写真右:森さん/上長
旭化成株式会社 人事部 人事企画室
写真左:上村さん/メンバー(延岡駐在)
旭化成株式会社 人事部 人事企画室

「主体性」を発揮できる・引き出せる2種類の1on1

Q:現在の1on1実施方法や位置付けについて教えてください。

業務以外の話をする時間を意図的に作る。

森さん:
現在は2種類の1on1を実施しています。元々1週間に一度1on1の時間をとっていましたが、どうしても業務の進捗確認ばかりになってしまっていました。もちろん業務に関する1on1も大事でしたが、それ以外のことも聞きたいと思いつつ、いつも時間切れで聞くことができていませんでした。KAKEAIの利用開始をきっかけに上村さんから言ってくれたこともあって、業務以外の話をする1on1を始めました。結果として今は業務に関する時間は週1回、業務以外の話を意図的にする場を月1回という形で1on1を実施しています。

Q:Kakeai(カケアイ)を使って助かったこと、変わったことは何ですか?

事前に自分で考えるきっかけを与えてもらえる。

上村さん:
正直KAKEAI利用前は何も準備しないで適当にその場を凌ぐような時間の使い方をしてしまっていました。それがKAKEAIでは最初に話すテーマを考え、森さんにどうして欲しいのかを選択できるので、KAKEAIがあるおかげで、1on1の時間をどのようにしたいかをきちんと自分で一度考える機会ができました。1on1を効果的にするためには、事前にその場の使い方を考えることが重要だと思っているので、それを補助してくれることがとてもありがたいと思っています。

自分のために主体的に1on1に臨める。

上村さん:
私が現在担っている仕事が少し特殊なこともあり、これまであまり相談できず、1人で戦っているような感覚がありました。もちろんこれまでも上司と業務の整理をする場はありましたが、私はそれが1on1なのかな?というイメージを正直持っていました。だからこそKAKEAIを使うことで業務の整理とは棲み分けてキャリア等について考える時間をきちんと別に取ってもらえるようになり、とても大きな変化がありました。また、KAKEAIがあることできちんとテーマを持って臨み、解決策を1on1の中で得ようというマインドセットを持てています。今そこまでの理解になっていない方も、KAKEAIがあることで、そのように変化していくと良いのではないかと思います。

会話の幅が広がり、部下のことを深く理解できる。

森さん:
上村さんと近いですが、まずトピックの幅が広がりましたね。以前からメンバーが仕事ではないことを話したい気持ちなのだろうなという感覚はありましたが、いざ1on1の場になると、仕事の話になってしまいがちでした。それがKAKEAIを使うことで、テーマを選択肢から選んだり、これを使ってどんな1on1にしたいかを最初に確認したりして、仕事の以外の話をようやくできるようになったことが良かったですね。メンバーが選んでくれたトピックが事前にKAKEAIから届くので、それがたとえ直前だとしてもとても助かっています。上村さんとは半年ほど前から一緒に働いているのですが実は一度もリアルで会ったことがなく、特にリモートワークだと業務以外の話だけどメンバーの育成や支援のためには重要な話がどうしても後回しになってしまうので、1on1の時間をこういう形で実施できるようになると相互理解も進み、仕事もしやすくなると感じています。

期待と反応がわかるから1on1のサイクルが回る。

森さん:
トピックの幅だけでなく、「話を聞いて欲しい」「アドバイスが欲しい」など、私にどうして欲しいかも分かるので、便利に使っています。これまではメンバーが今後勉強したいことやキャリアについて話す時、話を聞いて欲しいのか、私の意見を聞きたいのかなどがわからず、すごく悩みながら1on1をしていました。ついコメントを求められていると思いがちで、上司から話をし過ぎてしまっていたのではないかと思います。それがKAKEAIがあることで、メンバーの求めに合わせて迷わずに対話ができていると思います。
さらにメンバーからフィードバックをもらえる機能についてもすごくありがたいと思って受け止めています。フィードバックする側は負担感があるかもしれないですし、ずっと続けていくのは少し大変なのかもしれないですが、きちんとメンバーの反応がわかることでそれを次に繋げていけるのは上司としてすごく助かると感じています。

Q:今後1on1面談をどのようなものにしていきたいですか?

自分のキャリア、そして自分自身と向き合う場にしたい。

上村さん:
キャリアを積み上げていくためにも、キャリアについてしっかりと自分自身に向き合った上で森さんとの1on1につなげていきたいと思っています。また、現在の自分の抱えている課題として、少し特殊な仕事だからこそ自分自身の仕事を理解してもらうこと、そして同じような仕事を一緒にできる人を増やす必要があると思っていて、そういった会社の中での役割のような話もこれからはもっとしていきたいです。

メンバー一人ひとりと柔軟に、最適な1on1を模索していきたい。

森さん:
KAKEAIを使うことでできるようになってきたトピックの幅については引き続き広げていきたいと思っています。また、メンバーが求める対応についてもしっかりと受け止めていきたいと考えています。メンバーの状態や期待、関係性はそれぞれ違いますし、一言で1on1といっても、頻度やトピックなどは間柄に合わせて柔軟に最適なものに変えていきたいですね。特に慣れないうちはKAKEAIがあることで、自然と1on1のフォームができてくるので、とても良いツールだと思います。

※上記事例に記載された内容は取材当時のものです。