トライアンドエラーのできる風土醸成に向け、
1on1で社員同士の相互理解を促進
宝ホールディングス株式会社
事業管理部 業務革新推進課
課長 今坂善行さん
岩永恭子さん
藤木亜衣さん
Q:1on1に取り組んでおられる背景を教えてください。
1on1の時間を活用して、社員一人一人の主体性を高める
当社の事業管理部 業務革新推進課は、社員の生産性の向上を最大のミッションに、業務効率化や働き方を変えていく「業務革新」をテーマにプロジェクト型で様々な施策に取り組んでいます。その中で、「業務革新」の推進力を高めるためには、社員一人一人が主体的に取り組み協働できる組織風土の醸成が必要不可欠だという考えに至りました。
社員一人一人の主体性を上げていくことを目的とした時に、職場の普段のコミュニケーションが大切だと考えました。メンバーがマネージャーにやりたいこと、やってみたいことを気軽に相談できる、そのような関係を作るための根幹となる施策が1on1だと捉え、実施していくことにしました。
Q:1on1の実施・推進にあたりKakeaiを選んでいただいた理由はなんでしょうか。
1on1に特化したツールだからこその使い易さと多様なサポート
ツールの導入にあたって他社との比較も行いましたが、Kakeaiは、1on1に特化したツールであることが選定理由です。シンプルで使いやすく、1on1で話す内容に関してのテーマ選定などの事前準備をリードしてくれること、話し合った内容の履歴を残せること、マネージャーへのフィードバックがあること、これらの機能が、1on1をこれから初めて導入していこうとしている当社にマッチしていると感じました。最初はプロジェクトメンバーを中心にKakeaiのテスト利用をスタートしましたが、テスト利用者の声もポジティブなものが多く、全社での本格導入へと進めていくことになりました。
Q:1on1を推進していくにあたって、何を注視されているのでしょうか。
相互理解から心理的安全性を高め、トライアンドエラーのできる風土に
当社の1on1の推進においては、「トライアンドエラーのできる組織風土」を最終的な目指すゴールとして設定しています。具体的には、誰もがやりたいことに挑戦できて、たとえ失敗したとしてもその経験を糧に改善し、次のトライに繋げていけるような組織風土を目指しています。このような組織風土を醸成することで、組織全体の実行力を上げていくために1on1に取り組んでいます。
その第一ステップとして、まずは、直属のマネージャーとメンバーが考えや想いを相互理解できている、いわゆる職場の心理的安全性が高まっている状態を当面のゴールとしています。よって、メンバーがよりマネージャーに相談しやすくまた主体的に行動できるように、マネージャー向けのセミナーやマネージャーのお悩み相談会を開催するなど、マネージャーのスキルアップや動機付けに努めています。またそのような情報を社内SNSでみんなに発信するなど活性化させながら1on1を推進しています。
Q:1on1を推進する中で感じている手応えやKakeaiがお役に立っている点を教えてください。
多様な会話から関係性を深め、メンバーが気づきを得られる時間に
まだ始まったばかりですが、人事面談や会社の懇親会の場とは違う、1on1だからこそ話せる内容があると実感しています。またそれが、Kakeaiを使うことで把握でき、当社の1on1で選ばれているトピックは、業界特性もあってか、かっちりとした業務の話だけではなく、プライベートなど想定よりも多様であることが新たな気づきでした。
また、キャリアについては、1年に数回の人事面談でマネージャーとメンバーで話す機会がありますが、どうしても考えたうえでの会話となり、硬い場になりがちです。1on1は、考えがまとまっていなくても「こんなイメージなんですけど」と、気軽な感じで話せる場です。マネージャーとの会話の中で自己理解を深め、自分のキャリアを具体化することに繋がったという声もありました。自分が気づいていない強みや弱みは誰しもあって、マネージャーと話すことで、メンバーが自分の新たな一面を知る機会にもなっている模様です。
Kakeaiでは、マネージャーが自分の1on1のデータを確認することもできるので、“自分の対応を客観視できることが良い”という声もあります。逆にそれが、“ちょっとプレッシャー”という声もありますが(苦笑)。今後は1on1をより良い時間にするために、どのようにデータを活用したらよいかをKAKEAIの担当者の方にもアドバイスをもらいながら、データの効果的な利用方法を社内へ伝えていきたいです。
Q:今後1on1や組織内の対話をどのように進化させていきたいですか。
まずは、社員一人一人が、1on1の時間を自分のための時間として取り組めるようにしていきたいです。ワクワク楽しんで前向きに、という気持ちで。そしてまだまだ先ですが、その先のステップとしては、社員全員が「これにチャレンジしたい」、「私はこういうことをやりたい」など、将来の目標やビジョンを自分なりに描けて、それに向けて実行していけるような組織風土を作っていきたいと考えています。
※上記事例に記載された内容は、2024年10月取材当時のものです。閲覧時点では変更されている可能性があります。ご了承ください。