1on1を通じて仕事が充実すると働くメンバーの人生が豊かになる。
メンバーの幸せに重きをおく1on1でエンゲージメントスコアも向上

リコージャパン株式会社 和歌山支社
支社長 星 隆公さん

デジタルサービス営業本部
事業戦略グループ
リーダー 平野 好幸さん

デジタルサービス営業本部
事業戦略グループ
アシスタントマネジャー 宮本 広喜さん

Q:和歌山支社で上司と部下の継続的な対話を重視されている背景を教えてください。

仕事は人生を豊かにする手段の1つ。だからこそ、仕事を充実させるための1on1を

星さん:
仕事というのは、人の人生を豊かにする、自分のあるべき姿を達成する一つの手段でしかないと思っています。しかしながら、会社で働く時間というのは弊社であれば1日7.5時間程度です。要は1日の3分の1ぐらいは仕事にたずさわっているわけです。だからこそ、会社で過ごす時間を「楽しんで自分自身が成長できる」「何かをチャレンジしてそれを達成することで、あるべき姿に一歩近づける」そう実感できるような場にするべきだと以前から考えていました。

支社のメンバー全員がこうした考え方に共感してくれているかは分からない。けれども、メンバーも迷いを感じているのではないかと私自身が思うことがあった時に、マネジメントの手法の1つとして1on1があることを知りました。私自身も1on1について学び、慣れながら少しずつレベルアップを続けてきた中で、上司と部下で対話を続けることは有益だと確信を持つようになりました。対話をすることで仕事はもっと豊かなものになると思います。

和歌山支社長に着任して、全員と1on1を実施した際に、平野さんと宮本さんが一緒に1on1を推進したいと言ってくれました。人事に自分たちでアプローチして、みんなでより良く対話をしていくためにどのようなことをすれば良いかと相談しました。

支社長 星 隆公さん

平野さん:
和歌山支社としてどのように1on1を進めていこうと考えた時に人事から紹介されたのがKakeaiでした。Kakeaiのようなサポートツールを使うことで、1on1の理解と定着が図れるかなと考えチャレンジすることにしました。

星さん:
Kakeaiを使うことで1on1がやりやすくなると感じました。しかし、Kakeaiもより良い1on1をするための補助ツールであり、Kakeaiを使うことが目的になってはいけません。ツールを上手に使いこなしながら、「メンバーAさんの人生を豊かにする1つの手段としての仕事に、意味を見出せるようにしよう」、「メンバーBさんがモチベーション高くいられる状態を作ろう」など大きく言えばウェルビーイングの実現を目指して1on1での対話を実践しています。

Q:1on1を推進していく中で、和歌山支社のエンゲージメントが向上されていると伺いました。組織運営においてどのような点に留意されていますか。

お互いを理解することで良いスパイラルが生まれ、その流れが波及し組織が前に進む

平野さん:
エンゲージメントは仕事内容やフリーアドレスなどのオフィスの職場や各種の制度など1on1のみでなく様々な要因の結果です。とはいえ1on1の場だからこそ、できることがあります。星さんの言葉の中にありましたが、人生において大きな割合を占める仕事について「実際に働いている人がどのようなことを考えているのか」、「どんなことにチャレンジしたいのか」ということを1対1のクローズの場であるからこそ聞けて話せることがあると感じています。

平野 好幸さん

星さん:
マネジャーとメンバーは、日頃会話はしています。けれども、業績の話や具体的な業務の進め方の話など、仕事の話が中心になります。しかし、1on1はそういう場ではない。コミュニケーションを活性化して、マネジャーもメンバーもお互いをよく見返して、メンバーも上司を理解していくと良いスパイラルに入って行く。そのスパイラルが職場全体に波及して、支社全体の前に進むスピードが上がっていくという効果があると思います。対話を継続していくことでマネジャーとメンバー、組織と一個人のボタンの掛け違いも少しずつなくなってきています。

正直なところエンゲージメントの向上についてはまだ走り始めたばかりだと思っています。平野さん、宮本さんのように熱くなってくれている人もいますが、全員が同じ温度感かと言えば、まだまだだと考えています。もっとうまく全体を巻き込んで昇華させるようなことをやっていきたいですね。しかし、エンゲージメントスコアがアップしたことで、我々がやってきたことは間違っていなかったと確認できました。

Q:Kakeaiをご利用いただくことで感じていただいているメリットや変化について教えてください。

メンバーもマネジャーも使いやすいツールだからこそ、推進しやすい

星さん:
Kakeaiは、使いやすさの観点で今の現場にフィットしているように感じています。まずは、Outlook予定表とKakeaiが連携できるのでスケジュールの調整がやりやすいです。私が意外と毎回使っているのがアイスブレイクです。知った仲だと思っていても、アイスブレイクでお互いにサイコロを止めて、出てきたテーマで話をしてみると意外な発見があるものです。

Kakeaiにメモを残すことで振り返りもしやすいですね。お互いに共有できるメモと自分用のメモに用途を分けられるので、安心して使えます。また、1on1が終わった後にメンバーがKakeai上で感想を入れてくれますが、「気づきがあった」というのが上司として幸せな気持ちになります。自分が意識していることをまたやってみようという気持ちになります。

平野さん:
「1on1をやりましょう」と言ってもその実態は把握しにくいですが、Kakeaiを使うことで組織として対話がきちんとできているかを把握しやすくなります。また、上司はトピックと対応別の得意・苦手を確認することができるので、自分の1on1を客観的に捉えて次の1on1に向けて参考にすることができるのも良い点です。

宮本さん:
Kakeaiのツールは、リコージャパンの社内の1on1の勉強会やコミュニティから情報収集して知りました。ユーザーインターフェースもわかりやすいですし、Outlook予定表と連携できる点は私も便利だと感じています。自分が話したいトピックや上司に期待する対応を選んで、事前に上司に手軽に確認していただけます。推進する立場としてもメンバーとしても使いやすいツールだと思います。実際に他のメンバーやマネジャーからも「上司と部下が時間をとって話をする時間はなかなかなかったよね」という声を聞きます。

宮本 広喜さん

星さん:
Kakeaiを使うことでマネジャーが1on1のPDCAを回しやすくなります。アナログでデータもなければ、組織で1on1をやろうとしても空中戦になりがちですし、ブラックボックス化してしまうことも考えられます。実施状況も確認しながら、組織としての取り組みも推進しやすくなっていると思います。

Q:1on1を今後どのように発展させていきたいですか?

星さん:
組織として1on1というマネジメント手法は今後も大事にしていきたいです。人と人の関係構築の中で1on1を大切にすると見えてくるものがあるかと思います。マネジャーにとってもメンバーにとっても良い成果に繋がるので、ぜひ今と将来の視点から1on1を継続していってもらいたいです。

平野さん:
組織としても業務でもトラブルが生じる時はコミュニケーション不足がきっかけであることが多いと感じています。1on1で定期的な上司と部下の対話の時間を持つことで、掛け違いもなくなって信頼関係も構築できます。それをしっかり支社の文化になるように浸透させていきたいですね。

星さん:
1on1に限らずですが、リコージャパンとしてお客様の先を進んでいきたいという想いがあります。失敗談含めてお客様にご案内して、お客様の経営課題や業務課題の解決に役立てていただきたいと考えています。オフィスレイアウトの工夫やKakeaiの活用も含めて、様々な工夫をしながら社員のモチベーションをあげるための環境作りを進めて、チャレンジから得たことを広く還元していけるような存在であり続けたいですね。


※上記事例に記載された内容は、2024年4月取材当時のものです。閲覧時点では変更されている可能性があります。ご了承ください。