人と人との信頼関係づくりが人を成長させる。
面談(1on1)で「誰一人見捨てない、あたたかみのあるネット高校」に


学校法人みずほ学園
瑞穂MSC高等学校
国語科教諭 大角 康さん
Q:貴校の特徴を教えてください。
本校は石垣島を拠点とする通信制高校で、2023年4月に開校しました。教育理念として「 個性豊かな人材を育成し、生徒の希望溢れる未来を創造 」を掲げ、「誰一人見捨てない、あたたかみのあるネット高校」として一人ひとりの今と未来を支える教育を実践しています。
2023年4月の開校に向けての立ち上げから、学校のグランドデザイン(キャンパスのデザイン、カリキュラム、教育理念、利用するツールなど)を進めてきました。通信制高校であるからこそ、生徒との1対1の面談の時間で信頼関係を築き上げ生徒の成長を促し、ネットによる人間関係に温かみを実感してもらえる場にしていきたいという想いがありました。生徒と教員のコミュニケーションをより良いものにするためにはどうしたら良いか考えていた時に、Kakeaiと出会いました。
Q:1on1導入の経緯と『Kakeai』導入の決め手について教えてください。
「生徒一人ひとりとの面談」の時間が、教員の力量による属人化を防ぐ。
デジタル広告でKakeaiを見つけて、1対1の対話にこだわりを持っているプロダクトだなと感じたのがきっかけです。「誰ひとり見捨てない温かみのあるネット高校」という本校の目指す姿と、Kakeaiが親和性があると感じるのは自然な流れでした。
人と人との関わりの中で生徒に成長の機会を提供するために、月に1回以上の面談を実施することとしました。ただし1対1の面談は、いい意味でも悪い意味でも担当する教員それぞれのやり方や人柄が全面的に出てしまうものです。教員のカラーが出るのは良い面もありますが、担当教員に裁量を預けるからには、属人化のリスクを背負うことにもなります。例えば新任の先生とベテランの先生とで対応の仕方が違ったりしますが、生徒にとっては大きなリスクになりかねません。その面談における対応の個人差というリスクに対して打てる手立てはないかと考えていたところ、Kakeaiを見つけました。生徒自身がKakeaiで教員に対して期待する対応を選ぶことで、学校全体として生徒への対応のブレを是正し、最低限の土台を作ることができると考えKakeaiを導入しました。
Q:具体的にはどのようなことをKakeaiにご期待いただきましたか
生徒からのテーマアップによって、円滑な関係づくりを
前任の通信制高校でもやはり面談の機会は豊富にありました。ですが、1時間の面談で、終盤になってやっと話が温まってきて、「ここが本当に話したいことだったんだな」と気づくと面談時間が残り5分しかない、という経験を多くしてきました。
だからこそ事前に生徒側からトピックと対応を選べることで、生徒自身も教員も、何を話題にすれば良いか、どんな流れで話すべきか、というビジョンをお互い持ちやすくなりました。つまり時間をフル活用できるようになった、ということです。
開校したばかりのころは全くコミュニケーションしたこともない状態ですが、Kakeaiを使うことでスムーズに面談を進めることができました。それは確実に、生徒自身が事前に自分が話したい内容を選べることが理由だと感じています。
Q:実際にKakeaiを使ってみて感じたことについて教えてください。
Kakeaiはもっとも人の成長を促す「信頼関係づくり」を支えるツール
実際にとある生徒から「Kakeaiがあって助かりました」と言ってもらったことがありました。
その生徒は、どうしても教員に対して不信感を抱いてしまう生徒でした。出会ったばかりの頃は、保護者の方と一緒じゃないと面談ができないような状態で、私が話しかけてもほぼ保護者の方が返答し、本人はポツリと面談の中で数回言葉を発する程度でした。しかし、Kakeaiを使うことで、事前に話したいテーマと期待する対応を選べることが生徒にとって救いとなったようです。Kakeaiでの面談を重ねることで少しずつ自分で話すことが増えていき、面談を半年ほど続ける中で保護者の方が家にいない時でも、1時間ずっと私と話をしてくれるようにまでなりました。
面談を通じて信頼関係を築き、心を開いて欲しいと願う私たち教員にとっても、Kakeaiを使うことで事前に生徒が話したいテーマと私たちに期待している対応がわかることは、大きな助けとなりました。
通信制高校では信頼関係づくりより大事なものはないと言っても過言ではありません。
そして私は、人の成長は人との信頼関係づくりを経験することでしか得られないと考えています。
本校の生徒は、担任との面談や授業、学校行事などを通して多くの人と関わり合い、成長していきます。
もちろん生徒自身が人との関わりにチャレンジしたからこその成長ですが、その成長のために必要である「人と人との信頼関係づくり」に対して、間違いなくKakeaiが寄与してくれたと感じています。
※上記事例に記載された内容は、2024年4月取材当時のものです。閲覧時点では変更されている可能性があります。ご了承ください。