株式会社日立ハイテク
写真左:高田 英一郎さん/上長
株式会社日立ハイテク ライフ&メディカルシステム製品本部
写真右:塩谷 圭さん/メンバー
株式会社日立ハイテク ライフ&メディカルシステム製品本部
話すテーマに拘らないことで、1on1がなんでも話せる場になる
Q:あなたの働き方について教えてください
高田さん:
血液自動分析装置のプロジェクトで設計開発に携わっています。私はプロジェクトを取りまとめる立場で、塩谷さんは3年前からプロジェクトに入り、装置の原価を取りまとめる役割を担っています。私は主任技師で塩谷さんが技師ですが、上司部下の関係になったのは2020年で、この2年で特に一緒に仕事をし、よく話すようになりました。
基本は週1回在宅勤務をしております。ただし、ここ3か月くらいは業務の都合上、ほぼ毎日出社しています。
Q:現在どのように1on1を実施していますか?
高田さん:
1on1を本格的に始めたのはここ1年です。日中は会議が多く私が席にいることが少ないため、実施当初は都度何か話したい人と話していましたが、本当は業務とは関係無い話も含め、もっとコミュニケーションを取りたいと考えていました。そこで1on1を業務の一部に組み込み、就業時間内で実施すると決めました。
私はコミュニケーションがすごく大切だと思っています。しかしコロナ禍になり、そこに難しさを感じていました。本当は飲み会が好きで、そこでみんなとコミュニケーション取るタイプなのですが、このご時世では難しく、このような状況ではチームやプロジェクトのコミュニケーションも何かうまくいかないと感じていました。ずっとモヤモヤとしていた時に、会社で1on1が推奨され、Kakeaiの案内があり、やってみようと思いました。
1on1の場では普段話せないことの他、困っていることや悩んでいることがあれば話して欲しいとメンバーには伝えています。困っていることが特になければ何でも良いとも伝えているので、本当に雑談ばかりの人もいますし、真面目な話をする人もいます。
1on1では話を聞く事を心掛けているのですが、喋ってしまうことが結構あり、「みんなの話を聞くんだ」と自制しながら進めています。
塩谷さん:
以前は不定期で1on1を実施していましたが、今は定期的に話ができる機会が設けられています。自分が思っていることや考えていることを共有できるタイミングがあるのは、すごくありがたく思っています。会社の指針として 1on1は部下から話したいことを話し、上長にアドバイスをもらう、一緒に考えてもらう場となっているので、基本的には私から設定しています。
Q:1on1のテーマ設定はどのように行われていますか?
塩谷さん:
1on1ではスキルの話や業務で不安に思っていることなど、普段業務の中で言えない事を話そうと思っています。会社で周りに人がいると話しづらい内容もありますが、1on1の場合は会議室やオンラインで1対1で話せる環境なので、話しやすいです。
私は、今年度で入社10年目なのですが、自分の長所短所の把握やスキルの伸ばし方を考えたときに同僚には相談しにくい内容がありました。スキルの伸ばし方の相談も1on1で少しずつ出来ていて、こういう機会があるからこそ話せたのかなと思います。
高田さん:
まさに業務以外の話をしたいと思っていたので、すごく嬉しいしありがたいです。1on1で私がやりたかったことを、今まさに塩谷さんとやり始めていると感じています。1on1を始めて1年経ち、いい意味で話す内容は決まってきています。継続してあるテーマに関して話しつつ、他のことも少し話す形で行っています。
テーマに関しては私は業務以外の話をしたいと宣言しています。どういう人で、何を考え、何を大事にしているかを知ることが一緒に仕事していく上で大事だと思います。昔は飲み会などでお互いを知れましたが、機会が減ったのでそういう話を1on1でしたいと思っています。
塩谷さん:
その時に業務の話をしたいなら業務の話で良いと思っていて、テーマよりもコミュニケーションの機会をとることの方が大事だと思います。業務の話でも上長の方から普段不安に思っていることとかない?など質問があれば広がると思います。忙しい部署はすごく大変かもしれないですが、何らか話すことはあると思います。
Q:Kakeaiをお使いいただいて、よかった点を教えてください
高田さん:
トピックと対応で今日何を話したいかがわかるので、お互い話したいことを話すための時間配分がしやすいです。固い話と砕けた話の両方を話したいトピックとして挙げてきているときは、人によって砕けた話に時間をより多く使おう、というように、途中の時間調節もしやすいです。
塩谷さん:
2人でトピックやメモを共有しながら見られるところです。また1on1設定時にトピックから候補を選べるため、「何を話すか考えていつ会議しようか」とならず、負担が少ないです。残したメモは見返せるので、次回のテーマを選ぶときにも前回の話を思い出しやすいです。
Q:今後の1on1やKakeaiの活用についてお聞かせください
高田さん:
私はみんなが選んできてくれた話を聞くことがメインなので今の状態を続けていければ良いなと思っています。
※上記事例に記載された内容は、2022年6月取材当時のものです。閲覧時点では変更されている可能性があります。ご了承ください。