コミュニケーション機会を増やし、活気ある職場づくりのための1on1

電源開発株式会社
人事労務部長 間瀬 志保さん

Q:1on1に着目された背景を教えてください。

インフォーマルな話題を話せる機会を提供したい

当社は、発電所等の現業機関も有し、チームで仕事をすることが多いという業態から、職場内コミュニケーションは比較的活発であると考えています。また、当社では、人事制度として、公式な面談を年4回実施し、その面談では、フォーマルな内容、すなわち、人事評価や職務内容等、業務に関する事柄を取り扱っています。

しかし、時代の変化によって、以前と比べると、密なコミュニケーション機会が減少傾向にあることから、「フォーマルな内容と雑談の中間にあたる、インフォーマルな話題を話せるような場が無くなってきているのではないか」と感じるようになりました。そんな中、細やかな「1on1ミーティング」という施策があることを知り、コミュニケーション機会増加の一助になるのでは、と考えました。

Q:1on1の推進にどのような期待がありますか。

心理的安全性を確保し、信頼関係のある職場環境を

上長・部下間の密なコミュニケーション機会を増やすことで、心理的安全性の確保による、信頼関係のある職場を構築していきたいと考えています。その結果、従業員のエンゲージメント向上を生み、ひいては、活力ある職場づくり、大きな業務成果の実現、円滑な業務遂行に繋がっていくことを期待しています。

また、1on1に関する従業員アンケートにおいて、「日頃忙しい上司と話す機会を作れて有難かった」というコメントがありました。コミュニケーションの在り方や従業員の属性が多様化している中、新たな関係構築の切り口となっていくことを期待しています。

Q:Kakeaiを導入いただいた理由とご期待を教えてください。

従業員の物理的・心理的負担を減らし、効果的な実施を

当部が、手探りで、1on1の実施要領を作成し、社内トライアルを実施したところ、概ね前向きに受け入れられた一方、「何を話してよいのかわからない」、「調整に手間がかかる」、といったコメントが寄せられました。

従業員の物理的・心理的負担を減らし、手軽に1on1を実施出来る環境を求めていたところ、当社DX担当部署からKakeaiの紹介を受けました。当社で使用しているMicrosoft365と連携した日程調整をはじめ、テーマ設定、アイスブレイク、AIによる文字起こし機能などの対話の定着や質の向上をサポートする機能がKakeaiにはたくさんあります。まさに、痒い所に手が届くシステムであることから、従業員の負担軽減と合わせて1on1の効果的な実施に資すると考え、導入を決めました。

Q:1on1と組織の活性化に向けて今後の展開をどのように想定されていますか。

まずは気軽に体験してもらうところから

最終的な目的は、先ほど申し上げた通り「活力ある職場づくり、大きな業務成果の実現、円滑な業務遂行」ですが、まずは、従業員に気軽に1on1を体験してもらうことから始められたらと考えています。故に、実施頻度は最低年1回とし、それ以上の実施は、上司・部下間で自律的に決めてもらうこととしています。どのように職場風土が変わっていくのかを見守っていきたいと思います。


※上記事例に記載された内容は、2025年1月取材当時のものです。閲覧時点では変更されている可能性があります。ご了承ください。