創業の想い

創業の想い

今、この瞬間にも起きている、
自分と同じ失敗を社会から無くし、
働く一人ひとり・チーム・企業・社会の持てる力が
ありのままに発揮される社会へ。

今、この瞬間にも起きている、
自分と同じ失敗を社会から無くし、
働く一人ひとり・チーム・企業・社会の持てる力が
ありのままに発揮される社会へ。

サラリーマンとしての始めの十数年は順調以上だった。
分不相応な仕事を次から次へと任せてもらい、その都度自分を追い込みながらそれらをクリアーし、自分なりに成果を出し、夢中で仕事をしているうちに気付けば影響力もやりがいも大きい部門の管理職に就いていた。

『自分がやってきたこと、考え方、やり方は正しいのだ。
だからこそ周囲にも認められてきたのだ。仕事でもらう評価が自分という人間の価値だ』
仕事をすればするほどそんな思いが膨らみ続け、
どんどん自分が大きくなっていく感覚と責任が増す高揚感が、自分にさらに大きな力を与え、上を目がけて仕事をし続けた。

そんなある日、360度評価が実施されることになった。マネジャーも、メンバーから評価をもらう仕組み。
当時私は人事部門の管理職としてグループ全体のミドルマネジメント層のマネジメント力向上に関する重要な施策を担っていた。
それもあって自分自身のメンバーへのマネジメントについては自信があった。

相当な時間をかけ今でいう1on1のようなことを行い、メンバー一人ひとりに真剣に向き合っていたつもりだった。
正直なところ、内心「早く360度評価を実施して欲しい。きっとメンバーからもらうフィードバックには自分への感謝の言葉が溢れているに違いない。これで昇進も早くなる。楽しみで仕方ない」
そう思っていた。

メンバーからの360度評価のコメントが返ってきた。
意気揚々とコメントを開いた私の目に飛び込んできたのは、無記名で書かれたこんなコメントだった。

「あなたには、誰もついていきたくないって知ってます??」

別の誰かへ宛てたコメントが紛れ込んだと思い繰り返し確認した。
しかし、間違いなく今私の目の前に座っているメンバーの誰かが、私に対して書いたコメントだった。
目まいがし、何の音も聞こえなくなり、体が固まった。

何かの大きな勘違いをしていた自分に対する恥ずかしさ、情けなさ、孤独、恐怖に似た気持ちに押し潰されそうな日々が始まった。
メンバーへの関わり方が全くわからない。
しかし逃げていても何も解決されるわけではない。
なんとかせねば。自分の上司からもこの様子を見られている。
まして人事部の組織であり、他の部署からも見られている。
何もかもがまずい。
影で自分のことについて色々と言っている人がいるのではないか。
そんな混乱の中でメンバーに仕事をアサインすることもできなくなり、
仕事を背負い遅い時間まで働く日々を続けていると、時折り激しい頭痛に襲われるようになった。

重度の鬱と診断された。
休職することになった。
始めのうちは、誰かが「あぁ、本田も終わったね」と半笑いで言っていることを想像し耐えがたい気持ちもあったが、
休職期間が長引き、少しづつ少しづつ自分と向き合えるようになっていくにつれ、
何よりもメンバーに対しての申し訳なさに飲み込まれそうになっていった。

なんとか元の部署に復職し、
業績や従業員満足度やメンバー一人ひとりの成長が他のマネジャーよりも秀でているとされるマネジャーと自分との違いに目を向けた時、一番強く感じたのは、
『相手の視点で対話している』という、とても当たり前のことだった。

自分は、自分のためにやっていた。
決して、手を抜いていたということなどなく、一生懸命関わってはいたのだけれど、
それは相手が求めているものでも、相手のことを考えたものにも全くなっておらず、
ただ単に自分がみた世界で、自分の経験や感覚を元に、勝手によかれと思って行動していただけだった。

相手のことを考えてはいたし、悪気は無かった。では済まされない。
私は、巡り合わせで偶然私のメンバーとなったその一人ひとりの人生を自分の手で毀損させてしまった。

そして、人生だけではない。
組織としての役割も十分に果たせなかった。

働く一人ひとりと企業の結節点として、ミドルマネジメントの担う責任は非常に大きい。
生産性や離職やエンゲージメントも、上司次第で大きく変わると言われてきた。
それにも関わらず、人への関わり方とは属人的なまま放置され、個人力に依存し続けている。
それにより、今この瞬間も、上司と部下はかけ違い、働く一人ひとりと組織にとっての不幸が世界で繰り返され続けている。

さらに今、マネジメントの重要性に加え難度まで高まっている。
企業と従業員の物理的・心理的距離の拡大、
企業の液状化と、従業員の顧客化の同時進行、
自身のプレイヤー業務との両立、
ハラスメントへの意識、
世代間の意識ギャップ、
介護や育児など部下の状況の多様化、
環境変化に伴う強い現場の必要性や、育成の重要性向上…。

働く一人ひとりの人生を左右し、
その生活の基盤である組織の継続や成長をも左右する
現場のマネジメントを個人の力に任せているだけではもたない。

私は、テクノロジーを用いてマネジャーとメンバーの間に入り、
今この瞬間も起きている『掛け違い』を無くし、
『あなたがどこで誰と生きようとも、あなたの持つ人生の可能性を絶対に毀損させない。』の実現に人生をかける。
自分のおかした失敗を世界から無くす。

株式会社KAKEAI
代表取締役社長 兼 CEO  本田英貴

サラリーマンとしての始めの十数年は順調以上だった。
分不相応な仕事を次から次へと任せてもらい、その都度自分を追い込みながらそれらをクリアーし、自分なりに成果を出し、夢中で仕事をしているうちに気付けば影響力もやりがいも大きい部門の管理職に就いていた。

『自分がやってきたこと、考え方、やり方は正しいのだ。
だからこそ周囲にも認められてきたのだ。仕事でもらう評価が自分という人間の価値だ』
仕事をすればするほどそんな思いが膨らみ続け、
どんどん自分が大きくなっていく感覚と責任が増す高揚感が、自分にさらに大きな力を与え、上を目がけて仕事をし続けた。

そんなある日、360度評価が実施されることになった。マネジャーも、メンバーから評価をもらう仕組み。
当時私は人事部門の管理職としてグループ全体のミドルマネジメント層のマネジメント力向上に関する重要な施策を担っていた。
それもあって自分自身のメンバーへのマネジメントについては自信があった。

相当な時間をかけ今でいう1on1のようなことを行い、メンバー一人ひとりに真剣に向き合っていたつもりだった。
正直なところ、内心「早く360度評価を実施して欲しい。きっとメンバーからもらうフィードバックには自分への感謝の言葉が溢れているに違いない。これで昇進も早くなる。楽しみで仕方ない」
そう思っていた。

メンバーからの360度評価のコメントが返ってきた。
意気揚々とコメントを開いた私の目に飛び込んできたのは、無記名で書かれたこんなコメントだった。

「あなたには、誰もついていきたくないって知ってます??」

別の誰かへ宛てたコメントが紛れ込んだと思い繰り返し確認した。
しかし、間違いなく今私の目の前に座っているメンバーの誰かが、私に対して書いたコメントだった。
目まいがし、何の音も聞こえなくなり、体が固まった。

何かの大きな勘違いをしていた自分に対する恥ずかしさ、情けなさ、孤独、恐怖に似た気持ちに押し潰されそうな日々が始まった。
メンバーへの関わり方が全くわからない。
しかし逃げていても何も解決されるわけではない。
なんとかせねば。自分の上司からもこの様子を見られている。
まして人事部の組織であり、他の部署からも見られている。
何もかもがまずい。
影で自分のことについて色々と言っている人がいるのではないか。
そんな混乱の中でメンバーに仕事をアサインすることもできなくなり、
仕事を背負い遅い時間まで働く日々を続けていると、時折り激しい頭痛に襲われるようになった。

重度の鬱と診断された。
休職することになった。
始めのうちは、誰かが「あぁ、本田も終わったね」と半笑いで言っていることを想像し耐えがたい気持ちもあったが、
休職期間が長引き、少しづつ少しづつ自分と向き合えるようになっていくにつれ、
何よりもメンバーに対しての申し訳なさに飲み込まれそうになっていった。

なんとか元の部署に復職し、
業績や従業員満足度やメンバー一人ひとりの成長が他のマネジャーよりも秀でているとされるマネジャーと自分との違いに目を向けた時、一番強く感じたのは、
『相手の視点で対話している』という、とても当たり前のことだった。

自分は、自分のためにやっていた。
決して、手を抜いていたということなどなく、一生懸命関わってはいたのだけれど、
それは相手が求めているものでも、相手のことを考えたものにも全くなっておらず、
ただ単に自分がみた世界で、自分の経験や感覚を元に、勝手によかれと思って行動していただけだった。

相手のことを考えてはいたし、悪気は無かった。では済まされない。
私は、巡り合わせで偶然私のメンバーとなったその一人ひとりの人生を自分の手で毀損させてしまった。

そして、人生だけではない。
組織としての役割も十分に果たせなかった。

働く一人ひとりと企業の結節点として、ミドルマネジメントの担う責任は非常に大きい。
生産性や離職やエンゲージメントも、上司次第で大きく変わると言われてきた。
それにも関わらず、人への関わり方とは属人的なまま放置され、個人力に依存し続けている。
それにより、今この瞬間も、上司と部下はかけ違い、働く一人ひとりと組織にとっての不幸が世界で繰り返され続けている。

さらに今、マネジメントの重要性に加え難度まで高まっている。
企業と従業員の物理的・心理的距離の拡大、
企業の液状化と、従業員の顧客化の同時進行、
自身のプレイヤー業務との両立、
ハラスメントへの意識、
世代間の意識ギャップ、
介護や育児など部下の状況の多様化、
環境変化に伴う強い現場の必要性や、育成の重要性向上…。

働く一人ひとりの人生を左右し、
その生活の基盤である組織の継続や成長をも左右する
現場のマネジメントを個人の力に任せているだけではもたない。

私は、テクノロジーを用いてマネジャーとメンバーの間に入り、
今この瞬間も起きている『掛け違い』を無くし、
『あなたがどこで誰と生きようとも、あなたの持つ人生の可能性を絶対に毀損させない。』の実現に人生をかける。
自分のおかした失敗を世界から無くす。

株式会社KAKEAI
代表取締役社長 兼 CEO  本田英貴