目安になります。人数が書かれていない場合は、面接や問い合わせで尋ねるのが確実です。経験を伝えるときは、人数に加えて、まとめていた期間と、仕事の割り振りや評価など任されていた範囲を書くと伝わりやすくなります。
リーダーや主任としての経験は、 マネジメント経験に入りますか。
リーダーや主任としての経験をマネジメント経験に含めるかどうかは、求人や会社の基準によって異なります。メンバーの仕事を割り振り、進み具合を見て判断を伝えていたなら、含める求人もあります。評価をつける権限がなかった場合は、そのことを正直に書き、割り振りや相談の中身を具体的に書くとよいでしょう。分からないときは、面接や人事の担当に尋ねてください。
ピープルマネジメント経験とは、何のことですか。
ピープルマネジメント経験とは、マネジメント経験のうち、メンバーとの面談・評価・成長の支援など、人に関わる部分の経験を特に指す言い方です。仕事の計画と進行を取りまとめるプロジェクトマネジメント経験と、分けて書く求人もあります。どこまでを求めているかは求人によって違うので、評価への関わり方などを面接で尋ねておくと確実です。
マネジメント経験は、職務経歴書にどう書けばよいですか。
職務経歴書にマネジメント経験を書くときは、「マネジメント経験あり」の一言で済ませないことをおすすめします。チームの人数と期間、任されていた範囲、メンバーとの関わり方を具体的に書くと伝わりやすくなります。書き方に決まった型はありません。任されていなかった権限を持っていたように書くと、入社後に求められる役割と食い違うことがあるので、事実のまま書いてください。
今の職場でマネジメント経験を積むには、 何から始めればよいですか。
今の職場でマネジメント経験を積みたいときは、まず自分の上司に、その気持ちと、してみたい仕事を伝えて相談してみてください。新人の練習を任せてもらう、シフトの組み方を考えてみる、といった今の仕事の中の役割から始められることもあります。任されたら、どこまで自分で決めてよいかと、迷ったときの相談先を、上司と先に決めておくと進めやすくなります。
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出典と、この数字を引用するときの書き方
出典:株式会社KAKEAI「1on1実態調査」(N=10,000、2026年5月実施、インターネット調査)
引用する際は、「出典:株式会社KAKEAI『1on1実態調査』(2026年)」と、このページのURLを明記してください。
このページのURL:https://kakeai.co.jp/guide/what-counts-as-management-experience
作成者と運営者
KAKEAIでは普段、「上司」「部下」という言葉を使っていません。このページでは、多くの方に伝わりやすいよう、一般的な呼び方として「上司」「部下」と書いています。
このページは、Kakeai AI 1on1 を提供する株式会社KAKEAIが、自社で実施した1万人調査と Kakeai AI 1on1 の利用データの集計をもとに作成したものです。
運営者:株式会社KAKEAI(会社概要) 更新日: