メンバーとの接点を増やし、組織的にマネジメント力の向上を目指す。見えてきたマネジャーとメンバーの変化

GMOリサーチ株式会社
事業開発本部リサーチオペレーション部
部長 小川 翔 さん
事業開発本部リサーチオペレーション部
シニアマネジャー 山田 貴敏 さん
事業開発本部リサーチオペレーション部
リーダー 伊藤 由 さん

Q:1on1に取り組まれたきっかけを教えてください。

コミュニケーションとマネジメントの強化

山田さん:1on1を導入したのはコロナ禍の2022年の5月でした。拠点が下関と東京の二箇所で離れているのに加え、さらにリモートのメンバーもいる中、どうコミュニケーションを強化していくのか、良い方法を探していました。その課題解決の一環として1on1の強化を決めました。それまでも、斜め面談など実施してきてはいたのですが、業務以外のことを話す場がなかったので1on1を推進していくことにしました。

小川さん:コミュニケーションの強化に伴いますが、マネジャーの成長をどう促していくのかを課題に感じていました。GMOリサーチは業界最大級のパネルネットワークと技術力を背景に日本国内だけでなくアジアや北米などグローバルに、自社で運用をしているinfoQをはじめとした市場調査・マーケティングで新しい価値を提供しています。
その仕事の内容からも、集中して行う業務が多い部署です。そこで長く勤務してきた人がマネジャーになるのが現状です。ただ、そんな環境でマネジャーになった人自身が、マネジャーとしてどう取り組めば良いのか、マネジメントに対して学ぶ場が今までありませんでした。部署としても、どうやってメンバーの様子を把握して、どう関わってメンバーを育成していくのかが課題であり、マネジャーがマネジメントスキルを身につけることが必要でした。そんな折に何か効果のあるツールはないか探していたところ、Kakeaiに出会いました。

Q:伊藤さんはこれまでメンバーとして1on1を実施してこられて、1on1の必要性をどのように捉えていますか?

伊藤さん:1on1という場があることによって、普段できないような話題を話すことができています。例えば自分の苦手な部分を話してみる機会がありました。普段は忙しくてなかなか客観的に自分の短所を見つめ直す時間がないと思いますが、1on1という時間が確保されていることによって、自分に目を向ける機会を得ることができました。まだまだ自分は控え目な部分があって、上司には「もっとどんどんアクティブに動いていいよ」と背中を押してもらうことができました。上司も私の短所を認識してくれていると、安心感も生まれます。仕事もしやすくなった気がします

Q:Kakeaiのご導入にあたってどのようなご期待があったのでしょうか?

メンバーとの接点を増やすことと、マネジメント力向上目指して

小川さん:もともと1on1面談には取り組んではいたものの、どうしても業務の話題に終始していました。メンバー・マネジャー間で業務以外の話題に触れる機会をつくるにはどうしたら良いだろうと考えていた時に、1on1ツールを探し始め、Kakeaiに出会いました。Kakeaiを導入することによって、マネジャーがそれぞれのメンバーとどれくらい1on1を実施しているかを見ることができるので、組織でどれだけメンバーへのタッチポイントを作れているか確認することができます
また、重複しますがマネジメント層の成長機会をどう創出するかが課題でした。Kakeaiはメンバーの成長も促すこともできるしマネジャーの成長も期待できると思います。どの企業様にも言えることかと思いますが、例えばメンバーに対する勤怠管理など一般的なマネジメント業務と思われることも、マネジャーによって得手不得手があるかと思います。Kakeai導入後はメンバーとの接点を着実に作ることができ、マネジメント層のスキルアップにも少しずつですが繋がってきています

山田さん:マネジメント力の強化については具体的に「コーチングスキル」と「フィードバックスキル」の2つを身につけていくことを目標としました。小川が申し上げた通り、リサーチオペレーション部の仕事は個別性が高い仕事です。その状況ではマネジメント層のレベル感が合わず、今まではただただ1on1を実施している状態でした。マネジャー全体のマネジメント品質を高めるためにKakeaiは有効だと感じ、導入しました。

Q:Kakeaiをご利用いただくことで感じていただいているメリットや変化について教えてください。

メンバーの特性や状態を理解できることでマネジャーもメンバーも共に成長できる

山田さん:当たり前のことなのかもしれませんが、1on1の予定を忘れない、というのは大事なことだと思っていて、Kakeaiはカレンダーと連携し、繰り返し設定で日程を組んでいるので忘れずに1on1を実行できます。マネジャーもメンバーの希望や得意なことなどを事前に理解できることで、一歩踏み込んで「メンバーがどういうことを考えているのか」という部分を考えられるようになってきていると感じています。また履歴があることで、メンバーの状態を知ることにも役立ちます。前回何を話したのか、数ヶ月前どんな話をしたのかを知った上でコミュニケーションが取れるので、今のメンバーの状態を理解した上で1on1に臨むことができます。今まで評価面談の延長でしかなかった1on1でしたが、今ではメンバーが「キャリアプランについて」などのテーマも選ぶようになってきています
メンバーと話をした時には何事もフィードバックするべきだと考えています。そもそもマネジメントの経験がなく、年次を重ねてからマネジャーになった場合、マネジメントを学び、教えてもらう機会は少なくなっていきます。その中でKakeaiは、小さなことのように見えて大切なマネジメント業務に対する意識の変化を生むきっかけになっています。Kakeaiでたまる得意・苦手傾向を活用してメンバーに対してより良い関わり方ができるようになったり、セルフアセスメントを使ってメンバー個々人の特性を理解した上で対応ができるようになったり、それがコーチングスキルを成長させていると思います。今後もKakeaiを使ったマネジメントの質の向上を目指したいと思っています。

伊藤さん:私はメンバーとしてもマネジャーとしても1on1を経験しています。マネジャーとして1on1を行い、あらためて「傾聴」の大切さを感じています。Kakeaiは事前にメンバーが話したいテーマとマネジャーに期待する対応がわかるので、マネジャー側もそれを意識していると自然と「傾聴」の重要性に気が付くことができます。例えば1on1できちんとカメラをオンにして相手の話を聞くことや、あいづちを打つなど小さなことかもしれませんが、対話において大切なことだと感じました。私自身もマネジャーとしてKakeaiで1on1をすることで勉強になっています

小川さん:私はセルフアセスメントが気に入っています。自分とメンバーの特性を重ね合わせて確認することもでき、相手の特性を踏まえて会話をすることができます。また1on1はどうしても定性的なデータとしての蓄積がメインになりがちですが、Kakeaiはサーベイを通して定量的なデータも見ることができ、定性的なデータと定量的なデータを掛け合わせて見ることができることもメリットの一つです

Q:1on1を今後どのように発展させていきたいですか?

山田さん:これからもチーム全体の強化・育成に利用していきたいと思っています。Kakeaiによって組織の健康管理ができると思っています。メンバーが満足度を入力することで、マネジャー個々人の傾向がわかることも有用ですが、組織全体の健康状態を可視化することができます。評価面談も実施していますが、Kakeaiを目標管理に使うこともできます。それに付随するモチベーションマネジメントや、マネジメント層の育成に対してもアプローチできます。継続してチーム全体の環境を整えていきたいと思います。

伊藤さん:これから1on1を推進していく立場として、Kakeaiをうまく使いこなしていきたいと思っています。個人的に最近よく使い始めたのがアイスブレイクです。1on1の初めにお互いにざっくばらんに話せるテーマが出てくるので1on1の場を温めて、話しやすい環境をつくりやすいです。個々の機能を活用しながらメンバーが話しやすい環境をつくって、1on1の時間を価値あるものにしていきたいと思います


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※上記事例に記載された内容は、2024年3月取材当時のものです。閲覧時点では変更されている可能性があります。ご了承ください。