一方的な発信ではない1on1の対話で、数字の達成と組織の進化、個人の成長を促す

朝日生命保険相互会社

越谷支社 支社長 菅川和彦さん
越谷支社 総務部長 中島愛さん

【菅川支社長】

Q:菅川支社長はどのように1on1を実施されていますか

私は、主に営業所長と1on1を行っています。
普段から、定期的に営業所に出向いて営業所長と会話をしているつもりでした。なので、1on1をやっていこうというメッセージが人事部からあった時に「そこまでやる必要があるのかな」と正直思ったところはありました。

しかし、実際に1on1を行ってみると、あえて1対1の時間を作って対話することによって、これまでとは違う気付きもありますし、成長を促すことにも繋がると感じています。そのため、特に今年度は意識して1on1の時間をしっかり持つようにしています。

営業所長が1on1の場で話したいテーマとして挙げてくれるのは、例えば「営業所の組織作りや営業職員への対応に迷いがある」「営業所をこうしていきたいが、他に意見はないか」などです。営業所長がざっくばらんにこうした話をしてくれることで、支社長として見逃していたことがあったと気付くこともあります。営業所の状態などを聞く時間を持つという意味でも、1on1は有効な手段だと思います。

Q:支社として1on1をどのように活用されていますか

1on1を通じて、数字ばかりを見ていたら見逃してしまいがちな組織や所属員の状態をタイムリーに把握し、支社内の現実的な困りごとをしっかり解決していけるようにしていきたいと考えています。支社の中で様々な問題が起きるわけですが、所属員が迅速に問題を解決する力が高まれば当然効率も上がってきます。

また、私はお客様の満足度や収益の向上に貢献する人物像など、支社として目指す姿を掲げ、会議などでも発信して共有しています。1on1の時間を持つことで、一方的な発信になりがちな支社全体や組織に対して感じていることを、フランクに聞くことができるようになりました。ともすると言い放しになってしまいがちなことも1on1の場でしっかり心情を確認して目線を合わせたいと考えています。

支社長からトップダウンで落とし込みをするだけでなく、営業所長をはじめとする所属員全体の考えや想いを吸い上げて、主体的に動ける環境を作りたいと考えています。
特別月を除き、毎月1回はしっかり1on1の時間を設けることで、振り返りの時間を作ることが重要です。「このような課題が見えてきたから、次はこうしていこう。」という対話をする機会としても1on1は有効だと思います。

併せて、業務以外のキャリアの話や今後こんなことができるようになりたいといったスキルの話、人間関係の悩みなど、様々な観点から対話をできるようになることで、組織に対する安心感や信頼感も高まっていくと思います。「こんなことを言ったら弱音を吐いていると思われるのではないか」と感じてしまう方もいるかもしれませんが、「今、困っていることや悩んでいること」を話せる、聞ける組織にしていくことでお互いの理解にもなりますし、組織として前進できると感じています。

少なくとも月1回は、お互いが1回立ち止まる時間を持つことで、いい意味で風通しよく、言いたいことも言えるようになってきます。マンネリ化や、やらされ感を軽減していく振り返り時間として1on1を位置付けると、お互いの変化にも気付けるようになっていくと感じています。

Q:1on1においてKakeaiをどのように活用されていますか

Kakeaiはよくできているツールですので、1on1をより意味のある時間にできれば良いと思います。特にKakeaiでは話すトピックを選べるので、所属員がこんなことを話しても良いのかと思うことも選びやすいです。若手の方とプライベートや人間関係のことなどをかなり話こんでいる上司役も実際にいます。上司も事前に確認できれば、その時間の使い方の心構えもでき、安心して1on1に臨めるようになると思います。

【中島総務部長】

Q:中島総務部長はどのように1on1を実施されていますか

これまで定期的に1on1ミーティングを継続して実施し、多い方では20回以上行ってきました。
1on1ミーティングを実施する場所は、人によって様々です。会議室やオンライン、中にはお互いに端末を持って近くのコーヒーショップで行うこともあり、相手が話しやすい場所に合わせています。

最初は話すことが無いと言っていた方も、自分でテーマを決めてもらい、それについて対話をし続けた結果、最近では自らテーマに対しての考えをまとめて提案してくれるようになりました。すぐに変化を実感できなくても、継続した後に振り返ってみることで初めて気づくことがあります。やはり継続していくことと、各人にテーマをどのように設定してあげるかが大切だと思います。

1on1ミーティングでは、主人公は常に部下側であり、私の話をする場ではないと考えているので、部下側がどうしたいか、何を求めているのかを意識しています。上司側が話し過ぎるとうまくいかないですし、質問も出づらくなると思います。

Q: 1on1においてKakeaiをどのように活用されていますか

最近のバージョンアップによって、1on1を開始したときに画面上で紙吹雪がパーンと散ったり、リアクションのスタンプを押せたりと、楽しく使えています。特にメモ機能は、話したいテーマについて事前に共有できるので、とても準備がしやすいです。面談当日の朝に内容を確認し、私からもコメントを入れるようにしています。そのため、1on1が非常にスムーズに進み、前回どのような話をしたかもお互い振り返りが簡単にできるので助かっています。
また、面談時には相手がその時抱いた感情をメモに残しておくようにしています。事実は後からでも確認できますが、喋ってくれている気持ちはその時にしか分からないので、大切にしています。


※上記事例に記載された内容は、2023年10月取材当時のものです。閲覧時点では変更されている可能性があります。ご了承ください。